老けて見える、疲れて見える、清潔感が無いなど、白髪がもたらすイメージは印象が良くないものばかり。しかし、白髪を隠そうと白髪染めをすると髪がパサついたり、きしんだりする傷みを感じたり、白髪染めによるダメージで抜け毛も気になりますよね。また、白髪染めをしているのにも関わらず白髪が目立ってきて、カラーリングするペースが増えていくことによるダメージといった悪循環な白髪染めにも気をつけたいものです。黒いだけじゃない白髪染めによるダメージ対策を一緒に学んでいきましょう。

白髪染めのことを知ろう

白髪を見つけたらすぐに黒くしたい!という気持ちばかり走ってしまい、白髪染めのことをよく知らないままカラーリングをしてしまっていませんか?白髪染めを長らく続けてダメージが残ったままになっていると、ツヤのある美髪には仕上がりません。

まずは、若さをキープするために習慣化している白髪染めのこと、詳しく学んでいきましょう。

白髪染めとファッションカラー

 ファッションカラー、おしゃれ染めともいわれるヘアカラーは暗い色を明るくする目的が大きく、ブリーチ剤を多く使用しています。黒い髪を明るくする分、同じような染料・薬剤の配分だと染毛力は弱くなるため、白髪の部分は染まりくいという特徴があります。
 白髪染めは白い髪を黒く、茶色く、といった色づける目的が大きいので、カラー剤に含まれる染料の配合濃度が高くなっています。

サロン染めと市販品

 ヘアサロンや美容院で白髪を染める場合は、髪色やなりたいイメージからカラー剤を混ぜて適した色味を作ってくれる点が市販品との大きな違いです。市販の白髪染めは同一ブランドから10種類程度しか販売されていませんので、色の選択に限りがあります。毎回同じカラー剤、色味を購入していたとしても、髪色は日焼けやダメージで変化していくので均一なカラーに整えるのは困難です。

白髪染めが生み出すダメージ

 白髪染めを続けていて、あなたが感じている髪のダメージにはどんなものがありますか?最近白髪染めを始めたばかりであまりダメージがなくても、今後気になってくる悩みが出てくるかもしれませんので、参考にしてみてくださいね。

●乾燥
白髪染めで髪に色を入れるとき、髪のキューティクルは化学成分によって開かれます。
キューティクルが開かれることによって、髪内部の保湿成分や栄養成分は外へ飛び出してしまうため、潤いを逃がしてしまうことに。
また、カラーリング後のシャンプーやカラー剤の洗い流しが不十分であると、キューティクルが開いた状態が続いていることになりどんどんパサついてしまうのです。

●ごわつき
白髪染めは白い状態の髪を黒くするため、髪を明るくするファッションカラーより染料濃度が高くなっています。白髪染めに含まれる酸化染料は髪に浸透させるために合成界面活性剤が含まれており、頭皮や髪に必要な水分を蒸発させたり皮脂膜を破壊してしまいます。皮脂膜は頭皮や髪にとってバリア機能になっているため、なくなってしまうことでダメージが起きやすい環境に。指通りが悪く、触り心地も見た目もごわついてしまうのです。

●抜け毛
白髪染めには消毒・防腐剤として「イソプロパノール」という成分が含まれていることがあります。このイソプロパノールは頭皮に炎症が起こしやすい成分で、髪を育む毛包や毛母細胞の機能を低下してしまうのです。
毛包や毛母細胞が弱くなってくると、髪に栄養が行き渡らず、髪自体が細くもろくなってしまうため、抜け毛や切れ毛の原因になってしまうのです。

●白髪が増えた
白髪を染めるときに使われる染料を酸化させるために使われる過酸化水素は市販のカラーにもサロンのカラーにも含まれています。漂白剤に使われている成分でもあり、髪や頭皮に含ませてしまうことでメラニン色素を生成するのに必要なチロシナーゼを破壊してしまい、髪を黒くすることができなくなってしまうのです。

白髪染めがダメージを生む理由

 白髪染めをすると髪の傷みがひどくなったり、白髪染めをする前には気にならなかったダメージを感じたりします。今まで白髪以外のヘアカラーは繰り返し行っていたのに、髪への影響を感じるのはなぜなのでしょうか?
抜け毛やごわつきを回避するためにも、その原因を探っておきましょう。

白髪染めの成分

白髪は元の髪質より太くしっかりしているので、染まりづらい特徴があります。白髪染めに含まれている薬剤もアルカリが強くなっており、頭皮や髪の栄養分を外に出してしまう作用があるため、髪にダメージが起きやすくなります。

白髪を染める頻度

 髪を茶色くするのはたまに、だったのが、白髪になると1本でも気になってしまい頻繁に白髪染めをしている・・・なんてことはありませんか?髪にとってダメージをもたらす成分を含んだ白髪染めを続けて行うと、当然髪は傷みを感じてしまうのです。

白髪を自分で染めるのは難しい

 自分で髪を染めるとき、白髪の部分だけを染めるということはなかなかできませんよね。要するに、白髪染めをする必要のない部分にも白髪染め成分を含ませてしまっていることになり、健康な髪にとって負担となってしまいます。

髪に優しい成分で白髪を染めよう

忙しい日が続き、美容院へ行く時間がとれない・・・。自分で白髪を染めたいけれどダメージはなくしたい・・・。サロンのように自然に染まる方法はないの?
そんなお悩みを解決してくれる、髪にとって優しい白髪染めはあるのでしょうか?

