あなたはお風呂が好きですか?入浴中も美容タイムとして半身浴をしたり、パックやヘア・ボディケアに励む空間でもあるお風呂タイムは、美意識の高い女性にとって至福であり、とても大切にしたい時間です。

しかし、せっかく潤った肌や髪も入浴後のケアを間違えると、入浴前以上に体内の水分が減ってしまい、乾燥を引き起こしてしまうということを知っていましたか?乾燥することで老化をまねく肌トラブルを引き起こしてしまったら、お風呂で美容に励んでも水の泡です。

お風呂上がりのケアは正しい順序とスピードが勝負。すぐに実践できるお風呂上がりの保湿方法を見直していきましょう。

お風呂上がりが乾燥しやすい理由

 湯船に浸かることや髪や体を洗うことで心身ともにリラックスさせてくれるお風呂ですが、入浴後の時間はとても乾燥しやすい環境であると知っていましたか?お風呂上がりはなぜ潤いを失いやすいのでしょうか。

入浴中から皮膚は潤いを逃しやすい

皮膚表面にある角層は、入浴することにより一時的に水分をたっぷり含んだ状態になります。しかし、その水分によって角層細胞の間隔が広がってしまうと肌がもともともっている保湿成分が流れ出てしまい、湯船の中では気がつきにくい状態で乾燥する土台をつくってしまっているのです。

お風呂上がりは最も乾燥しやすい時間

お肌に潤いをあたえる保湿因子が流れ出てしまった状態で浴室をでると、角層内の水分は一気に奪われてしまいます。保湿成分が乱れた状態の肌は入浴後15分を過ぎてしまうと入浴前の肌よりも水分量が減るといわれていますが、その理由は肌表面の水分と一緒に肌内部の必要な水分も奪われてしまうからなのです。

また、30代以降は加齢にともない肌がもっているセラミドなどの潤い成分が加齢により減少傾向にあるため、入浴後のケアを怠るとどんどん肌や髪の乾燥は進んでいくのです。

お風呂でのケアにも落とし穴が

湯船に浸かり水分が逃げやすく保湿力が足りない状態の皮膚は非常にデリケートになっています。ナイロンタオルなどで体をゴシゴシと擦り洗いしたり、熱すぎるお湯や洗浄力の強いシャンプーを使用することで皮膚のバリア機能は破壊されてしまい、皮脂や保湿成分がさらに流れ出てしまうことになるので注意が必要です。

間違った入浴習慣が乾燥をまねく

 入浴中の乾燥しやすい状態で間違ったケア方法や入浴リズムを重ねてしまうと、お風呂上がりにいくらケアをしても保湿効果は下がってしまいます。あなたの入浴方法は以下のNG習慣に当てはまっていませんか?

●湯船やシャワーの温度が熱い
お湯の温度が熱いと肌にとって潤いの元であり、外的刺激から肌を守るバリア機能の働きもする皮脂を流し落としてしまうことになり、乾燥肌のリスクが高くなります。

●長時間浸かり続ける
お風呂に長く浸かることで肌表面の必要な皮脂が流れる他、角質内の保湿因子や保湿成分であるセラミドが失われてしまい、乾燥を進めてしまうのです。

●入浴後のゴシゴシ洗い
入浴し、ふやけた肌はとてもデリケートです。バリア機能が奪われた状態でゴシゴシ肌を摩擦するように洗ってしまうと角質によるバリアも壊してしまい、乾燥からかゆみや炎症をひきおこしてしまうこともあります。

●間違った入浴剤選び
肌が潤いリラックス効果も得られる入浴剤ですが、敏感肌や乾燥肌の負担になりやすい成分のものを選んでしまうと乾燥を引き起こしてしまいます。

正しい入浴方法で保湿力アップ

 お風呂上がりに潤いを逃さないベース作りには、入浴時から保湿力をキープできるよう肌を整えておくことが大切です。今日の入浴から改善できる正しい入浴方法を学んでいきましょう。

