ツルンと滑らかなかかと。堂々と素足でサンダルやミュールを履きこなす女性は、細部に渡って美意識の高さを窺い知ることが出来ます。ではご自身はどうですか?夏だけケアするという人も少なくないようで、その理由に入浴後にすぐクリームを塗ると、床も足もベタついて不快、という声が目立ちました。しかし、かかとは定期的にケアをしなければ角質を厚くして、ひどくなるとひび割れ状態を引き起こすことがあります。そもそもかかとは全身を支える役割を担っており、角質を取り過ぎても歩行や立つ、座るなどの日常生活にダメージを与えることがあるので、ケアは慎重に行う必要があります。そこでこちらでは、美容と健康を考えたかかとケアについてご紹介します。

1. 堂々と見せられるかかと作りのために

暖かい時期はサンダルを履いたり泳ぎに行ったりして、素足が人目につく機会が増えてきます。フットネイルなどでおしゃれを楽しむ人も多いですが、足元を見せる時に一番気をつけたいのが「かかと」。

いくら素敵なサンダルを履いたりネイルにお金をかけていても、かかとが硬くてガサガサだと魅力がダウンしてしまいます。またストッキングの伝線や、皮膚のめくれなども気になってしまうもの。きちんと角質ケアをして、人前に出しても恥ずかしくないかかと作りをしたいですね。

かかとの特徴

正しいかかとケアはまず、かかとにどんな特徴や原因があって角質が溜まるのかを知ることからはじまります。
かかとは顔と比べると角質が厚く、顔の角質層が0.02mm程度なのに対してなんと「2mm」!およそ100倍にもなります。その表面の角質がうまく垢として落ちずに肌に残ってしまうと。古い角質がどんどんと溜まっていき、肌トラブルを起こしてしまうのです。

●なぜ角質層が厚いのか

では、なぜかかとはそんなにも角質が厚いのでしょうか。その原因は「外部刺激」にあります。
人間は歩いている限り、毎日必ずかかとのお世話になっています。かかとは人間の全体重を支え、常に圧力と摩擦を受けている場所。しかし毛穴がないので頭部のように衝撃を吸収してくれる毛髪なのが生えているわけでもなく、すべての衝撃を直に受けてしまってします。

そのため足という部位を守るために、かかとでは角質が生み増やされ厚い角質層を作っていきます。厚い角質層のクッションによってかかと周辺の肌を圧力や摩擦の衝撃から和らげているのです。

●かかとの皮膚のターンオーバー

東京医科歯科大学の医学部付属病院で、皮膚科医の高山かおる先生はフットケア外来を担当されています。そんな足の角質の専門家である高山先生によると、
“ かかとのターンオーバーには120日必要 “ であり、通常顔などのターンオーバーが28日周期なのに対して、かかとは新しい角質に生まれ変わるのに何倍もの時間がかかってしまうのだそうです。

かかとケアは人目につかなくなるとついついおサボりしてしまいがちですが、素足で過ごしたい季節だけではなく長い期間辛抱強くケアしていかなければならないということがわかりますね。

赤ちゃんのかかとが柔らかい理由

赤ちゃんの肌はもちもちと柔らかくてとてもスベスベ。誰もが羨む肌を持っています。それは生まれたばかりで肌が薄く、ターンオーバーが活発なので余分な角質を溜め込まないおかげです。

また赤ちゃんは歩かないため、かかとに体重がかかったり靴や靴下で摩擦が起きることがありません。足への刺激が少ないので、赤ちゃんのかかとは角質をぶ厚くする必要はなく、いつもスベスベで柔らかい状態を保つことができるのです。

     ●歩行することで角質が備わっていく

このことからわかるように、角質層が厚くなる原因は「歩くこと」。歩くことで体重がかかとにかかり、靴や靴下、床などとの摩擦が生じてくるようになります。また、サイズが合わない靴などを履いていると歩くたびに圧力がかかり、それもまた足の皮膚にとってはダメージになります。

