街中の店頭には、多くのヘアケア製品であふれかえっています。 髪の乾燥やダメージで悩んでいる方は、何を買おうか長時間悩んだ経験があるのではないでしょうか。
 実は、ヘアケアに使えるものはキッチンにもあります。今回ご紹介するのは「はちみつ」。高い保湿効果と殺菌効果があり、髪の乾燥やダメージに効果的。そのはちみつを使ったヘアケア方法をみてみましょう。

はちみつの栄養素と髪への効果

 とろみがあって甘いはちみつ。多くの栄養が含まれており、健康にもよいことが知られています。その保湿効果はバツグンで、ヘアケア製品にもはちみつの成分が使われているものがあります。
しかし、市販でヘアケア用に売られているものとは違い、スーパーで売られている食用のはちみつをヘアケアに使う時には注意する点もあります。はちみつについて詳しく学んでおきましょう。

はちみつの髪や頭皮への効果は?

 はちみつには、髪によい栄養素がたくさん含まれています。中でも髪によい成分としてよく知られているのがアミノ酸です。たんぱく質の成分で、髪のキューティクルを整えて保湿する役割があります。
 髪がダメージを受けると、表面にあるキューティクルが開き、髪の内部から水分や栄養分が流れでてしまいます。その結果、髪が乾燥してパサつく原因になります。はちみつに含まれるアミノ酸で栄養分を補給し、ダメージを受けたキューティクルを補修してくれます。

 また、抗酸化物質としてよく知られているポリフェノールも含まれています。
髪の乾燥や薄毛、抜け毛は頭皮の老化が原因の場合があります。頭皮が老化すると、毛穴がたるみ、毛穴の変形や、固くなって血行が悪くなることがあります。
毛穴の形がかわると髪が細くうねって生えてきます。そして、血行が悪くなると髪へ十分に栄養が行き届かなくなり、ハリやコシのない弱々しい髪になったり、毛根の状態が悪くなって抜けやすくなります。
 はちみつに含まれる抗酸化作用によって、これらの老化が原因となる症状を改善し、老化予防につながるでしょう。
 他にもミネラルやビタミンなど豊富な栄養素が含まれています。髪に栄養を与えることは、健康でツヤのある髪を目指すのに欠かせません。

 忘れてはいけないのが、はちみつの殺菌作用です。
これは、古くから薬用として使われてきたことからもおわかり頂けるように、この殺菌作用によって、頭皮の炎症を抑えたり、頭皮を清潔に保つ効果があります。

 まとめると、はちみつには、「保湿効果」「アンチエイジング効果」「クレンジング効果」が期待できることがわかりますね。このように、髪の健康に大いに貢献してくれるはちみつ。使ってみたいと思いましたか?
 ただ、スーパーに売っているどのはちみつでも大丈夫なのか気になりますね。次は、はちみつの種類についてお伝えします。

どんなはちみつを使えばよい?

 はちみつはご存じのように、ミツバチが花から取ってきた蜜のことです。厳密にいえば、花の蜜そのものではなく、ミツバチの体の中で加工されたものといっていいでしょう。レンゲやアカシアなど様々な花や樹液から作られ、それぞれがレンゲ蜜やアカシア蜜などという種類になります。

 ヘアケア効果を得るには、はちみつの花や樹液の種類よりも、加工されているかどうかが重要になってきます。
 一般的によく売られているはちみつは、殺菌のため加熱処理されています。このため、熱に弱いビタミンやミネラルなどの栄養分が減って、せっかくのはちみつ効果が薄れてしまいます。
 なぜ加熱処理されるのかというと、このようなはちみつは機械で採取しているため、どうしても蜂の子や食用に適さないゴミなどの不純物が混じってしまいます。そのため、加熱して殺菌処理する必要があるのです。

 一方、「生はちみつ」といって、加熱処理等の加工がされず、天然のままのはちみつがあります。こちらはビタミン、ミネラル、アミノ酸、生きた酵素も加熱処理で壊れることなく、バランスよく含まれており、はちみつの効果を最大限感じることができるでしょう。
 生はちみつが加熱処理していない理由は手作業で採取しているためです。そのため、値段は高めになっています。

