年齢が上がるにつれ気になる顔のたるみには外側からのケア、栄養面での内側ケアも大事ですが、脂肪と筋肉のバランスがとても大切です。特に知られていないのがダイエットで痩せた後の顔のたるみです。痩せてスッキリしたはずなのにたるみが気になるのは皮膚の伸縮が関係しています。たるみを進行させしわにさせない方法を一緒に学んでいきましょう。

たるみの種類と特徴

 歳を重ねるごとに悩みのタネとなるのが見た目年齢を大きく左右する「顔のたるみ」ですよね。目が小さくなってきたように感じたり、口角が下がってきたり、ほうれい線やしわの原因がたるみからきていることもあります。
 しかし、たるみと一言で言ってもすべて同じではありません。まずはたるみの種類を学んで、あなたの気になる箇所がどのたるみタイプなのか探っていきましょう。

乾燥たるみ

 様々な肌トラブルのもとになっている「乾燥」ですが、たるみにも大きく関わっています。空気や外側からの乾燥で水分が奪われてしまうのはもちろんですが、加齢によって肌内部の保水を左右するヒアルロン酸が減少していくことが乾燥を加速させてしまい、たるみを引き起こしてしまうのです。

真皮たるみ

 皮膚は外側から順に表皮・真皮・皮下組織という3つの層でできています。中でも真皮は肌弾力・ハリを保つのに重要なコラーゲンとエラスチンで形成されているのですが、これらの成分も先ほどのヒアルロン酸同様、加齢とともに減少してしまいます。
 乾燥と違い外側からの変化はわかりづらいですが、年齢が上がるにつれたるみに繋がってしまうのです。

脂肪たるみ

 身体に関して「脂肪によるたるみ」といわれるとピンとくると思いますが、実は顔にも脂肪によるたるみが起こると知っていましたか?
 体重の変化や筋肉量の増減により表面を覆う皮膚は伸縮します。その際に伸びた皮膚が余ってしまうことでたるみが発生してしまうのです。

筋肉(表情)たるみ

 笑ったり怒ったり、喜怒哀楽を表現すると顔の筋肉は非常によく動きます。逆に言うと、無表情でデスクワークや作業に没頭しているときは顔の筋肉は動いていませんよね?
こういった無表情で長時間いることが実は筋肉の退化に繋がり、顔のたるみとなっています。筋トレをしている人ならわかりやすいかもしれませんが、身体の筋肉も鍛え続けないと減少したるんでしまうのと同様です。

意外と多い脂肪たるみ

 年齢が上がるにつれ気になる顔のたるみですが、脂肪が原因となっていることは意外と多いのです。脂肪によるたるみがなぜ起こるのか、脂肪のメカニズムを詳しく知ることから始めていきましょう。

ダイエットが原因

 痩せて顔がすっきりしたらたるみはなくなるのでは・・・と思うかもしれませんが、実際には痩せた分の脂肪が減っても周りの皮膚は減りませんので脂肪がなくなった分、たるんでしまうのです。
 

太ったり痩せたりが顔のたるみに影響

 ダイエットをしていく上で成功、失敗、リバウンドは誰しも経験があると思います。そういった太ったり痩せたりを繰り返すということは、脂肪も増えたり減ったりしているということに繋がります。
 つまりその都度周りをおおう皮膚も伸びたり縮んだり、伸縮を繰り返すことになり、結果的に顔のたるみを引き起こしてしまうのです。

脂肪はもんでも押しても消えない

 痩せるためにエステに通われたことはありますか?機械をつかったり揉みほぐしたりして痩せてすっきり!という広告も見かけますが、実際には揉むだけで脂肪が燃焼するということはありません。
 揉んでリンパを促し、血流を良くすることで痩せやすくなったりむくみがとれてサイズダウンということはありますが、筋肉を動かさないと脂肪はなくならないのです。

脂肪は汗をかいても消えない

 サウナや半身浴、岩盤浴など、ダイエットをすると少しでも体重を落としたいという気持ちから汗を流したくなりますよね。ですが残念ながらこちらも脂肪燃焼には直接繋がっていません。
 先ほどと同様、痩せやすい身体を作ったり代謝アップには関係していますのでダイエットをしていく中で意味はありますが、脂肪が消えるということはありません。

