脂性肌の人を悩ませるメイク崩れ。ただ崩れやすいだけでなく、崩れ方が汚かったり、化粧を直すことで余計に皮脂が混ざりキレイに戻せないのが悩みのタネです。

そんな脂性肌は、ただ肌がオイリーだという体質だけでなく、乾燥から肌を守ろうとして皮脂が過剰分泌することでも起こるため、毎日のスキンケアで肌を整えておくことがとても重要なのです。

ベースメイクを左右するスキンケアの基本、そして皮脂浮きを軽減する化粧方法、脂性肌の人のための崩れないメイクテクニックやお直し方法まで、脂性肌のお化粧悩みを解決する方法をたっぷりとお届けします。

脂性肌とは


まずは、脂性肌のメカニズムについて知っておきましょう。トラブルを起こしやすくお化粧の悩みが多い脂性肌とは一体どんな状態なのでしょうか?原因を探っておきましょう。

脂性肌の状態

脂性肌は「オイリー肌」とも呼ばれ、皮脂の分泌が過剰になっている肌状態のことをいいます。脂性肌とはいえ、水分量が不足していて乾燥もしている場合もあるので、皮脂を過剰分泌させている原因を知ったうえで正しいスキンケアをすることが大切です。

脂性肌と女性ホルモンの関係

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあり、皮脂の分泌を左右しているのはプロゲステロンです。

排卵後から次の月経が始まるまでの間、いわゆる生理前の時期(黄体期)に肌荒れや吹き出物ができやすいのは、この時期にプロゲステロンがエストロゲンより優位に働き、皮脂分泌を過剰にするから。

つまり生理前は肌をオイリーな状態にしやすい時期なのです。

脂性肌の原因

 肌が脂っぽくなる原因をきちんと知っておきましょう。間違った認識が余分な皮脂を生み出し、テカりにつながっているケースもあるのです。

体質・遺伝性

皮脂腺の大きさや男性ホルモンが原因で分泌する皮脂量は遺伝するといわれています。皮脂腺は毛穴の開きにも影響するので、メイクの崩れ方にも関係してしまいます。

年齢によるもの

皮脂の分泌とホルモンには深いかかわりがあるため、加齢によりホルモンバランスが崩れると皮脂をコントロールする働きも乱れてしまいます。

10代の思春期頃にニキビができやすく、Tゾーンがテカりやすいのも年齢によるホルモンの分泌量が大きく関係しています。

食生活・生活習慣

中性脂肪につながる食事や血糖値があがりやすい食生活は皮脂分泌を誘発しています。

動物性脂肪の多い食べものや糖分、アルコールはほどほどにし、バランスの良い食生活を意識しましょう。

また、睡眠不足やストレスをためすぎてしまうことはホルモンバランスを乱す原因になるので、安定した生活習慣も心がけてください。

間違ったスキンケア

最も気をつけたいのはスキンケアの方法です。オイリーな肌をもつ人はテカりやべたつきを避けようと保湿を怠っているケースが多く、水分量や潤いが足りないことから余計に皮脂を分泌させていることが多いのです。

また、皮脂を落とそうとしてスクラブやクレンジングでゴシゴシ洗うことによる摩擦や皮脂のとりすぎにも注意が必要です。

もしかしてオイリー肌?脂性チェック

自分の肌がどんな肌質なのかをあなたは知っていますか?さまざまな要因から肌は皮脂を分泌させているので、あなたの肌もオイリーな状態に近づいているかもしれません。

下記のチェック項目と肌を比べてみてください。

1.洗顔後、しばらくすると皮脂浮きやテカりが気になってしまう
2.毛穴の開きや詰まり、肌のザラつきや小鼻の黒ずみが気になる
3.ニキビや吹き出物がよくできる
4.睡眠時間が安定しない
5.汗をかきやすい
6.脂っこい食べ物や甘いものが大好き
7.頭皮のにおいやべたつきが気になる
8.皮脂が気になるのであぶらとり紙が欠かせない

これらはすべて、脂性肌の特徴や脂性肌になりやすい習慣をあらわしています。

どんなに崩れないお化粧を心がけても、自分の肌質に応じた正しいスキンケアをしなくては改善につながりません。

脂性肌に応じたスキンケアをとり入れていきましょう。

正しいスキンケアでテカりをおさえよう

 脂性肌の人がお化粧で美しい状態をキープするには、メイク前のスキンケアでいかに崩れにくい土台をつくっておくかが重要です。

脂性肌がとりいれたい美容成分

 肌内部の水分が不足していると、どれだけ肌表面のテカりをおさえても肌表面の皮脂分泌は進行してしまいます。

水溶性の保湿成分であるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンはどんな肌状態でも加齢に伴い減少してしまうので、基礎化粧品で補い、角質層まで浸透させましょう。

脂性肌のための基本のスキンケア

 ベースメイクの前に余分な皮脂をおさえ、日中の皮脂分泌を防ぐ正しいスキンケアをしておけば化粧崩れを起こしにくい美肌をキープできます。間違ったスキンケアをしていないかをチェックしながら、基本のスキンケア方法をおさらいしておきましょう。

洗顔

脂性肌の人がやりがちなのが、洗浄力の強い洗顔料で洗い過ぎたりスクラブを頻繁に使用して過度な摩擦を肌に起こしてしまうことです。

洗顔料の影響だけでなく、ゴシゴシ洗うことで角質層にダメージが起こり、乾燥することから皮脂が過剰分泌を起こそうとしたり、角質層が厚くなることで吹き出物や肌のごわつきを起こし、メイク崩れの原因になってしまうこともあります。

洗顔の基本は泡立てた状態で優しく洗うこと。手を直接肌に当てるのではなく、泡で洗うことを意識すれば不要な皮脂は落ち、潤いは残してくれるのです。

化粧水

皮脂浮きによるメイク崩れを防ぐには、入念に化粧水を浸透させておくことが大事です。

表面のべたつきが気になる人は、収れん化粧水やテクスチャーのゆるいさっぱりしたタイプを選んでください。

化粧水前に浸透力をアップさせるブースターの使用もおすすめです。

保湿は必要?