足はそんなダメージから肌内部を守るためにだんだんと角質を増やしていきながら、角質層を厚くしていくのです。またそういった外部刺激がひどい場合や過剰な乾燥が加わることで角質が硬くなって「角化」し、ひび割れや痛みが生じることもあります。

乾燥は当たり前?まだまだある!かかとガサガサの原因

足は汗を流す「汗腺」が多い場所です。靴下や靴を履いて蒸れることが多いので「乾燥する」というと意外に感じるかもしれません。

しかし蒸れた状態から裸足になると、足を覆っていた水分が急激に蒸発してしまいます。その時に必要な水分まで一緒に蒸発してしまうので足は乾燥し、ガサガサになりやすくなってしまうのです。

しかし足の乾燥の原因はそれだけではありません。また、かかとがガサガサになってしまう原因も乾燥だけでなく様々なものがあります。

皮脂腺が少なく乾燥が進む

まず乾燥には、かかとの皮脂腺の少なさも関係しています。
皮脂腺から分泌される皮脂は肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぎますが、かかとには毛穴がなく、毛穴に含まれている皮脂腺もありません。

角質層にはNMFやセラミドという潤いを保つ保湿因子があり、それらがレンガを積み重ねたような壁を作っています。他の部位のように毛穴があれば、毛穴の皮脂腺から皮脂が分泌され肌の表面をカバーするので、それらの保湿因子から水分がなくなることはないのですが、かかとは皮脂がないため水分が蒸発してしまいやすいのです。

●潤い持続が困難

そんな乾燥しがちなかかとに皮脂がない影響はさらに続きます。
通常肌が乾燥すると、保湿を強力にするために皮脂が過剰分泌しオイリー肌のようになりますが、かかとはそれがないため、乾燥状態に陥っても肌をカバーすることができません。

乾燥してダメージを受けやすくなったかかとは、なんとかそのダメージから守ろうと今度は角質を増やしていきます。しかし乾燥状態をそのまま放っておくと新しくできた角質まで乾燥していってしまうのです。

●こまめに油分補給しよう

こういった悪循環を解決するために必要なのは、クリームなどでの油分の補給です。
足の裏はクリームを塗るとベタベタして、床が汚れたり足の裏に埃やゴミがつきやすくなったりして抵抗があるかもしれませんね。

その場合はお風呂上がりなどにクリームを塗った後、就寝前までは靴下をはくなどして対策しましょう。何より大切なのは、油分の補給でかかとの水分が蒸発してしまうのを防ぐことです。

歩き方に問題あり

足の角質層が厚くなる原因は外部からの衝撃ということをお話ししました。
ではみんな同じように歩行しているのに、かかとがガサガサになる人とならない人がいるのは何故かと思われるかもしれません。

確かにケアをしている人としてない人でも分かれますが、同じようにケアをしていない人でもかかとが柔らかい人がいます。その秘密は歩き方。足のどの部分に重心がおかれているかがキーポイントになってきます。

●かかとへの衝撃

かかとがガサガサになる人は、歩く時にかかとから着地していることが多いです。巷では「正しい歩き方」として、かかとから着地し、膝をしっかり伸ばして大股で歩く…という歩き方がよいとされていますね。

しかし足の構造を見てみると、かかとには筋肉がなく骨しかありません。筋肉がついている足の他の部位なら、着地した時に筋肉のクッションで衝撃を和らげることができますが、かかとから着地すると骨にダイレクトに刺激が加わってしまいます。そのため膝や腰に響いて痛みを生じさせ、ひどくなると肩や首にまで影響を及ぼす可能性すらあるのです。

さらに着地点と骨に挟まれて重圧を受けたかかとはダメージを大きく受けます。そのような歩き方が長期間続くと、かかとを保護してクッション性をあげるために角質層が厚く硬くなってきます。

●正しい歩き方とは

かかとの衝撃を和らげる歩き方は、健康面でもいい影響を与えていきます。
まずは立ち方から気をつけて見ましょう。高山先生によると、立っている時に片足に重心を乗せたり、かかとの方に体重をかけたりせずに、親指の付け根、小指の付け根、かかとの3つに重心を乗せてバランスよく立つことを推奨されています。

