年齢が顔に出る人と出ない人、それはスキンケアで保たれた保湿力に違いがあります。20代の頃から同じスキンケアを繰り返していたり、乾燥肌でないからといって保湿をすることを怠っていませんか?見た目にカサつきがなくても、肌の水分量が低下しバリア機能が弱まっている乾燥状態では、肌の老化は年々深刻になります。また、今はまだ気が付いていないだけで、インナードライに陥っている可能性も。美肌はもちろん、キメ作り・ハリ対策・しわ予防といったエイジングケアに保湿は欠かせません。大人の肌悩みにアプローチした保湿方法で、ハリとツヤを取り戻した理想肌を手に入れましょう。

肌老化予防に保湿はマスト

 潤いのあるハリのある肌をいつまでもキープしておくために、最も必要なのは「保湿」です。保湿を怠ってしまうと肌は老化がどんどん進んでいき、乾燥や肌トラブルが加速することに。老け肌をつくらないために保湿が必要な理由とは、一体何なのでしょうか。

老け肌の原因は保湿力の無さ

 肌は生まれた時が最も水分量が多く、加齢とともに徐々に減少していきます。さらに、季節の変化や紫外線、摩擦、ストレス、栄養・睡眠不足などが重なると肌は乾燥してしまいます。

肌が乾燥することで肌表面を保護する役割の角質層の働きは弱まり、外的刺激を受けやすい状態に。肌の生まれ変わりであるターンオーバーも加齢や保湿力の低下が原因で乱れてしまうため、肌に不要な角質が残り、肌に弾力がなくなることでしわやたるみ、くすみなどといったエイジングサインが出やすくなってしまうのです。

保湿とは

 保湿とは肌の水分量をキープし、潤いをもたらすことです。肌が必要とする水分や潤いを供給することで肌の乾燥を防ぎ、肌をトラブルから守るバリア機能がアップします。

保湿はどんな肌質にも必要

 乾燥肌や敏感肌は外的刺激が肌トラブルに影響しやすくバリア機能が弱っている状態ですので、保湿が必要だというのはわかりますよね。では脂性肌(オイリー肌)の場合はどうなのでしょうか。
 オイリー肌は水分量も肌の潤いとなる皮脂も足りている状態で一見、保湿の必要はなさそうですが、洗顔やクレンジング後などの皮脂が洗い流された状態で保湿を怠ってしまうと、皮脂腺の動きが活発になり皮脂の分泌が過剰になってしまいます。
皮脂の過剰分泌は毛穴詰まりやニキビ・吹き出物の原因にもなるので、一定の皮脂量を守るためにも適度な保湿は必要なのです。

インナードライ肌に注意

 「私はオイリー肌だ」と思っている人の50%は「インナードライ肌状態に気が付いていない」といわれています。それほど現代の日本の環境は紫外線やエアコンなどが原因で、肌表面にテカりを感じてもお肌の内側が水分不足になりやすいのです。

 インナードライ肌の状態でオイリー肌用のスキンケアをしてしまうと肌内部の水分量が足りず、保湿力が低下し、肌老化が進むことに。テカりや皮脂が浮きやすいのに肌がつっぱるといった肌状態の人はインナードライの可能性が高いので、保湿重視のスキンケアで改善を目指しましょう。

肌に保湿力が足りないとどうなる?

 肌に必要な水分が足りず、保湿力が低下するとさまざまな肌トラブルが起こり、肌老化の根源となってしまいます。
 あなたが既に感じている肌悩みはありませんか?保湿方法を見出すヒントにしましょう。

●乾燥
保湿が足りないと肌表面はカサつきを感じますが、乾燥は肌表面のみで起こるわけではありません。加齢とともに肌本来がもつ保湿成分が減少してしまうため、20代の頃と同じスキンケアでそのまま過ごしてしまうと、年々保湿力は低下し、肌老化をたどってしまうのです。

●肌が揺らぐ
肌表面にある角質層は、ターンオーバーによって角化した「角質細胞」と角化する過程で生まれた「角質細胞間脂質」で構成されています。細胞間脂質には天然の保湿成分が含まれており、水分の蒸発を防ぎながら肌を守る働きをしています。しかし、保湿が足りていないと肌内部の水分不足から、外的刺激やトラブルに敏感な肌状態になってしまい、季節の変わり目や外気に弱い揺らぎ肌になってしまいます。

