首のしわの深さが深刻化すると、まず頼りたくなるのが化粧品です。しかし化粧品会社もメーカーもたくさんあって、さらに化粧品の数の多さと新製品が次々に発売されて、一体何を選んだらいいの?というのが本音ではないでしょうか。また買うと決めても化粧品カウンターの雰囲気に緊張して、本当に必要なものを購入できるか心配という人もいるはずです。今回は、首のしわ対策を考えた化粧品選びのための、基本的な知識をご紹介します。ぜひお役立て下さい。

首のしわ対策を考えた化粧品選びのために

一目で印象を老けさせてしまい、見た目年齢を上げてしまうのが首のしわです。顔と同様にエイジングケアに気をつけていても年を重ねるごとに太くしっかりとしたしわとなって出てきてしまいます。
 そんな加齢とともに現れてしまう首のしわの予防のためには、普段のスキンケアに加え首のしわに特化した化粧品を取り入れる必要があります。ですが、使用する人の肌質は様々ですし、「首のしわに効果大!」「しわが薄くなる!」とキャッチフレーズだけに頼って化粧品を選ぶとなるとたくさん種類があってどれが自分に合うか迷ってしまいますよね。
 ぱっと見で選ぶのではなく、成分や化粧品の基礎知識を学んでから本当に自分に合った効果が得られる化粧品を見つけましょう。

化粧品の基本

 毎日当たり前のように化粧品を使っていても、表示を真剣に見て選ぶことは少なく、細かく分類されていることも知らないという人も多いでしょう。
 実は化粧品の中にも効果・効能の度合いや範囲によって分類があるのです。まずはこの分類を知って化粧品選びの参考にしてください。

化粧品とは

 「化粧品」は主に美容目的で使用するために作られている製品です。美化することや清潔にすることが目的となっており、肌荒れやニキビ予防・皮膚の殺菌作用など「治す」効果をパッケージ上で表現することができないものになっています。
 

医薬部外品とは

 「医薬部外品」は厚生労働省が許可した有効成分が一定濃度で配合されており、予防や衛生面が目的で作られています。
 「薬用〇〇」と表記されているものも医薬部外品の一種ですが、医師の処方箋は必要ありません。

化粧品に使われる用語にまどわされないで!

 次々と新商品が発売される中、どれが効果のある化粧品なのか、どれが自分に合うのか見極めるのは難しいですよね。その基準として肌に優しいものを試そうと「無添加」や「パラベンフリー」といったイメージの高いフレーズで選び、化粧品を購入することもあるでしょう。
 ですが、実際にそれらがどんな基準でそう記されているのか、どういった意味で使用されているのかをあなたは理解して使用できていますか?自分が想像していた効果と実際の効果は実は違うかもしれません。
 表記されているフレーズに惑わされることなく意味を理解し、自分の化粧品選びに役立てましょう。

アルコールフリーとノンアルコールの違いって?(化粧水)

 化粧品において「アルコールフリー」「ノンアルコール」と記載されているものは“エチルアルコール”(エタノール)が配合されていないことをいいます。例えば、化粧水などに含まれている“グリセリン”もアルコールの一種ではありますが、このグリセリンを含んでいてもエタノールがなければ「アルコールフリー」と表記しても良いとされています。
「アルコールフリー」も「ノンアルコール」も化粧品においての意味合いとしては同じように使用されています。

ノンケミカルとは

 一般的に「ノンケミカル」は、“化学物質が一切使用されていない”という意味の言葉です。しかし、化粧品に関しては意味合いが違います。
 化粧品には化学物質が含まれていることが当たり前ですが、UVケア製品に関して“紫外線吸収剤”を含まない、酸化チタンや酸化亜鉛が成分になっている刺激が少ない“紫外線散乱剤”を用いた化粧品を「ノンケミカル」としています。

パラベンフリーとは

 最近よく耳にすることも多くなってきた「パラベンフリー」ですが、そもそも「パラベン」が化粧品に配合される目的は、抗菌性脳を狙った防腐剤効果です。
 そのパラベンを含んでいないという意味合いの「パラベンフリー」ですが、すべてにおいて防腐剤が一切含まれていないわけではありません。フェノキシエタノールやヒノキチオールなどといった種類の防腐剤もありますし、パラベンが含まれている化粧品も安全性においては問題ありません。

化粧品の無添加とは

 現在は薬事法によりすべての成分をパッケージに記載するよう義務付けられています。その中でも、アレルギーに問題のあった102種類の化粧品表示指定成分が含まれていないものが「無添加」化粧品と呼ばれています。
 しかし、基準となっている化粧品表示指定成分の制定は1980年に行われていますので、この期間の間に安全性が高まっているとされたものや、逆に新しい成分の中に安全性に不安を感じるものもあり、現在すべての「無添加」化粧品が安全かどうか一概には言えない状態となっています。
 敏感肌の人は特に「無添加」というフレーズに惹かれる部分もあると思いますので、注意して選びましょう。

意味と用途に合わせて選んでいますか?