ダメージの少ない白髪染めとは

染料と薬剤を混ぜ合わす2剤タイプの白髪染めが一般的ですが、髪や頭皮を守ることを優先するなら、髪に優しく白髪を目立たなくさせるものを選んでください。

●トリートメントカラー
繰り返し使用することで徐々に白髪を染めていき、1週間に1~3回の使用で色が保てます。
染まりにくく、使用を中断するとシャンプーの負担で色が落ちてしまいますが、メラニン色素を生成するために必要なチロシナーゼを破壊することなく髪の表面や内部を色づけてくれるのが、トリートメントカラーの特徴です。

●ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、脱色することなく染料を浸透させるヘアカラーです。2剤使いのヘアカラーに比べ自然に色がつき、黒い髪にも負担が少ないことが特徴です。色の持続力は約2~3週間ですが、成分的にパッチテストの必要がありません。

●ヘナ
天然のヘナという植物成分からできており、髪にとってダメージがないだけでなく、天然のヘナが髪の毛をコーティングすることで、サラッとしたツヤ感のある髪を作ってくれます。黒髪は地毛の色味のまま、白髪と化学染料の部分に色がつく仕組みです。

白髪染めをするペースが大事

 あなたはどれぐらいのペースで白髪染めをおこなっていますか?白髪染めをするときにダメージを引き起こしているのは成分だけじゃありません。注目すべき点はそのカラーリング頻度にあります。

白髪染めは繰り返してしまうもの

 茶色く染めた髪の毛も、伸びてしまうと根元が黒くなりますよね。その状態を防ごうと美容院で伸びてきた根元をカラーしてもらうために通い続けるのと同じで、白髪も伸びて生えてくると、その部分が目立たないよう白髪染めを続けてしまいます。

染め続けると髪はどうなる?

 白髪染めを繰り返すとキューティクルを剥がし続け、髪がもつ結合力を弱めることになります。染め直すことで髪は弱っていき、外的刺激を受けやすい状態になるためダメージを引き起こしやすくなるのです。
 また、頭皮トラブルにも要注意です。白髪染めを繰り返すことで髪が細く弱くなると、白髪染めが地肌に影響し、かぶれたり赤くなったりすることがあります。

白髪染めにベストな間隔とは

 白髪染めは2か月に1回程度が理想のペースです。完璧な見た目を作ろうとするサロンでは1か月に一度のカラーリングを要求されるかもしれませんが、髪へのダメージを考えるとある程度の間隔が必要です。
 白髪でない部分への負担も考え、一定の間隔を必ずあけてください。特に自分で染める場合は前回いつ染めたかを忘れがちなので、メモしておきましょう。

白髪染めでダメージを残さないために

 自分で白髪を染める場合、間違った認識のままカラーをし続けているとダメージは増える一方です。髪への負担ばかり考えがちな白髪染めですが、正しく行えばツヤのある美しい髪を持続させることができますよ。

ヘアサロン=傷まない、ではない

 サロンで白髪を染めると髪に優しい、傷まないという印象をもっていませんか?答えはNOです。美容院でも薬剤と染料の2剤を混ぜ、独自のカラーを作っているタイプのカラーリング剤を使用しているため、髪や頭皮へのダメージは回避できません。
白髪染めによるダメージの影響に違いはないものの、自分で染めるのとサロンで染めるのとでは圧倒的に違うのは技術力です。うっかり頭皮につけてしまった、染める必要のない部分にカラー剤がついた、手が届きにくいところがムラになったといったミスも防げるので、それだけ頭皮や髪が受ける余計な負担は少ないといえます。
セルフカラーによる色ムラや見た目のクオリティーが気になるならサロンで染めるか、手軽で自然なヘアカラートリートメントなどを使用しましょう。

アフタートリートメントの重要性

 カラーリング後の髪の毛は、キューティクルが開いた状態ではがれやすく、栄養成分や水分が外に出やすい状態になっています。カラー剤が髪に残っているとキューティクルは開きっぱなしに。
自分で染める場合、必ずシャンプーは二度洗いし、しっかりとすすぎを行ってください。また、シャンプー後はタンパク質を補うことができるトリートメントでしっかり保湿・ケアをしましょう。

部分染めにトライ

 こめかみの周りや頭頂部など、全体的ではなく一か所に白髪が集中している場合は、黒髪に負担をかけないような部分染めがおすすめです。
 自分で挑戦するのは難しいですが、美容院では周りの髪の毛となじむよう自然に白髪の箇所を染めてもらうことが可能です。
 白髪以外の部分を染める必要が無い場合や、普段白髪染めは必要ないが試したいといった場合にぜひ試してみてください。

まとめ

 白髪を黒く染めようとすると髪や頭皮への影響やダメージが気になりますが、白髪染めの成分や特徴を知ることで自分の髪にあった染め方や、ダメージを少なくする方法が見つかります。白髪染め選びはもちろんですが、カラーを行う頻度やシャンプー・トリートメントにも気を配ることで、元々美しい黒髪のように自分を演出することができるでしょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。