●適切なお湯の温度
入浴において乾燥を防ぐベストなお湯の温度は38℃です。体温よりも少し高い37~39℃ぐらいのお湯の温度は「微温浴」と呼ばれ、体への負担が少ないため、自律神経の乱れやストレスを抑えてくれる効果もあります。

体は温度が低すぎるお湯に浸かってしまうと内臓を冷やしてしまい、冷え性や血管への影響も出てしまいますが、洗顔はもう少し低めの32℃程度のお湯を使いましょう。顔の汚れになっている不要な皮脂や角質は落としつつ、バリア機能に必要な潤いを残す上での適温が32℃です。

●入浴時間に注意
半身浴や汗をかきたいという目的で長時間入浴してしまうと、肌はふやけてきます。これは肌表面の角層が、多量の水分を吸収して膨らんでいる状態で一時的に肌のバリア機能が低下してしまっているから。この状態の肌では摩擦や外気の影響を受けやすくなってしまいます。

保湿成分を逃さず、潤った肌をキープするためにも、お湯につかる時間は合わせて15分程度にとどめましょう。

●乾燥対策に効果的な洗い方
湯船に浸かった後の肌状態はとてもデリケートで、外的刺激を受けやすくなっています。洗うときの摩擦やせっけんの刺激が気になる場合は、湯船に浸かる前や短時間だけ入浴してから洗うことで乾燥を防ぐことができます。

また、シャワーの水圧にも気を付けましょう。強すぎるシャワーの刺激は皮膚の皮脂や潤いを逃し、肌を傷つけてしまう原因に。特に乾燥しやすい顔に直接シャワーを当てるのはもちろん厳禁です。洗顔料を落とすときは手を使い、ゆっくり肌にのせるようにすすぎましょう。

●保湿力の高い入浴剤とは
合成界面活性剤にはお肌のバリア機能を破壊してしまう作用があり、硫黄も乾燥肌と相性が悪い成分なので注意しましょう。着色料や香料も敏感肌の場合は添加物の影響で肌荒れの原因になりますので入浴剤の成分は必ずチェックしてください。

セラミド、ヒアルロン酸、スクワランを含んだ入浴剤は保湿成分を肌に密着させ、保湿力を高めてくれるのでおすすめです。

潤いを逃さない保湿方法

 入浴中に乾燥させない方法を学んだところで、いよいよ気になるお風呂上がりの保湿方法に迫ってみましょう。湿度の高い浴室から出ることで、肌や髪はさらに乾燥しやすい環境に。この時間をどう過ごし、どう保湿するかがとても大事なのです。

入浴後の保湿はスピード勝負

 入浴中に一時的に増加した肌の水分量は、入浴後10分を過ぎると急速に加速してしまいます。お風呂上がりに水分や脂質を流出しやすい状態になった皮膚が乾燥した外気に触れることで、一気に潤いを失ってしまうのです。

しかし、お風呂上がりの時間は、肌が失いかけている水分や油分を欲している状態でもありますので、その時間にくまなく栄養を与えてあげると浸透しやすく、保湿成分をしっかり吸収してくれるので、感想を防ぐことができるのです。

 お風呂上がりの10分間は、無駄なく保湿ケアする時間に費やしましょう。

ケアの順番が潤いを左右する

 お風呂上がりには最も乾燥しやすい顔から保湿します。化粧水や浸透力を上げるブースターは浴室を出た後すぐに使えるように置いておいてください。

そして、髪を乾かしている間に化粧水を浸透させていきます。体の保湿は、肌表面の水分が乾ききる前にオイルやクリームを塗ってください。

顔へ化粧水の浸透を感じたら、ヘアケアやボディケアの合間に美容液や乳液・クリームといった残りのスキンケアをプラスしていくようにしましょう。

 いかにお風呂上がりの10分で効率よく無駄なく全身をケアできるかがカギなのです。

お風呂上がりのスキンケア

 お風呂上がりに最も乾燥しやすく、保湿を要するのは顔です。ケアに使う基礎化粧品の数も多く、保湿成分も気になりますよね。入浴後、乾燥を防ぐのに適したスキンケア方法をお伝えします。