●くすみ
肌のくすみにはさまざまな原因がありますが、ターンオーバーの乱れによりメラニンの排出が正常になされなかったことや乾燥によるくすみは保湿が足りないことにより起きています。

●たるみ
肌の弾力やたるみの度合いを左右するのは、肌の奥を形成する真皮の部分です。真皮にはお肌のハリやツヤの元になるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった保湿美容成分があり、これらを生み出す線維芽細胞も存在しています。しかし、加齢や保湿が足りないことが原因で真皮の細胞は栄養不足となり、保湿成分は減少することで肌がハリを保つことができず、たるみを引き起こしてしまうのです。

●しわ
目尻などにできやすい細かいしわはターンオーバーの乱れと、角質層の水分量が減少し乾燥することでできやすくなります。
太くくっきりとしたしわは顔のたるみによる老化によるものなので、たるみケアとしての保湿も欠かせません。

●毛穴が開く
肌の保湿成分が加齢により減少すると肌にハリがなくなり、顔と共に毛穴もたるんで開いてしまいます。また、肌表面の角質層に潤いがなく、乾燥してしまうと毛穴周りの皮膚がよれてキメが粗い状態になり、毛穴が開いてしまうのです。

●ニキビ・吹き出物
肌がもつ水分量の低下で保湿力が保たれないとバリア機能は破壊されます。バリア機能が足りない肌は角栓が出来やすくなり、ニキビの原因でもある毛穴詰まりを起こしやすくなってしまいます。また、バリア機能を回復しようと皮脂分泌を増やしてしまうことも、ニキビや吹き出物を発生させてしまう原因になります。

●化粧崩れ
肌が保湿力を失い、乾燥を引き起こしてしまうとメイクと肌の密着力は弱くなりメイクが浮いてきます。また、肌が保湿できていないと、肌自身が皮脂を分泌して潤いを保とうとする働きがあるため、過剰な皮脂分泌からメイクが皮脂と混ざり、崩れやすくなってしまうのです。メイク直しの回数も増えてしまうため、肌にとって負担となり、悪循環です。

保湿効果をアップさせるための美習慣

 保湿を行う前に、あなた自身の生活習慣を見直してみてください。当たり前になっていることが実は、肌にとって必要な潤いを逃しているかもしれません。

バランスの取れた食生活

 美肌を保つためには肌をつくる細胞に栄養を行き渡らせなければなりません。そのためには、食事からとる栄養素が大事です。食生活が乱れ、栄養が偏ると肌代謝を悪化させ、潤い成分である皮脂量が減り、肌を乾燥しやすい状態へと導いてしまいます。
 食事の栄養は血液によって運ばれるため、血液循環を悪くするようなカフェインや体を冷やす食べ物は控えましょう。皮脂の分泌を過剰に増やしてしまう脂物やスナック菓子は量を考え、ビタミンやたんぱく質をしっかりとるようにしましょう。

睡眠の質を上げる

 睡眠不足が続くと肌代謝が下がるため、生まれ変わるためのターンオーバーが乱れやすくなってしまい、不要な角質残りや潤い不足の原因をつくることに。成長ホルモンが分泌する美肌タイムは22時~2時だといわれていますが、この時間に毎日眠るのはなかなか難しいですよね。もちろんこの時間に眠れるなら理想的ですが、大事にしたいのは睡眠の質です。トータルの睡眠時間中、4時間は深く質良く眠れている状態にすることで肌細胞の働きにつながります。
しっかり睡眠をとるには就寝時に血糖値が下がった状態にするため、眠る4時間前には食事を終え、1時間前には脳にとって刺激となる激しい音楽やパソコン・スマートフォン・TVなどの光は落とし、心身ともにリラックスした状態にしておきましょう。

血流を良くする

 肌の潤いを保つには、肌に必要な酸素や栄養素を細胞に運ぶパイプである血液の流れを良くしておくことが大事です。
体が冷えていたり運動不足が続くと血液の循環が悪くなってしまうため、入浴時間を大切にし、出勤時や買い物時にウォーキングを兼ねた軽い運動は意識して行うようにしましょう。

