美意識が高い女性は、全身の美肌を求めて頭皮から足先、かかとまでケアしています。その肌は自分自身が触れたくなることを目標にしているのだそう。皆さんは自分のかかとを触ることはありますか?ちなみにかかとケアに目覚めると、やみくもに角質を除去し、結果皮膚を薄くして痛みを避けるために歩行にも影響を及ぼすことがあります。必要な角質もある、かかとに合う保湿の仕方がある、そんなかかとの特徴とケアの仕方を理解して、ツルツルかかとを目指しましょう!

常にツルツルかかとでいられるために

 あなたのかかとはツルツルすべすべ、見せられて触れられるかかとですか?ついつい見えないパーツだからとケアをおろそかにしてしまいがちだったり、正しいケア方法をよくわかっていないまま、なんとなくお手入れしていて一向にキレイにならないことの多いかかと。
 ケア方法を知る前にまずは、かかと特有の皮膚の特徴やかかとが抱える負担を知っておきましょう。

かかとケアを始める前にチェック!

 自分のかかとは今どんな状態でしょうか?ケアしない限り日頃まじまじと見る機会の少ないかかとの状態を、まずはチェックしてみましょう。

●乾燥度合い
まずはかかとの色を見てみましょう。皮膚の他の部分よりピンクがかった濃い色をしていると健康的な理想的なかかとの色です。粉がふいて白っぽくなっていたり、カサカサしているのが見た目にわかるぐらいくっきりとひび割れていたら、かなり乾燥が進行しているといえます。

●なめらかさ
実際にかかとに触れてみて手を滑らせてみると、皮膚の感触はどうでしょうか。体重の負担がかかる部分なので足裏全体が均一な手触りではないと思いますが、なめらかさが無くガサガサした引っかかりがあったり、明らかに硬くなっている場合は古い角質が残ってしまっている状態なので早急にケアが必要です。

乾燥しやすい理由

<構造と皮膚の特徴>
 顔や肌の他の部分に比べ、かかとが乾燥しやすいのには理由があります。かかとがもつ構造と皮膚の特徴を理解してその理由を探っていきましょう。

●皮脂腺がない
かかとには皮脂を分泌する皮脂腺がありません。顔の皮膚のように皮脂腺があると、肌は乾燥から守ろうとするため皮脂を分泌しようとする力が働きますが、かかとは乾燥してしまっても自ら皮脂を出せず、潤いを作り出すことができないのです。

●汗腺と発汗
皮脂腺が無い一方で、背中の5~10倍もの数の汗腺が集中しているのが足裏です。冬場でも外から暖房のきいた室内に入った際に汗をかいたり、靴と靴下で熱がこもりやすく知らない間に発汗しているのが特徴です。

●角質肥厚とターンオーバー
角質が肥えて分厚くなり、異常な角質層ができることを角質肥厚といいます。摩擦がおきやすい部分なので、かかとの皮膚が水分の蒸発を防ごうとし、角質を溜め込んでしまうことで起こります。ターンオーバーが乱れ、剥がれ落ちるはずの角質が表面上に残ってしまうことが原因の一つです。

体重の負担

 体重を支え、最も負担が大きいといえるのが足裏です。立ちっぱなしになったときに体重がかかることで皮膚を守ろうとする力が働き、かかとが分厚くなったり硬くなったりします。

歩行時の衝撃

 歩行時は靴や地面、床との衝撃がかかとにとって負担です。歩くたびに摩擦で外部刺激が増え、皮膚は角質を厚くしようとしてしまいます。また、靴のサイズやヒールの高さが合っていないと余計な摩擦が起こってしまい、乾燥しやすいかかとを分厚く、硬くしてしまうのです。

かかとがガサガサする原因

 かかとは皮膚の中でも乾燥しやすいパーツであるということがわかったところで、かかとの天敵でもある「ガサガサ」の原因に迫ってみましょう。

加齢とターンオーバーの乱れ

 ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのことです。代謝が落ち、年齢と共に痩せにくくなるのと同様に、肌も年齢と共に代謝が悪くなります。紫外線などの外的刺激から肌を守ろうとする働きも悪くなっていくので、ターンオーバーは加齢が進むにつれ乱れやすくなります。

何歳ぐらいから乾燥が目立つようになる?

