スキンケアをしようとすると必ず出てくるキーワードが「保湿」。

美肌には保湿が何よりも重要だと言われますが、実は保湿のしすぎで美肌から遠のいている人もたくさんいます。

乾燥させないことが大切なはずなのになぜいけないのか?保湿のしすぎがいけないなら、どんなスキンケアをしたらいいのか?徹底検証していきます!

保湿をしすぎている?


突然ですが質問です。あなたのスキンケア方法はどのようなものですか?

おそらく美容情報をご覧になっている方は美容の知識が豊富で、肌の乾燥がどれほどよくないものなのかご存知なので、普段のスキンケアでもしっかりと保湿をされているのではないかと思います。

しかしそのいつもの保湿、やりすぎだと感じたことはありませんか?

もし次の内容に自分が当てはまっていると感じたら、それは保湿のしすぎかもしれません。

毎日のスキンケアのし過ぎ

毎日欠かせないスキンケアで、洗顔後に化粧水→美容液→乳液→クリームと何種類もの基礎化粧品を使っている場合は、保湿のしすぎの可能性が高いです。

さらに日中は、その上に日焼け止めと化粧下地を塗って、ファンデーション、場合によってはパウダーなども加えるわけですから、様々なものを塗られた肌はもうパンク寸前です。

それ以外の過保護なお手入れ

保湿クリームなどが「数時間経つと保湿力が衰えてくる」ことを知っている方や、日中や夜間の乾燥が気になる場合は、基本的なスキンケア以外でもスチームを顔に当てたり、日中に保湿アイテムをプラスしたり、週に一度のスペシャルパックなど、いろいろ試行錯誤されているかもしれません。

しかし、そういった工夫も肌にとってはやりすぎの場合があります。そのような保湿のしすぎが肌にどんな影響を及ぼすのか見ていきましょう。

保湿しすぎの弊害

保湿をしすぎることで肌には様々な弊害がつきまとってきます。

過保護にすることで摩擦が増える

まずは、様々な保湿ケアを徹底することで起こる摩擦です。どんなに肌に刺激を与えないようにやさしく触れていたとしても、高価な質のいいコットンを使っていたとしても、ケアをすればするほど摩擦は増えていきます。

言うなれば石の上にも三年。冷たい石に三年も座っていれば温かくなるように、やさしく肌に触れていても頻回で長期的になると、やはり大きな負担に変わっていくのです。

水分の与えすぎで乾燥する

肌が乾燥するからと、化粧水はたっぷり、さらに日中もミストをかけてお風呂でも蒸気に当てて…と、肌になるべく水分を取らせようとするパターンも見られます。

しかし、水分は肌にある程度補給させられたとしても、すぐに蒸発してしまうもの。特に乾燥のひどい冬場やエアコンのついた屋内などは、たちまち乾燥してしまいます。

補給した水分だけが蒸発されるならまだいいですが、水分が蒸発するときに肌内部に含まれている水分まで奪ってしまうので、かえって乾燥を促進させます。

パックで逆に乾燥させる

乾燥脱却のために、肌に潤いを与える成分や肌に足らない成分を補給しようと、お手軽にできる化粧水パックなどが人気です。コットンやティッシュペーパーに化粧水を含ませて肌にのせるだけなので、いつも行なっている方もいらっしゃるでしょう。

でも、そういったパックも実は逆に乾燥の原因に。肌の角質層の保水量は限られていて、いくらビシャビシャに水びだしにしても、決まった量以上は吸収されません。

それどころか、コットンやティッシュが乾燥していくのを「肌が吸収した証拠」と勘違いしていると危険です。肌が吸収したのではなく、実は乾燥しているだけのことがほとんどです。しかも、乾燥するときに肌に張り付いて肌の水分まで奪っていることが多いのです。

皮脂のバランスが崩れる

ではクリームなどの油分なら、肌の水分蒸発を防いでくれるのではないかと、保湿クリームをたっぷり使うパターンもあるでしょう。

しかしクリームのたっぷり塗りは表面の皮脂膜のバランスを崩す原因になり、常在菌のバランスを崩してニキビや肌荒れの原因になる場合があります。

化粧品の成分が負担になる

いくつも基礎化粧品を使い分けることは、それだけたくさんの成分を肌に触れさせることになります。

つまり、ヒルアロン酸やセラミドなど肌の役に立つ成分だけでなく、保存料や界面活性剤など肌に負担になるものまで塗っているということです。

いくら無添加とされている製品でも、販売されている限り品質が劣化しないための仕掛けは必ずしてあります。

そうでないと販売できないからです。そういった刺激成分は極微々たるものですが、何種類も使用したり1日に何度も塗ることで肌に触れる量が増えると、ダメージにつながります。

