ハーブの魅力はスキンケアだけなくヘアケアにも応用できる事です。シャンプーやトリートメントと合わせてヘアケアに取り入れる事で、頭皮や髪の毛に優しいヘアケアを行えます。使用するハーブによって期待できる効果も異なりますので、髪質に合った正しい使い方をして美しい髪の毛にしていけるように工夫してみて下さい。

ハーブとはそもそもどんなもの?

ハーブは、一般的に薬草やスパイスとして使用できる植物の事を指し、食事からヘアケアまで幅広い活用方法がある事で知られています。

食用がメインとして使用されているものもあれば、食べる事はできず香りを楽しんだりオイル状に精製してスキンケアやヘアケアなどに使用されているものもあり、種類がとても豊富で使い道も多い事から様々なシーンでとても重宝されています。

日本では薬事法で縛られる事のない医薬品ではない区分として扱われているので、薬局などに行かなくても気軽に購入する事ができます。

とはいえ、中には毒性のあるものや効果が強いものもありますので、取り扱いには用法を守るなどの注意が必要です。

ハーブがヘアケアに良い理由

ハーブの多くには頭皮の環境を整えたり、血行を良くしてこれから髪の毛に十分な栄養が行き渡られるようにする効果があります。ハーブがヘアケアに良いとされる理由は、頭皮の血液循環がよくなり毛根が刺激され活動が活発になるからです。

丈夫で健康的な髪の毛を生み出すためには頭皮環境を整えて髪を作り出す細胞に栄養素を行き渡らせる必要があります。

ハーブの中にはデトックス効果を期待できるものもあり、毛根に届ける途中で邪魔になる毒素を溜まらないように防いでくれる作用もあります。

ヘアケアに効果のあるハーブ

ヘアケアに良いとされるハーブには様々な特長や効果があるものがあります。ここでは、ヘアケアに良いとされるハーブを特長を踏まえて紹介していきます。

ローズマリー

ローズマリーは2メートル程度の樹高になる低木で、地中海沿岸が原産の植物です。
古くから医療や料理にと幅広く活躍してきたハーブで、日本では若さを取り戻すハーブとして万年郎(まんねんろう)とも呼ばれていたことでも知られています。

また、スピリチュアルな面でも古くから用いられ、燃やすことで浄化されると信じられていて、寝室に置くといい夢が見られるとも言われています。

頭皮環境を整える

ローズマリーには抗酸化作用や殺菌効果があり、頭皮の環境が正常な状態でいられるように保つ効果があります。その抗酸化作用は飲んでも効果があるとされ、風邪予防などにも応用されるほどです。
3−1−2 髪の毛にツヤを出す

オイルと合わせて抽出されたローズマリーは、髪の毛の表面よ被膜で馴染みよくコーティングして髪の毛にツヤを出してくれます。ローズマリーの使用によって頭皮環境が良好になった頭皮は自然と綺麗な髪の毛を生やすこともできるようになります。

髪を太く丈夫にする

頭皮の血行促進を促す効果がある為、使用していくうちにだんだんと元気で丈夫な髪の毛が生えてくるようになります。ローズマリーは毛根を刺激して発毛効果を正常に戻してくれるので、不摂生で生活バランスの乱れている時にでも頭皮の内側から健康に導いてくれます。まずは生活習慣の見直しが大切ではありますが、ハーブを使用していると頭皮や髪の毛に優しくしてあげようという気持ちが湧いてきやすくなりますので、ハーブをヘアケアに取り入れる事をきっかけに楽しんで行うようにすると長続きするのでおすすめです。

抜け毛の緩和

ローズマリーには抗炎症作用があるので、炎症による抜け毛を緩和する効果が期待できます。紫外線や寝不足などで疲れた頭皮を活性化し刺激に抵抗できる状態にしてくれます。
抜け毛の原因が頭皮にある場合には、頭皮の状態を良くする事から始めなければなりません。また、ハーブは使い続けて初めて効果が出る物なので、根気強く使い続けるようにしてみましょう。

グリーンティー

グリーンティーは日本人なら誰でもご存知の緑茶と同じ意味です。紅茶としてハーブを分類するとグリーンティーと呼ばれる事が多いので、こちらではグリーンティーと記載しています。

フケの緩和・薄毛対策にも効果がある

グリーンティーには高い抗酸化作用がある抗酸化ビタミンという成分が沢山含まれていて、体が酸化するのを内側から防ぎ、ターンオーバの乱れを整えてくえるので、正常なお肌の生まれ変わるサイクルに戻りフケの予防に繋がります。

頭皮に雑菌が繁殖することも防いでくれるので臭いに悩まされている方にも向いています
さらに、カテキンというポリフェノールの一種が含まれているので男性の薄毛対策にも効果があり、緑茶成分と謳っている製品のほとんどにはカテキンが配合されています。

カモミール

眠れない時に飲む紅茶として有名なカモミールですが、乾燥が気になる髪の毛にも効果があるとされています。乾燥しやすい髪の方や紫外線で髪の毛の表面が乾燥してしまっている方は、是非ヘアケアに取り入れてみて下さい。

ドライヘアをしっとりとさせる

紫外線によるダメージで乾燥してしまった髪の毛にカモミールを使用すると、髪の毛に潤いを与えキューティクルの修復を手伝ってくれます。お肌にもとても優しいので、頭皮や顔についてしまっても安心です。

ネトル

ネトルはイラクサ科の多年草の一種で、ハーブとして使用するのは乾燥したトゲのない葉の部分です。とても丈夫で育てやすい植物なので、自宅でも簡単に育てる事ができます。
緑茶のような香りが特徴で、親しみやすい植物でもあります。

