しわ、たるみ、クマ、ハリがなくなったなど、エイジングサインが出やすい目元。今はまだいつも通りのスキンケアやメイクで何とかなっていても、気が付いたころには取り返しがつかず、一気に悩みのタネになってしまうパーツです。顔の他の部分と同じようなクレンジングをしていたり、スキンケアはパパッと済ましてしまう・・・なんてことはありませんか?目尻のしわやハリの無さなど、目周りの老け見えはズバリ、乾燥と保湿力が足りないことが一番の原因。目元の皮膚はデリケート、だからこそ適した保湿ケアが必要なのです。間違ったケア方法をするとたるみや色素沈着の原因になる危険性も。ケアの仕方で差がついてしまう目元の正しい保湿方法と、今からでも間に合う乾燥予防策を伝授します。

目元のケアで見た目年齢が決まる

 いつも笑顔がキレイで印象のいい同年代や年上の女性・・・その差は目元にあります。表情を決める部分でもある目元は、ケアを怠ると一気に老け見えのサインが出てしまう部分。疲れも目元に現れやすいため、印象を大きく左右してしまいます。
 あなたも感じている目元の悩み、エイジングサインを見落とさずキャッチし、改善に導きましょう。

老けをまねく3大エイジングサイン

 目元に起こるトラブルは見た目年齢を上げてしまいます。ケア方法を探る前に、まずはこれらのエイジングサインはどのようにして現れるかを学んでおきましょう。

●しわ
目のしわは大きく分けて二種類あります。目尻にできやすい小じわ・ちりめんじわと呼ばれる「乾燥しわ」と、目元にハリがなくなってきたことによる「たるみじわ」です。乾燥しわは細かいのですが気が付きにくく、たるみじわは太くくっきりできてしまうのが特徴です。

●たるみ
目元がたるんでくるのは、眼輪筋など目周りを覆う筋肉量が加齢とともに減り、重みで脂肪が下がってくることで起こります。また、乾燥により皮膚が硬くなり血液やリンパの流れが悪くなると不要な脂肪や水分の排出がなされなくなり、皮下組織の脂肪層が増加し重みも増すため、まぶた全体がたるんでしまうのです。

●クマ
目の下のクマは主に、疲労や生活習慣などから起こる青クマ、色素沈着による茶クマ、たるみや涙袋が原因となる黒クマの3種類です。範囲にも差があり、暗い・疲れ・老けの印象を引き起こします。

目元のトラブルは保湿で防ぐ

 老けて見えやすい目元のトラブルは主に乾燥が原因。普段のケアにプラスアルファで保湿してあげなければならないパーツが目元なのです。乾燥しやすい目元は、どんな皮膚の構造になっているのでしょうか。

目元が乾燥しやすい理由

 まぶたを触るとわかるように、顔の他の部分に比べ皮膚はとても薄いです。乾燥の引き金となる保湿やUVケアを怠りやすい部分でもあり、なおかつ、濃いアイメイクによる摩擦や適切なクレンジングができていないことなどからも負担を感じやすいため、保湿成分が奪われてしまうのです。

目周りの皮膚の特徴

まぶたの皮膚は頬に比べて三分の一ほどの薄さしかないため外的刺激に弱く、少しの刺激を受けただけでバリア機能が破壊されてしまいます。バリア機能が失われることで肌内部の水分は奪われ、潤いを保つことができなくなり、乾燥してしまうのです。
 また、まぶたには皮脂腺少なく、肌にとって潤いや保護成分になる皮脂があまりつくられないため、保湿力が保ちにくいのです。

やるやらないで差がつく目元の乾燥対策

 デリケートな皮膚で覆われている目元。外側からのケアだけでなく、乾燥を防ぐ対策をとることでアイケアの保湿力を上げることができます。すぐに実践できる予防や生活習慣の改善で、潤う目元の土台をつくりましょう。

紫外線予防

 お肌のUVケアは紫外線対策の基本ですが、日焼け止め効果のある下地やクリームを目周りに塗るのを怠ってしまうと紫外線の影響を受け、たるみやくすみの原因となり、乾燥してしまいます。また、目から紫外線の影響を受けるとメラノサイトがメラニン色素を生成し、肌の日焼けにつながってしまうのです。
 目周りもUV下地を薄く優しく伸ばし、日差しの強い日はサングラスの着用も行いましょう。

日中の保湿

 目元はとても乾きやすいパーツです。さらに日中はアイメイクを重ねた目元が潤いを逃し、乾燥を引き起こしてしまいます。
 日中に目元を保湿するには、メイクの上から使えるミストタイプの日中用化粧水がおすすめです。最も乾燥しやすいといわれている午後4時ごろや、メイク直しの際にも使用し、目元に潤いを与えましょう。

良質な睡眠をとる

 質の良い睡眠ができないことや寝不足になると肌の生まれ変わりを妨げることになり、肌は潤いを逃してしまいます。また、睡眠が足りないと目の下にはクマができ、眠さが残ってしまうことから自然に目元を擦ってしまう行為が頻繁になり、摩擦の影響で乾燥や色素沈着をひどくしてしまうのです。
 快適な睡眠を過ごせるように清潔な寝具を用い、入浴の1時間後を目安に体温が少し下がったタイミングで布団に入るようにしましょう。日中の眠気に影響しないよう、7時間程度の睡眠が目安です。

