体力や身体のダメージといった体の健康状態と老化が比例しているように、髪の若さ・老化は髪が生える頭皮の健康状態によって大きく左右されます。特に気になるのは白髪や薄毛、抜け毛といった髪のエイジングサインですが、それが現れるタイミングは年齢とは関係なく人それぞれ。まだまだ気になる悩みがなくても、髪や頭皮の健康状態は日々変化し、老化へと進んでしまっています。知らず知らずのうちに老け髪を作っているのは、あなたが行っている悪習慣が原因かもしれません。老け髪を作ってしまっているシャンプー時のクセや生活習慣は、早期改善が鉄則です。10年後、後悔しないために早速、健康頭皮の作り方をチェックしていきましょう。

髪の健康を左右する頭皮問題

 髪の状態にコンプレックスがあり、傷みや老けを感じると毛先や髪の表面をケアしがちですが、髪の毛が生えてくる頭皮にトラブルがあるままでは、いつまでたっても美髪からは遠ざかってしまい老け込む一方です。
 髪を健康でつややかに育てたければ、まずは頭皮の健康状態と向き合うことから始めてみましょう。

現代女性が抱える頭皮の悩み

社会的にも女性が活躍し、仕事や家事・子育てなど、がんばりすぎることが当たり前のようになっている現代ですが、そんな女性が生き抜く生活習慣こそが、頭皮にとって負担や健康状態を悪化させる要因を作っているのです。
頭皮の老化を感じる髪の悩み、あなたはいくつ抱えていますか?

●薄毛
髪をすくようなカットをしていないのに髪のボリュームの減りが気になったり、分け目に薄さを感じていませんか?頭皮が日常に感じている負担が、薄毛を進行させているかもしれません。

●抜け毛
抜け毛にはタイプがあり、頭皮トラブルが影響している場合の他に、産後やストレスで一時的に感じる場合もあります。

●白髪
白髪は年齢や遺伝だけが要因ではありません。日常の些細な習慣が頭皮から白髪を生み出しやすくしていることもあるのです。

●匂い
毎日シャンプーしているのに、汗をかいていないのに・・・そんな匂いにまつわる悩みも頭皮が引き起こしています。清潔にしていると思い込んでいるケア方法も見直しが必要でしょう。

●脂っぽい
髪がべたつき、脂っぽさを感じる場合は、頭皮が過剰に皮脂分泌をしている証拠です。

●乾燥フケ
フケは頭皮が乾燥していても起こります。ターンオーバーの乱れや間違った洗髪の仕方が原因になっていることもあります。

老け髪を作るNG習慣とは

 髪の老化は加齢だけで起こっているわけではありません。髪が生え変わるサイクルを促す成長ホルモンは年齢によって変化するだけでなく、日常生活による影響からも左右されます。
当たり前のように毎日を過ごしているその生活習慣が、実は頭皮の健康状態や髪の成長に負担を与えているのです。

頭皮にダメージを招く習慣チェック

 ここで、日頃何気なく行っているあなたの行動習慣をチェックしてみてください。一見、髪や頭皮に関係がなさそうな項目もありますが、日々の積み重ねが頭皮の健康状態を悪化させているのです。

  1. 髪を洗うのは朝シャン派
  2. シャンプー前の髪を1分以上濡らしていない
  3. ドライヤーを使わず自然乾燥をしている
  4. 髪の生え際やフェイスラインにニキビや吹き出物ができやすい
  5. 運動が嫌い・運動不足
  6. パンや麺、米を好む、または過度な食事制限をしている
  7. 一日三食を食べていない・まとめ食いをする
  8. お酒をたくさん飲む
  9. ストレスをため込みやすい
  10. 寝る直前までスマホやパソコン、TVの画面を見ている

当てはまった項目が4つ以上なら、今後、頭皮が髪の老化を進めてしまう恐れがあり、頭皮にダメージが蓄積しやすい環境を作ってしまっています。今は目立ったトラブルが生じていなくても、これから生えてくる髪の発毛にも関わってきますので、正しい生活習慣を身につけていきましょう。

生活習慣の改善で頭皮をリセット

 ツヤを取り戻し、見た目から若々しい美髪を手に入れたいなら、髪を生み出す資本となる頭皮を整える生活習慣で育毛に結び付けることが大切です。頭皮の菌バランスを整え、不調をリセットすると髪は生まれ変わるのです。
 頭皮の健康を作り出すためにできることをまとめましたので、早速今日から始めていきましょう。

正しい洗髪方法

 シャンプーをするとき、髪をササっと濡らす程度ではシャンプーの洗浄機能が十分に発揮されず、汚れがしっかり落ちない原因になります。また、地肌がしっかり濡れていない状態でシャンプー剤を付けると頭皮にとって負担がかかります。シャンプー前は頭皮をしっかり濡らしてあげましょう。

理想的なお湯の温度は、お風呂の温度より少しぬるめの35~38℃程度の温度です。熱いお湯は地肌や髪表面の乾燥を引き起こしてしまう原因となりますので、気を付けましょう。
また、髪が育つといわれている就寝中に頭皮が汚れた状態でいると、頭皮に雑菌が残り発毛する力が弱まってしまいます。朝にシャンプーをしている習慣があるなら、これを機に夜寝る前の洗髪に変えるようにしましょう。

