くすみの定義について

 透明感のある肌には誰しもがあこがれを抱きますよね。くすんでいる肌はメイクでもカバーしきれなかったりつやが無く老け込んで見られてしまいます。
 そもそも肌の「くすみ」とは、肌が荒れている状態だけでなく肌色にムラがあったり血色が悪く黒ずんだように見えることを言います。
 乾燥による 角質層の水分量低下や肌のキメの乱れ、角質層の重層化などの要因によって、肌の明度が一時的に低下し、暗く見える状態をいい、シミやソバカスによる肌の状態に起因するものではありません。

参考

参考: https://www.jcia.org/n/all_pdf/gul/JCIA_AdExpressions20151209r.pdf

くすみの原因をしっかり捉えよう

 年齢と共にくすんでくる肌に悩んでいる女性は多いですよね。実は、くすむ原因って一つではないのです。沈んだ顔色を明るくするために、根本的な原因を解明しましょう。

毛穴の汚れ

 肌表面はつるっとしていて綺麗でも毛穴の中に汚れがあると、奥に溜まった汚れが酸化して黒い変色を起こすため、顔が暗い印象になってしまいます。

古い角質の蓄積

 肌のターンオーバーによって自然に剥がれ落ちる肌の「垢」である角質ですが、肌表面に残ってしまい、蓄積される「角質肥厚」が起こると、灰色がかったような肌に見えてしまいます。

不要なメラニンの滞り

 紫外線や摩擦などのダメージが外から起こると、メラノサイトを刺激しメラニンがどんどん作られてしまいます。そのため、排出が間に合わず肌に残ってしまうことで、日焼けしたような茶黒いくすんだ肌になってしまいます。

乾燥

 肌が乾燥すると排出する水分を防ごうと、古い角質が重なる働きをしてしまいます。肌がごわついたりターンオーバーを乱してしまう現象が起こるため角質が溜まってしまい、くすんで見えてしまいます。

くすんだ肌状態とは

 肌色がいつもと違う、透明感が減った、など、肌色の明暗や色味はわかりやすいですが、そんな状態のとき、肌はどうなっているのでしょうか。

キメの乱れ

 肌がくすんでいると肌の「キメ」にもバラつきや乱れが生じてしまいます。

●キメとは
 肌の表面には「皮溝」という溝と皮溝がクロスされ盛り上がった状態の「皮丘」が存在しています。このバランスのことを肌の「キメ」といいます。

●美しいキメ
 美しいキメとは、皮溝の幅が細く皮丘の面積が小さい状態で均一に形が整っていることをいいます。

●乱れたキメ
 一方で、皮溝と皮丘のバランスが悪く、形や並びが不規則なってしまった肌はキメが乱れているといえます。

見た目の印象

 肌がくすんでいると見た目の印象にはどう影響するのでしょうか?

●くすみのない肌色
 くすみがない肌は透明感があったり明るいピンクのような血色肌で、表情まで若々しいような印象があります。化粧ノリも良いため、薄いメイクでも午後や夕方まで疲れを感じさせない均一なトーンで好印象を与えることができます。

●くすんだ肌色
 肌色がくすんでいると疲れたように見られたリ、明るい色の洋服やメイクが似合わなくなってしまいます。肌に吹き出物やシミ・しわが目立たなくても老けて見られることがあります。

適切なスキンケア方法でくすみ解消!

 肌のくすみがどんな状態かを理解したところで、いよいよくすみの解消方法に迫っていきたいと思います。

落とすスキンケア

くすみ肌にとって毛穴や角質の汚れは大敵です。肌の汚れが残っているようでは、上から保湿成分や美容効果の高いスキンケアを与えても、肌色の印象はくすんだままで十分に浸透してくれません。
 スキンケアの基本ともいえる「落とす」美容について考えていきましょう。

●クレンジング
 疲れているときほどササっと済ませてしまいがちなクレンジングですが、美肌を作るには適切なクレンジング料選びがとても大切です。オイルやバームのような油分の多いタイプ、ミルクやジェルのように水分が多いタイプなど種類も様々なので自分の肌に合うものをチョイスしましょう。

●洗顔

 洗顔料は適量をしっかり泡立て、摩擦の少ない状態で泡を転がすように洗うことが大切です。泡が無い状態だと指の力が肌に直接入ってしまいNGです。洗い流すお湯の温度は、乾燥を防ぐため32度前後にしましょう。

●拭き取り化粧水

 拭き取るタイプの化粧水は、浸透させるタイプの化粧水とは違い、表面の浮いた汚れをしっかり落とし毛穴を引き締める効果があります。コットンを使い弱めの力で拭き取りましょう。

●ブースターの選び方

 洗顔後すぐに使用することで乾いた肌に潤いを与え、その後のスキンケアの浸透力をアップさせる役割をするのがブースターです。きめ細かく明るい肌になるためには角質の柔軟性を高める保湿効果の高いものを選んでください。乾燥が気になるならオイルタイプ、季節の変わり目などに揺らぐ肌やごわつきにはミルクタイプ、毛穴が気になるならジェルタイプが良いでしょう。

●ホームケアピーリングの必要性

 適切なスキンケアを行っていても角質や毛穴トラブルが気になる場合、ホームケアできるピーリングが気になっている人もいるでしょう。しかし市販のピーリング剤はゲル化剤や界面活性剤が含まれていたりするので成分の見極めがとても大事です。また、乾燥が場合や敏感な状態で使用するとトラブルの元となる場合もあります。必要性を考え、使用するようにしましょう。