ターンオーバーの周期には個人差がありますが、30代~40代になると乾燥が目立ったり、ノーマル肌だったのに敏感肌になったりと、ターンオーバーの乱れが肌に現れ始めます。

角質の状態について

乾燥しやすく角層の水分がなくなったかかとは、外的刺激を受けやすくなります。ダメージが皮膚に加わるのを防ごうと新しい皮膚が生まれ、角質が落ちきらないうちにどんどん分厚い皮膚となっていくので、さらに角層は水分不足になり、硬い角質が蓄積してしまうのです。

ツルツルかかとのためのセルフケア方法

 悩みのタネであるかかとのガサガサについてメカニズムがわかったところで、早速ケア方法を学んでいきましょう。

ホームケア編

 かかとのケアはできれば自宅で簡単にしたいですよね。実は正しい方法がわからない・・・というあなたのためにホームケア方法をまとめました。

●洗い方
シャワーをサッとかけるだけではなく、足裏まで十分濡らすように洗面器に足を浸します。そして手を使って指の間まで泡で洗います。身体を洗うようなザラザラしたタオルは乾燥しやすいデリケートなかかとにはNGです。洗い流した後は、タオルで優しく指の間まで抑えるように拭き取りましょう。

●角質ケアの仕方と頻度
入浴後の柔らかくなったかかとを軽石で5~10回程度、あまり力を入れずにくるくる回すようになぞります。頻繁に行うと、皮膚が角質を残そうとする働きが起こるので角質肥厚の原因となってしまいます。頻度は1週間~10日に1度程度に抑えましょう。

●清潔さを保つ
かかとは汗をかきやすく、靴や靴下で蒸れやすいため、雑菌が溜まりやすく汚れやすい部分です。入浴時にしっかり洗うのはもちろんですが、足指の汚れや洗い流した後の水分が残ったまま靴下を履いたり布団の中に入ってしまうと、かゆみや臭いの原因にもなります。
足をしっかり洗うことは習慣にすれば清潔さを保つことが出来ますので、意識してケアしましょう。

クリームは擦り込むように

 洗顔と同様に、しっかり洗った後は保湿することがとても大事です。乾燥しやすいかかとの保湿にはクリームがベストです。擦り込むように浸透させることで、滑らかなかかとに近づきますよ。

●保湿のコツ
クリームといっても、かかとの場合は頑固な角質が溜まっている場合が多いので、ハンドクリームやボディークリームでは角層まで潤いが浸透しません。尿素系の保湿クリームや保湿成分のヒアルロン酸やスクワランが配合のものは、肌内部まで浸透し表面も滑らかにしてくれるのでおすすめです。
手のひらにクリームをのせ、少し温めてから包み込むように浸透させ、硬くなった部分やひび割れに擦り込むように塗ってください。

かかとパック

 顔に時々パックをして潤いを保つように、かかともスペシャルケアとしてパックしてあげると保湿効果が高まります。自宅でできるスペシャルケアの仕方をご紹介しますね。

●スペシャルケア
かかとの保湿効果の高いクリームをたっぷりと塗ります。そして、そのまま足裏にラップを巻きます。さらに、ラップに巻かれた足を包むようにラップを巻きます。5分後タオル・ラップをとると、潤ったかかとに仕上がります。
角質を除去した日に行うことで効果が高まりますので、角質ケアとセットで行いましょう。

ケアのし過ぎで歩行にトラブル!?

 かかとの角質ケアは、頻度を間違えたり擦りすぎてしまうと日常生活に問題が生じることがあるのです。

角質の取り過ぎは歩行に問題が!