食事から栄養をとる

 肌の潤いには水分と油分のバランスが良いことが必須です。揚げ物やスナック菓子などの脂物ばかりとっていたり、ダイエット中だからといって糖質やたんぱく質を抜いてしまうと体が冷えたり血管の機能が不十分になってしまい、栄養が肌の細胞に行き渡りません。
 バランスの良い食事を心がけながら、目元を元気にする栄養素をとり入れましょう。乾燥を防ぐほか、目の疲れを軽減してくれるビタミン・DHA・アスタキサンチン・ルテインは緑黄色野菜や魚類から得ることができます。

目元の保湿をする前に

 目元の乾燥予防や保湿対策は、日々のお手入れを正しく行ってこそ効果を実感できるものです。普段あなたが行っていることを思い出しながら、アイケアを始める準備をしていきましょう。

目元のトラブルを増やすNG行動

 目の乾燥を進行させてしまう習慣が続くと、保湿を重視したアイケアをしても目元は十分に潤いません。

●濃いアイメイク
くっきりと引いたアイライン、たっぷり重ねたマスカラにアイシャドウ、涙袋を強調した流行メイク、クマを隠すためのコンシーラー・・・これらは目周りのデリケートな皮膚にとって大きな負担です。ポイントメイクの化粧品成分が目を乾燥させるだけでなく、メイクを行う際やクレンジングで目周りを擦ってしまうことで色素沈着やたるみの原因なってしまいます。何度も重ねて塗るとその分メイク直しも必要となり、負担は増える一方。薄く優しく、を心がけ、肌の負担にならないアイメイクをしましょう。

●摩擦による刺激
メイクを重ねること、まぶたを擦ることはバリア機能が低下しやすい目周りの皮膚にとって乾燥やたるみを引き起こす行為です。普段気を付けているつもりでも、パソコンやスマートフォンを長時間使用していたり、目を使う仕事をしていると目が疲れ、乾き、涙が出にくい状態になることでついつい目を擦ってしまうことも。擦らないことを意識することはもちろん、目薬の使用や目を使う場合は1時間ごとに休憩をとるなどし、負担を減らしましょう。

●間違ったクレンジング方法
アイメイクをしっかり落とすために目周りをゴシゴシしたり、顔全体を同じクレンジングでさっと済ませ、落とし切れなかったアイメイクが残ることは乾燥の大きな原因になります。アイメイクを落とすには、肌にとって負担の少ない水クレンジングがおすすめです。水タイプは刺激が少なく、クレンジング後の乾燥も軽減してくれます。コットンにたっぷりしみこませてから目に置くように浸し、すっとなじませるように優しく落としましょう。細かいところは綿棒を使ってください。クレンジングをしっかりと行うことで、その後のスキンケアの浸透力・効果が変わります。

保湿で勝負する基本のアイケア

 しわ・たるみ・くすみ・クマ・・・あらゆる目元のトラブルは乾燥による影響を受けています。アイケアの基本は保湿をしっかりすること。優しく丁寧にケアしてあげることであなたの目元は変わります!

化粧水

 保湿は肌内部の水分をいかに保水できるかで決まります。手でバシャバシャ化粧水をつけてしまうと目元は避けてしまいがちで、化粧水の潤いが目元に届きません。
 コットンにたっぷり含ませた化粧水をまぶた全体、目の下に軽く抑えるように浸透させましょう。コットンパックをする際は5分程度で剥がしてください。長時間おいてしまうとコットンの乾きも早く、皮膚も一緒に乾燥してしまうので注意しましょう。

美容液

 アイセラムと呼ばれる目元用の美容液は、しわ・たるみ改善やクマ・くすみを飛ばし透明感を与える美白美容成分が配合されているものなど、目元のエイジングサインや気になる悩みにアプローチする成分がたっぷり含まれています。乳液やクリームで保湿する前にこのような美容液を浸透させておくことで保湿効果がアップしますので、ハリのある目元にするために美容液もプラスしたケアを行いましょう。

アイクリーム

 美容液との違いは油分量、乾燥対策に優れている点です。テクスチャーも重みがあるため、ケアの最後に塗ることで乾燥しやすい目元をしっかり保湿できます。

プラスアルファで若返る目元美容

 最後に、目元の保湿力に差がつく目元美容の裏技をご紹介します。アイケアに取り入れることでさらに若々しい目元をよみがえらせることができますよ。

●目元の乾燥を防ぐアイクリームの塗り方
目尻にできてしまった乾燥小じわは、アイクリームで保湿することでケアできます。中指と薬指で軽く圧をかけ、目頭から目尻に向かって流れるようにアイクリームを塗ってください。この塗り方をすることで浸透力がアップし、小じわに効果大です。

●目元を引き上げるトレーニング方法
まぶたのたるみを引き上げようとむやみにマッサージしても、目周りは皮膚が薄いため摩擦によって余計に乾燥を引き起こしてしまいます。まぶたのたるみを解消するには、眼球を支える眼輪筋を鍛える「眼球ストレッチ」を行いましょう。やり方はとても簡単。目を軽く閉じ、目玉をぐるぐると回転させるだけです。朝晩の習慣にしましょう。

●温めて浸透保湿力アップ
アイケアの最後に行うアイクリームを目周りに塗った後、ホットタオルや市販のホットアイマスクを使用してみてください。保湿力が上がるだけでなく、目元の血行が良くなることでクマや色素沈着が解消されます。また、夜だけでなく朝のメイク前に行うとメイクのりが良くなり、アイメイク崩れが防げるので、日中のメイク直しによる負担が減り、乾燥を防ぐことができますよ。

まとめ

 エイジングサインが出やすい目周りの皮膚はとてもデリケート。だからこそやさしくていねいに保湿してあげることで、引きあがる若々しい目元が育つのです。乾燥を引き起こさない生活習慣と保湿方法で潤う目元を保っていきましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。