また、ひかり在宅クリニック皮膚科の今井亜希子先生によると、歩く時もかかとに無理に着地するのではなく、かかと、土踏まずの外側、指の付け根の3つに重心を移動させて、足へのダメージを分散させるとかかとへの負担が軽減されると話されています。

履き物による摩擦

また歩き方や保湿の問題がなくても、履き物が足のサイズにあっていなくて体重がかかるたびに摩擦が生じることがあります。もし歩き方や乾燥に心当たりがなければ、普段履いているものが足にダメージを与えていないかチェックして見ましょう。

●靴やストッキングが負担に

おしゃれを気にしてキツめのパンプスや靴を履いていませんか?自分ではあまり自覚していなくても常に足に靴の圧力がかかっていると、肌は悲鳴をあげて負担がかかっている部分の角質を増やして硬くしていきます。

また逆に足のサイズより靴が大きいと歩くたびに靴と擦れてしまって、その部分の皮膚が擦り切れたり摩擦からまもるために角質が厚くなる場合もあります。

そして意外に感じるかもしれませんが、足を守っているはずの靴下やストッキングも、肌の負担を増やしている原因の一つ。なぜならストッキングや通気性の悪い靴下などは蒸れやすく、蒸れると皮膚を柔らかくするからです。
そのように柔らかくなっている肌はダメージを受けやすく、歩く時に靴からかかる負担をより大きなものにしてしまいます。

●サイズ・通気性・吸湿性を考えて選ぼう

こういった履き物からのダメージを減らすために靴選びはとても大切です。
その靴がオシャレかどうかも大事ですが、キレイな足をめざすなら足にぴったりと合うサイズの靴を選びましょう。
そして、蒸れをふせぐために靴の通気性や吸湿性を考えることはもちろん、その靴と合わせて使う靴下やストッキングの性質にも気を配りましょう。

代謝の乱れがかかとの角質にも影響

かかとの角質が厚くなる物理的な原因を見てきましたが、体の中にも原因は隠れています。
それは新陳代謝の乱れ。冷え性だったり便秘がちの人はもしかして新陳代謝が乱れていないでしょうか?
一見かかとのガサガサとは関係がないように感じるかもしれませんが、新陳代謝の乱れは足の角質とも深く関係があります。

新陳代謝とターンオーバー

新陳代謝とは体の古くなった細胞などが体の外に排出されて、新しく生まれた細胞などと交代することです。別名「ターンオーバー」とも呼ばれ、肌に対しては表皮の角質層の代謝をターンオーバーと言うことが多いです。

肌のターンオーバーは体の新陳代謝ともちろん密接なつながりがあります。例えば冷え性などの血行不良の場合は足まで血液が届きづらく、細胞が栄養不足に陥りやすいため未熟な細胞ができやすく、便秘がちの場合は老廃物が血液に溶け込み身体中の皮脂腺や汗腺から老廃物を排出しようとするので、それにより肌のトラブルが生じやすいのです。

このようにターンオーバーが乱れは角質層に影響を与えるので、かかとのガサガサにももちろん影響しています。ターンオーバーが早まってしまうと、未熟な弱い細胞が出来上がって外部刺激から肌を守りきれませんし、逆にターンオーバーが遅くなると古い角質がいつまでたっても残って蓄積し、角質を硬くする原因になります。

代謝が乱れる原因

ターンオーバーが乱れる原因はさまざまなものがあり、運動不足や加齢、睡眠不足やホルモンバランスの乱れなどその人の生活習慣によっても違います。
しかし、特に現代社会に生きる私たちに深くつきまとっている原因が「ストレス」と「偏食」。

こういった原因をうまくコントロールして、新陳代謝を正常に働かせたいですね。

●ストレス

人間はもともと自然の中で心のゆとりを持ちながら生活していましたが、時代の変化により忙しい日々を過ごすようになった現代社会では、ストレスと隣り合わせの毎日を送るようになりました。

