今や定番になりつつあるオイルケア。ヘアオイルには、髪の保湿だけでなく、ドライヤーの熱や紫外線から髪を守る効果もあります。また、髪に塗るだけでなく、頭皮マッサージにも使えます。多くの役割があるヘアオイルですが、間違った使い方をすると逆効果になることも。オイルの正しい使い方をマスターして、ツヤ髪を手に入れましょう。

オイルをつかったヘアケアの効果

 使うと髪の調子がよいからとなんとなくオイルを使っている方も多いのではないでしょうか。具体的に髪にどのような効果があるのかを知っておくと、よりいっそう効果を感じることができますよ。

髪をしっとりツヤツヤに

 実際にオイルを使ったことのある方は、髪がしっとりする感覚は理解できるでしょう。
オイルは髪の表面にあるキューティクルを包み、髪の内部の水分や栄養素をしっかりと閉じ込めてくれます。

 キューティクルの特徴をまとめました。

  • 髪の毛1本は、鉛筆のような構造で、一番外側をキューティクルと呼び、うろこ状の細胞から成り立っています。
  • 髪が傷むと開いた状態になり、水分が蒸発しやすく、その結果、髪が乾燥してパサついたり、ツヤのない髪になってしまいます。
  • しっかりと閉じた状態が、見た目の艶につながります。
    細胞が髪の表面にしっかりと張り付いている理由は、脂質成分で構成されている物質のおかげです。そこでオイルを使うと髪がしっとりしてツヤが出ることがわかりますね。

髪が乾燥して広がってしまうという方には、オイルを使うとまとまりやすくなるのでおすすめします。日常生活の中で、エアコンや自然の風など髪が乾燥する場面は意外と多いもの。
髪なじみがよく、表面をしっかりとコーティングしてくれるので、髪の乾燥予防になります。

ドライヤーの熱によるダメージ予防

 ドライヤーはシャンプー後の髪を乾かしたり、スタイリングの時に使用したりと出番の多いもの。
それなのに髪のダメージ要因になっていることを、日々自覚していますか?
そう、熱が髪にかなりの負担をかけているのです。よってヘアアイロンも同様。だからといって使わないわけにはいかないですし、低温ではセットが決まらない。

そこで髪のダメージを抑えてくれるのがオイルの役割です。
一般的なドライヤーの温度は100~120度ほどになります。温度が100度を超えるとたんぱく質が変性するので、髪が傷んでしまいます。
ヘアアイロンは200度以上になるものもあります。シャンプー後の無防備な髪にこれだけの熱を加えると、髪がダメージを受けるのも当然といえるでしょう。

 オイルは熱に強いのが特徴なので、髪の表面をオイルでコーティングすることでドライヤーなどの熱によるダメージを軽減してくれます。オイルでコーティングしているからといって髪に高熱を長時間あてるのは禁物、ということは忘れないでくださいね。

髪の日焼け対策に

 顔には日焼け止めを塗るけれど、髪には塗らないという人は多いでしょう。
髪も日焼けすることはご存じですか?
 肌が紫外線を受けると光老化という現象が起き、シミやシワができやすくなります。それと同じように、頭皮も光老化の影響を受けて髪を作る毛母細胞が退化し、抜け毛や薄毛の原因になります。また、紫外線の影響で髪の表面にあるキューティクルもダメージを受け、内部の水分やたんぱく質が流出し、ツヤのないパサついた髪になる原因になります。
 オイルは保湿力が高く、紫外線にも強い特徴があります。髪にオイルを使うことで、紫外線からのダメージを防ぐことができます。

頭皮の環境を整えて健康な髪に

 頭皮の汚れの原因は、汗や皮脂、スタイリング剤などの油脂成分が主です。
これらの汚れが頭皮にたまると、においやかゆみの原因になるだけでなく、毛穴に汚れがたまって毛穴の形がゆがみ、細く弱い髪になったり、髪がうねる原因にもなります。
健康で美しい髪を作るには、頭皮の環境を整えることが大切です。オイルには、頭皮のクレンジング効果もあります。