目の上まぶたと下まぶたの脂肪について


 まぶたには上下に脂肪があり、筋肉で支えられています。ですが年齢が上がるにつれ筋肉量は自然に低下しますし、皮膚全体にハリや弾力が失われていくことでその脂肪を支え切れなくなってしまいます。
 そうなると目自体の大きさもしぼんで小さく見えたり、脂肪の重みで下がり、目周りのしわや顔全体のたるみを引き起こす原因にもなりかねません。
 また、重く下がってきたまぶたをもち上げようと目を見開くことによりおでこや眉間にしわを寄せてしまうこともあります。

ダイエットが原因で乾燥からしわへ

ダイエットが成功すると見た目が痩せて嬉しい半面、乾燥を引き起こししわになることがあるとあなたは知っていましたか?間違ったダイエット方法をしたりケアを怠ると、気が付いたころには顔が一気に老け見えしてしまいます。
 美しい顔のラインをキープするために、ダイエットと肌の関係や正しい知識を学んでおきましょう。

栄養の偏りが肌の潤い不足に

 ダイエットといえば適度な食事制限は必須ですよね。野菜中心、糖質制限などいろんな食事方法がありますが、一見気遣っているようにみえる食事メニューも、栄養学の観点からいうと実際には痩せたいという気持ちから制限しすぎたり偏ってしまっていることが多いです。
 肌内部の潤い不足を引き起こさないためには美肌を作るのに大切なビタミンやたんぱく質をバランス良くとらなくてはなりません。

顔の筋肉の運動不足

 ダイエット中となると脂肪を減らす、体重を落とすということに意識がいきがちですが、筋肉を動かすということを忘れてはなりません。
 笑う・怒るなどの表情筋もそうですが、普段の生活で意識的に動かさないと運動しないのが顔の筋肉です。顔の筋肉の運動量が減ってしまうと肌の弾力もなくなってしまい、たるんでくる大きな原因になってしまいます。

リバウンドが肌老化を加速

 短期間で体重の変動が起こるリバウンドはアンチエイジングの大敵です。体重を減らす、という行為は実は筋肉や血管を衰えさせてしまっているのですが、老化にとってダメージの大きい活性酸素を除去する力も弱めていってしまうことになり、肌がどんどん老け見えしてしまうのです。
 また、ダイエットを繰り返すことのストレスがエイジングケアの邪魔になることもあります。

血液の流れ・血液の質を考えた食事を

 血行がよくなると体温が上がり自然に痩せやすい身体を作るだけでなく、肌を柔らかくしてくれたり乾燥やたるみに効果的です。食事から意識して血流を整えていきましょう。
 納豆や豆腐などの大豆製品や青魚は血液をサラサラにする効果が期待できます。また、甲殻類・貝はタウリンが豊富で血圧を下げてくれます。
 豚肉・鶏肉のビタミンやコラーゲンも丈夫な血管作り、ダイエットの疲労回復におすすめな食材です。

まごは(わ)やさしい(和食の頭文字)

 このフレーズ、聞いたことはありましたか?健康的に身体を保つのに大切な和食の頭文字をとっています。美肌つくりに最適なバランスのいい食事の目安となりますので、参考にしてみてくださいね。

 ま→豆 (納豆・大豆・豆腐・あずきなど、たんぱく質・ミネラルが豊富)
 ご→ごま (ごま・アーモンド・ピーナッツ・くるみなど、活性酸素を除去する効果あり)
 わ→わかめ (わかめ・ひじき・もずく・のり・昆布など、カルシウムやミネラルが豊富)
 や→野菜 (トマト・ほうれん草・キャベツなど、カロテン・ビタミン類)
 さ→魚 (青魚・鮭などがおすすめ、DHA・EPA・タウリンが豊富)
 し→しいたけ (しいたけ・まいたけ・マッシュルーム・なめこなどのキノコ類、食物繊維が豊富)
 い→いも (じゃがいも・さつまいも・里芋・山芋などのイモ類、炭水化物やビタミンが豊富)

