鏡に映る自分の髪に白髪を見つけてしまったらショックを感じますよね。しかし、年齢を重ねても綺麗な人は白髪を見つけて慌てて抜く、なんてことはしません。ただ白髪をなくしたい!黒くしたい!ではなく、白髪を目立たせないヘアスタイルや白髪に適したカラーリングを駆使して美しさを保っているのです。若々しい印象は髪型で与えられるもの。白髪ができてももう悩まない、若さに満ち溢れる髪型の秘密に迫ってみたいと思います。

白髪が与える印象

 白髪が生えていると周りからどういう風に見られているかが気になりますよね。あなたも同世代の友人の白髪を見つけてしまった時、反応してしまうもののなかなか本人に口に出して言いにくいのではないでしょうか。白髪がある、ないの印象の差を考えてみましょう。

●老けて見える
老人をイメージしたとき、髪色が白い印象はありませんか?目立った白髪は実際の年齢より上に見られてしまいます。

●ごわごわして見える
白髪の原因や人の髪質はさまざまですが、黒い髪の毛に比べ色素が無い白髪は他の髪より軽さがあるため、白髪だけが浮いてごわつきやすくなります。

●清潔感が無い
同じ髪色のトーンで整えられている髪に比べ、カラーリングが伸びて根元だけ黒くなってしまう状態の髪は、お手入れが行き届いていない印象を感じませんか?白髪も同じで、他の髪色に比べ色ムラを感じますので、清潔感が無いように見られてしまいます。

●パサパサしていてつやが無い
つやのある、潤った髪をイメージしてください。健康的な黒髪や自然な茶髪が浮かんだでしょう。白い髪は黒い髪に比べ美しいつや感が無く、また、自己流の白髪染めを繰り返したことが原因でパサつくこともあるようです。

白髪のタイプを知ろう

 印象を老けさせてしまう、冴えないものにしてしまう白髪ですが、そもそもどのように白髪が発生するのかを、あなたは知っていますか?白髪の原因や白髪が出やすい場所も知っておき、髪型に活かしましょう。

白髪ができるメカニズム

 身体や脳にさまざまな細胞があるように、頭皮の内部にもたくさんの細胞が存在しています。その中でも髪に大きく影響しているのが髪を作り出す毛母細胞と、髪色を決める色素細胞(メラノサイト)です。
髪が生える仕組みは、メラノサイトが生んだメラニン色素が毛母細胞に取り込まれ、黒く色づき毛穴から出ることで起こります。細胞が老化することでメラニン色素を作り出す機能が衰えたり、メラノサイトにダメージが起こってしまうと、毛髪を色づかせる働きが弱まってしまうため白髪となって生えてしまうのです。

白髪の原因

 髪の量や髪質の違いに遺伝性を感じたことがあるように、白髪も遺伝するのでは?とイメージをもってしまいがちですが、実は現代の医学では白髪と遺伝の関連性ははっきりと解明されていない現状です。
 ですが、細胞がもたらす遺伝的要因が白髪に影響しているのは事実。あらゆる角度から白髪の原因を探ってみましょう。

●紫外線
肌をUVケアしても怠りがちなのが頭皮です。太陽の方に向いている頭皮は紫外線ダメージを受けやすく、細胞の老化に繋がってしまいます。

●ストレス
ストレスや疲れを感じると活性酸素が発生します。活性酸素は細胞の老化を進めてしまいますし、自律神経の乱れが血流を悪くするので栄養が行き渡らず、髪に色がつかないまま生えてしまうのです。

●栄養不足
日々分裂して作りかえられている細胞には栄養を送り続けなければなりません。摂取する栄養分が不足すると細胞に達しなくなり、髪の老化を招いてしまいます。

●遺伝的要因
白髪と遺伝については直接結びつける根拠がはっきりとしていない現状ですが、髪を色づけるメラノサイトの機能や強弱には遺伝的要素があるといわれています。また、白髪ができやすい場所についても色素細胞の遺伝が関わっています。

白髪ができやすい場所

 最初は1,2本だったのにいつのまにか同じところから白髪が増えている!同じところにばかり白髪ができやすい、と思った経験はありませんか?いつも何気なく過ごしている習慣や、髪型が原因になっているかもしれませんよ。

●髪の分け目
分け目がいつも同じだと、紫外線の影響が集中しやすく、白髪が生えやすくなります。
頭皮に紫外線が当たることでメラノサイトが破壊されてしまい、黒く色づかせることができないまま白髪として生えてくるのです。

●頭頂部
頭頂部も紫外線の影響でダメージを受けやすい場所です。また、ストレスによる自律神経の乱れや胃腸がすぐれない場合に白髪となって出やすいのが頭頂部です。

●前頭部
前髪やおでこの周りに白髪が集中している場合は便秘、下痢、痔などのトラブルが影響している場合があります。

●こめかみ
生活習慣の乱れや眼精疲労による影響を受けやすいのが、こめかみの白髪です。脳のタイプや色素細胞の遺伝的要因でできる場合もあります。

白髪染めで一気に悩みを解消

 お肌のシミをコンシーラーやファンデーションで均一にカバーするように、白髪をカラーリングすれば若さに自信がもてますよね。ヘアスタイルやファッションを楽しむためにも、自然で美しい印象のあるカラーに髪色を整えましょう。

白髪染めに年齢は関係なし!

