透明感のある美しい肌は、1つのシミが目立ち、何とかしようと擦ったり引っ掻いたりする人がいます。しかしシミは、皮膚の奥にあるメラノサイトという、メラニンの工場ともいうべき部位から、何年もの月日をかけて肌表面に押し上げられて出来たものです。そのため、洗ったりマッサージで押し出しても取れることはありません。まずシミを見つけたら、普段使っている化粧品を見直しましょう。美白タイプに買い替えたり、紫外線対策を強化したり、予防を徹底することが基本です。さらに出来てしまったシミは、美容医療に頼るという手段に踏み切ることも、今ではかなり身近になってきました。自分に必要なものは何か、ぜひここで判断してみてはいかがですか。

シミを発見!やりがちなことNG行為

顔にシミを見つけてしまったら慌てて消したい!薄くしたい!と、思わずやってしまっていることや癖はありませんか?その行為、もしかしたら余計にシミを余計に目立たせてしまったり、シワやたるみを引き起こしてしまっているかもしれません。やってはいけないNG行為をまとめました。

擦る

 皮膚を擦る、摩擦すると肌が刺激を感じ、防御反応でメラニンを生成してしまいます。これが蓄積されることでシミやくすみの原因になるのです。

揉みだす

 シミが気になってその箇所をつまんだり揉みだしたりしていませんか?頻繁に触ってしまうと炎症から色素沈着を起こしてしまうのでやってはいけません。

強いマッサージ

 肌全体の血行が良くなることはターンオーバーの正常化に効果的ですが、自己流のマッサージは力が入りすぎてしまうことが多く、刺激が過剰に加わってしまいます。肌が炎症を起こすと活性酸素が発生し、新たなシミを作ってしまうので強いマッサージは避けましょう。

スクラブ・ゴマージュ

 スクラブやゴマージュを使って洗顔すると普段以上にゴシゴシ手を加えてしまいがちです。角質を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。

我流ピーリング

 自己流のピーリングではできてしまったシミは消えません。しかもピーリング後の肌は紫外線の影響を受けやすくなり、表皮のバリア機能を失ってしまうこともあるので逆にシミを目立たせてしまうこともあるのです。

どんな肌になりたいかを明確に

 シミは人それぞれ、大きさ・できる位置・色・形・数が異なりますよね。どの箇所が気になってどのようになりたいのか、ケアする前に明確にしておきましょう。

1つのシミだけを取りたい

 目立つところに1つできてしまった場合や濃さや大きさが気になる場合は、紫外線以外の原因がある場合もあります。気になるとついつい触ってしまうこともありますが、皮膚科に相談するなどし、独自で判断せず適切なケアを施しましょう。

複数のシミを取りたい

 複数のシミが気になる場合は、メラニンの蓄積などから肌環境がシミのできやすい状態になっている可能性があります。肌の表面にまだ出てきていないシミが潜んでいる場合もありますので、内側からケアしていくようにしましょう。

シミが出来る部位を把握しておく

 すでにシミができている箇所やシミができやすい部位を頭に入れておくと、これから出てくるシミ予防にも役立ちます。

皮膚の構造

 シミは皮膚の表面にあたる表皮から発生します。表皮は0.1~0.3ミリととても薄い構造ですが4層になっており、大部分がケラチノサイトという表皮細胞でできています。

メラニン発生の部位

 紫外線を浴びると表皮の基底層にあるメラノサイトがメラニン色素を生成します。メラニンは量が増えすぎるとケラチノサイトで色素沈着を起こしてしまうため、シミが現れます。

だから擦ってもえぐってもダメ

 シミは紫外線が主な原因ではありますが、このように紫外線を浴びてすぐ表面からシミがでてくるわけではありませんので、肌に直接触り刺激を与えてもシミの除去には意味がありません。

肌表面にメラニン蓄積の可能性あり

 さらに加齢や生活習慣の乱れなどが原因し、ターンオーバーのサイクルが遅くなるとメラニンの排出も遅れ肌表面に蓄積してしまいます。このようなメラニンの蓄積は、年齢が上がるにつれどんどん現れるシミの原因になるのです。

シミの種類と原因

 シミができる原因は紫外線だけではありません。シミの予防・ケアのために種類をおさらいしておきましょう。

●老人性色素斑
 紫外線を浴びた状態から時間が経ち、肌表面に出てくるシミを言います。薄茶色で40代前後に現れやすいです。

●肝斑
 目の下から頬上部、目尻付近にできる左右対称のシミです。ホルモンバランスの乱れが原因とされており、高齢になると発症することがあまりありません。

●炎症性色素沈着
 皮膚が炎症を起こしたのち、おさまった後に発生するシミです。顔だけでなく全身に発症する可能性があります。
 
●脂漏性角化症
 紫外線の影響で蓄積された良性のいぼです。ほくろのような見た目ですが、年よりイボとも呼ばれており年齢が上がるにつれ大きくなるのが特徴です。

●雀卵斑(そばかす)
 シミの一種でそばかすと呼ばれているものです。遺伝的な要因で発生します。

●花弁状色素斑
 過度な日焼けの後、水膨れができたのちに残る黒~茶色の濃いシミです。日焼けした後にすぐ黒くなる人、地黒な肌質の人にはあまり見られません。

●後天性メラノサイトーシス(あざ)
 額の両端や鼻翼部、頬骨部などに現れる色素斑です。左右対称に現れることが多く、アザのような見た目です。

美容医療に頼る前に

 メイクで抑えることができる小さなシミではなく、どの種類のシミなのか判別が難しいものや大きく目立つシミを皮膚科に診てもらったり、美容医療の力を借りて改善したいと考えている人も多いでしょう。
 実際に診察、施術をお願いする前に安心の出来るクリニック選びのポイントをここでお伝えします。