しわケアの化粧品の使い方

 食生活や普段の生活を改善していく準備ができたところで、続いてはしわを作らないエイジングケアの方法をお教えしていきます。化粧品の成分を理解しておくとダメージのある部分を補いやすいですし、アンチエイジングのスキンケアは決して難しいものではありません。

化粧品と医薬部外品

 化粧品の成分を見ると気になるのが「化粧品」「医薬品」「医薬部外品」などのフレーズですよね。
 まず「化粧品」は、美容を目的としたものです。ファンデーションや口紅以外でも入浴剤や歯磨き粉など美容に特化したものが化粧品扱いとなっている場合もあります。
 次に「医薬品」ですが、こちらは医療的効果の高いものをさします。一般用医薬品と呼ばれているものは医師の処方せんがなくても購入できます。
 そして「医薬部外品」は「化粧品」「医薬品」の中間にあたり、医薬品ほどの強さはないものの効果が高く、薬用化粧品と呼ばれているものは医薬部外品にあたります。

たるみ対策の成分

 肌のたるみを防ぐならハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチン不足を補う成分の入った化粧品を選びましょう。
 中でも「ナールスゲン」「ネオダーミル」はコラーゲン・エラスチンに働きかける成分として有名です。また、「ビタミンC誘導体」を含んだ美容液はコラーゲンの形成をサポートしたり、たるみの原因にもなる皮脂や毛穴の開きを抑える効果も期待できます。

しわ対策の成分

 しわをケアするなら保湿成分がとても大事です。「セラミド」は保湿ケア効果が高く、できてしまった小じわをなくすのにも優れた成分です。
 また、「レチノール」はビタミンAの一種で人間の体内にもあり、年齢と共に失われていく成分なので、加齢によるしわには効果が期待できます。

たるみを進ませないためのバリア機能習慣

 肌が本来もっている「バリア機能」はトラブルを防いだりシミ・しわなどの加齢肌を加速させないためにとても大事です。
 肌のバリア機能が高まれば潤いをキープする力が強くなり、透明感やハリがアップした健康的な美しい素肌へ導いてくれます。
 たるみやしわを進行させないようなバリア機能習慣を身につけ、若々しい素肌を目指しましょう。

顔全体の保湿

 肌の角層が水分不足に陥ると、肌を再生させる機能も低下させてしまい、小じわや毛穴の開き・ほうれい線などの肌老化を進めてしまいます。それを補うには保湿効果の高い化粧品で水分・保湿力をアップさせることが最も効果的です。
保湿力に優れた「セラミド」や、皮膚保護成分でもある「スクワラン」を含んだものでじっくり肌に潤いを与えましょう。

パック

 最近では肌のバリア機能を高めるアミノ酸やコラーゲンを含んだパックやマスクがたくさん発売されています。お風呂上がりの毛穴が開いた状態で、顔の水分が蒸発する前にシートタイプのパックで潤いを与えてあげるとその後の美容液やクリームの浸透が良くなるという効果もあります。
 シートタイプのパックはついつい長く顔においておきたくなりますが、長時間やりすぎると肌が本来もっている水分まで奪ってしまうこともありますので、10分~15分を目安にしてください。

プロのマッサージ

 リフトアップ効果を狙ってセルフマッサージを行ったり、マッサージをする美容器具もたくさん販売されていますよね。正しい圧力で使えていれば大丈夫なのですが、自分でやるとついつい力が入ってしまったり、気持ちが良くてどんどん強くしてしまったり・・・といった経験はありませんか?
 肌の上に直接触れ、力を過剰に加えてしまう行為は実はバリア機能を担う角層を剝がしてしまっていて、知らず知らずのうちに敏感肌をまねいてしまっているのです。
 マッサージで肌のたるみやしわを予防したいとき、プロの手を借りることも良いのですが、力加減があまりに強い場合はおすすめできません。

まとめ

 たるみには加齢や保湿力だけでなく、脂肪と筋肉のバランスが大きく関わっていることがわかりましたね。正しいダイエット方法をおこないながら栄養や外側からの正しいケアをしていれば、体型維持と若々しいフェイスラインを同時に手に入れることができますよ。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。