艶やかでハリのある肌、顔だけがんばっていませんか?その人の印象は、美しい手肌を兼ね備えてこそ若々しさにつながります。体の中でも手は生活習慣と密接な関係にあり、ケアも高い意識を持って行わなければダメージが目立ちやすくなるパーツです。ですが、ていねいなお手入れで巻き返すことが出来る、成果が実感しやすいというのも手肌の特徴です。自分の視界に常に入る部分なうえに、ケアが手軽なのですぐ始められます。ぜひ実践して美しい手元を手に入れましょう。

手肌に年齢があらわれる


 メイクや髪型で顔の印象を若く見せることは誰にだって可能です。身体も気になる箇所は下着や衣類でカバーできます。ですが、良く目につくパーツなのに隠すことができず、見た目そのままの印象を人に与えてしまうのが手先です。
 年齢がそのまま出るともいわれる手肌を美しく見せるにはどうすればよいのか、まずは特徴から探っていきましょう。

手の肌の特徴

 身体の部位で最もよく使ったり触れる機会の多い手ですが、肌の特徴は他とどう違うのでしょうか。

●乾燥しやすい
 手は皮脂腺が少なく皮膚の表面に覆われている皮脂膜が作られにくいためとても乾燥しやすい部位です。水や外気に触れることで血行不良を起こしやすいので皮膚内部の保湿力も低下しがちです。

●皮下脂肪が薄い
 手はもともと身体の他の部位に比べ皮下脂肪が少ないパーツですが、年齢と共に肌弾力を左右するコラーゲンやエラスチンが減少する影響から手の甲の皮下脂肪も減少し、皮膚を薄くさせてしまうのです。

●血管や筋が目立つ
 加齢が進むと血管の柔軟性が低下し、血液が滞留してしまいます。このような血液の影響で血管の壁が太くなっていくのに従い、薄くなった手の甲の皮膚に血管や筋が浮き出やすくなってしまいます。

手に表情あり

 手は自分が思う以上に人の目に触れる部分です。顔の表情と同様に、手のしぐさ次第で相手に与える印象は大きく変わるのです。

●手の動きにその人らしさが出るパーツ
 手元は顔の次に人の目に触れる部分です。手の動き一つで気品があったり色っぽく見えたり、逆にガサツに見えたりすることもあります。
 お手本にしたいのは、日本舞踊や歌舞伎で女形を演じる踊り子さんや役者さんが最も意識しているといわれている手の動きです。女性の内面の部分を映すように指先まで気持ちが込められているのがわかりますよね。
 なりたい自分をイメージしながら手の動きを意識するだけで人から思われる印象もグッと変わりますよ。

手の甲が乾燥しやすい理由

 普段そこまで身体の部分に乾燥を感じないのに、手だけは乾燥が気になりハンドクリームを塗ってもカサカサする、なんてことはありませんか?
 なぜ手の甲は他のパーツに比べ乾燥を感じるのでしょうか?

外界とダイレクトに接触

 手は身体の中でも常に外界にさらされており、直接刺激を受けやすい部分です。

●季節による乾燥
 特に冬場は気温が低く体温も下がり、血管収縮の影響から手先は冷たくなります。血液がいきわたりにくくなると肌を潤す保湿力も低下してしまうため、より乾燥しやすくなってしまうのです。

●紫外線
 乾燥するのは冬だけではありません。皮膚が紫外線を浴びるとメラニン生成を促進させてしまうため、日焼けだけでなく角層のバリア機能が低下し肌を敏感にさせてしまいます。そのため、ちょっとした外気の刺激も受けやすい状態になり、夏場でも乾燥や肌荒れを引き起こすのです。

水に触れる機会が多い

 身体の中で圧倒的に水に触れる機会が多いのは手です。水がもたらす肌への影響を生活に欠かせないシーンごとに学んでいきましょう。

●手洗い
 一日に何度も手を洗う機会があると思いますが、手を濡れた状態にしておくと水分の蒸発と共に皮膚内部の水分も蒸発し、乾燥をまねいてしまいます。手洗い後はタオルで速やかに水分をとるようにしましょう。