 ヘアケアで使うのは生はちみつがベストです。しかし、生はちみつかどうかはスーパーでは見分けがつきにくいのが難点です。「純粋ハチミツ」という名称で売られていても、「生はちみつ」とは限らないからです。確実に生はちみつを手に入れたい場合は、はちみつ専門店などで買う必要があります。

はちみつを使うときの注意

 これほど髪や頭皮に効果的なはちみつなので、今すぐにでも使ってみたいと思うかもしれませんが、使う前に少し注意しておきたいことがあります。
まれにアレルギーを起こすことがありますので、肌トラブルが心配な人は、皮膚科で必ずパッチテストをしてもらいましょう。
二の腕の裏側など、皮膚の柔らかいところに塗って、24時間様子を見ます。赤くなるなど異常がでたら、使用を控えるというものです。
入浴ができないなど、テスト時には条件が伴うことがあるので、まずはカウンセリングを受けることが重要です。
 はちみつのアレルギーは、元の花の花粉や蜂の分泌物が原因の場合と、はちみつに含まれている添加物などが原因の場合があります。花粉が原因の場合は、はちみつの種類を変えると大丈夫な場合があります。
 実際に頭皮に塗ったときに刺激を感じるなど異常がでた場合は、すぐに洗い流しましょう。
 また、1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス症になる可能性があることが知られています。1歳未満の赤ちゃんが家にいる場合は取り扱いに注意しましょう。

はちみつを使ったヘアケア方法

 はちみつの髪への効果は絶大ですね。では、実際にはちみつをヘアケアに使うにはどのようにすればよいのでしょうか。その方法をみていきましょう。

シャンプーに混ぜる

 手軽に使える方法は、シャンプーに混ぜることです。使い方は以下の通りです。

〇まずは普段のシャンプー前と同じようにお湯でしっかりと髪と頭皮を洗います。

〇シャンプーを適量とはちみつ大さじ1程度を手のひらにのせて一緒に泡立てます。手のひらでやりにくい場合は、小皿を用意するとよいでしょう。

〇普段どおりシャンプーして、しっかりと洗い流します。

 シャンプーに混ぜるだけなのですが、しっとり感が違います。この方法で注意することは、はちみつを混ぜるのは1回分だけにしておくことです。間違ってもシャンプーボトルにはちみつを混ぜ込むことは避けてください。菌が入ってシャンプー全体が腐敗する可能性があります。
 はちみつを混ぜる量はお好みで。自分好みの量を見つけるのも楽しいですね。

髪に直接塗る

次ははちみつヘアパックをご紹介します。用意するのは、はちみつだけ。

〇シャンプー前の髪を濡らします。

〇はちみつを髪全体に塗ります。お好みで水で薄めてもよいでしょう。頭皮にも塗っても大丈夫。

〇10分から15分ほどおきます。

〇その後はシャンプーでしっかりと洗い流しましょう。

 はちみつを頭皮に塗ってマッサージすると、頭皮の血行もよくなり、薄毛や抜け毛の予防になります。頭皮に塗る場合は特に質の良いはちみつを使うことをおすすめします。

はちみつプラスアルファのヘアケア方法

 
はちみつだけでも髪はしっとりツヤツヤになる効果がありますが、さらに効果をあげるためにいろいろ組み合わせてみましょう。自作のヘアパックで髪の悩みを解決できるかもしれませんよ。
 はちみつを使ったレシピは多くのサイトで紹介されていますが、内容は様々です。使う量は自分の好みで調節しても構いません。それが手作りヘアケアの醍醐味ですよ。

はちみつ×オリーブオイル

 オリーブオイルははちみつと同様、古くから美容と健康のために使われてきました。その効果は、オリーブオイルに含まれるビタミンEの抗酸化作用と、オリーブオイルの特徴でもあるオレイン酸の保湿作用です。この二つの効果で、頭皮の老化防止になり、薄毛や抜け毛、パサつきの改善が期待できます。
 オリーブオイルは料理でもよく使われるので常にキッチンに置いているという方も多いのではないでしょうか。手軽な材料で効果的なヘアパックが作れるのは魅力的ですね。ヘアパックに使うのはエキストラバージンオイルがおすすめです。また、酸化したオイルは髪や頭皮に悪影響を与えるので、古いオイルは使用を控えてくださいね。
 はちみつの保湿作用との相乗効果で、さらにしっとりとしたツヤ髪を叶えましょう。