私たちがストレスを感じると血管が収縮し、血行が悪くなるので体の隅々にまで栄養がうまく行き渡りにくくなります。

そうすると生命維持に支障をきたすので、体は命を守ろうとして一番大事な内臓に集中して血液を運ぼうとします。これが手足の先が冷えてくる原因の一つ。体を守るために血液が中心部に集まるので末端である足の方にはあまり血液が循環しなくなり、栄養素があまり運ばれなくなってしまいます。

そのため、肌の表面に位置する角質層では防御壁になる細胞をうまく作り出すことができなかったり、作り出しても未熟な弱い細胞になってしまい、代謝の乱れの原因になるのです。

●偏食

世の中には美味しいものがたくさんあって、気をつけていないと栄養が偏ってしまいがちですね。
スイーツやお菓子、塩分の多い外食、アルコールなど、こういったものは少量ならまだいいですが、摂りすぎると体の栄養バランスが崩れてしまいます。そうすると細胞の生成に必要な栄養素が足らなくなるなど肌のターンオーバーにも影響が。

それだけでなく血行不良やホルモンのバランスなどが崩れる原因にもなるので、総合的に新陳代謝が乱れる原因になります。仕事上やお付き合いなど、どうしても断ることができない場合もあるかもしれませんが、偏食になってしまわないように栄養のバランスには気をつけましょう。

角質の取り過ぎは危険!

かかとのガサガサの原因が積み重なった角質層なら、余分な角質を取り除いてしまおう!という発想から生み出された製品が世の中にはたくさん存在しています。確かに理論として間違ってはいないですが、気をつけたいのは「角質の取りすぎ」。

角質を取るとツルツルの肌になれるのでとりこになってしまって、肌を守るために必要な角質まで取りすぎてしまう経験はありませんか?
必要以上に取り除かれた角質層の防御壁はボロボロ状態。肌を守るための機能がうまく働かず、雑菌や異物や紫外線の侵入を許し、肌に含まれている水分を逃してしまいます。

さらに肌は「それではマズい!」と新たな細胞を急ピッチで生み出し、もっとぶ厚い防御壁である角質層を作り出してしまう可能性もあるのです。

角質ケアは月に1~2回

角質ケアをする際には、肌を守ろうとする体のシステムを意識しましょう。
通常のターンオーバーは28日周期。かかとの場合は高山先生によると120日と長いですが、あまり頻繁に角質除去を行ってしまうと表皮の危機管理システムが作動し、さらにぶ厚い角質層を体が作り出してしまう原因にもなりかねません。

肌に必要な防御壁は崩さないように、溜まってしまった不必要な角質だけを取るために、角質ケアは月に1〜2回程度にとどめましょう。

敏感肌の場合

厚くなってしまった角質をとる角質ケアは、表面の角質を溶かす成分が入った化粧品や、かかとのガサガサを取るヤスリ、パックなど肌に負担がかかるものが多いです。そのため、敏感肌の人が使うと肌荒れを起こしたり、肌が刺激から守ろうとして余計に角質層を厚くしてしまう可能性があります。

敏感肌の場合は、角質を削り取るヤスリやスクラブ効果などの肌への刺激が強いものはNG。敏感肌でも大丈夫なピーリング剤や、クリームなど、低刺激のものを選び、肌に負担をかけないようにケアの頻度もなるべく少なくしていきましょう。

かかとの角質ケアを怠ると問題発生!

角質層が肌にとって大事なバリアで、それを除去する角質ケアが肌に刺激を加えるものだったら、もしかして角質は取らない方がいいの…?と心配になってしまう人もいるかもしれません。
しかし、角質ケアを怠るとさまざまな問題が引き起こされてしまいます。

放って置くとトラブルに

足は他の体の部位とは違い、靴や靴下で高温多湿になりやすい部分です。こういった環境は雑菌にとってとても住みやすく、増え広がるのに適しています。
しかし雑菌といっても外部から入ってくるものばかりではありません。もともと肌にはpH(ペーハー)を弱酸性に保つために住み着いている常在菌がいますが、普段肌の役に立っている常在菌が大繁殖して増えすぎると、肌のトラブルを引き起こします。