基礎化粧品の使用順を守ろう

 乾燥しやすいお風呂上がりの顔に成分を無駄なく浸透させ、保湿するには、化粧品を使用する順番が大切です。使用順を間違ってしまうと美容成分の効果が十分に得られません。

基本的にはテクスチャーがさっぱり、サラっとしたものからのせ、クリーム状のものは最後にのせていきます。順番がわかりづらい場合は同じメーカーで揃え、ライン使いすると良いでしょう。

 美容液はその後の化粧水や乳液を浸透しやすくする導入タイプのものもあり、使用順を間違えやすいので、購入の際は成分や説明書きをよく読み使用してください。

保湿成分の高い美容液を使おう

 皮膚内部から水分が出やすくなるお風呂上がりには貯水力が優れているヒアルロン酸が配合されたもの、潤いを保持し細胞を守ってくれるセラミド入りの基礎化粧品を使うことで、高い保湿効果を発揮してくれます。

 また、潤いを与えながら角層の柔軟性を高める保湿美容液は、美容効果が高く、乾燥を防いでくれます。化粧水・乳液だけのケアをしている人は夜のスキンケアに加えてみてください。

乾燥を防ぐ美容家電に注目

 スキンケアをしながら、髪を乾かしながら、ボディケアをしながらも顔の保湿力を高めるのに最適なのがスチーム系の美容家電です。スチーム機能が肌の角質層にたっぷり水分を届け、お風呂上がりに失われる水分を保持してくれるので、スキンケア時の保湿効果がアップします。

 お風呂上がりの短い時間帯に効率よく保湿するため、美顔器や美容の最新家電にも注目してみてください。

ドライヤーの正しいあて方

 髪は水分が抜けていく時間にキューティクルが失われていくので、早く髪を乾かすためにドライヤーを使うことは絶対なのですが、乾燥させない使い方が大切です。
 まずは濡れ髪にオイルや洗い流さないトリートメントを塗り、ドライヤーの熱から髪を保護します。

乾かすのは根元から。ですが、頭皮も顔と同じ構造の皮膚なので、ドライヤーの熱を受けてしまうと乾燥してしまいます。20センチは離し、頭皮ではなく髪の根元を乾かすように髪を動かしましょう。顔周りの髪を乾かす際もドライヤーの熱が顔にあたらないように注意してください。

 髪が乾ききる直前になったら冷風で髪を引き締めましょう。キューティクルや頭皮が引き締まってくれるので潤いがキープされ、髪の保湿力を守り、ツヤやハリが出るようになります。

お風呂上がりのボディにはオイルを

 お風呂上がりの濡れた肌にタオルをゴシゴシさせ拭いてしまうと、ただでさえ水分が逃げやすい環境なのに加え、摩擦の影響から乾燥を引き起こしやすくなります。かといって、濡れた肌をそのままにしておくと体に付着した水分が皮膚内の水分と一緒に蒸発してしまうので、潤いが失われます。

 そんな難しいお風呂上がりのボディケアには、オイルがおすすめです。ある程度の水分はタオルで軽くおさえ、肌に残った水分と混ぜるようにオイルを伸ばしていきます。すると肌の上で水分とオイルが乳化し、肌がしっとり保湿されます。

 また、ボディクリームにオイルを混ぜることで保湿力がアップしますので、天然のホホバオイルやスクワランオイルなど、保湿成分の高いオイルを乾燥しやすいお風呂上がりのボディケアにも使用してみてください。

まとめ

 お風呂上がりは肌や髪の乾燥をまねきやすい時間です。しかし、入浴の仕方やケア方法を少し変えるだけで潤いを逃さずしっとりした肌を保つことができます。お風呂上がりの10分間を有効に使い、保湿力の高い肌を維持しましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。