●入浴
 入浴時に熱いお風呂が好きな人は要注意です。高温のお湯が肌に触れると必要以上の皮脂が奪い取られ、肌が乾燥してしまいます。乾燥が気になるなら少しぬるめと感じるぐらいの38~39℃ぐらいに設定し、シャワーの温度にも気を付けましょう。

●料理
 お野菜を水にさらしたり、肉や魚を扱うごとにこまめに手を洗いますよね。そのたびにハンドクリームをぬる、なんてことはできないと思います。時間がかかったり手洗いの回数が増えそうな時にはビニールの使い捨て手袋を使用するなどし、できるだけ水に触れる機会をなくすようにしましょう。

●食器洗浄
 最も手荒れの原因として影響が大きいともいえるのが食器洗いの洗剤です。油汚れを落とすための合成洗剤には界面活性剤を含んでおり、手肌の皮脂も一緒に剥がしてしまう恐れがあります。食器を手洗いする場合はゴム手袋を使用し、直接手肌に食器洗いの洗剤が触れないようにしましょう。

●洗濯
 ちょっとした食べこぼし時に手洗いする際、直接水や洗濯洗剤に手肌が触れることによって手荒れを起こしやすくなります。また、洗濯機を使用した後に干す際も注意です。濡れた洗濯物を持つ手先が外気に触れ、乾燥を引き起こしやすくなるからです。食器を洗うときのようにゴム手袋の使用がおすすめです。

●花に水をあげる
 花を育てていると水を触る機会が多くなります。花に水をあげたり、不要な葉や茎をカットしたり鼻に直接触れることでも手先の乾燥は起こります。花を扱い際は特にハンドケアを見落としがちですが、ハンドクリームやオイルで保護する習慣をつけましょう。

手肌にハリが感じらない理由


 手先がカサカサする、手の甲のしわが増えた、というわかりやすい部分だけじゃなく、年々手の甲にハリがなくなって皮膚が垂れたような感じがしませんか?その理由は、加齢による肌内部の変化にあるのです。

年齢を重ねるごとにコラーゲンが減少

 顔の皮膚と同様、手肌も内部にある真皮の部分に存在する「ハリ」の元であるコラーゲン・エラスチンは20歳をピークに年齢と共に減少していきます。

弾力低下

 このように真皮を構成し肌弾力成分でもあるコラーゲンやエラスチンの劣化や減少から、表皮を支えられなくなる現象が起こります。これが弾力低下につながり、手肌にハリがなくなってしまうのです。

手肌のターンオーバー

 肌の生まれ変わりであるターンオーバーは手肌にももちろん起こっています。ですが、普段念入りにケアしている顔の肌とは周期が違うということを知っていましたか?

手の甲のターンオーバー(顔との違い)

 顔はターンオーバーによって肌が生まれ変わり、角質層となって剥がれ落ちるのにだいたい14日程度かかるといわれています。しかし、手先や足先のように血行不良がおこりやすく新陳代謝が悪い部分は20日程度かかるといわれており、顔に比べ周期が長いのです。

ターンオーバーが乱れると肌荒れを招く

 生活習慣の乱れや外部からのダメージによりターンオーバーが乱れると、汗や皮脂と共に肌にとって有害なものを体外へ排出するペースも乱してしまい、肌を守るバリア機能が低下してしまいます。
 排出しきれなかった古い角質が残ると毛穴トラブルがおこったり、バリア機能の低下により外部からのダメージを受けやすくなることで肌荒れを招いてしまうのです。

ケアの成果がわかりやすい美しい手肌ケア

 日々外気や水による手荒れに気を配る必要のある手肌ですが、ケアを行えば行うほど見た目の美しさが大きく変わります。

注意点と対策

 ケアするにあたって気を付けておきたいことや、プラスすれば成果が出やすい手肌を守るためのちょっとした対策をお教えします。

●洗剤
 油汚れが落ちる食器用洗剤や洗濯の漂白剤など、界面活性剤や香料・殺菌剤などにより手荒れを引き起こしやすい洗剤を扱うときは注意しましょう。洗剤によっては合成成分が一切使われていないものもありますので、洗剤選びの際にはチェックしてみましょう。

●ゴムの手袋
 食器洗い、洗濯、お風呂掃除など、洗剤と水を使うシーンはもちろん、ちょっとした家事・作業にも摩擦によって手のカサつきが生じる場合があります。複数のゴム手袋を所持しておき、場面によってこまめに利用することで手洗いの回数や洗剤の負担をなくすことが出来ます。