正しい洗顔とクレンジング

 化粧水やクリームといった基礎化粧品は変えているのにクレンジングや洗顔料、やり方は長年変えていないという人が結構多いようです。しかし、保湿を行う上で土台となるクレンジングや洗顔が知らず知らずのうちに肌にとって負担となっていることも少なくありません。
キメの整う潤った美肌を目指す上で、正しく汚れを落とすことはその後のスキンケアの保湿効果を左右する上でとても大事です。保湿をがんばってもトラブルが軽減されない場合は洗顔を根本的に見直してみましょう。

肌悩み別!大人肌の保湿方法

 加齢や環境の変化により変わる肌質や肌悩みによって、スキンケアによる保湿方法は変えていますか?トラブルに応じたアプローチの仕方をすることで、若さが戻る理想の肌に近づきます。

乾燥肌

 乾燥が気になる場合は肌の潤いを保つのに欠かせない保湿成分、セラミドが不足しています。体内に存在し、肌の保湿力を左右する成分なので、加齢や環境の変化により減少してしまうため、スキンケアで補ってあげることが大切です。
 セラミドは化粧水をはじめとするスキンケア製品で多く使用されているので、朝晩使用しましょう。

敏感肌

 乾燥が進行し、外的刺激を受けやすい敏感な肌状態になっている場合はバリア機能が破壊されています。乾燥のための保湿ケアを兼ねた成分、セラミドで補いながら日頃の洗顔・クレンジングも肌に優しい成分を選ぶようにしましょう。
 例えばオイルなどの洗浄力が高いメイク落としは、肌にとって必要な皮脂まで逃してしまうため、敏感肌を促進させてしまいます。敏感肌にはミルクタイプのクレンジングがおすすめ。32℃程度のぬるま湯で洗い流したら、摩擦になるような拭き取り方はせずにタオルで軽く抑え、すぐ保湿をしてください。

くすみ

 肌のくすみには紫外線対策と血流改善が大切です。日頃からUVケアを行っていても紫外線は100%カットできませんので、日光を浴びた日はビタミンC誘導体、アルブチン、m-トラネキサム酸などの美容成分が含まれた美容液を取り入れ、日焼けにより炎症を起こした肌をしっかり保湿してあげましょう。
 肌の血行アップには、スキンケア時の乳液・クリーム・ジェルを使用する際に頬・眉・鼻周りのリンパを外へ流すような塗布の仕方でマッサージするようになじませてあげると効果的です。

しわ・たるみ

 肌のハリをキープするには肌内部のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を保つことは欠かせませんが、加齢や紫外線、摩擦などから起こる活性酸素の発生は肌の弾力成分を壊してしまうことになり、しわやたるみといった肌老化の原因となります。

活性酸素の除去には、抗酸化成分が配合された化粧品でスキンケアし、保湿することが大切です。 肌老化を食い止める抗酸化成分、ビタミンC誘導体、ナイアシン、アスタキサンチンが配合されている美容液を使用しましょう。

毛穴トラブル

 毛穴の開き、黒ずみ、ニキビや吹き出物は洗顔と保湿が適切にできていない、インナードライ肌に気づいていないことも多く、スキンケア方法を正しく行うことで改善が見込めます。
 毛穴トラブルには「落とす」と「保湿」のバランスがとても重要。毛穴が気になる人に限って洗顔やクレンジングの際に汚れを落とそうとゴシゴシ洗いがちですが、摩擦は毛穴にとってダメージとなるため、優しく、力が入りすぎない薬指を使うことを意識して洗顔してみてください。
 また、ニキビがあるからといって油分を与えないのはNG。洗顔は余分な皮脂が落とされた状態なので、過剰な皮脂分泌を防ぐためにも潤いを与えてあげることが大切です。保水力が上がるブースターを化粧水前に使用すると角層が柔らかくなり、毛穴トラブルの多いインナードライ肌にも効果があります。

まとめ

 肌表面のカサつきに関わらず、どんな肌状態であってもエイジングケアや肌を守るための潤いを保つために保湿することは欠かせません。あなたの肌悩みに合わせた保湿方法で、ハリとツヤが叶った美肌を手に入れましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。