与えるスキンケア

 肌表面の汚れを落とした後は、肌内部にしっかり与えてあげるスキンケアをしましょう。適切なスキンケアを行うとターンオーバーが安定し、肌の明るさや透明感にも繋がります。

●保湿の大切さについて
 保湿とは肌の水分量を保ち、潤いを与えることです。保湿成分を角層に届けることでふっくらした明るい肌になり、トラブルを防いでくれるので、乾燥している・していないに関わらず美肌にとって一年中保湿をすることは大事なのです。

●保湿用化粧水の成分選び
 水分保持の役割を担い、角質細胞間脂質の主成分であるセラミドや、くすみの大敵である「肌サビ」を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eを含んだものを選べば、紫外線や乾燥に強い肌を作ることができます。

●乳液?それともクリーム?
 乳液もクリームもどちらも保湿を目的としたものですが、日中はメイクを重ねることを考え、テクスチャーの軽い乳液がおすすめです。クリームは肌の表面上に残りやすく、メイクがヨレやすくなってしまいます。メイク直しが与える肌への負担がくすみにも繋がってしまうので、日中は乳液、夜はクリームにするなど使い分けをしましょう。それぞれがもつ成分も必ずチェックし、保湿に優れているかを確かめて購入するようにしてください。

●美容液を買うなら
 美容液の使用は、保湿にプラスアルファで自分の肌に足りない栄養素を与えるのが目的です。外的刺激を防ぐもの、肌弾力アップに適したエイジングケア成分を配合しているものなど、自分の肌が今、何を求めているのかを考え、含まれている美容成分をチェックし、購入するようにしましょう。

●パックとマスクの違いと必要性
 洗い流すタイプのマスクはジェルやクリームでできており、エイジングケアに優れたタイプが多く販売されています。マスクは手軽で美容成分を含んだ保湿重視のものが多いです。
 マスクは毎日使用しても問題ありませんが、パックは使用時に皮膚呼吸を妨げてしまうため、毎日使用してしまうと必要以上に水分が奪われてしまいます。肌に必要な成分かどうかを見極め、週1~2度の使用にとどめましょう。

ターン

オーバーを整えるにはどうすればいいの?

 肌の新陳代謝、肌の生まれ変わりのことをターンオーバーといいます。ターンオーバーが乱れてしまうと外的刺激を受けやすい肌になったり、肌に角質が残った状態が続いてしまい肌のくすみを生んでしまいます。

ターンオーバーが早い肌とは

14日間かけて角化し、角層でおよそ14日かけて角質となり剥がれ落ちるのが理想的なターンオーバーのリズムです。
このリズムが早くなると、肌が栄養をもらってから角化する過程が未熟なままの保湿力が足りないもろい角質となり、ダメージが影響しやすい肌になってしまうのです。

角質肥厚とは

 ターンオーバーが乱れてしまうと角質が残ってしまって肌がごわついたりガサガサして硬くなったりします。これを角質肥厚といい、くすみの大きな原因に繋がります。

正常なターンオーバーに整える方法

 ターンオーバーを安定させ、正常に整えるにはまず、生活習慣を乱さないことが大切です。睡眠・食生活を今一度見直してみましょう。
 また、紫外線はターンオーバーにとって最も大きな外的ダメージです。UVケアはもちろん、角質を残さないスキンケアと十分な保湿を心がけましょう。

肌観察の習慣化が大事


 美肌をキープしている人ほど自分の肌を良く見ており、自分の肌の変化を良く知っています。肌がくすんでいる状態を見落とし、放っておくとくすみの原因に気づかないまま透明感を失った肌で居続けることになります。毎日同じように過ごしていても、肌はずっと同じではありません。肌観察を習慣化させ、スキンケアに活かしていきましょう。

肌を定期的にチェック

 女性の肌は紫外線、ホルモンバランスの影響やストレス、生活習慣などにより日々肌状態が変化します。また、一日の間においても朝起きた状態、メイク後、ランチどきのお昼、疲れが出る夕方、メイクを落とす前、クレンジング後の状態など常に同じ状態では無い素肌の変化を定期的にチェックしておくことで、肌トラブルにも素早く対応しやすくなり、肌のくすみの原因を的確に知ることができます。

化粧品の見直し

 同じ化粧品だけリピート買いし、ずっと使い続けていませんか?肌に吹き出物や乾燥がなく、目立つトラブルが無い人ほど同じスキンケアを続けていることが多いのですが、そういった目立つトラブルに比べ自分では気づきにくいくすみを改善するには、自分に合っている化粧品だというと思い込みを捨て、新たな美容成分を肌に与えてあげることも大事です。
肌のトーンの細かい変化にも対応できるよう、化粧水は拭き取りタイプと保湿に優れたタイプ、成分やテクスチャーも使い分けてあげることがくすみ改善の早期アプローチに繋がります。

まとめ

 疲れや老けた印象を与えてしまいがちな肌のくすみにはターンオーバーを安定させ、角質を肌に残さないことが大切です。肌の状態を日常的にチェックすることを習慣にし、適切なクレンジングやスキンケアを見直せば、肌に透明感が生まれ、血色のある若々しい肌に生まれ変わるでしょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。