首のしわ、ななかなか改善されないと思っている人に、ぜひ気に留めて頂きたいのが「肌サビ」についてです。美容向け雑誌や情報番組などで取りあげられることがよくあるように、しわは肌の酸化が原因の1つです。よってそのメカニズムを理解しなければ、ケアの継続や効果が期待できません。また首という全身の中でも頭を支え、巡りに大事な部位のことも、しわ対策にとって大事な要素になります。ぜひ本気で首のしわ対策してみませんか?

首のしわの皮膚の状態を確認

現在の自分の首のしわはどうなっているか、気になりませんか?自分の首元のしわをチェックしましょう。

首の特徴

首の皮膚は他の体の皮膚より薄いという特徴があります。首に近い胸元の皮膚だと表皮+真皮で2~3mm、表皮だけでも0.3mmあるのに対して首の皮膚は表皮+真皮で1.5~2mm、表皮だけだと0.2~0.3mmと25%ほど薄い事がわかります。
皮膚が薄いと相対的に肌の水分量やコラーゲン繊維量、エラスチン量、バリア機能が少なくなってしまい、老化ダメージ・乾燥ダメージ・紫外線ダメージ・摩擦ダメージなど様々なダメージを受けやすいという特徴が。あまり肌ケアを行う場所ではない首の皮膚ですが、きちんと肌ケアする必要があります。

自分の首状態を2点チェック

首の皮膚はダメージを受けやすい部分です。自分の首の皮膚がどのような状態になっているか確認しておきましょう。

●乾燥
次の点に当てはまれば首の皮膚が乾燥している可能性大です。自分の首が乾燥していないかチェック!

・皮膚がカサカサする
・皮膚がつっぱる
・かゆみがある
・ヒリヒリと痛む
・白い粉をふく
・肌についたつめ跡が中名消えない

●たるみ
首の皮膚は外部や内部からのダメージを受けやすく、土台となるコラーゲン繊維の減りも早いため表面の皮膚が支えきれず重力に従って垂れてしまいがちです。
首の皮膚が垂れているかどうかの確認は簡単、「首に横線が入っているかどうか」を確認するだけです。首に横線が入りはっきりと視認できる状態だと首の皮膚はすでにたるんでいます。たるみを改善する対策を取りましょう。

首のしわの根本原因は「酸化」にあり

酸化は老化に関係する、という話は耳にする機会が多いと思います。ただ、酸化とは何が酸化するか・酸化がどのように影響するか、をはっきり知らないという方も多いのではないでしょうか?簡単に酸化について見ていきましょう。

酸化とは(肌サビについて)

肌の酸化とは一般的に活性酸素が細胞の膜を構成する脂質を酸化する事を言います。この仕組みは金属にサビができる過程と似ており肌サビとも言われます。
細胞の膜の脂質が酸化されると細胞から老廃物を排出しにくくなり細胞に老廃物が蓄積、老化を促してしまいます。

酸化の原因

細胞膜の脂質を酸化させる活性酸素の発生する大きな原因は紫外線や喫煙、ストレス、環境汚染などです。現代社会では中々防ぎきれない原因もあり、活性酸素を除去する対処を行う必要があります。
また、体でエネルギーを生産する為に取り込んだ酸素からも活性酸素は発生するので特別肌に悪い生活をしていなくても細胞は酸化していきます。

酸化としわ

活性酸素は細胞を酸化させるだけでなくコラーゲン繊維やエラスチンを硬化させ本来の弾力性を失わせてしまいます。コラーゲン繊維・エラスチンの弾力性が低下すると肌の弾力性やハリが保てなくなり、しわとなってしまいます。

酸化した首の印象

活性酸素によって酸化が進んだ首元の肌はしわが入り、ハリと潤いが落ちた状態になり、どうしても老化した印象や疲れている印象を与えてしまいます。全ての原因を取り除く事はできませんがきれいで健康的な首元を保つための対策はあります。是非、首の老化対策を取りましょう。

首の皮膚は清潔でクリアに

どこの部位の皮膚でもそうなのですが洗い過ぎは皮脂や細胞間脂質を流し落としてしまい乾燥しやすい肌にしてしまいます。これを防ぐにはどうすれば良いでしょうか?

