30歳あたりから肌のエイジングが顕著にあらわれ、くすみで悩む人もいます。肌は内臓の鏡と言われるほど、健康状態と密接な関係にあり、くすみは一夜にして改善されるものではありません。それが肌表面の汚れであろうと、ケアしたところで負担をかければダメージにつながることになります。それだけデリケートな分野だということ、但し正しい知識を持ってお手入れすれば、快方に向かうことも期待出来ます。特に大人肌と言われる悩みが複合的にあらわれる状態は、美容成分が効果を発揮する研究が進み、化粧品の中でも効き目が期待出来る美容液に注目が集まっています。薬ではない、けど化粧品よりは効果がある、そんな巷のうわさは本当なのか、くすみを通じて美容液のことをもっと知ってみませんか。

くすみ悩みと向き合う覚悟を

 スキンケアに励んでいても顔色が冴えず化粧ノリが悪い、吹き出物やしわやシミと違って改善策や原因がわからない、など、くすみによる悩みは尽きません。
 顔のくすみにはたくさんの原因があるといわれています。改善にも一定の期間を要しますので根気よくケアや予防していくことが大切なのです。

くすみで悩むのはいつごろから?

 お肌の曲がり角といわれる肌老化は20代から始まります。ターンオーバーが乱れ出し、角質やメラニンが蓄積して肌表面にくすみとして現れ始めるのは30代ごろからです。

くすみとは

 肌の「くすみ」とは、肌色にムラがあったり透明感が無い、暗く見える状態のことをいいます。肌色に現れる変化だけでなく、化粧ノリの悪さやごわつきを感じたり、くすみが原因で肌荒れが起こったり冴えない印象を与えてしまうのです。

くすみの原因は1つではない

 肌のくすみ改善に根気強さが必要なのには理由があります。それはくすみの原因が1つでは無いからです。
 健康状態や生活習慣、肌の外側だけでなく内側のダメージによってもくすみは生じます。それぞれを理解して一から見直し、ケアや予防を続けることがくすみ改善に繋がっていくのです。

メラニンの発生と順調な働き

顔のくすみの原因の一つでもあるメラニンですが、どのように発生するかを知っていますか?メラニンといえば日焼け!といった印象が強いですが、くすみとの関係性や発生するメカニズム、役割を学んでくすみ改善にも役立てていきましょう。

メラノサイトとは

 シミの元になるメラニン生成細胞です。表皮の中でも最も深く、真皮に近いところにある基底層の中に存在しています。

メラニンとは

 人間の皮膚や、髪に含まれている色素です。紫外線に反応すると表皮の基底層にあるメラノサイトでメラニンが作られ、発生します。

メラニンの役割

 皮膚の色(日焼け)、しみやそばかすへの影響だけでなく、紫外線から肌や髪・頭皮を守る大切な働きをしています。紫外線が原因で破壊されてしまうDNAや皮膚癌の発生をメラニンは防いでくれているのです

肌表面をケア

 肌表面の汚れや溜まった角質をそのままにしておくと、くすみ肌になって表情も冴えません。間違ったスキンケアが肌のトーンを暗くしているかも!?落とすスキンケア、与えるスキンケアの両側から正しくアプローチすれば、肌表面は明るくなります。角質を残さないためにできることも考えていきましょう。

落とすスキンケア

 毛穴や角質の汚れが残っていると、どんなにスキンケアをがんばっても肌色の印象はくすんだまま。化粧水や美容液を十分に浸透させるにはクレンジングと洗顔が非常に大切です。
 温度の低い部屋でいきなりクレンジングや洗顔をしては毛穴の奥の汚れまで落とせませんので、入浴後かスチーマーの使用、洗面器にお湯を入れたものに顔を近づけ毛穴が開いた状態で始めましょう。

 クレンジングはオイルやミルク、ウォータータイプなど様々ですが、自分の肌質にあったものを選び、肌にのせる時間は1分程度にしましょう。洗顔は充分に泡立て、手の摩擦ではなく泡で洗うことを意識してください。
 洗い流す温度は32℃程度がベストです。乾燥しやすくなるので高い温度は良くありません。

