ちゃんと化粧水をつけているのに肌が乾燥する?それは効果のない化粧水を選んでいたり、化粧水のつけ方が間違っているのかもしれません。肌は年齢とともに乾燥しがちになります。若いころと同じケアを続けていると乾燥肌が改善されないばかりか、悪化して様々なトラブルの原因になることも。乾燥肌におすすめの化粧水成分と正しいスキンケアを学びましょう。

乾燥肌とは?


肌質は皮膚の水分と皮脂が多いか少ないかで決まります。乾燥肌は角質の水分が少なく、皮脂分泌も少ない肌質のことをいいます。では、乾燥肌の特徴はどのようなものがあるのでしょうか。乾燥肌になる原因も合わせてみていきましょう。

乾燥肌の特徴

自分が乾燥肌に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

・肌がカサカサする
・洗顔後につっぱる
・粉を拭くことがある
・肌を触るとガサガサする
・メイクのノリが悪い
・肌のキメが細かい

これらは乾燥肌の方が感じやすい状態です。すべてが当てはまるとは限りませんが、これらの多くが当てはまる方は乾燥肌に近いといってもよいでしょう。確認するときは、洗顔後ケアをせずに何もつけない状態で30分ほど放置するとよくわかります。逆に脂性肌の方はすぐに皮脂が浮いてきてテカリがでてきます。

気を付けたいのが、洗顔後すぐはカサついて肌がつっぱるのに、時間が経つと皮脂が浮いてくるタイプです。脂性肌と思いがちですが、乾燥によって皮脂分泌が活発になる「脂性乾燥肌」の可能性があります。

この場合は乾燥肌と同じケアが有効です。自分の肌質がわかりにくい場合は、化粧品売り場のカウンセリングコーナーなどで見てもらうとよいですね。

年齢とともに乾燥しやすくなるのはなぜ?

若いころは皮脂分泌が活発で、ニキビに悩まされた経験がある人も、年齢とともに乾燥に悩まされる人が多くなります。それはなぜでしょうか。乾燥肌になる主な原因はこちらです。

・加齢
・間違ったスキンケア
・紫外線や空気の乾燥などの環境
・食生活や生活習慣の乱れ

加齢による肌の老化は誰にでも起こります。赤ちゃんの肌はみずみずしく、ハリや弾力がありますね。この肌が若さの象徴だといっていいかもしれません。このみずみずしさに影響する肌の水分は、肌表面にある角層の天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質、皮脂によって保たれています。ところが、上にあげた原因によって肌のターンオーバー機能(新陳代謝)が乱れて、これらの保湿成分が減少し肌が乾燥に傾きます。

肌の水分量と皮脂量は、加齢によって減少していきます。30代以降はその影響で乾燥を感じやすくなります。また、赤ちゃんの肌は活発な新陳代謝でどんどん新しい肌に生まれ変わり、みずみずしさが保たれますが、老化とともにそれも衰え、さらにホルモンバランスや自律神経も乱れがちになるために肌が乾燥しやすくなります。

乾燥肌を放っておくと?

乾燥肌をそのままにしておくと、肌にどのような影響があるのでしょうか。水分と皮脂は肌を外部刺激から守る役割をしています。私たちの肌は日常的に多くの刺激にさらされています。紫外線もその一つです。乾燥した肌に対しては強い刺激となり、シミやシワを悪化させます。

また、乾燥肌が悪化すると、少しの刺激でもヒリヒリしたり、赤くなったり、かゆくなったりするような乾燥性敏感肌へと発展します。このような状態になると、化粧品が肌に合わなくなって肌荒れを起こしたり、ひどい場合は化粧水もしみる状態になります。そうならないためにも、乾燥肌には早めに適切なケアを取り入れましょう。

乾燥肌のための化粧水選び


乾燥肌は水分を補うことが大切です。そのためのアイテムは化粧水ですね。乾燥肌を改善するポイントは、その選び方にあります。化粧水をつけても乾燥肌がどうにもならないという方は、ぜひ参考にしてください。