 油で作られた汚れは、当然ながら油とよくなじみます。
皮脂汚れはオイルをつかってふやかして落としやすくすることができます。また、頭皮に蓄積した古い皮脂も浮かして取り去ってくれます。
このようにして、オイルで頭皮の環境を整えて健康な髪が生える土台を作ることができます。
頭皮にやさしい成分でできているオイルを使うと、無理な力でこすって頭皮を傷つける心配はありません。 

やりがち!間違ったオイルの使い方

 オイルの効果は魅力的ですが、髪がべたついて苦手だという人も多いようです。
オイルの正しい使い方を知っていますか?
まずは、やりがちなオイルの使い方をまとめました。間違った使い方をしていないかチェックしてみましょう。

たっぷりの量をつかう

 オイルを使うとしっとりまとまる感覚がありますし、乾燥してパサつく髪には特にしっかりと保湿したくなります。だからといって、必要以上にオイルを髪につけることは、髪がベタつく原因になります。

根本からしっかり塗る

 オイルは頭皮マッサージにも使えるため、髪の根本に塗っても大丈夫だと思いがちです。しかし、頭皮は思ったよりもデリケートなので、オイルだけでなく、スタイリング剤が頭皮に残ることでダメージを受けてしまいます。また、頭皮がベタついて不快に感じたり、かゆくなったりします。頭皮の汚れの元になりますので、できるだけ頭皮は避けましょう。頭皮に塗るのは、すぐに洗い流す頭皮マッサージやオイルパックに限ります。なお、マッサージに使う場合は、終了後はシャンプーでしっかりと洗い流すことが大切になってきます。

表面だけに塗る

 オイルを髪の表面に塗るとツヤがでるような気がしますよね。塗る量にもよりますが、表面だけにベッタリ塗ると、ツヤというよりベタつき感がでます。表面がベタつくと、空気中のほこりなどを引き寄せて髪が汚れてしまいます。また、せっかくの保湿効果も半減。髪の内側にもしっかりと保湿成分を行き渡らせたいものです。

使用後は軽く洗い流す

 オイルの種類によっては、美髪成分が含まれているものもあります。水分も栄養分も髪にしっかりと染み込ませたい気持ちはわかりますが、オイル成分が髪や頭皮に残ると、逆にダメージの原因になってしまいます。また、オイルは髪に馴染みやすい分、落ちにくいのです。使用後はシャンプーを使ってしっかりと洗い流すことが大切です。

オイルを使うタイミングと使い方

 オイルには多くのヘアケア効果があることがわかりましたが、ただやみくもに使っていては効果がないばかりか、コスパも悪くなりますよね。
オイルの正しい使い方を知っておくことで、効率的に効果を発揮することができます。

朝のスタイリング

 オイルには保湿効果はもちろん、スタイリング剤としても役立ちます。
髪が乾燥していると、きれいにセットしたつもりでも毛先がパサついて乱れてきます。
オイルを毛先に少しつけるだけで毛先がまとまるので、髪のストレスが軽減されるはずです。
また、紫外線対策にもなりますので、外出前に取り入れてみてはいかがですか。

<使い方>

  1. オイルを1滴手のひらにのせます。
  2. 手のひらをこすり合わせ、手のひらと指の間にもオイルを伸ばします。
  3. 髪の内側から髪全体に薄く伸ばします。
  4. 手のひらに残ったごく少量のオイルを髪の表面に塗ります。
  5. ブラシなどで整えます。

 オイルの量は、1滴から、足りないかなと思うくらいの量をつけるのが重くならないコツです。手に残ったオイルを髪の表面や毛先につけると、ツヤがでてまとまります。

シャンプー後のドライヤーの前

 オイルは熱に強い性質をもっています。シャンプーの後の濡れた髪にオイルをなじませてからドライヤーで乾かすと、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。
 洗った後の髪は、髪表面を保護していた油脂成分もほとんどが洗い流されており、無防備な状態です。さらに濡れた髪はキューティクルが開いており、内部までダメージが届きやすくなっています。シャンプー後はオイルによる保護が大切です。