 白髪染めって何歳からすればいいの?私にはまだ早いのでは?と、白髪染めをするタイミングに悩んでいませんか?白髪が生えはじめる年齢が10代や20代といった人もいれば、60代以降になっても白髪が見当たらないなど、生え始めが遅い人もいます。
 つまり、白髪をカバーする年齢も人それぞれ違うので、白髪が気になったタイミングが白髪染めをするタイミングといえます。

ヘアサロンでの白髪染め

 一般的に黒い髪を染めるファッションカラーと白髪染めカラーに境目や定義はなく、染料の配合や割合の違いで表されています。市販のものは薬剤が強く、「白髪をしっかり染める」ことが重視されているので、ダメージが気になる場合や自分の髪の状態を相談したいときはヘアサロンでの白髪染めをおすすめします。

●サロン選び
女性が白髪で悩むことは自然なことですが、なかなか髪の悩みを伝えにくいこともありますよね。初めての美容室は緊張感がありますし、白髪染めをするからといっていきなりサロンを変えるよりは普段の髪の状態を知ってもらっている通いなれたサロンで相談するのが良いでしょう。

●オーダーの仕方
白髪の量、白髪を全部染めるのか、白髪を目立たなくするのか、といった求める仕上がりによってカラー剤の配合や塗る範囲、時間などが変わってきますので、自分のなりたいスタイルをイメージし、細かく伝えましょう。自分がしたい髪型やなりたいヘアスタイルを明確にしておけば、そのゴールへ導くカラーリングを提案してもらえます。

ホームカラーにトライ

 忙しくてなかなか美容院に行けない、白髪だけを短時間で染めたい、白髪染めをサロンでするほど気にはならないけど染めておきたい、などのお悩みはホームカラーが解決してくれます。サロンに行くかどうか迷っている人もぜひ読んでみてください。

●白髪に合わせたカラー剤選び
市販の白髪染めには大きく分けてブリーチ効果のあるヘアカラータイプ、部分用に適したヘアマニキュアタイプ、洗髪時に使うトリートメントタイプがあります。
普段からヘアカラーしていて、髪全体を染めたい場合はヘアカラータイプがいいでしょう。こめかみや生え際といった少量には部分染めのヘアマニキュアを、セルフカラーで失敗した経験があったり色ムラが不安な場合は、使い続けることで自然に染まっていくトリートメントタイプがおすすめです。

●自宅で行う際の注意点
市販のカラー剤は薬剤が強く、髪へのダメージを受けやすいため、ヘアカラータイプの場合はカラー後のトリートメントを入念に行うことが非常に大切です。また、説明書や手順をよく読み、カラー剤をおく時間も守りましょう。ヘアマニキュアタイプは部分染めなので慣れるまで難しいですが、地肌につかないように気を付けてください。また、トリートメントタイプは簡単で髪に優しいのが特徴ですが、時間がかかるため、一度で染まることはありません。次第に染まっていくのを楽しみながらトライしてください。

白髪を染めなくてもOKなヘアスタイル

 白髪ができてしまったからといって、染めることが若く見えるための正解とは言えません。白髪ができてしまった部分や量によって、白髪を染めなくても元の髪を活かし、キレイに見せられる髪型があるのです。
 カラーリングによる髪へのダメージも防ぐことができて、ツヤやハリのある若々しい髪型とはいったいどんなスタイルなのでしょうか。

●ショートヘア
白髪をカバーすることができる厚めの前髪、そして白髪ができやすい頭頂部はボリュームアップさせることで白髪のまとまりが和らぎます。トップは少し短めにカットし、自然とふんわりするように作ってもらいましょう。

●ミディアムヘア
こめかみに白髪ができやすい人はミディアムをおすすめします。前髪をサイドにかけて重め&長めにカットしてもらうと自然にカバーできます。
ストレートのペタンとしたシルエットは白髪が目立ちやすくなるので、毛先は内に巻き、動きのあるヘアスタイルにしましょう。

●ロングヘア
髪の長さを生かしたカールや、ウェーブさせたパーマスタイルが似合います。髪に動きがあると白髪が目立ちにくく、自然な印象に。また、まとめ髪やヘアアレンジを楽しむことのできるロングヘアなので、髪色もワントーンじゃなくハイライトやローライトを入れてもらうことで、髪を結った場合も白髪に目がいきにくいヘアスタイルが完成するでしょう。

白髪と向き合う髪型を作るために

 白髪の特徴や似合う髪型が理解できれば、白髪があっても年齢を感じさせない印象を与えることができます。これ以上白髪を増やさないように、また、清潔感を持続できる髪型を作れるように、自宅でもしっかりケアしてあげましょう。

内側からのヘアケア

 生活習慣やストレスは髪に出ます。安定した睡眠・紫外線ケア・バランスの良い食事を心がけることが、毛母細胞や色素細胞を若々しく保つ基本となります。ストレスも溜めないように、解放してあげることが大切。軽い運動や入浴で血行を良くするのも、健康的な髪作りに最適です。

外側からのヘアケア

 カラーリングやドライヤーの熱・紫外線などで日頃から外的刺激を受けやすいのが髪です。頭皮の血行を良くするようにマッサージをしたり、トリートメントやヘアパックを習慣的に行うなど、白髪のない部分も念入りにケアしてあげることが髪全体を美しく見せるために大切なのです。

まとめ

 白髪ができる年齢や場所、量は人それぞれ違います。白髪がある・ない、染める・染めない、ではなく、髪型次第で若さや清潔感を左右するということを理解した上で、自分の髪と向き合っていきましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。