 朝晩使用しているスキンケアは、化粧水・美容液・乳液・クリーム・・・といった流れで当たり前のように長年おこなってきていると思いますが、実際の目的や意味を理解して使用できていますか?
 それぞれの違いと本質を理解していれば、季節や年齢によって変わってきた肌質状態や悩みによって使い分けができたり、効率よく肌へアプローチすることができますので今一度詳しく理解しておきましょう。

化粧水の目的

 化粧水の主な成分は水です。水分量をアップさせるという目的と理解し使用している人も多いと思いますが、肌の表面を潤してもなかなか奥まで浸透するということは化粧水だけでは難しいです。
化粧水を含ませることで肌を柔らかくし角質層の調子が良くなることで、その後のスキンケアのベースを作り浸透率を良くしています。

乳液の目的

 乳液には保湿成分が含まれており、化粧水によって整えられ潤った角質層の水分を逃がさず保ち、蓋をする効果があります。
 化粧水をたっぷり肌に浸透させても化粧水だけでは保湿力はありません。乳液とのバランスが非常に大事なのです。

クリームの目的

 乳液と同様に保湿成分を豊富に含んでいるクリームですが、乳液との違いは水分と油分の割合です。質感から見てもわかるように、乳液は水分量が多く、クリームの方が油分が多くなっています。
 どちらも化粧水で整った潤いを閉じ込める目的ですが、乾燥肌の場合や夜しっかり保湿したい場合はクリームの使用をおすすめします。

ゲルの目的

 最近ゲル状の化粧品が増えていますよね。化粧品で「ゲル」と呼ばれているものは水溶性高分子ポリマーによって架橋された液状のものをさします。
 クリームに比べ水分量が多いのですが化粧水に無い保湿成分や油分を含んでいるので、ゲル一つで潤いと保湿を同時に得られ、手軽にスキンケアすることが可能です。

美容液の目的

 美容液には乳液やクリーム以上の高い保湿成分や美容成分が濃縮に配合されており、「美白」「しわ」「くすみ」「ハリ」などの肌悩みにアプローチする役割をもっています。
 「乾燥」においては乳液やクリームでカバーできますが、加齢とともに増えてくる肌悩みやエイジングケアには美容液をプラスして使用する必要があります。

マスクとパックの違い

 手軽にできて人気の「マスク」はシートタイプで入浴後や朝の洗顔後に使用し、剥がして使い捨てるものです。パックは入浴中にも使えるジェルやクリームタイプのものが一般的です。
 どちらも美容成分が含まれており、保湿効果も高いのですがマスクは肌におく時間が長いと逆に乾燥を引き起こしてしまう場合もあります。パックの場合は浸透してから洗い流すので肌に負担がありませんが、その後の保湿を入念に行いましょう。

首はしわとたるみのそれぞれのケアを!

 顔のしわ・たるみに比べケアを怠りがちな首ですが、気づいたころには目立っていて、見た目を一気に老けさせてしまうのが首のしわとたるみです。
 しわとたるみ、それぞれにアプロ―チしてくれる化粧品を成分から見極め使用することで若々しい首元を取り戻しましょう。

●化粧品に含まれる抗シワ成分
しわの大きな原因となる乾燥を防ぐのに大切なセラミド、潤いをキープするヒアルロン酸はしわ対策に欠かせない成分です。
また、最近注目されているビタミンC誘導体やアスタキサンチンという成分にも注目してみてください。エイジングケアに欠かせない活性酸素を除去する働きもあるので、加齢とともに現れるしわに効果が高いです。

●化粧品に含まれるたるみ対策成分
たるみには肌の弾力やハリをアップさせる成分であるコラーゲンやレチノールを含んだ化粧品を使用すると効果的です。
また、たるみには紫外線が大敵なので紫外線によって奪われたビタミンCを化粧品で補う必要があります。日焼けした肌をしっかりケアすることも大切なので、同時に保湿もおこないましょう。

首にしわを作らないために取り入れよう!

首のしわを作らないためには、しわを引き起こさないようにする生活習慣の改善も必要です。首のケア効果をより高めるための行動を3つ紹介しますので、意識して取り入れてみてください。

●上を向く動作を増やそう
パソコンやスマートフォン、家事やちょっとした作業など、知らず知らずのうちにうつむき加減になっていることは日常においてとても多いです。うつむき加減になると首にしわが寄ってしまうため、できてしまったしわを深めてしまいます。
目線が高くなると自然と猫背が解消され、首にしわがよりにくくなりますので、デスクワークの合間には細かく休息をとるなどし、普段から意識して上を向く動作を増やしていきましょう。

●明るい場所で定期的にチェック
日中やスキンケア時に鏡で顔を見ることは多いと思いますが、その都度、首まで入念にチェックしていますか?じっくり見る機会の少ない首の変化は、顔に比べて気づきにくいものです。
いつのまにか太くしっかりとしたしわができてしまってびっくり・・・ということにならないように、明るい場所で細かいしわまで定期的にチェックしておきましょう。

●スキンケアは首までセット
首のケアをする際にボディケアのように首だけ別でケアしてしまうとついつい忘れてしまったり、ずさんになってしまいます。首は皮膚が薄く、汗をかきやすいデリケートな部分でもありますのでしわやたるみを引き起こさないためには、顔同様に入念なケアを毎日続けることが必要です。
朝晩のスキンケア時には首まで同時におこなうよう意識してください。

まとめ

首のしわやたるみをケアするには、広告やパッケージの言葉だけに惑わされないようしっかりと化粧品の成分や用途を理解しておくことが大事です。自分の肌質や悩みにあった効果や成分の安全性を考え、種類を見極めながら化粧品選びやエイジングケア方法を見直してみてくださいね。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。