小さなお子様や妊娠中・授乳中のお母さんは使用を控えましょう。
心臓に疾患のある方は医師に相談してから取り入れるようにして下さい。
ヘアケアなどに使用する際に口に入れない場合でも、安全策をとって使用しないようにして下さい。香りやこぼれた拍子に口に入ってしまう恐れもありますので、注意して取り扱うようにしましょう。

頭皮の栄養不足を解消する

ネトルが髪に与える影響で特に意識して活用したいのが、頭皮の栄養不足を解消してくれえるという点です。頭皮に行き渡る栄養分が不足すると、抜け毛・切れ毛・白髪・薄毛などが起こりやすくなってしまいます。

ネトルにはシリカというケイ素の一種が含まれており、健康でき生き生きとした髪の毛を作り出すことを助けてくれます。

また、寝不足などで頭皮の疲れが気になる時にも血流を良くしてコリを解消したり、頭皮の血管が栄養を流れやすい状態に持ち直してくれるのも魅力的です。

頭皮の状態を良くする事は結果的に髪の毛の為になる事が多いので、両方セットでケアするつもりでハーブの使い方を工夫してみるようにして下さい。

ハーブを使用したおすすめのヘアケア術

ヘアケアにハーブを取り入れる際には、どのようにすれば効果的に使用できるかをまとめてみました。上にあげたハーブやそれ以外のハーブでも同じく行う事ができます。

ハーブは物によっては熱に弱い物があり、加工方法を間違えると本来の効果が得られない事があります。自分で抽出する際にも購入する際にも、注意して選ぶようにしてみて下さい。

ハーブをヘアケアに使用する際の種類の違い

ハーブは加工のされ方によって呼ばれ方が異なります。浸出液・ハーバルオイル・キャリアオイルなどに分類される事が多く、それぞれに特長や期待できる効果に差があります。
使用するハーブの特性によっても適切な抽出方法が変わってくるので、選ぶ時の参考にしてみて下さい。

浸出油

ハーブ浸出液は別名ティンクチャーとも呼ばれていて、乾燥したハーブをホワイトリカーやウォッカなどのアルコール度数の高いお酒などに漬けて抽出したものの事です。

お湯や水でも抽出する事はできますが、それだけでは抽出しきれない脂溶性の成分も高濃度のアルコールを使用する事によって一度に効率よく抽出できるのが特長です。
浸出液は主に脂溶性の成分がメインの抽出物です。

ハーバルオイル

ハーバルオイルは水溶性と脂溶性の有効成分がまとめて含まれている事で知られる、美容に良いオイルです。コトコトと煮立てて作る事から少し手間がかかる事と、熱に弱い成分が多く含まれているハーブを扱う時には向いていない場合もあります。

使用したいハーブがどのようなものかによって最も効果が引き出させる方法が異なるので、違いや特性を理解した上で扱う事が大切です。

キャリアオイル

キャリアオイルはハーブをオイルに漬けて成分を抽出したもので、温めながら抽出する温浸法と熱を加えないで抽出した冷浸法で作られたものに分けられます。

アルコールなどで漬け込むよりは少しやんわりと抽出できるので、脂溶性と水溶性の有効成分を優しく抽出する事ができるのが特長です。

ヘアパック

昔からハーブの良さをにじませたオイルは頭皮や髪の毛の健康の為に活用されていきました。市販されているものでも自分で手作りしても構いませんので、是非取り入れてみて下さい。触り心地が少し重たく感じる事がありますが、乾かすと程よい手触りになるので心配ありません。

材料と作り方

キャリアオイル50mlと精油10滴を用意し、容器の中でよく混ぜます。

やり方

  1. 頭皮全体に揉み込むようにつけていきます。
  2. 頭皮を揉みほぐしてマッサージしたら髪の毛にも優しく揉みこんでいきます。
  3. 綺麗に整えたら頭全体をラップで包みます。
  4. そのまま入浴しラップの中を蒸らしていきます。
    (入浴する時間がない時には蒸しタオルを被せても大丈夫です。)
  5. 20分ほど置いたら髪の毛を洗し、シャンプーします。
  6. トリートメントはつけずに乾かします。

シャンプー

精油を使用する方法

一番手軽に取り入れる事ができる方法に既存のシャンプーに精油を混ぜ合わせて使用する方法があります。市販のものを用意する際には、せっかく天然成分で作るので無添加・無香料のものを選ぶようにしてみて下さい。

①無添加・無香料のシャンプーを50ml用意し、精油を5〜10滴入れて混ぜ合わせます。
②しっとりとさせたい場合には、キャリアオイルを小さじ1入れておきます。
③普段のシャンプーと同じ要領で使用していきます。

ハーブを使用する方法

石鹸や既存のシャンプーを使用したくない場合には、ハーブと精油のみを使用して頭皮や髪の毛を洗う方法もあります。

①ハーブパウダー大さじ2と精油10〜20滴を用意し、100mlの水と混ぜ合わせます。
②頭皮に揉みこむようにつけたら髪の毛も含め頭全体になじませていきます。
③5分程時間をおきます。
④ぬるめのお湯でしっかりと洗い流します。

まとめ

ハーブは香りだけでもとても魅力的ですが、ヘアケアにもとても有効的に活用する事ができます。沢山の種類があって迷ってしまいますが、好みの香りや欲しい効果をある程度絞ってから使うと、より効果を実感しやすくなるのでおすすめです。
是非ハーブの力を活用して健康な髪の毛を育んでみて下さい。

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。