<使い方>
〇はちみつ1/2カップとオリーブオイル1/4カップを混ぜます。お好みで調節してください。

〇シャンプー前の乾いた髪に塗って10分から15分ほどおきます。

〇軽く流したあと、シャンプーでしっかりと洗い流しましょう。

 オリーブオイルは水ではじいてしまうので、乾いた髪に使うのがおすすめです。
 

はちみつ×アップルサイダービネガー(リンゴ酢)

 健康のためにリンゴ酢を日常的に飲んでいる方もいるのではないでしょうか。アップルサイダービネガーはリンゴ酢を英語でいったものです。
 リンゴ酢にはどのような効果があるのでしょうか。酢はご存じの通り酸性ですね。キューティクルは濡れたりアルカリ性のものに触れると開く性質があります。そして、酸性のもに触れると閉じる性質があるのです。そのため、ダメージを受けて開いたキューティクルを閉じてツヤを出す効果があります。ただ、酢の鼻につく刺激臭が苦手な方も多いですね。
 ヘアパックで数分間も髪につけておくものですから、香りがよいことにこしたことはありません。そこで、酢の中でも比較的手に入れやすく、香りもよいリンゴ酢がおすすめです。
 リンゴ酢とはちみつを混ぜたヘアパックで、しっとりツヤツヤの髪をめざしましょう。

<使い方>
〇はちみつ1/4カップに水で10倍ほどに薄めたリンゴ酢を加えて混ぜます。

〇シャンプー前の湿った髪に塗って10分から15分放置します。

〇その後はしっかりとシャンプーで洗い流しましょう。

 リンゴ酢は髪に残ったシャンプーやリンスなどの残留物を洗い流す効果もあります。
 飲むとダイエットや便秘解消、疲労回復効果もあります。健康と美容のために、家庭に常備しておきたいですね。

はちみつ×ココナッツオイル

 ココナッツオイルはココヤシの油脂で、海外ではダイエットや便秘解消、免疫力アップ、アンチエイジングなどの効果があるとして、美容や健康のために使われています。
 髪に対しては、保湿効果が期待できます。また、ビタミン、ミネラルも多く含まれており、髪への栄養も補給できます。抗酸化作用や、アンチエイジング効果、ダメージケア効果も期待できます。
 日本では家庭でココナッツオイルを日常的に使う人はまだ少ないですが、海外セレブがココナッツオイルを使用した美容法を紹介したことで徐々に広まっています。高い美容効果が期待できるココナッツオイルを試してみてはいかがでしょうか。
 そのココナッツオイルと相性がよいのがはちみつです。二つの相乗効果で保湿効果はバツグンです。

<使い方>
〇はちみつ1/4カップとココナッツオイル大さじ1を混ぜます。

〇シャンプー前の湿らせた髪につけて、10分から15分ほどおきます。

〇軽く流したあと、シャンプーでしっかりと洗い流しましょう。

 ココナッツオイルの特徴は、なんといっても甘い香り。これだけで、幸せな気分になれますね。
 使うときに注意する点は、気温が下がると固まって扱いにくくなる点です。25度以上になると溶けて液体になります。ココナッツオイルが固まったときは湯煎がおすすめですが、ヘアパックとして使う場合には、必要分を容器に入れてお風呂のお湯につけておくだけで大丈夫です。
 ココナッツオイルは食べても健康によいので、トーストやクラッカーに塗ったり、料理にも使ってみて下さいね。

まとめ

 保湿効果抜群のはちみつ、使ってみたくなりましたか?自作のヘアパックの利点は、少量だけを試すことができる点です。合わなかったら料理に使えばよいですし、コストも最小限で済みますね。自分好みのブレンドを試してヘアケアを楽しみましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。