洗い方

皮脂や細胞間脂質を流し落とさない為には「洗い過ぎない」事と「強くこすらない」事と「洗浄力が弱く肌に優しいボディーソープを使う」必要があります。「洗い過ぎない」「強くこすらない」はすぐに実践できますが、洗浄力が弱く肌に優しいボディーソープを選ぶには情報が必要です。洗浄力が弱く肌に優しいボディーソープについて見ていきましょう。

●ボディーソープの選び方
ボディーソープを選ぶ際には洗浄成分として入っている界面活性剤の種類をチェックしましょう。洗浄力がそれほど高くなく、肌に優しい界面活性剤の種類は「石けん系界面活性剤」と「アミノ酸系界面活性剤」です。石けん系界面活性剤・アミノ酸系界面活性剤が入っている場合には下記の成分名が表記されるのでこれらの成分表記のあるボディーソープを買いましょう。

・石けん系界面活性剤
脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム など

・アミノ酸系界面活性剤
アルキルアミノ脂肪酸塩/アルキルベタイン/アルキルアミンオキシド など

これ以外では「ショ糖脂肪酸エステル」「ソルビタン脂肪酸エステル」「ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル」も安全性の高い界面活性剤として認められています。

ピーリングの常識

●ピーリングとは(意味と種類)
ピーリングとは皮膚の表面にある古くなった角質細胞を石鹸や化粧品、薬剤で剥がし落としターンオーバーを正常にする肌ケアです。肌のターンオーバーが正常になれば皮膚のバリア機能が保たれ、皮膚内部へのダメージが少なくて済みしわの改善が見込めます。

ピーリングの種類には美容クリニックで行う

  • ケミカルピーリンク(メディカルピーリング)
     薬剤を使って古くなった角質細胞を剥がす。
  • 物理的なピーリング
     レーザーやダイヤモンド、ソルトといった硬いもので古くなった角質細胞を剥がし落とす。

と自宅で行う

  • ジェルタイプのピーリング
  • 石鹸タイプのピーリング
  • スクラブタイプのピーリング
  • 拭き取るタイプのピーリング

があります。美容クリニックで行う方法は効果が高い分間違った方法でピーリングすると副作用が出てしまいます。自宅で行う方法はピーリング効果は低めですが比較的安全にピーリングを行う事ができます。
ただ、ピーリングをやりすぎると今から働く皮膚細胞まで剥がし落としてしまう事もあります。美容クリニックで行うようなピーリングは最低でも2週間はあけて、自宅で行うピーリングは3日間はあけて行いましょう。
ピーリングに使用する商品の使い方を守ることも忘れずに。

●ホームケアでピーリング体験
自宅で行うピーリングケアには上記にも書いた通り

  • ジェルタイプのピーリング
  • 石鹸タイプのピーリング
  • スクラブタイプのピーリング
  • 拭き取るタイプのピーリング

があります。自宅でピーリングが行える分、過度にピーリングをしてしまうという危険性があります。ピーリングを行う際はピーリングに使用する商品の使い方をよく読み、自分の皮膚がワントーン色が濃い古い細胞があるかを見極めて行ってください。
ピーリングを行えば行うほど肌の調子が悪くなる場合はピーリングを中止しましょう。

化粧品でお手入れ(継続が大事)

首の皮膚も顔の皮膚と同様に化粧品でのお手入れを行う事が大切です。毎日の顔のスキンケアにプラスして首のスキンケアも行いましょう。

水分と油分を補給

皮膚にしわを作らない為には水分と油分を補給して皮膚のバリア機能を保持する必要があります。水分と油分を補給するなら化粧水と乳液(又はクリーム)を利用しましょう。

化粧水、乳液、クリーム、美容液の違いをおさらい

次に化粧水、乳液、クリーム、美容液の役割についておさらいしましょう。

・化粧水
化粧水は肌の表面に水分を補給して肌の状態を整える役割があります。

・乳液
化粧水の上から油でフタをして水分の蒸発を防ぐ役割があります。入っている成分によっては肌に潤い成分を補給する役割も担っています。

・クリーム
乳液と同様に化粧水の上から油でフタをして水分の蒸発を防ぐ役割があります。乳液との違いは油脂の含有率で乳液よりクリームの方が油脂の割合が高くなります。入っている成分によっては肌に潤い成分を補給する役割も担っています。