保湿不足は潤いを補うために皮脂を余計に分泌する原因となります。皮脂腺が少なく乾燥しがちな目元・口元は保湿成分を含んだ美容液でしっかり保湿しましょう。

おでこや小鼻など、テカりやすい部分はジェルや軽い乳液など軽めのもので保湿することで肌表面のべたつきが防げます。

脂性肌の化粧方法・ベースメイク

 それでは、いよいよベースメイクにとりかかりましょう。脂性肌の人に適した化粧方法を詳しくお教えします。

化粧下地の選び方・使用方法

ベースメイクの崩れ方は化粧下地で決まるといっても過言ではありません。

肌をテカらさないためには、皮脂を吸着してくれるタイプや油分の少ないタイプがおすすめです。

また、肌が紫外線を浴びることで皮脂は酸化してしまい肌トラブルや化粧崩れを引き起こしてしまうので、UVカット効果のあるものを選んでください。

下地を塗る際はおでこ・両頬・あご・鼻におき、外側に広げるように塗ります。小鼻や鼻横の毛穴が開きやすい部分もしっかり密着させ、最後は手のひら全体で進むようになじませましょう。

ファンデーションの選び方・使用方法

下地のべたつきを感じない状態になじんだら、ファンデーションをつけます。ファンデーションも油分の少ないものが皮脂をおさえるのでパウダーファンデーションを軽くのせるのがおすすめです。

リキッドタイプを使ってしっかりお化粧をしたいときは、少量をブラシ使いで伸ばしながら塗布してください。

指でリキッドファンデーションをつけるとムラになり、脂性肌の場合は崩れやすくなってしまいます。

上からのせるパウダーは、皮脂の吸着に優れたプレストパウダータイプを選びましょう。

脂性肌の化粧方法・ポイントメイク

ベースメイク以外にも、脂性肌の人がおさえておきたいポイントがあります。少しのテクニックで崩れを防ぎ、全体のお化粧が美しくキープされますので、実践してみてください。

アイメイク

見落としがちなのが目の周りの皮脂です。下地やファンデーションは目の周りにものせておくことで化粧もちがアップしますが、目の際や二重幅の間などに油分が残りやすいので、アイシャドウ前に綿棒で余分な皮脂はとりのぞいておきましょう。

アイラインやマスカラは乾くと皮脂と混じり合わずになじむフィルムタイプのものがおすすめです。濃く重ねてしまうことで崩れやすくなってしまうので、アイシャドウもマスカラもあくまでナチュラルに、を心がけてくださいね。

リップメイク

唇は皮脂腺がありませんが、化粧崩れを防ぐ方法を覚えておきましょう。リップの色もちをよくするために、メイク前のリップクリームによる保湿の後、表面の油分をおさえるために軽くティッシュオフします。

そして口紅を塗る前に、リップライナー、リップペンシルで唇の輪郭を縁取っておきましょう。このひと手間を加えることでリップグロスや油分の多い口紅がヨレるのを防ぐことができます。

これで悩まない!脂性肌メイクの裏技とお直し方法

最後に、さらにお化粧を崩れにくくするポイントやキレイな状態に戻せるお直し方法をお教えします。脂性肌に合う化粧品やメイク方法にプラスして、美しいメイクをキープさせましょう。

化粧崩れは汗と摩擦にも注意

化粧崩れが起こるのは皮脂の分泌だけが原因ではありません。汗と混ざってしまうことや、汗をぬぐおうとするタオルや手によって摩擦が起こってしまうことでもメイクがヨレてしまうのです。

顔に汗をかいてしまったら、こするのではなく、ティッシュで軽くおさえるようにして皮脂と混ざり合って汚れになる前にぬぐいましょう。

メイクする環境の差が仕上がりや崩れを左右する

熱気でこもりがちな洗面所やトイレでメイクをすると、知らず知らずのうちに皮脂浮きを誘発していたり汗をかく原因になります。

逆に、エアコンが効きすぎている状態は乾燥しやすくなってしまいますので、メイクや化粧直しの際は室温や湿度といった環境にも気を使いましょう。

脂性肌メイクのお直し方法の正解とは

テカってしまった状態で化粧直しをするときは、余分な皮脂をおさえてからおこなうことが大事です。

あぶらとり紙は摩擦を引き起こすので使用せず、ティッシュを使います。ティッシュは2枚で1セットとなっているので1枚にして使用してください。1枚にすることで、潤いに必要な皮脂は残し、余分に浮いた皮脂をおさえることができます。

皮脂汚れがおさえられたら化粧直しミストをプッシュし、乾燥を防いでからメイクをのせましょう。化粧直しの際はパパッと慌てて行ってしまい、厚塗りやムラになることから崩れやすくなってしまうので、特にベースメイクは丁寧にお直ししましょう。

丁寧な保湿とメイクで肌を美しい状態にキープして!


脂性肌の人は皮脂をただおさえるだけでなく、事前にしっかり肌を保湿し、ベースメイク選びや塗り方に気をつけるだけで化粧崩れに大きな差がつきます。

テカりや皮脂汚れに負けない美しい状態を長くキープするために、必要な潤いは残しながらていねいな保湿とメイクを心がけてくださいね。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。