美容や化粧品で使うオイルは、べたつきが気になったりオイリー肌には使いづらい、使い方がわからない・・・そんな風に敬遠していませんでしたか?しかし現在はオイルにもたくさんの種類があり、使い方次第で顔のお肌だけでなく髪や頭皮、身体のケアまでできると話題なのです。保湿やクレンジングだけでなく、スキンケア製品を浸透しやすくする導入液として、髪のツヤだしやマッサージにも使えるオイルは、乾燥肌のみならず変化していく大人の肌に悩む全ての女性の美肌をかなえてくれます。今、美容業界で注目されているオイルを使った美容方法について、詳しく学んでいきましょう。

変化する肌に最適!美容オイルに注目

 あなたが普段のケアに取り入れている化粧品はどんなものですか?化粧水や乳液、クリーム類に加えるだけで加齢や季節、生活環境にともない変化していく肌や髪に優しく入り込み、保湿力や栄養を与え全身をみずみずしくしてくれるオイルに注目してみましょう。

美容オイルとは

 植物や動物から抽出した天然のオイルで、美容目的により使用されるものを一般的に「美容オイル」と称します。肌に塗る以外にも洗浄目的で使用したり、口にしても良いものもあり、幅広い種類と美容効果をもっている美容アイテムの一つです。

オイルがもたらす美容効果

 「オイル」という名前から、油分を与えるイメージが強いですが、実はさまざまな肌悩みにアプローチしてくれ、どんな肌の状態でも使い方次第で改善・ケアすることができるのが美容オイルです。どんな効果があるのか知っておきましょう。

●保湿力をアップさせる
肌や頭皮の表面にある皮脂は、水分を維持する角質層から水分が蒸発することを防ぎ、ダメージから肌を守る役割をしています。そこにオイルを塗ることで油膜の働きを助け、水分や保湿成分を肌に閉じ込めてくれる効果があるのです。

●美容成分がたっぷり
オイルには老化を防ぐ抗酸化物質・ビタミン・ミネラルといった有効成分がたっぷり入っており、オイル一つで肌や髪にとって必要な栄養素の浸透が叶います。

●肌・頭皮を柔らかくする
植物性の美容オイルはさらっとしていて肌や頭皮になじみやすいのが特徴です。浸透力がよくキメが整うので肌を柔らかくする効果があります。

●リラックス効果
ローズやラベンダーなどオーガニックな香りがあるオイルは肌や脳をリラックスしてくれる効果があります。

エイジングケアに適するのがオイル

 オイルが年齢肌に美容効果をもたらす理由、それは加齢とともに変化していく肌が不足している成分を補ってくれたり、皮膚がもつ特徴に相性が良いからです。

●バリア機能を助ける
加齢によるターンオーバーの乱れによって角質が肌に残ると、水分を保持する力がなくなり必要な潤いが保てません。しかし、角質を構成する角質細胞を守ってくれる細胞間脂質に美容オイルを与えることで、細胞に潤いのバリアが張られ、肌や頭皮を外的刺激から守ってくれるのです。

●肌質の変化にも対応
オイルには細胞間脂質の乱れを抑える効果もあり、乾燥肌の保湿力をあげるだけでなく皮脂の過剰分泌を抑えることができるので、加齢や季節の変わり目、環境の変化に揺らぎやすくなる肌にもくまなく届き、肌質改善が見込めます。

●ホルモンバランスを整える
オイルがもつリラックス効果は、マッサージやスキンケアにとり入れることで血流改善やストレス解消、快眠など、心身に良い影響を与えます。女性ホルモンのバランスを整えてくれるので、内側からのケアで加齢による肌悩みを解消してくれます。

年齢肌にアプローチするオイル

加齢が進んで気になる部分が増えてきたり、いつものスキンケアでは肌トラブルが解消されないなどの年齢肌による肌悩みに効果の高いオイルと性質を紹介します。
 保湿力アップ、クレンジング、皮脂コントロールなど、さまざまな用途に適するオイル。選び方の選びの参考にしてください。

美容オイルの選び方

 オイルを美容に取り入れるからこそこだわってほしいのは品質です。化粧水や美容液、クリーム、ヘアケア製品は水分に美容成分や保湿成分などが配合されて作られていますが、純度100%で防腐剤や添加物が含まれていない天然な状態なオイルを肌にのせることで効果を発揮するので、オイルの栄養素や成分を壊さずに作られているものを選ぶようにしましょう。

 また、無添加でオーガニックなものや高品質なものは価格もさまざまですが、長く使い続けられるような値段であることと、肌が喜ぶと感じられる使用感のものを選んでください。

悩み別に厳選!高品質オイル

 肌悩みや改善したい目的に応じて使うために、オイルがもつ性質や効果を学んでいきましょう。

 ●ホホバオイル
ホホバオイルは、人の皮脂にも含まれているワックスエステルという成分が9割を占めており、潤いやハリをアップさせる効果があります。「自然界で最も人間の皮脂に近いオイル」と呼ばれていることから肌なじみが良く、全身に使えます。
アトピーや敏感肌の人でも使用でき、保湿だけじゃなく毛穴の汚れを洗浄する効果もある万能オイルです。

 ●スクワランオイル
深海鮫の肝油中に多く存在する「スクワレン」という成分を酸化しにくい状態にしたものが「スクワラン」です。スクワレンは人の皮脂中にも存在している潤い成分で、皮脂膜を作るのに欠かせません。お肌をやわらかく保つエモリエント効果、外的刺激から肌を守るバリア機能を高める働きもあるので、年齢肌にともない変化していく肌へ対応してくれるオイルです。