・美容液
美容液は肌の改善に有効な成分を一定量以上含んだ基礎化粧品の事を指します。化粧水、乳液、クリームより肌の改善効果は高めですが値段も高めに設定されている場合が多いです。

しわとたるみそれぞれにアプローチ

首のしわやたるみを防ぐという目的なら化粧水と乳液(又はクリーム)を顔のスキンケアと同様に毎日塗りましょう。既にしわやたるみができている場合はしわ・たるみに効く成分が入った基礎化粧品を選んで毎日塗布するようにしてみましょう。
しわ・たるみに効く成分については5. 肌に与える成分が大事で紹介しています。

ぜひ使いたいネッククリーム

もっと首の為に何か対策したい!という方は首専用のネッククリームを利用してみましょう。ネッククリームを選ぶ際には自分が解決したい肌の悩みに合わせた有効成分が入っているものを選びましょう。また、ネッククリームを付ける時に首をマッサージするとよりネッククリームの効果を得られやすくなります。

・マッサージのやり方

  1. 手のひらにクリームをとって温めます
  2. 片方の手で顔の付け根からデコルテにかけて肌を抑え、クリームをなじませます
  3. 片方の手のひらで首を包み込むように押さえます
  4. 手を変えて2と3を繰り返します

ぜひ使いたいネック専用パック

実は首にも顔パックのようなパック商品があります。シートタイプのものや洗い流すタイプなど顔用のパック商品のように種類もたくさんあります。各商品の使い方を読み正しく使って首のしわを解消しましょう。

肌に与える成分が大事

基礎化粧品を選ぶ際にはしわの改善に有効な成分がたくさん入っている方がありがたいですよね?しわの改善に有効だと言われている成分を調べましたので参考にしてください。

化粧品編

●セラミド
セラミドは表皮の細胞間脂質を構成する成分で水分保持能力をアップする効果があります。皮膚が潤えばバリア機能・肌のハリ共が善し、しわの改善を促します。ただ、普通のセラミド分子は肌に浸透するには大きすぎるので低分子化・ナノ化したセラミドが添加された化粧品を選びましょう。

●ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は真皮の細胞間脂質を構成する成分で水分保持能力をアップする効果があります。ただ化粧品に入っているヒアルロン酸は真皮まで届く訳ではなくセラミドと同様に表皮の水分保持能力を高める働きをしている、という事を覚えておきましょう。またセラミドと同様に分子が大きいので低分子化・ナノ化した化粧品を選びましょう。

●ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体とは壊れやすいビタミンCを安定化したものです。普通のビタミンCより肌への浸透力も高く便利な成分です。ビタミンC誘導体はしわの原因となる活性酸素をなくし、コラーゲン繊維やエラスチンを守ります。また元々体内から皮膚に供給されるビタミンCの代わりにコラーゲンの生成を促す効果もあります。

●コラーゲン
化粧品に入っているコラーゲンの効果というと肌へのコラーゲン補給だと思っている方も多いですが化粧品に入っているコラーゲンの効果は肌の保湿です。肌の保湿ができれば皮膚のバリア機能・肌のハリ共が善し、しわの改善を促します。コラーゲンも元々分子量の大きい成分なので低分子化・ナノ化した化粧品を選びましょう。
コラーゲンを補給するなら食生活の見直しや生活習慣の見直し、十分にタンパク質を補給するなど体の中からの改善をしてみましょう。

●コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は体の中でエネルギーを生み出す際に補酵素として働く成分です。皮膚においては皮膚細胞を活性化し新陳代謝を高めターンオーバーを正常にする働きや活性酸素を除去する働きがあります。ただ化粧品に入っているコエンザイムQ10はごく微量な場合が多くコエンザイムQ10が入っているからといって高い効果が実感できるという訳ではありません。できるだけ高い効果を得ようと思うならコエンザイムQ10の含有量が多いもの、コエンザイムQ10が低分子化されている化粧品を選びましょう。