<使い方>

  1. シャンプー後、髪をしっかりとタオルドライします。
  2. オイルを1滴手のひらにたらし、手のひらをこすり合わせて指の間にもオイルを伸ばします。
  3. 髪の内側、中間くらいから毛先に向かって手ぐしでつけます。手のひらに残ったオイルを髪の表面につけます。
  4. ドライヤーを使って乾かします。ドライヤーは髪から10センチ以上は離しましょう。

 ドライヤー前のオイルは、髪全体に薄く塗るようにするのが大切です。手ぐしを使うとうまくいきます。ドライヤー後の髪の状態に合わせてオイルを追加してもよいでしょう。

週一回の頭皮マッサージ

 オイルを使って頭皮マッサージをすると、頭皮にたまった皮脂になじんで取れやすくなり、頭皮環境を整えるのに効果的です。
週1回程度の頻度で頭皮マッサージをするのがおすすめです。
あまり頻繁にすると頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、頭皮が乾燥するという話もありますが、オイルの種類によっては頭皮にやさしく、毎日でも問題ないものもあります。
むしろ、皮脂と同じ成分のため、頭皮の乾燥を防止してくれる効果も期待できます。頭皮の状態に合わせて行いましょう。

<使い方>

  1. 小さじ1杯から2杯程度のオイルを小皿などに用意します。
  2. 指先にオイルをつけ、指の腹を使ってシャンプー前の乾いた頭皮全体にオイルがつくようにやさしくつけます。
  3. そのまま5分ほどおきます。
  4. やさしく頭皮をマッサージします。
  5. シャンプーをつけて、頭皮を中心にしっかりと洗い流します。

 髪ではなく、頭皮につけるのがポイントです。シャンプーの泡立ちが悪くなることがありますが、そのようなときはシャンプーの量を増やすなどして、しっかりと洗いましょう。

週一回のオイルパック

 髪の乾燥が気になる場合は、オイルでのスペシャルケアを取り入れましょう。髪全体にオイルの成分をしっかりと染み込ませると、ツヤのあるしっとりとした髪が長持ちします。

<使い方>

  • 小さじ3杯程度のオイルを用意します。
  • シャンプー前の少し湿らせた髪全体にオイルをなじませます。
  • 蒸しタオルなどで髪全体をおおって10分ほどおきます。
  • その後はシャンプーでしっかりと洗い流します。

 少し髪を湿らせた方が、髪全体にオイルが行き届きやすくなります。オイルの量は目安ですが、少なすぎるとあまり効果がないですし、多すぎるとシャンプーで洗いにくくなります。少なめの量から始めて、髪の状態に合わせて量を調節していくのがおすすめです。

オイルの適量とは?

「適量を手に取って」という表現が多くされていますが、適量とはどれくらいでしょうか。
オイルは量が少なすぎると効果が期待出来ず、多すぎるとベタベタして使用感が悪くなります。
適量は製品によって若干異なりますが、目安をご紹介しますので参考にしてください。

  • 洗い流さないトリートメントやスタイリングとして使う場合
     ショートヘアで1滴適度、セミロングで1~2滴程度、ロングヘアで2~3滴程度
  • 〇オイルパックとして使う場合
     ショートヘアで小さじ3杯程度(約15ml)、ミディアムで小さじ4杯程度(約20ml)、ロングヘアで小さじ5杯程度(約25ml)
  • 〇頭皮マッサージとして使う場合
     小さじ1~2杯程度(約5~10ml)

 オイルの適量は髪の量や状態によって増減してください。何度か使ううちに、自分にとっての適量がわかってくるでしょう。

まとめ

オイルはトリートメントにもスタイリングにも頭皮ケアにも使える優れもの。正しい使い方をマスターすれば、傷んでツヤがなくなった髪もよみがえるかもしれません。オイルを使ったヘアケアを習慣にして健康で美しい髪をめざしましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。