白髪ができてしまったら染め続けなければならない、白髪になったらもう黒い髪には戻らない、そう諦めてしまって白髪とどう付き合っていくかということばかりに目を向けていませんか?さまざまな要因から発生するものの、実は医学的にもまだまだはっきりと解明されていないことが多い白髪。黒く改善できる要素も秘めているため、治らないと諦めてしまうのは早いのです。白髪ができてしまった原因と白髪を発生させてしまう生活習慣の改善策を探りながら、黒く美しい髪を取り戻しましょう。

白髪は元に戻る?戻らない?

白髪を抜いてもまた白髪が生えてきた・・・白髪のある付近から新たに白髪が生えて増えてきた・・・など、できてしまった白髪が黒くなるなんてどうも考えにくいと感じていませんか?実際のところ、一度白くなった髪が黒くなることってあるのでしょうか?

髪の色は色素細胞で決まる

 髪は細胞で色を左右します。メラニンを作る色素細胞(メラノサイト)と、メラノサイトから色素を受け取って髪を作り出す毛母細胞の働きにより髪色を発色させます。つまり、この二つの細胞が機能していることで髪を黒くさせているのです。

壊れてしまった色素細胞は色づかない

メラニンを生成するメラノサイトが破壊される、あるいは機能しなくなると髪を発色させる力がなくなってしまいます。つまり、髪が色づかない白髪となってしまうのです。

一時的な要因で黒く戻ることも

メラノサイトをはじめとする細胞は、一度壊れてしまうと二度と元には戻らないと学術的には説かれています。では、一度白髪になるとやはり白髪のままなの?と思うかもしれませんが、実際に白髪の根元が黒くなってきた、白髪のあったところから黒髪に生え変わってきたという声も多くあります。
その場合、メラノサイトが破壊されたのではなく、一時的に作られなかったと考えられるため、白髪を100%諦める必要はないのです。

白髪になる理由

 白髪の原因はさまざまだといわれていますが、まだまだ研究途中で解明されていないことも多いのが現状です。白髪の改善、黒く戻す方法を探る前に、あなたの白髪はどのようにできてしまったのかを考えていきましょう。

あなたはどのタイプ?白髪の原因チェック

●遺伝
くせ毛や髪質、毛量が遺伝するイメージが強いため、白髪=遺伝と思っている人が多いようですが、実は、現在の医学では白髪と遺伝を結びつける根拠は発見されていません。
しかし、白髪ができやすい場所やメラノサイトの機能は遺伝性があるといわれています。

●加齢
頭皮だけでなく身体の細胞は、加齢によって生命力を失っていきます。 メラノサイトも年齢を重ねるとその機能は衰えていくため、白髪を引き起こしてしまいます。

●病気
胃腸疾患や甲状腺、貧血などの要因から白髪になるケースもあります。今まで全くなかった白髪が一気に出てきた、抜け毛も増えたなど、心当たりがあれば一度受診してみると良いでしょう。

●ストレス
過度のストレスを感じると血流が悪くなり毛髪に十分な栄養が行き渡らず、栄養不足になります。これがメラノサイトの機能低下につながり、メラニン色素を作れなくなるため白髪になってしまいます。

●ホルモンバランスの乱れ
メラノサイトの機能低下は、ホルモンバランスの乱れも大きく関係しています。産後や30代後半~40代にかけて白髪が増える人が多いのは、女性ホルモンの低下に原因があります。

●不規則な生活
新しい細胞が作られ、神経系の機能が回復するのは睡眠中だといわれているのを知っていますか?不規則な生活で睡眠の質を下げたり睡眠不足に繋がると、色素細胞が活性化されず白髪を発生しやすくなってしまいます。

●栄養不足や偏食
毛髪にとって食べ物から栄養を与えることは必要不可欠です。食生活が乱れるとメラニン色素を働かせる栄養素が足りなくなり、髪を黒くする機能が衰えてしまいます。

●カラーリング
白髪染めやヘアカラー剤に含まれている過酸化水素水は蓄積すると白髪を引き起こす原因になります。メラニン色素を分解して色を抜く作用もあるので、知らず知らずのうちに白髪を増やしているのです。

黒く戻る白髪とは

 ずっと白いまま髪の毛と、黒く戻った白髪。その差は「髪色を決めるメラノサイトが完全に破壊されてしまったか」「一時的に機能していないか」にあります。
メラノサイトの機能を活発にさせるには栄養素が必要不可欠。その栄養は血液から行き渡りますが、一時的に血液不足になる出産や閉経時、血流が悪くなるようなストレスや生活習慣の乱れを感じるときは、髪を色づけるために必要な栄養が足りていないことになります。
 つまり、そういった要因から白髪になった場合は、血の巡りを良くしたりちょっとした生活習慣の改善を意識すれば黒い髪に生え変わる可能性があるのです。

白髪を黒くする改善方法

 黒く戻る白髪かどうかは、白髪になった原因が何なのかを知ることが大事であるとわかりましたね。では具体的に、白くなってしまった髪を黒く戻す方法を学んでいきましょう。

ストレスを解放させる

 ストレスには病気やけが、環境や不規則な生活から起こる身体的ストレスと、人間関係や悩み事などから起こる精神的ストレスがあります。日常生活上でストレスを全く抱えないというのは非常に難しいので、ストレスと上手に付き合い、ため込まないように解放してあげることが大切です。
 リラックスできる趣味をもったり、規則正しい生活を心がければストレスフリーに近づくでしょう。