おすすめの保湿成分

化粧水の目的は、肌に水分を与えるだけでなく、その水分を細胞のすみずみまで届けることです。そのことから、肌本来の保湿成分が入っている化粧水を選ぶのがポイントです。その保湿成分は、さきほど説明した天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質、皮脂膜の3つですね。

その中でも、細胞間脂質に含まれているセラミドがおすすめです。水分をはさめこみ、しっかりと保持する性質をもつ成分です。この特徴のある成分は他にも、レシチンやスフィンゴ脂質があげられます。また、天然保湿因子の成分の大部分を占めているアミノ酸や、NMFそのものが入ったものは、水分を吸収する性質があります。

真皮にもともとあるコラーゲンやヒアルロン酸もおすすめです。

肌のハリや弾力を保つ成分で、しっかりと保湿してくれ、湿度が低下してもその保湿力は変わらないとされています。まとめると、おすすめ成分は以下のとおりです。

・セラミド
・NMF
・レシチン
・スフィンゴ脂質
・アミノ酸
・コラーゲン
・ヒアルロン酸 など

これらの成分に注目して化粧水を選んでみましょう。

乾燥肌を悪化させる成分

逆に、乾燥肌を悪化させる成分に注意しましょう。最も気を付けたいのが、アルコール(エタノール)です。清涼感を与えるため配合されている化粧水も多いですが、成分が多いと水分を蒸発させ、逆に乾燥に傾きます。

美白成分として多くの化粧品に含まれているビタミンC誘導体も、肌に刺激を与えて乾燥肌が悪化することがあります。他にも、香料や添加物が含まれているものも注意が必要です。

これらの成分が入っていては絶対にダメだというわけではありませんが、化粧水を使っても肌が乾燥したり、状態が悪化するようであれば、使うのを控えるのが無難です。

安い化粧水をたっぷりはNG?

「高い化粧水をちびちび使うよりも、安い化粧水をたっぷり使った方がよい」ことを聞いたことがありませんか?これはある意味正しいですし、ある意味間違っています。というのも、安い化粧水は肌への浸透力が弱いことが多いのです。

浸透しなければ、どれだけたっぷり塗っても同じです。また、高い化粧水をもったいないからといってほんの少しずつ塗るだけでは乾燥肌は改善されません。高いものはそれなりの成分や浸透力があり、効果もあります。肌の水分量をしっかりと補えるだけの量を浸透させると高い効果が得られます。肌の状態は個人差がありますので、高ければよいというわけではありません。求めている成分が入っているか、金銭面も含めて長く続けられるかといったことを考えて化粧水を選びましょう。

乾燥肌を改善する正しい化粧水の使い方


よい化粧水を使っていても、使い方を間違えれば効果は半減です。正しいケアをマスターしましょう。

化粧水をつけるタイミング

タイミングは非常に重要です。化粧水は洗顔後につけるものですが、洗顔すると汚れと同時に皮脂も落ちます。皮脂は肌の表面を覆って水分が蒸発しないように蓋をする役割があります。皮脂を落とした状態で長時間放置すると、肌内部の水分がどんどん蒸発し、ますます乾燥してしまいます。洗顔後は一刻も早く化粧水を塗ることが大切です。

化粧水を付けるのは手のひら?コットン?

手でつけるのとコットンでつけるのとは、どちらもメリット、デメリットがあります。それを理解して自分に合ったつけ方をしましょう。

手でつける場合

メリットは手軽にできることと、肌の状態を確認しやすいことです。デメリットとしては、たっぷりつけたい場合は何度かにわけないと化粧水がこぼれることがあること、手の雑菌がつきやすいことです。

手でつけるときのつけ方は、化粧水を手のひらに適量のせ、両手になじませて体温であたため、肌に浸み込ませるようにやさしく押し付けます。手のひらが肌に吸い付くようになれば、たっぷり浸み込んでいる証拠です。

コットンでつける場合

メリットは清潔なこと、こまかい部分までしっかりとつけられることです。デメリットとしては、コットンの繊維やこすってしまうことで肌に刺激を与えてしまうことです。

コットンでつけるときのつけ方は、まずコットンがひたひたになるまでたっぷりと化粧水を浸み込ませます。そして肌をこすらないように順序よく浸み込ませます。肌に刺激を感じたらコットンが乾燥してきている証拠です。化粧水を足して繰り返しましょう。

洗顔はしない方がよい?