与えるスキンケア

 しっかり汚れを落としたあとは、乾燥しないうちに素早く保湿することが大切です。肌の水分量を保ち、潤いを与え、保湿成分を角層に届けることでハリや透明感がアップし、トラブルを防いでくれるので、あらゆるエイジングサインに向けて保湿をすることはとても大事なのです。
 ブースター・化粧水・美容液・乳液・クリームなど、それぞれ丁寧に浸透させ、時間をかけてケアをしましょう。美容液やクリームに含まれる保湿成分もしっかりチェックしてくださいね。

ターン

オーバーが早いって?
 肌は14日間かけて角化し、角層でおよそ14日かけて表面に上がり、角質となります。そして自然に剥がれ落ちる流れが理想的なターンオーバーの流れといえます。しかし、このターンオーバーの流れが速くなってしまうと、角化する過程が未熟なままのもろい角質となってしまうのです。

●未熟な細胞とは
毛細血管からもらう酸素が不十分だったり保湿力が足りていない未熟な細胞は、ダメージに非常に脆く、簡単に剥がれやすくなってしまいます。

●不安定肌
ターンオーバーの早い肌は、未熟な表皮細胞が露出しており免疫力が低下しています。保水力が無く肌状態が不安定なので、トラブルが起きやすく、ごわついたり環境の変化に弱い揺らぎ肌になってしまいます。

●バリア機能の低下を考える
外部刺激から肌を守り、肌内部の水分の蒸発を防ぐバリア機能が低下してしまうと、紫外線や汗、摩擦などの影響を受けやすい乾燥肌になってしまいます。敏感肌が悪化することもあります。

●角化とは
表皮の角化細胞が、角質細胞へ至るまでの過程を角化といいます。基底層で作られた角化細胞は肌表面に上がって角化し、剥がれ落ちていくのです。

●角質肥厚とは
 ターンオーバーの乱れにより肌表面に角質が残ってしまい、肌がごわついたりガサガサして硬くなることもあります。これを角質肥厚といい、肌のくすみにも大きな影響をもたらします。

化粧品で勝負!

 ターンオーバーを乱さず、トラブルに負けない安定感のある明るい肌へ導くには、保湿力に優れたスキンケアでしっかり土台を作ってあげることが重要です。そのためには、揺らぎだす大人肌に適した美容成分が配合されている化粧品を見極め、使用しましょう。

大人肌に効果的なスキンケア

 ターンオーバーが衰えだし細胞を作り出す力が弱まってくる大人の肌には、足りなくなった保湿成分を補ってあげることが大切です。また、年齢と共にくすみやすくなってきた肌に透明感を与えてくれる美白成分にも注目してみましょう。

●保湿に必要な成分
保湿成分は、乾燥肌の改善だけでなく、肌のキメを整え透明感をもたらす役割をしています。角質層にある角質細胞間脂質の約半分を占めるセラミドや、真皮にも表皮にも含まれているヒアルロン酸、ハリやツヤアップに効果的なコラーゲンは年齢と共に肌から不足してしまうので、化粧品で外側からアプローチしてあげることが大切です。

●美白に役立つ成分
美白成分は、ただ肌色を白くしたいという目的だけでなく、しみやくすみなどのエイジングケアには欠かせない成分です。アルブチンやビタミンC誘導体といったアンチエイジングの働きを兼ね備えたものや、保湿や血流促進などの働きで乾燥やくすみ改善にも効果を発揮するカモミラETは特に大人肌にとって注目したい成分です。

美容液との出合いが運命肌となる?

