以前は全く無かった白髪を発見したり、周りの人に白髪が目立ってきたね、と指摘されてショックを受けた経験はありませんか?お肌の曲がり角といわれる30代、ついつい顔のケアに重きを置いてしまい怠りがちなのが髪のケアです。ですが、見た目の印象で老けて見える、若く見える人の差は髪にあるといっても過言ではありません。老け顔をメイクで解消できても、すぐには隠すことができないのが白髪です。30代以降白髪ができやすい人、できない人の差って何なのでしょうか?これ以上白髪を増やさないためには?などの疑問に答えつつ、30代の今やるべき白髪ケア方法についてご紹介します。

若さとキレイは髪に出る

TVや雑誌で見る女優さんやモデルさん、年齢を重ねても若々しい印象が変わらず美しいままなのはなぜだかわかりますか?その秘密はズバリ、髪にあるのです。

30代で気になりだす髪の悩み

 髪は見た目年齢に大きな影響を及ぼします。30代前半から徐々に髪質が変わり、知らず知らずのうちに印象に差がついています。あなたが気づいていない老け見えのサインが髪に出ているかもしれませんよ。

●クセ
年齢が上がると血流が悪くなり、頭皮がゆがんでいきます。曲がって伸びた毛穴からうねりのある髪の毛が生えてきやすくなります。

●抜け毛
女性は30代を過ぎると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が減少します。エストロゲンが少なくなると髪が抜けやすくなり、薄毛の原因となります。

●ハリやコシがなくなる
加齢により毛母細胞の機能が低下すると髪にも老化現象が起こります。毛母細胞は働きが衰えだすと髪が生え変わる際に髪の太さやハリといった元気をなくしてしまい、コシのない髪を生み出してしまいます。

●乾燥
顔の肌と同様に、年齢と共に頭皮も乾燥しやすくなります。30代になると血流が低下し、10代に比べ肌や頭皮内部の約30%の水分量が減り、保湿成分の80%を占めているセラミドが不足するからです。頭皮の乾燥は紫外線の影響を受けやすく、髪全体がパサついた印象になってしまいます。

●白髪
白髪の生えはじめには個人差がありますが、早い人は10代や20代から、目立ちだすのは30代以降が多いです。髪の老化によるものだけでなく様々な要因から白髪は現れ、50代を過ぎても全く白髪が無い人もいます。

白髪は髪にとって最大の老化サイン

 環境の変化、出産など、30代を迎えると続々と増えていく髪の悩みですが、補いきれないまま増えていってしまうのが白髪です。髪型を変えるだけで目立ちにくくなるその他の悩みと違い、目で見てわかりやすいため、白髪があるだけで一気に老け込んだ印象をもたらせしてしまいます。
最もエイジングサインがわかりやすい髪の悩み、それが「白髪」であるといえるでしょう。

0代で目立つ白髪の原因

少しあるだけで若々しい髪の印象を遠ざけてしまう白髪。30代になって目立ってくる白髪をケアする前にまず、原因を知っておきましょう。

細胞

 髪には「毛母細胞」「色素細胞」が存在し、それぞれに役割があります。

●毛母細胞
毛球の先が内側に凹んだ部分にある組織である毛乳頭から栄養を受けている細胞で、髪の毛を作る役割をしています。

●色素細胞
メラノサイトと呼ばれ、メラニン色素を産生・保有し、髪の毛に色を付ける役割をしています。

●メラノサイトが髪を白くする
白髪の直接の原因は、メラニンが髪の毛に色を付けないことにあります。加齢が進み、病気、栄養バランスの偏りによってメラノサイトが栄養不足になると、髪を黒くする色素が作れなくなってしまうのです。

遺伝

 白髪の多さは遺伝する、というイメージをもっていませんか?実は、現在の医学では、白髪と遺伝を直接的に結び付ける根拠は発見されていないのです。
ですが、「色素細胞の機能低下」は遺伝します。髪色にも色素が関係しており、両親の肌色の白さ・黒さや、日焼けをしたときにすぐ黒くなるか、赤くなって引くか、が子供にも遺伝するメカニズムと同じなのです。

 特に耳の後ろや後頭部の白髪には、色素細胞の遺伝による影響が大きいので、両親の白髪の場所や量を見て、知っておくことも早めに気づける方法の一つといえます。

生活習慣

 睡眠不足になると肌に元気がなくなり疲れが出ますよね?それは髪にも同じことがいえるのです。仕事や子育てに忙しい30代女性は10代・20代の頃に比べ安定した睡眠や食事がとれないことも増えていき、髪の老化を早めてしまうのです。

ストレス

 髪の色を決める色素細胞は神経細胞と似た性質をもっており、ストレスに弱いのです。ストレスが溜まると自律神経のバランスを乱し、血行が悪くなります。血行不良が起こると髪に十分な栄養が行き渡らなくなるため頭皮も不健康な状態になってしまい、白髪を引き起こしてしまうのです。

白髪ができるメカニズムを知ろう

 まだ白髪が目立っていない、というあなたも白髪予備軍の可能性があります。白髪がどうやってできるのか、そのメカニズムを頭に入れておき、白髪予防に備えましょう。

なぜ白髪が生えてくるの?