●アルガンオイル
モロッコが原産のアルガンオイルはオレイン酸、ビタミンE、フィトケミカルが主な美容成分で、体内の酸化を防ぐ抗酸化作用が期待できます。油分と水分をコントロールできることから、頭皮や髪へマッサージ・保湿にも適しています。また、肌の再生機能を促進するので、美白やしみ・そばかす、傷・やけどの治療にも効果的です。

●オリーブオイル
食用としてなじみの深いオリーブオイルですが、含まれているビタミンはお肌にも優れた美容効果を発揮してくれます。くすみや毛穴の黒ずみを除去したり、肌を柔らかくする特徴から、洗顔やマッサージへの使用にも適しています。肌にも優しい成分なので、ストレスによる肌荒れにも効果的です。

●米ぬかオイル
お米を精米する際にできる米ぬかには、アミノ酸、ビタミンB群、ビタミンEがたっぷり含まれています。アミノ酸はコラーゲンの生成を活発にする働きがあるため保湿効果を高めてくれる他、メラノサイトの活動を抑える効果もあるためしみやくすみの予防効果も期待できます。また、ビタミンをはじめとする抗酸化物質によって活性酸素が除去され、皮脂の酸化を防止してくれる働きがあります。

オイルを使ったスキンケア

 それではオイルを使ったケア方法を実践してみましょう。まずはスキンケアからです。

●洗顔
肌に優しい成分の天然オイルは敏感で揺らぎやすい肌になじみが良く、小鼻の角栓や黒ずみの除去、くすみ改善に効果があり、洗顔に適しています。

  1. 使用前に手のひらでオイルを温める
  2. 顔全体をマッサージするように円を描きながらなじませる
  3. 蒸しタオルを顔の上にのせ、10秒待つ
  4. 洗顔料で不要なオイルをぬるま湯で洗い流す

メイクは落とし、手も清潔な状態で始めてください。オイルを温めて使うことで浸透力がアップし、マッサージするようになじませると血行が良くなるため、顔色を明るくしてくれます。

 ●保湿力をアップさせる使い方
オイル美容はオイルだけで保湿するのではなく、肌がもつ保湿効果を上げることや加える化粧品の浸透力を高める効果があります。

皮脂の成分と似た性質をもつ美容オイルは肌になじみやすく、角質層への浸透力が高いです。また、ターンオーバーの乱れにより肌表面に残ってしまった角質をオフし、肌を柔らかくしてくれる効果があるため、洗顔後に肌にのせることでその後に使う化粧水や美容液の浸透を良くしてくれます。
インナードライ肌や混合肌には特に効果的な使用方法なので、いつものスキンケアにぜひ加えてみてください。

オイルを使ったヘアケア

 顔の肌と同じ皮膚の構造をしている頭皮や紫外線を浴びやすく加齢とともに悩みが増えていく髪にもオイルを使った美容がおすすめです。

 ●頭皮洗浄
皮脂詰まりを起こしやすい頭皮の毛穴を優しく洗浄することができるのが美容オイルです。

  1. オイルを手のひらにとり、地肌に直接マッサージするようになじませます。
  2. 蒸しタオルで頭を包み、10分待ちます。
  3. ぬるま湯でしっかり洗い流し、シャンプーします。

シャンプー前の乾いた髪の状態から始めてください。髪全体をブラッシングし、頭皮の汚れを浮かしてから行うことでくまなく毛穴の汚れを洗浄できます。

加齢が進むと頭皮が皮脂量をコントロールする力が乱れ、頭皮が毛穴詰まりしやすくなり、フケやかゆみ、臭いの原因になります。抜け毛予防にも効果的なので週1回の習慣にしましょう。

●ツヤがアップする美髪作り
美容オイルは熱から髪の毛を守ってくれる効果があるので、ドライヤーの熱から髪の毛を保護してくれます。洗髪後は濡れた髪の毛をタオルドライし、毛先~中心あたりまでオイルをなじませてあげましょう。

また、乾いた髪に使用することでパサついた毛先を保湿し、髪が広がるのを抑えながらツヤを与えることができます。

天然のオイルには紫外線にも強いので、普段のヘアケアにプラスすることで日中の紫外線対策も可能です。

オイルを使ったボディーケア

 最後に、オイルを使ったボディーケア方法をご紹介します。身体にオイルを使うことのメリットは何なのでしょうか?

●マッサージ効果
ボディーケアとしておなじみのボディークリームは、肌表面の保湿効果をメインとした使い方をするのが正しいです。オイルはクリームとは違い、保湿しやすくなる道筋を作るように血行を促進したり、リンパの流れを良くする効果があるため、マッサージに適しているのです。
滑りがよく、質感がなめらかでベタつかないものを選ぶことで、摩擦を減らしむくみをとることができます。
マッサージを行うと摩擦による外的刺激がから乾燥や肌トラブルを引き起こしてしまうことがありますが、オイルを使うことで肌への負担を軽減してくれるので、クリームよりオイルがおすすめです。

●アロマ効果
皮膚は脳神経とつながっているので、ボディーケアにオーガニックの香りを感じるオイルを使うことで神経のバランスが整い、心の落ち着きや疲労感を取り除く効果があります。また、オイルが皮膚表面に存在する免疫細胞を活性化させるため、免疫力が上がり、ストレスに強い肌を育ててくれます。

自分が落ち着くと感じる香りのオイルを見つけ、ボディーケアに加えてみてください。

まとめ

全身ケアが可能なオイルを味方につければ、潤いのある若々しい肌を保つことができます。いつものケアに取り入れ、肌がもつ保湿力をさらに高めてあげましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。