●こまめに手をふく
 手肌に水分が残ってしまうと手の皮膚内の水分と共に蒸発してしまうため乾燥を引き起こしてしまいます。手が水に濡れたら直ちにタオルでふき取るようにしましょう。

お手入れ

注意しておきたいことがわかったところで早速、手肌を美しく見せてくれるハンドケアの仕方を学んでいきましょう。

●ハンドクリームの選び方
 自分の手肌の悩みに合わせてハンドクリームを選びましょう。外出時に使いたいならUVケアの出来るSPFが入ったもの、カサカサしていたり冷えを感じるときはビタミンC・Eが入ったものがおすすめです。
 保湿にはセラミドやヒアルロン酸、尿素配合のものも効果が高く、水分・油分の浸透が見込めますが、ひび割れやあかぎれがひどい場合はしみることがありますので皮膚科医に相談してから使用しましょう。

●オイルの使い方
 オイルはハンドクリームの浸透・保湿力を高めるためにクリームの前に使用するのがおすすめです。また、トリートメントがわりにお風呂でオイルを塗り、ラップを巻くかビニールの手袋で覆ってみてください。10分ほど待つとしっとりとした手肌になり、触り心地が随分変わりますよ。

●塗り方のコツ
 ハンドクリームを手の甲に出し、塗り伸ばしている人をたまに見かけますが、それはNGです。クリームは温まっている方が伸びが良く、手に浸透しやすくなるので、まずは手のひらにおき両手で挟んで少し温めてから手全体に伸ばすようにしましょう。

●洗い方(角質の取り方)
 保湿をしっかり行っていても手荒れやカサつきが気になる場合は手にたまっている角質が原因かもしれません。ですが、市販のピーリング剤を手指につかうのは不安もありますよね。
 そんな場合には手作りのハンドスクラブをおすすめします。砂糖とはちみちを1対1で混ぜ合わせ、角質が気になるところを優しくマッサージし洗い流せば手肌がつるつるになるのです。水分をタオルでおさえた後は保湿を忘れないでくださいね。

紫外線対策

 紫外線を浴びると乾燥を引き起こすのは手指も顔と同様です。思っている以上にあなたの手肌は紫外線を浴びていますよ。

●UVケア化粧品
 ボディ用の市販の日焼け止めローションは乾燥するものも多く、手肌には使いづらかったり、ついつい手先に塗るのを忘れる場合もあると思います。
 日焼け止め製品は1~2時間に1回、こまめに塗りなおさなければ意味がないので、手洗いのたびに塗りなおせるハンドクリームにSPFやPAが含まれているものを使用し、保湿効果も同時に高めた紫外線対策を行いましょう。

●UV防止グローブ
 衣類をまとっていても手先だけ日光を浴びている機会が多く、負担がかかりやすいですよね。徒歩の際は日傘でもカバーできますが、自転車や車の運転時、窓から入る日差しには特に要注意です。
 UV防止用のグローブは真夏にも使える通気性の良いものや手先のみのもの、長さのあるものなどたくさん発売されていますので用途に合わせて使用してみてください。

ネイルサロンでハンドケア

 手の甲はクリームなどで保湿力が保たれていても、指先にささくれがあったり爪が欠けていては美しい手とはいえません。セルフケアだけでは難しいと感じた場合はハンドケアも行ってくれるネイルサロンでケアをお願いしましょう。

プロの施術を受けて学ぼう

 ネイルサロンでの主なハンドケアのコースはファイリングという爪の長さを整える施術、パラフィンパックと呼ばれるホホバオイルなどの保湿効果のあるオイルを使った温かさのあるパック、アロマオイルを使ったトリートメントを行う流れが一般的です。
 エステサロンと違って手に入りやすいものを使用しており、施術時間も短くセルフケアとして参考になることも多いので、一度お世話になってみるのも良いでしょう。

まとめ

 手は年齢を出る、と言われるほど人の目に映りやすいパーツですが、ちょっとした対策とケアの積み重ねで美しい手肌にすることが可能です。スキンケアのように紫外線対策と保湿を忘れずに、ハリのある若見えの手肌を保っていきましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。