その大繁殖は角質ケアを怠ることで引き起こされる場合があるので、心当たりがある場合はしっかりとチェックしましょう。

●垢が蓄積

かかとが他場所の皮膚より硬かったりガサついている場合、古くなった角質が排除されずに積み重なっていることが考えられますが、古くなった角質はつまり「垢」なので、垢が落ちずにかかとに残ったままということになります。垢は雑菌にとっての栄養素。

靴や靴下で高温多湿になり、垢という栄養豊富な食料がたくさんあるかかとには雑菌が大繁殖しやすいのです。

●臭い

もともと汗は無臭なので、汗腺が多いかかとで汗をかいても臭いが発生するはずはありません。しかし雑菌が汗や垢を食べて分解して出した成分、つまり雑菌の排泄物が臭いの原因となります。
雑菌が汗や垢を分解(食べて消化して排泄物として排出)すると、脂肪酸という成分が出てきます。正常な状態ならその脂肪酸は弱酸性なので、肌の外部から悪玉菌の侵入を防いで肌を守ってくれるものですが、その脂肪酸が多く作られすぎると臭いの元になるのです。

高価なアロマオイルの一つとして有名なジャスミンは、希釈して薄くするとほのかに甘くて良い香りですが、濃度を濃くすると便のようなとても耐えられない臭いになります。
それと同じように雑菌が分解することで出る脂肪酸も、増えすぎると悪臭となってしまうということですね。

●水虫

水虫というと湿り気を持ったものを想像するかもしれませんが、かかとに現れる水虫は乾燥したものです。どんなケアをしても一向に改善しない、かかとが粉をふいたように白い場合は水虫の可能性が。
その原因となる菌は「白癬菌」といって、角質の細胞を好む菌です。水虫がある人やペットから感染しますが、普通肌が乾燥している状態では悪さができません。

しかし、靴や靴下などで高温多湿の環境になると白癬菌が活動を開始。肌表面の角質細胞を餌にどんどん繁殖していきます。白癬菌が大繁殖すると肌の表面が硬くなって乾燥したり白く粉をふいたようになり、かゆみなどがないために、角質がたまって乾燥しているのか水虫の症状なのか区別しにくいところが厄介な点です。酷くなってしまうと角質がガチガチに硬くなり、乾燥してひび割れを起こして痛みが出る場合もあります。

もしいくら角質ケアをしてもなかなか治らなかったり症状が酷くなるようであれば、水虫を疑って早めに皮膚科を受診しましょう。

かかとの角質ケア方法

かかとの角質ケアには自宅で手軽にできるものから、専門的な知識と技術をもったサロン、医療措置を施してくれる皮膚科まで、その症状のレベルにあった方法があります。
こちらではホームケアやサロンについてご紹介していきますが、これらの方法で改善しない場合は皮膚科の受診も考慮に入れておきましょう。