洗顔すると乾燥するので、洗顔はしない方がよいと考える方がいますが、結論からいうと、化粧をするしないにかかわらず、乾燥肌であっても洗顔はするべきです。洗顔で皮脂が落ちて乾燥すると考えがちですが、洗顔しないと古い角質がいつまでも肌に残っている状態になります。

若いころは自然に代謝して生まれ変わる能力がありますが、加齢とともにそれも低下していますので、古い角質は洗顔で落としてやる方が肌は健康になります。

また、古い角質や皮脂が残っていると、化粧水の浸透が阻害されます。ご存知のとおり、皮脂は油分なので、水分を奥に通してくれません。せっかくよい成分の化粧水をつけても、奥まで浸透しなければ意味がないので、洗顔でしっかりと洗ってからケアしましょう。

化粧水だけで大丈夫?

保湿成分がたっぷり入った高価な化粧水を肌に入れ込めば、それだけでしっとりしますよね。しかし、しっとりするのは化粧水を塗った直後だけで、時間が経つと乾燥していきます。肌の保湿は皮脂で守られていることはお伝えしましたね。水分だけでは再び蒸発するので、乾燥肌が改善されません。化粧水を塗った後は、必ず乳液やクリーム、美容液などの油分が高いアイテムでケアしましょう。

その時に注意したいのは、化粧水が肌の表面に残って濡れている状態で次のアイテムを使うと効果が半減します。化粧水を肌にしっかりと浸み込ませてから油分で蓋をしましょう。

乾燥肌を改善するその他のケア

乾燥肌の原因は生活習慣にもあります。化粧水での保湿ケアをしっかりしていても乾燥肌が全く改善しないのであれば、他の影響が考えられます。

紫外線ケア

紫外線は肌にとって悪影響です。シミやシワの原因になることは多くの方がご存知ですが、乾燥肌をも悪化させます。乾燥肌はもともと肌のバリア機能が弱っているため、紫外線の影響を受けやすくなっています。

バリア機能が失われた肌が紫外線を受けると、紫外線が内部まで届きやすくなるので、水分が失われてさらに乾燥し、様々なトラブルが起こりやすくなります。

その上、さらに紫外線からの刺激を受ければ、皮膚を守ろうとして角質を厚くして対抗します。角質が分厚くなると、化粧水の浸透も悪くなり、乾燥肌の改善が難しくなります。

紫外線から肌を守るためには、保湿ケアをしっかりすることと、UVカット機能のある化粧品を使うことです。乾燥肌の方は日焼け止めの刺激でも乾燥しやすくなるので、化粧水や乳液といった基礎化粧品で保湿をすることが非常に大切です。

体の中からのケア

乾燥肌の原因として、肌のターンオーバー機能の乱れがあります。これはシミやシワなど肌の老化に関するすべての肌トラブルに関わってきます。ターンオーバー機能を保つには、バランスの良い食生活と適度な運動で体の代謝機能をアップさせること、良質な睡眠で体調を整えることが大切です。

食事に関しては、肌を乾燥させやすい食品を避けましょう。たとえば、カフェイン、香辛料、冷たい飲み物などがあげられます。体の中の水分量も関わってきますので、水分を日頃からたっぷりめに取りましょう。塩分控えめの汁物を毎食取り入れるのがおすすめです。

乾燥肌には日々のケアに化粧水を


乾燥肌には化粧水での保湿ケアが大切であることをお伝えしました。老けて見られるだけでなく、あらゆるトラブルの原因にもなりうる乾燥肌は、悪化する前に手をうつことが大切です。日頃の生活習慣も含めてケアの方法を見直しましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。