 かかとケアや角質除去が楽しくなってついついやりすぎてしまった・・・。そんな経験はありませんか?
ケア後に肌の色~ピンク程度ではなく、赤くなっていたら要注意。必要な皮膚まで削ってしまい、かかとが薄くなっている可能性があります。角質ケアをやりすぎると、体重や靴との摩擦でピリピリした痛みが続き、歩行にも困難をきたす可能性があります。
普段のかかとの状態を良く知っておき、頻度に関係なく余分な角質が気にならない場合は角質除去をお休みし、洗浄と保湿のみのケアにしましょう。

プロのアドバイス&施術を受ける

 顔に比べ、普段ケアし慣れていないパーツだからこそ、専門家からアドバイスをもらい、自分のかかとがどんな状態かを教えてもらうのも良いでしょう。施術を受けることでケアの仕方や普段気を付けることも学ぶことができます。

●フットケア専門
最近増えてきているのがフットケアの専門店です。かかとのケアの仕方はもちろん、かかとに負担のかからない歩き方や靴の選び方を教えてくれます。ケアを念入りにしても立ったり歩いているときの重心がどちらか一方に偏っていたり、靴に問題があるとツルツルのかかとにはなれません。プロのアドバイスを元に、日常生活からかかとを見直してみてはいかがでしょうか。

●ネイルサロン
足先にネイルを施してくれるネイルサロンでは、フットバスを使っての角質除去や保湿ケアがメニューにあり、自宅でもできそうなケアの仕方を教えてもらえます。ハンドネイルと同時施術を行っているサロンもありますので、ネイルの合間にケア方法を教わって自宅のケアに活かしてみてはいかがでしょうか。

足のことを考えて商品を選ぶ

 足裏、かかとは常に摩擦や刺激を受けている部分です。乾燥しやすく汗をかきやすいからこそ、肌に適したアイテム選びが重要なのです。

かかととアイテムの接触

 日中、靴や靴下の使用で蒸れやすいかかと。そんなかかとに適した商品選びを正しく行うことで、角質や保湿ケアの効果を高めることができます。

●靴下・ストッキング
ナイロンなどの化学繊維でできた靴下やストッキングは、吸湿性が良くありません。汗を吸収しにくいので蒸れる原因となってしまいます。
おすすめは綿素材の厚手の靴下です。汗の吸収が早いため、足の蒸れが軽減できます。女性ならストッキングを履かなければならないシーンもありますので、温度差が激しい場面や夏場に備えてシルクや綿素材のものを用意しておきましょう。

●靴
熱をこもらせないように通気性の良い靴を選ぶのがベストです。革靴なら天然素材のもの、スニーカーはメッシュ素材のものがおすすめです。
ブーツも天然の革製品を選ぶのが良いですが、汗が逃げづらい形状なので頻繁に履くのは避けましょう。

衛生面を考える

 臭いや蒸れ、雑菌など、靴との付き合い方で気になるのは衛生面です。滑らかな肌触りだけでなく、清潔であることをキープするのが本当に美しいかかとを保つカギになります。

●一日の過ごし方と蒸れや湿気
靴下やストッキングを履く前はワキに使用する制汗スプレーを一振りしましょう。あまり使用しすぎると乾燥しやすくなるので注意です。そして外出する際、履きっぱなしの時間を少しでも短くすることも蒸れや湿気から足を守るのに重要です。職場では通気性の良い靴に履き替える、トイレや食事の際に靴を脱いで足を軽く拭くなど、空気に触れる時間を作りましょう。

食生活も重要

 ボディケアにはバランスの良い食生活がとても大事です。ダイエット中でもたんぱく質や炭水化物を適度に取り入れ、冷えやすい足の体温を維持することを心がけましょう。冷えは乾燥を進行させてしまう原因にもなりますので、冷え性が改善できるビタミンB群やC群を含んだ果物や緑黄色野菜も積極的に食べましょう。

まとめ

 かかとケアは難しくありません。自宅でできることや少しの意識で、乾燥や汗に負けない滑らかな足裏を作ることができます。見えない部分なので怠りがちなパーツですが、日頃から角質や皮膚の状態をチェックし、清潔に保つことを心がけましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。