バランスのとれた食生活

 朝は菓子パンだけ、ランチは簡単な丼やパスタ・うどんといった一皿で済ませていませんか?糖質類を過剰に摂りすぎてしまうと老化は進行します。そして、栄養の偏りによって髪に必要なビタミンやミネラルが不足してしまうと、髪は健康に育ちません。また、アルコールの摂りすぎも、ビタミンやミネラルがアルコール分解に多く使われてしまうため、薄毛をひきおこしてしまいます。

一見、頭皮や髪とは無縁に感じますが、ダイエットのし過ぎにも注意しましょう。脂質をカットしすぎた食事をしすぎると、頭皮の乾燥やホルモン減少の要因にもなります。整った栄養バランスを意識した献立を、3食きちんと摂るようにしましょう。

ホルモンバランスと上手に付き合う

 髪や頭皮が健康で美しい状態を保つのに、女性ホルモンは欠かせません。ホルモンバランスが崩れているとフェイスラインにニキビができやすく、雑菌から薄毛になる可能性も。また、ストレスを溜めやすい人は要注意。ストレスによって女性ホルモンが減少すると、抜け毛や白髪が増える可能性もあるのです。

 自分の生理周期を頭に入れ、ストレスを上手に解放させながら頭皮とホルモンバランスの関りを考えて日常を過ごしましょう。

軽い運動を習慣に

 髪は、髪を作りだす毛母細胞と髪に色を付けるメラノサイトによって生み出されています。この二つの細胞を元気にする栄養源は血液によって運ばれるため、血液循環が悪いと細胞が栄養不足になり、健康な髪が育ちません。

 駅まで自転車を使わずに歩く、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を昇る、など、ちょっとしたことでかまいません。第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎの筋肉を意識した軽い運動は、デスクワークや家事といった一定の動きによって滞りやすい全身の血の巡りに有効的ですので、習慣にしましょう。

質の良い睡眠

 就寝中は発毛・育毛にとって大切な成長ホルモンの分泌が盛んに行われます。また、寝不足になるとエイジングケアの妨げになる活性酸素を体内に発生させてしまうため、頭皮や髪の老化を進行させてしまいます。

 健康的な頭皮環境を保つためには、質の良い睡眠を十分にとることが大事。寝る前にリラックスした状態に体を保ってあげると副交感神経が優位になるため、睡眠の質が上がります。血糖値が高すぎると成長ホルモンが発生しにくくなるため、食事は就寝4時間前には済ませ、脳や体を興奮させてしまうパソコンやスマートフォン、TV画面の光は就寝1時間前にはシャットアウトしましょう。

頭皮を清潔にしてこそ生まれる美髪

 毎日髪を洗っていても、シャンプーが正しくできていないと髪の汚れは落とし切れていません。特にスタイリング剤を使っていたり、髪表面にUVケアスプレーを使っていたりするとしっかり髪や頭皮をクレンジングしないと毛穴に汚れが詰まりやすく、毛髪が健康に育ちません。

 まず大切なのは、シャンプーをする前にブラッシングをしっかりすることです。髪のもつれをほどいておけばシャンプー剤が地肌に届きやすくなり、頭皮の汚れもブラッシングによって浮かすことができます。次に、シャンプー前の予洗いをしっかりと行うこと。指を頭皮に通し、地肌までしっかりぬるま湯で濡らします。

 洗い流しの際は髪の生え際や耳周り、えりあしなど、洗い残しが多い部分は指を使いながらしっかり洗い流しましょう。

頭皮に栄養を与え健康を維持しよう

 毛乳頭から毛母細胞へ指令が出されると毛母細胞は分裂し、毛根から押し上げられるように生えてくるのが髪です。一定の期間を経て自然に抜け落ち、生え変わる成長期をいかに長く保つかが将来の毛髪量を左右するカギ。整った成長サイクルを促すには、頭皮を栄養不足にさせないことが大事です。

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頭皮が喜ぶスカルプケアコスメ
 抜け毛なんて気にならないから育毛剤なんてまだまだ・・・と思っていませんか?スカルプケアに年齢は関係ありません。発毛力を促進するものだけでなく、毛根幹細胞の活性化を促す成分が含まれているヘアマスクや、毛髪成長期の短縮化を予防する頭皮用エッセンスなど、まるで美容液のように頭皮や髪の悩みに着目した製品がたくさん発売されています。
 頭皮ケアは何より続けることが大事。自分のライフスタイルにあったもの、継続して使用しやすいものを購入しましょう。

小見出し5-2
頭皮の健康にはインナーケアも大切
 頭皮や髪に悩みがあると、ビタミンB群、たんぱく質、亜鉛、鉄分が不足しがちです。頭皮が栄養不足を感じると、体内酵素の働きが低下するため髪が健康に育ちません。
 食事から栄養素を摂ることが理想的ではありますが、質が良く効果を実感しやすいサプリメントも定期的に摂取すると安心です。

発毛を促進するには

 外から取り入れた栄養をしっかり頭皮の細胞に行き渡らせるためには、血行促進を意識した運動を習慣づけることが大切です。しかし、ハードすぎる運動は男性ホルモンを増やしてしまい逆効果。あくまでも軽いウォーキング程度の有酸素運動にしましょう。
また、適度な運動は成長ホルモンの分泌に繋がり、毛母細胞の活性化に影響します。髪が健康な状態で作り出されるため、生えてくる髪にも密度が十分にあり、抜けにくくコシのある理想的な美髪となるのです。

まとめ

 発毛・育毛に適した健康な頭皮は、日常の生活習慣から作られます。老け髪を生んでしまう生活は断ち切り、美髪を生み出す習慣を積み重ねる早めの頭皮ケアを続けることが、若さを保つカギとなるでしょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。