頭皮の血行改善

頭皮の血行不良は、メラノサイトだけでなくさまざまな細胞を栄養不足にさせてしまい、頭皮トラブルの原因になっています。
冷えや貧血、筋肉不足は血行促進の妨げになりますので、食事・入浴・運動のバランスに気を配るようにしましょう。

髪を黒くする食事

 髪を黒くするには白髪の原因であるメラニン色素の欠乏を防ぐ栄養素を取り入れる事が重要です。その中でも特に注目されている食材が「黒ゴマ」です。

黒ゴマにはビタミンEやビタミンB1、ビタミンB2といったエイジングケアに欠かせないビタミン類が豊富に含まれており、また、たんぱく質、銅、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、食物繊維、マンガン 、セサミンがバランスよく含まれています。
加熱してもしなくても摂取できるので、サラダやスムージーを作る時に混ぜたり、日々の食事に振りかけて毎日取り入れてみましょう。

自律神経を高めるツボ

 全身の内臓や血管の機能をコントロールする自律神経の働きが良くなれば、メラノサイトの老化が抑えられ、一時的に白くなった髪が黒く戻ることがあります。
自律神経を整えるには規則的な生活や血行改善が必要ですが、今回はさらに、自律神経の働きを鈍らせないための手軽なツボ押し方法をご紹介します。

左右の耳の穴から頭を通って結んだライン、そして眉間の中心から頭を通って後頭部に向かうライン、これが頭上で交わりあう部分に存在するツボを「百会(ひゃくえ)」といいます。
この百会を、軽く息を吐きながら数秒間押してみてください。リラックスした状態がより効果を高めるので、お風呂上がりや就寝前に行うと良いでしょう。

白髪を増やさない髪づくり

 白くなった髪を黒く戻すことができても、黒い髪が白くなってしまったら白髪が減ったことにはなりません。
知らず知らずのうちに白髪を増やしてしまっている行動、習慣にしていませんか?今以上、白髪を増やさないようにできることを考えていきましょう。

白髪を抜くのは絶対NG

 できてしまった白髪を発見して、衝動的に抜いてしまった経験はありませんか?これは、白髪にとっても髪にとっても良くない行動です。
実は、白髪が生えている毛穴からは白髪だけでなく黒い髪の毛も生えています。一つの毛穴から一本ではなく、数本の髪の毛が生えている状態なので、白髪を一本抜いてしまうと毛包を痛めてしまい、毛根の組織が傷ついてしまう原因に。黒かった周りの毛も白髪にしてしまうのです。
 さらに薄毛の原因にもなり、頭皮が外的刺激を受けやすい状態にしてしまいますので、白髪を抜くという行動は絶対にやめましょう。

紫外線対策は万全に

 髪をつくる細胞の働きを低下させる大きな要因は紫外線にあります。頭皮や髪は身体の中で最も紫外線を浴びやすいパーツなのにも関わらず、顔や手足の肌に比べUVケアを怠りがちですよね。日中は日傘や帽子、髪用のUVスプレーを使用し、髪の紫外線対策にも力を入れましょう。

身体を冷やさない

 身体を冷やしてしまうと代謝が落ち、血行不良の原因にもなります。薄着や冷たいものばかり飲んで身体が冷えてしまっている状態が続くと、免疫力が低下し、体の不調が肌や髪にも出やすくなるのです。
 実際に今、体温を測ってみてください。36.5℃前後が理想的ですが、36℃以下の場合は「低体温」といえます。自分では冷えを感じていなくても、体温を測ると低体温な女性は多いです。知らないうちに冷えが原因で白髪を引き起こしているかもしれませんよ。

同じ髪型にしない

 長年、同じような髪型をしている、分け目を変えていない、同じ位置で髪を結んでいるなど、ヘアスタイルを変化させてない状態で過ごしていると、頭皮の同じ場所に外的刺激を受けやすく、紫外線や摩擦によるダメージ、血行不良にも繋がり、白髪の原因にもなっています。
 髪や頭皮への負担を考え、分け目やヘアスタイルはこまめに変えるようにしましょう。

白髪染めが白髪を増やしている?

 若々しく美しい印象を与えるために、できてしまった白髪はいち早くヘアカラーでカバーしたいのが本音ですよね。そのため、白髪染めにトライしている人が多いと思いますが、実はこの白髪染めの薬剤に含まれている「過酸化水素」はメラノサイトやメラニン色素を生成するのに必要な成分、酵素チロシナーゼを破壊するといわれており、白髪を生み出す原因になっているのです。

 また、過酸化水素は細胞を老化させる活性酸素のうちの一つにあたり、髪にとってもダメージの根源となっています。
 一時的に白髪が発生してしまった場合はすぐに白髪染めを選択せず、黒く戻すための生活習慣の改善を優先して試みましょう。

まとめ

白髪が黒く戻るか戻らないか、それはできた原因に気づけるかどうか。そして、ちょっとした生活習慣の改善や心がけ次第で変わります。紫外線やヘアカラーといった外的要因と、ストレスや食生活などの内的要因がどちらも白髪の発生に大きく関わっていますので、髪に負担を伴う過ごし方をしていないかを見直しつつ、艶やかな黒髪を育てていってくださいね。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。