美容皮膚科について徹底リサーチ

 「美容皮膚科」と一言で言っても保険治療も行っているところもあれば自費の美容診療のみのところもあり、様々です。クリニックのホームページを開いてみても、金額に幅をもたせていたり施術内容がわかりにくいところもあります。
 実際に体験した人のブログや口コミの方がリアルな意見が見られたりしますので、参考にすると良いでしょう。
 同じクリニックでも系列院が違えば医師やカウンセラーも違いますし、医師が複数在籍しているクリニックもありますので、しっかりリサーチをしてください。

予約は電話で

 ネット予約が簡単にできるところも多くなっていますが、カウンセリング予約は電話で行うようにしましょう。直接聞きづらいことが電話で事前に聞きやすいという点もありますし、電話の対応でもクリニックのイメージがわきやすいです。
 電話する前に不安なことや聞いておきたいことはメモしておくと良いでしょう。

美容皮膚科でのシミ取り治療について

 実際に美容皮膚科でシミをとるとなると、具体的にどのような施術なのかが気になりますよね。一般的なシミ取りの治療内容や治療後の薬のことをお教えします。

飲み薬・塗り薬

 施術後は処方された飲み薬は必ず適量を飲み切り、塗り薬も、治ったから大丈夫かな?などと自己判断せずに使い切るようにしましょう。また、シミをとった後に紫外線を浴びることは厳禁ですので、塗り薬を塗った後に外出する際は保護テープや絆創膏を貼って外出してください。

レーザー治療・光治療

 シミ取りといえばレーザー治療と光(フォト)治療が一般的ですが、大きな違いは強さです。レーザーは照射時間が短く瞬間的にシミ部分を根からアプローチするような施術ですが、光は表面をぼわっと焼くようなイメージの施術です。
 大きく目立つシミをワンポイントでとりたいならレーザー治療が効果的に感じますが、複数のシミを取る場合など、顔全体にレーザーを照射する負担を考えると光治療をおすすめしたいです。

シミを予防する手段を取り入れる

 シミには種類があり、遺伝性のものや体質でできやすいものもありますが、少しの意識と予防で1年後のシミの量は大きく違います。今すぐできる予防やケア方法を行い、新たなシミを作らせないようにしましょう。

スキンケア編

 まずは毎日行っているスキンケア方法を見直しましょう。

●美白化粧品
基礎化粧品を選ぶなら、メラニンの生成を阻止する成分が入ったものを選びましょう。紫外線を浴びた肌はメラノサイトにメラニンを作るよう伝達を送ります。その後、生成されてしまったメラニンがシミになるので、肌表面に現れる前にケアしておく必要があります。

・美白成分
 メラニン色素を還元し、生成を抑えるのに有効的な美白成分であるビタミンC誘導体は、低刺激で安全性が高く、たくさんの美白化粧品に使用されています。また、メラニンの活性化を防ぎくすみがちな肌を明るくしてくれるトラネキサム酸は医薬品にも使われている美白成分です。
化粧品購入の際にチェックしてみてくださいね。

●UVガード
シミの主な原因は紫外線です。日光を浴びてすぐにシミが現れるわけではありませんが、メラニンが蓄積されると気づいたころにシミになってしまいます。後悔する前に徹底帝に予防しましょう。

・紫外線防止の常識
夏場は日差しや気温の高さからUV効果のある日焼け止めを使用したり日傘をさしたりと紫外線を意識する行動が増えがちですが、4~5月の紫外線量は7~8月より多いといわれており、注意が必要です。
また、室内や社内でも窓ガラスから通過した日光から日焼けしますし、洗濯物を干したりちょっとした外出のような生活紫外線も、積み重なればメラニンが蓄積され、シミになっていくということを忘れないでください。

食事編

 シミを作らせない肌にするには内側からのケア、つまり食べるという美容も併せて行うことが大切です。同じような野菜で迷った時や、プラスアルファでとるとシミケアや美白に役立つような栄養価の高い食事を意識するようにしましょう。

●意識して摂りたい成分
美白に効果の高いビタミンCは、日焼けすることで失われてしまうため積極的にとりたい成分です。ビタミンCは加熱すると壊れやすいので、生のままフルーツなどで摂取したり、加熱時間が短く済むものを選んでください。
例えばブロッコリーはビタミンCの含有量がレモンの2倍あるともいわれていますが、茹でてしまうとゆで汁に栄養価が流れてしまうので、電子レンジを使って蒸すように加熱するようにしましょう。

●抗酸化成分
ビタミンA・E、ベータカロテンやリコピン、アミノ酸、ポリフェノールは抗酸化作用が強く、シミだけでなく肌の老化を予防してくれる美肌作りに欠かせない栄養成分です。
普段からシミ予防のために積極的に取り入れる事はもちろんですが、浴びてしまった紫外線による肌ダメージを回復させる効果もあります。

●血行をよくする成分
血行が悪いと肌の老化が進みやすく、ターンオーバーの乱れから、シミが現れやすい肌となってしまいます。ビタミンCは美白だけでなく血液をサラサラにする効果がありますし、ビタミンEには血行をスムーズに保つ効果がありますのでしっかり取り入れましょう。
そして、血行改善にはバランスの良い食事が何より大切です。ダイエットのし過ぎで身体を冷やしてしまっている・・・なんてことの無いようにたんぱく質やミネラルなども摂取していきましょう。

まとめ

 シミの種類や現れ方は様々です。できてしまったシミに対してあれこれ自己判断で手を加えるのではなく、自分が気になっているシミがどのタイプなのか、原因から適切なケア方法を判断するようにしましょう。普段の生活からシミ予防を徹底することも忘れないでくださいね。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。