人間が持っている美肌力を妨害する

人間の肌は本来、そこまで色んなケアをしなくても健康でいられる回復力と、環境に合わせられる柔軟性があります。

しかし、過度なスキンケアを重ねてしまうことで元々持っている美肌力を妨害してしまいます。

具体的には、環境に合わせて自力で皮脂の分泌を調節する能力をもっているのですが、過度の保湿で結果的に皮脂の分泌を減少させたり、油分過多になってニキビなどの原因になったりするのです。

皮脂の分泌が抑えられるなら良いではないか、と思われるかもしれませんが、肌が年齢を重ねながら過度な保湿によってバランスを崩すと、元に戻すのが難しくなります。

肌に対する間違った認識

保湿のしすぎは、保湿に対する間違った認識から起こっている場合が多くあります。

保湿が悪いわけではない

こういった話をすると、まるで保湿をすることが悪いかのように感じるかもしれませんが、そうではありません。

太古の昔から人々は肌を乾燥から守るためにオイルを使ったり、はちみつを塗ったりと工夫をしてきました。特に現代社会では、エアコンなどの空調設備が整ったことから、急激な乾燥や温度変化などに常に肌が晒されるようになっています。

「エアコンの効いた屋内と暑い屋外」に1日に何度も出入りするように、1日に何度も「湿度が低かったり高かったり」、という環境は自然界ではそうそうありません。

たとえ酷い乾燥状態から突然スコールが来て湿度があがったとしても、火事や噴火などの特殊なケースでない限り、その後すぐにまた極度な乾燥状態になったりはしません。

緩やかに日数を重ねながら乾燥していくでしょう。そして、私たち人間もそんな緩やかな場所を選んで住み分けてきたわけです。

しかし、現代社会は肌にとってはエアコンなどの影響で変化が急すぎて、その空調に対応しきる前にコロコロと温度や湿度が変化してしまいます。体を混乱させる原因になるのは否めません。そんな肌を助けるためにも、保湿はスキンケアの中でも大切であることには変わりはないのです。

肌の乾燥はトラブルを招く

なぜなら、肌の乾燥はやはりトラブルの元凶だからです。
肌の乾燥を放っておくと、表面の角質細胞は、まるでお豆腐が高野豆腐になったかのように水分が蒸発して硬くなります。そして硬く縮むことで細胞間に隙間ができて、そこからさらに水分が奪われたり雑菌が侵入したり、紫外線の攻撃を受けやすくなったりするのです。

なので肌にはやはり、保湿が必要です。

肌に水分補給は実は違う

ならば高野豆腐に水を与えて膨らますように、肌にも水分を与えればいいじゃないか、という意見も出てきそうですが、これも実はちょっと違います。

皮脂膜と角質層の働き

肌の一番表面、保湿が一番重要な表皮の中でも、皮脂膜と角質層の働きが一番重要です。

一番表面を覆っている皮脂膜は、角質層の水分蒸発を防いでいます。角質層にある角質細胞は、お豆腐のように水を含んで通常はプルプル滑らかです。そのお豆腐の周りに水があるように、角質細胞と角質細胞の隙間には角質細胞間脂質という脂分が水分をつなぎとめています。

つまり、お豆腐と水が入った器に皮脂膜という、雑菌も乾燥も寄せ付けないラップがかかっていると想像すれば容易いでしょう。

そのラップが万一剥がれてしまったら、お豆腐の表面から乾いていき、その周りにある水分も蒸発して少なくなっていきますね。

お豆腐や容器の入れ物は大きいので乾燥するまでにかなりの期間がかかるかもしれませんが、肌の場合はわずか0.02ミリという極薄なので、即座に乾燥してしまいます。なので、プルプルのお豆腐が高野豆腐のようになってしまうのです。

表皮の働きを補助する

しかし、私たちの肌はそんな高野豆腐をお豆腐に蘇らせて、乾燥しないようにラップをかけようとする働きを持っています。

それを人間の手で自ら、上から化粧水などで水を与えてクリームなどをすると、肌が自分で元に戻そうとする働きを阻害してしまいます。

「元に戻そうとしたけど、知らない間に戻ったからまあいいか」となるわけです。

若い頃はそれでも大丈夫かもしれませんが、年齢を重ねてくると肌の力そのものが弱ってきます。それに加えて過度な保湿がされていると、それがない場合に極度な乾燥に陥ったりして健康的な肌に戻るのが難しくなることもあります。

ちょうど、何も運動していないと体力が衰えてきますが、毎日運動をしていると、ちょっとやそっとではへこたれない体力ができますね。

それと同じように肌がもともと持っている力を発揮できるようにするのが大切です。

つまり、高野豆腐を豆腐のように蘇らせるためには、外側から水を補給するのではなく、肌が潤うための栄養源を食事から摂取した方がいいのです。

そして肌へ栄養を運ぶ道路(血液循環)が渋滞しないように気をつけ、急激な乾燥がひどいならそれに合わせて保湿クリームなどで助けてあげるなど、肌の声を聞きながら肌の働きを助けてあげることが大切になります。