化粧水をたっぷりつけていれば保湿できていると思っていませんか?答えはNOです。化粧水は保湿成分を浸透しやすくするための土台をしっかりつくるために欠かせないものですが、化粧水だけでは保湿力はもちろん、年齢肌を超えた透明感やハリ・ツヤが叶う美肌にはなれません。
加齢の悩みを吹き飛ばすスキンケアには、美容液選びが最も大事といっても過言ではありません。あなたの肌を変えてくれる運命の1本を見つけましょう。

美容液とは

保湿成分や美白成分などの美容成分が濃縮して配合されているスキンケア製品のことです。

●保湿だけとは限らない
保湿効果が高いことが美容液の特徴ですが、美白効果やアンチエイジング効果を含んだものも多く存在しています。肌にとって不足しがちな栄養を補うのが美容液です。

●選び方
美容液を選ぶには「自分の肌にどんな栄養が必要なのか」を、きちんと理解しておく必要があります。乾燥が気になるなら保湿成分がたくさん含まれたもの、たるみやしわが気になるならハリにアプローチしてくれるもの、くすみ改善や肌色が気になるなら美白成分を含んだものなど、自分の肌に適した美容液を選びましょう。

くすみ改善に役立てたいなら

 くすみを改善するには、肌色を明るくし、透明感をプラスする美白成分を含んだ美容液を選びましょう。メラニン色素の生成抑制、メラニン色素を還元する作用のあるビタミンC誘導体を含んだ美容液は敏感肌や乾燥肌の人にもおすすめです。また、メラニン色素の排出を促してくれるプラセンタエキスや、メラニン色素の過剰生成を抑制するトラネキサム酸を含んだ美容液は使い続けることでくすみの元にアプローチしてくれるでしょう。

肌のキメと皮脂のバランスを常に意識

 肌のキメは、外的刺激が皮膚内に入り込むのを防ぎ、水分を保持する役割をしています。キメが整った肌にするには、バリア機能を高め保湿成分を不足させないように潤いを保持することが大切です。肌の乾燥だけでなく皮脂が過剰に分泌してしまうこともターンオーバーを乱し、キメが粗くなってしまうことに繋がってしまいますので気をつけましょう。

乾燥しやすい時間帯を知ろう

 肌にとって与える環境は常に同じではありません。実は、肌が乾燥を感じやすい時間帯があるということをあなたは知っていましたか?

一日の中で乾燥しやすい時間と環境

 夕日が落ちていき、空気中の水分が抜けていく午後4時前後が最も乾燥を感じている時間帯だといわれています。朝起きてスキンケア・メイクをしてから時間が経ち、肌ダメージやくすみが出やすい時間帯なので、メイクの上から使える化粧水ミストを使用したり、帰宅後はできるだけ早くメイクを落とし、念入りな保湿をしてあげましょう。

肌の温度のことも意識して!

 体温が下がると代謝が悪くなるのと同様に、肌の温度が低くなると肌代謝が悪くなりターンオーバーが乱れます。毛穴詰まりを起こしたりスキンケアの馴染みが悪いごわつき肌になったりするので、肌の温度が低いことはくすみ肌にとって大敵です。顔の筋肉が硬くなると血流が悪くなり肌の温度も下がってしまうので、顔の筋肉を意識して動かすこと、スキンケア時には手の温度で馴染ますようにじっくり浸透してあげることを意識しましょう。

肌ストレス要因を把握

 肌ストレスを感じることはくすみを生む大きな要因です。紫外線や洗顔・メイク時に起きる摩擦、乾燥などの外的ストレスと、睡眠不足・乱れた食生活、疲労が蓄積した内的ストレス。これらは全て肌にとっても大きな負担になり、年齢肌を加速させてしまいます。
どれか一方ではなく、UVケアやスキンケア、生活習慣などあらゆる角度からストレス要因を肌にもたらしていないかどうか、この機会に見直しておきましょう。

まとめ

 大人の美肌にとって透明感は必須。肌のくすみには、美白要素だけでなく保湿力を高めることができる美容液が効果的です。毎日のケアに自分が必要な美肌成分をたっぷり含んだ美容液を取り入れることは、美しく澄んだ若さ溢れる肌への自信になるでしょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。