ホームケア

自宅での角質ケアにはさまざまな製品が販売されていますが、基本的には「蓄積した古い角質を落とし、洗って清潔にして保湿する」という流れになります。

古い角質を落とすには

•ヤスリなどで削る
•ピーリング剤を使う
•特殊な薬液に足をつける
•角質ケア専用のパックなどで剥がす

などの方法がありますが、角質を落とす成分やパックなどはそれぞれ使用方法が違うので、ここでは手軽に始められる「ヤスリなどで削る」方法をご紹介します。

●用意するもの
•かかとの角質ケア専用のヤスリや、軽石、スクラブ
•洗面器
•タオル

●やり方

  1. 角質を落とす前に、まずは足の汚れなどを洗い流す
    角質を削り落とす際に、汗や埃など余分な汚れが混じっていると肌にもよくないので、ケアする前は石鹸などで足の汚れを洗い流しておきましょう。
  2. 足をお湯につけるなどして皮膚をふやかす
    削る前に、余計な力を入れなくても角質が取れるように足をお湯にさらしたり、洗面器にお湯を張って足をつけたりして皮膚を少しふやかします。
    あまり肌を柔らかくしすぎると削った際に角質が取れすぎてダメージを与えてしまうので、簡単にさらっとふやかす程度にしておきましょう。
  3. 足の水分をタオルで拭う
    ヤスリ、軽石、スクラブなどで優しく撫でるように削る
    はやく角質を取りたいからと、ゴリゴリ擦っては肌にダメージを与えてしまいます。ヤスリ、軽石、スクラブなど肌にあるものであればどれを使ってもいいですが、力が入らないように優しくやりましょう。
  4. 洗い流して保湿ケア
    角質ケアで一番大切なのは保湿です。特に角質を落とした後の肌は敏感になっていてさまざまなトラブルが起きやすくなっています。普段よりしっかり保湿するつもりで肌を守りましょう。

洗う&保湿はセットで

足を洗うときは余分な角質を取り除いてくれたり、消臭効果のある成分が入った石鹸を使うとより美しい足に近づくことができます。

●弱アルカリ性石鹸

足の臭いの元は雑菌が分解した後にでる脂肪酸であることをご説明しました。脂肪酸というのは「酸」なので酸性です。健康的な肌の場合は排出される脂肪酸がそこまで多くなく弱酸性ですが、過剰に脂肪酸が排出されると肌がより酸性に傾いてしまいます。
そこで弱アルカリ性の石鹸を使い脂肪酸を中和することで、臭いを軽減させることができます。

また、弱アルカリ性は角質を柔らかくして毛穴を開き、汚れが取れやすい状態にしてくれます。さらに界面活性剤を肌に残さず洗い流せる性質をもっているので、角質ケア後の敏感な肌にも優しいのです。

●イオウ成分

イオウ成分も角質を柔らかくして毛穴を開き、汚れが落ちやすい状態にしてくれます。また殺菌作用があるので、足の臭いの元となる増えすぎた雑菌を殺菌し、角質ケア後の敏感で感染しやすくなっている肌を外部の雑菌からも守ってくれます。

クリームはマストアイテム

毛穴がなく皮脂が少ない足を乾燥から守るためには、クリームでの保湿は絶対です。特に角質ケア後は肌表面を覆っていた角質が取れて水分が蒸発しやすく、乾燥して雑菌が入り込んだりひび割れを起こしやすい状態になっています。

保湿せずに放っておくと、肌はなんとか外部から肌内部を守るために新たな角質を急ピッチで作り出し、今までより分厚い角質層を作り出してしまう可能性もあり、せっかくやった角質ケアが無駄になることも。

角質ケアを行った後は絶対、そして角質ケアをしていなくてもクリームでの保湿は必ず行いましょう。

ネイルサロン

自宅で行う角質ケアはどのくらい角質を取れば良いのか見定めるのが難しく、ついついやりすぎて肌を痛めてしまったり、逆にほとんど角質が取れずに効果が出なかったりするものです。

ホームケアに自信がない、また失敗しそうで怖い場合などはフットケアメニューがあるネイルサロンでプロにお任せするのも良い方法です。そういったサロンでは専門知識と技術をもったプロが足の状態を診断し、適切な施術をじっくりと行ってくれるのでスベスベの足に蘇ります。

まとめ

海外では人に会うと足元までじっくりと見られたりします。日本でも足元に視線を落として歩いている人が多いので、足元は見えにくいから…とケアを怠っているのはNG。意外とかかとのガサつきなどは人目に付きやすい部分なのです。

かかとのケアで一番覚えて起きたいのが保湿。皮脂がなく乾燥しやすいからこそさまざまなトラブルが出てくるので、どの対処法にもクリームでの保湿は必須になります。つまり、かかとケア=クリームは絶対、と覚えておけば、肌がみずみずしさを蘇らせる助けになるのです。

誰かに指摘されて慌ててしまう前に、どこで素足になっても自信を持てるような足元美人でいたいですね。

ライタープロフィール
Unyoung

幼少時から家族の影響で健康に関心をもち、現代医療だけでなく東洋医学、代替医療など様々なジャンルに触れる。アロマコーディネーターライセンス取得。体の内側だけでなく美容への関心も高く、手作りの石鹸や化粧品でのスキンケアも実践。