美肌力をアップさせるには

では自分の美肌力を上げていくために、具体的に行えることをご紹介していきます。

必要最低限のケアにとどめる

今行なっているスキンケアを急激にやめてしまうと肌がビックリしてしまうので、例えば化粧水の後の美容液や乳液のどちらかを抜いてみるとか、パックや日中のスチームをやめてみるなど、一つずつ減らして慣らしてみましょう。

そして肌の調子をみながら、自分の肌に本当に必要な、年齢や生活習慣に合った必要最低限のケアにとどめるようにします。

紫外線対策も考え方を変えて

紫外線によって肌が乾燥状態になったりシミやくすみの原因になったりします。また、ひどい場合は皮膚ガンの原因にもなりますから、肌を守るためには紫外線対策を外すことはできません。

スキンケアで考える紫外線対策といえば日焼け止めですが、日焼け止めは日中何度も塗り直す必要があります。

しかも紫外線を遮断するときに肌表面で熱を発生して肌を刺激したり、紫外線をはね返す成分が皮脂を吸収してしまうなど、肌にとっては負担が大きいものです。

さらに日焼け止めを落とすためにはクレンジングが必要になりますから、そこでも肌にダメージを与えてしまいます。そこで肌へのダメージを極力減らすために、紫外線対策の考え方も少し変えてみてはいかがでしょうか?

つばの広い帽子を使ってみる

一番簡単に行える対策が、つばの広い帽子です。つばが広いものは顔だけではなく首辺りまでカバーしてくれます。

日傘

少しかさばりますが、日傘をさすと上半身を紫外線から守ることができます。帽子のように髪型を気にする必要もありません。

サングラス

目は紫外線対策しにくい場所ですが、紫外線の影響を受けて白内障や様々な病気になる可能性もあります。紫外線をカットしてくれるサングラスなどを使うことで予防することができます。

他にも紫外線対策ができるアイテムはいろいろあるので、日焼け止めを使わなくてもできることを探してみましょう。

生活習慣で美肌力をUP

また、肌が元々持っている力を発揮させるためには、必要最低限のスキンケアとともに、生活習慣を改善して肌という工場がきちんと働ける環境を作ることが大切です。

食生活

まず、食生活に気をつけます。食事の栄養素は肌を作る材料ですから、良い肌を作るには良質の栄養をバランス良くとらなければいけません。

ハンバーグを作りたいのにお菓子の材料ばかり集めても、ハンバーグが作れないのと同じことです。肌の細胞を作るためには様々な栄養が必要で、これだけ食べれば良いというものではありません。

1日30品目をバランス良く食べることを目標にしながら、適切な時間帯に食べることを心がけましょう。また、何事も多すぎると体に毒になるので腹八分目が良いのは言うまでもありません。

ストレスを発散

肌にはストレスも負担がかかります。ストレスがかかるとホルモンバランスが崩れて皮脂が過剰に分泌されることがあります。

皮脂が過剰に分泌されると埃や垢などと混じって毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因になります。

ストレスは溜め込まないように日常で発散法を見つけて、そのつど発散させていきましょう。

良質な睡眠

睡眠不足はお肌に大敵と言われますが、良質な睡眠をとっていると肌を新しく生み出してくれる成長ホルモンがたくさん分泌されるようになります。寝不足になると成長ホルモンが分泌されにくいので、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。。

成長ホルモンは夜の10時から2時の間に分泌されているという研究もありますから、早めに床に就けるように調節してみましょう。

適度な運動

運動不足も美肌を作る上でよくありません。運動不足になると肌に栄養を運ぶ血液の循環が悪くなりがちです。道路が渋滞していると運搬会社のトラックも進むことができないように、栄養素がうまく運ばれないと、細胞が栄養不足になり、きちんとした肌の細胞が生み出されないのです。

適度な運動は血流を良くして、体の隅々にまで栄養を運ぶので健康的で元気な肌を作り出す助けになります。

水分補給

肌の水分が不足しているなら、是非とも心がけたいのが良質な水分補給です。まず体自体が水分不足では、肌にまで運ばれにくくて乾燥しがちになってしまいます。

炭酸飲料やお酒などではなく、肌の材料になるような良質な水分の補給を心がけることをおススメします。

保湿の過剰ケアを気をつけて綺麗なお肌を目指して見て!


肌に良かれと思って行なってきた保湿ですが、実は肌にとってはやりすぎであることも多いものでした。

私たちが元々もっている肌の力を蘇らせて思う存分発揮させ、乾燥やトラブルとは無縁の肌になるために、ぜひ、肌の声を聞きながらスキンケアを見直してみてください。

ライタープロフィール
Unyoung

幼少時から家族の影響で健康に関心をもち、現代医療だけでなく東洋医学、代替医療など様々なジャンルに触れる。アロマコーディネーターライセンス取得。体の内側だけでなく美容への関心も高く、手作りの石鹸や化粧品でのスキンケアも実践。