体内に摂取する成分が大事

しわを作る原因の活性酸素は抗酸化物質を食事から摂取する事でなくす事ができます。食事から摂取できる抗酸化物質とこの抗酸化物質を含む食品をまとめたので食事の時に意識してみましょう。

食事編

食事から摂取できる抗酸化物質にはビタミンA(ベータカロチン)・ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールがあります。抗酸化物質の働きと含まれる食品を見てみましょう。

●抗酸化ビタミンACE
・ビタミンAとベータカロチンの違い
ビタミンAとベータカロチンの大きな違いは体の中ですぐ使えるか、ビタミンAに変換する過程を経て使われるか、です。
ベータカロチン(β-カロテンとも呼ばれる)はそのままの形だと体の中で働く事ができないため必要に応じてビタミンAに変換する必要があります。また効果も弱く、ベータカロチンがビタミンA1mgと同じ効果を発揮しようと思うと12mg必要となります。
だったらビタミンAだけ摂取すればいいのでは、と思いますがベータカロチンには利点もあります。ビタミンAは過剰に摂取すると体の中で蓄積され頭痛や吐き気、皮膚の角質化や肝臓の肥大といった副作用を起こしますがベータカロチンなら必要に応じてビタミンAに変換されるのでこれらの副作用を起こさずに済みます。

ビタミンAの皮膚での働きは皮膚の細胞膜の代謝を良くする、活性酸素を除去する働きがあります。ベータカロチンも体内でビタミンAに変換され同じ働きをします。積極的に摂取しましょう。

ビタミンAを多く含む食品
鶏肝、豚肝、あんこうの肝、銀だら など
ベータカロチンを多く含む食品
ニンジン、カボチャ、ほうれん草、ピーマン、柑橘類 など

・ビタミンC
ビタミンCの皮膚での働きはコラーゲンの生成を促進する、血行を促進し肌に栄養を十分に補給する、活性酸素を除去するといった働きがあります。水溶性ビタミンで摂取しすぎても健康な人では副作用がないのも嬉しいビタミンです。

ビタミンCを多く含む食品
ピーマン(赤色がおすすめ)、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、トマト、パセリ、柑橘類 など

・ビタミンE
ビタミンEの皮膚での働きは血行を促進し肌に栄養を十分に補給する、活性酸素の除去、特に細胞膜での強力な活性酸素除去を行ってくれます。ビタミンEは脂溶性ビタミンで報告例は少ないですが過剰に摂取すると下痢や吐き気を起こすといった副作用があります。

ビタミンEを多く含む食品
アーモンド、落花生、ヒマワリ油、べにばな油、あんこうの肝、からすみ、いくら、タラコ など

・ポリフェノール
ポリフェノールとは自然界に存在する強力な抗酸化作用をもつ物質を総称したものです。多くのポリフェノールは苦味や渋み、色素として自然界に存在しています。
ポリフェノールの皮膚での働きは強力に活性酸素を除去する事です。老化の原因となら活性酸素をしっかり除去したい場合はポリフェノールを摂取しましょう。ポリフェノールの種類によっては活性酸素を除去する他にも体に嬉しい働きをするものもあります。

ポリフェノールを多く含む食品
ブルーベリー、カシス、ブドウ(皮)、リンゴ(皮)、大豆、ゴマ、柑橘類(皮やすじ)、緑茶 など

まとめ

首のしわを防ぐ・改善するには顔と同じようにスキンケアを行う、抗酸化物質を含む食品を摂取する必要があります。すっきりとした首元はファッションの幅を広げてくれ気分よく過ごせます。首の老化対策、やってみましょう!

ライタープロフィール
aestivum

20代後半独身ながら生活を楽しんでいるaestivumです。女性の読者の方が楽しく、自分らしく生活を送る事ができるようなキッカケとなる文章をお届けできるよう頑張ります。国立大学理系卒、現在は大学技術職員をしながら文章書きをしています。