 頭皮から生える髪ですが、頭皮の内部には健康維持に関わる様々な種類の細胞が存在しています。その中でいろいろな細胞になれる能力をもっている「幹細胞」が存在し、この幹細胞が髪を作り出す毛母細胞と、髪色を決める色素細胞に分かれるのです。

髪はそもそも毛母細胞に色素細胞から生まれたメラニン色素が取り込まれることで、黒くなり毛穴から出るのですが、メラニン色素を作り出す機能の衰えや色素細胞そのものの減少が起こってしまうと毛髪は色を失ってしまい、白髪となって生えてしまうのです。

白髪ができやすい人とは

 若白髪ともいわれ10代や20代から目立つ人もいれば、年老いても黒々とした髪の毛をもっている人もいます。白髪にできやすさ、できにくさ、はあるのでしょうか。

●紫外線やストレスを受けやすい
色素細胞の減少は、紫外線やストレスなどの影響でDNAが壊されてしまうことに大きな原因があります。外出の機会が多く紫外線を良く浴びたり、ストレスを溜めやすい人は毛髪を白くしやすいといえます。

●運動不足
普段から体を動かすことを意識できていると、全身の血管がポンプのように動き、血の巡りを良くすることができます。運動不足になると新陳代謝が下がり、色素細胞に十分な栄養が行き渡らないため、白髪を生み出しやすくなってしまいます。

●血液の質が悪い
毎日の食事や生活習慣の乱れにより血液がドロドロに汚れてしまうと、色素細胞に届く血液に栄養が残っていません。メラノサイトは栄養素から髪の毛に色を付けるため、血液の質の悪さは白髪を引き起こしやすくしてしまいます。

●出産による影響
妊娠・出産の時期は、摂取した栄養が赤ちゃんに行き届きます。特に産後の授乳は栄養がそのまま母乳に流れてしまうため、色素細胞は後回し状態になってしまいます。産後白髪や抜け毛が増えていくのは、このような栄養不足から影響しているのです。

やってはいけないNG行動

 年齢が出やすい髪だからこそ、女性なら永遠に大事にしたいもの。普段から無意識にやってしまっている行動が実は、白髪を増やしているかもしれません。

白髪を抜く

 髪の分け目に発見してしまった白髪を抜いたことはありませんか?髪というのは、一つの毛穴から一本ではなく、数本生えています。そのため白髪を一本抜いてしまうと毛包を痛め、毛根の組織ごと傷ついてしまうため、周りの毛も白髪にしてしまうのです。
 白髪を一本抜いているつもりでも周りの毛まで抜いてしまっていることも多く、薄毛の原因にもなります。

紫外線を浴びる

 肌はUVケアをしても髪は気にしていない、そんな人が意外と多いのです。ですが、白髪にとって毛母細胞の働きを低下させる紫外線は大敵。日傘や髪用のUVスプレーをし、直接紫外線を浴びないよう心がけましょう。

同じヘアスタイル

 いつも同じ位置で髪を結んでいる、分け目がいつも同じ、など、長年ヘアスタイルに変化が無い場合は要注意です。いつも同じヘアスタイルにしていると外的刺激を受ける部分にも変化がなく、同じ頭皮の場所が影響を受けがちです。頭皮の血行不良にも繋がり、白髪の原因になっているのです。

できてしまった白髪への対策とケア方法

 老けて見えるわかりやすいサインである白髪。発見してしまったらショックですよね。できるだけ髪へのダメージを少なくし、白髪をカバーするにはどうすれば良いのでしょうか?

白髪は治らない!?

白髪には様々な原因があり、学術的にはあくまで「一度壊れてしまった細胞は二度と復活しない」といわれています。ですが、ストレスや出産で増える白髪などメラノサイトが一時的に作られなかった場合は、生え変わりの時期に黒く戻ることはあります。

白髪染め

 年齢を感じさせない若々しい髪をキープするには、白髪と上手に付き合うことが大切です。髪の健康を美しく保つためにも、ダメージの少ない白髪染めを正しく選びましょう。

●サロン選びがカギ
美容院と自宅でのカラーリングの差は、何といっても色の豊富さにあります。一般的なサロンのカラーは明度と色味で約50色あり、髪色や毛髪にあった適切なカラー剤を作ってもらえるのです。
また、白髪は染まりにくい特徴があり時間がかかってしまいますが、サロンで使用するカラー剤は市販のものに比べ、低刺激で髪や地肌に負担が少なく、色もちが良いのが特徴です。
安心できるサロン・スタイリストさんとの出会いが、あなたの髪の若々しさを左右するといっても過言ではありません。

●ホームカラーで染める際の注意点
市販のカラー剤はメーカーごとに10種類程度しかなく、短時間でしっかり染まるように薬剤が強くなっています。髪や頭皮には刺激が強く、ダメージの原因になることもあります。
放置時間や塗り方、パッチテストなど、説明書をしっかり読んで守るようにしましょう。

髪が老ける前にやるべきこと

 

 頭皮も肌と同じように、健康であることが若々しさを保つ基本です。そのためには睡眠不足、運動不足、喫煙、ストレス、冷えなど血行を悪くする生活習慣を見直し、身体を温め、頭皮の血行を良くすることが大切です。
体温が上がり、血行不良を改善すると頭皮の毛細血管が拡張し、色素細胞に栄養が通りやすくなります。メラノサイトの活動が活発になり、髪にメラニン色素を行き渡らせることできるため、白髪が生えにくくなり、若々しい髪に繋がるのです。

まとめ

 30代以降、エイジングサインでもある白髪は目立ちやすくなり、見た目年齢を大きく左右していきます。ついついやってしまっている白髪をもたらす行動や生活習慣の改善と、適したカラーリングで魅せる髪に仕上げれば、年齢を感じさせない美髪をキープできるでしょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。