トリートメントをしてもツヤツヤの髪にならない、うねりやパサつきが気になってきた、枝毛や切れ毛の悩みなど、髪が乾燥すると起こるダメージは計り知れません。

実際に、顔やボディのケアは念入りに行っていてもヘアケアを正しく行えていない女性は多く、長年当たり前のように行っているシャンプーの仕方や習慣によって髪が乾燥しやすくなっているケースもあるのです。

乾燥がひどくなると薄毛の原因にもなり、髪質が変化してしまう可能性も。ダメージがひどくなる前に、本当に髪が潤う乾燥対策やヘアケアを行いましょう。

今さら聞けない正しいシャンプーの仕方や髪の保湿に適したヘアミルクやヘアオイルの使い方、まとまらずパサつく髪が美しく変わる方法をお教えします。

髪が乾燥するメカニズム


髪は全身の中で一番高い部分にあり、頭の表面をまとっています。肌や身体が感じていない乾燥をキャッチしやすく、乾きやすい部分だからこそ潜んでいる潤いを逃す原因や髪が乾燥すると起こるダメージについても学んでおきましょう。

髪が乾燥する原因

髪を乾燥から守るためにはまず、その原因を知り対策へ導くことが大切です。何気なく過ごしている日常生活や、髪に対して良いと思ってやっていることが実は乾燥を引き起こしていることもあるので、あなたのライフスタイルやヘアケアと比べながらチェックしてみてください。

外気の影響

花粉や空気中の汚れを含んだ外気の風は髪を乾燥させますが、室内でもエアコンの風が直接当たったり、冷暖房によって湿度が低い環境にいると髪の水分は失われてしまいます。外出時は帽子やヘアスタイルに気をつけ、室内では湿度にも気を配りましょう。

紫外線

髪は全身の中で最も太陽に近いパーツです。つまり、紫外線の影響を一番受けやすいのが髪。髪が紫外線を浴びてしまうとフリーラジカルというケラチンや色素に関わる組織にダメージを及ぼし、髪のキューティクルが剥がされてしまいます。

帽子や日傘、スプレータイプのUVケアを髪にも行いましょう。

加齢

髪の中の成分は約13%が水分、約5%が皮脂でできてます。年齢が上がると水分量や皮脂量は落ち、乾きやすい髪に。今までと同じヘアケアをしていても加齢とともに潤いが失われるため、美髪を維持するのは難しいのです。

シャンプー

洗浄力が強すぎるシャンプーの使用や、間違ったシャンプーのやり方、洗い癖の悪さが髪を乾燥させてしまうことがあります。

毎日の習慣になっていることが多いので、洗髪の見直しが必要です。

ドライヤー

直接風が当たるドライヤーも、毎日正しく使えているかどうかで髪の潤いは変わります。シャンプー後、ドライヤーを使わずに自然乾燥で済ませていませんか?濡れたままの髪は普段の髪より負担を感じやすく、キューティクルが剥がれやすくなるので、髪が濡れた状態で眠ったりタオルドライのみで乾かすのはやめましょう。

摩擦

シャンプー時の毛先の絞り方や、タオルでゴシゴシ拭く行為は髪の毛同士に摩擦がおきます。髪内部の水分も抜けやすく、ダメージを受けやすくなってしまうので、洗髪時の水分は優しくおさえるようにぬぐいましょう。

ヘアアイロン

ヘアアイロンやコテなどで髪が長時間熱を受けると、キューティクルがめくれて水分が失われてしまいます。特にアイロンは髪の傷みを感じやすい毛先に使用することが多いので、熱ダメージをおさえるミストやトリートメントをアイロン前に使用するようにしましょう。

栄養不足

髪をつくる毛母細胞は血液によって食べ物から栄養が運ばれます。不規則な食生活や偏った食事ばかりをしていると、髪が育つ栄養が細胞に届きません。髪そのものが弱ってしまい、乾燥やダメージを受けやすくなってしまうので、食べるものにも気を配る必要があります。

間違ったヘアケア

髪に合わないヘアケア製品を使用していたり使用方法を間違っていると、髪にとっての有効成分や保湿成分が十分に発揮されず、潤いを逃してしまうことがあります。ヘアケア方法や使用するトリートメントが髪にもたらす効果について理解し、適した使い方をすることが大事です。

髪の乾燥が起こすダメージ

 髪があらゆる原因から乾燥を引き起こしてしまうと、さまざまなダメージが起こり美髪の邪魔をしてしまいます。あなたの髪の悩みも、乾燥によって起こっているかもしれません。

枝毛・切れ毛

髪が乾燥すると髪内部の水分やたんぱく質、アミノ酸などの栄養が抜けて毛先がパサつきやすくなり、切れ毛や枝毛になってしまいます。

うねり・くせ・広がり

髪の乾燥によりキューティクルが失われた状態の髪は水分を吸収し、ふくらんでしまいます。髪一本一本が膨張することによりうねりやくせ、広がりが強くなるのです。

薄毛

髪に潤いがなくなりキューティクルが開いてしまうと、その隙間からダメージが髪内部の組織にまで到達してしまい、抜け毛の原因になったり髪の成長を妨げてしまう恐れがあります。

髪の乾燥を防ぐシャンプーの基本

毎日行っているシャンプーは髪の潤いを大きく左右します。正しいシャンプーのやり方、乾かし方を学びましょう。

シャンプーの選び方

乾燥対策に効果が高いのは、必要な皮脂を落とし過ぎないアミノ酸系のシャンプーです。頭皮の乾燥も気になる場合は、潤いが浸透しやすいオイル系シャンプーがおすすめです。

シャンプーの方法

シャンプーを十分に泡立てずに使用してしまうと、髪同士がこすれ合い、摩擦が起きてダメージの原因となってしまいます。頭皮や髪全体までしっかり濡らしておき、あらかじめ泡立てたシャンプーでしっかりと洗いましょう。

シャワーの温度は38℃程度が理想的です。熱すぎるとキューティクルが剥がれてしまい、冷たすぎると汚れが残ってしまいます。泡をある程度落としてからシャワーをかけると、洗い残しを防ぐことができます。

ドライヤーの当て方

髪が濡れているとキューティクルが開いた状態になるので、洗髪後は素早く乾かしましょう。しかし、ドライヤーの熱は髪にとってダメージとなるため、なるべく短時間で済ますことが重要です。

洗髪後はあらかじめしっかりとタオルドライし、おさえるように余分な水分を髪からとっておきましょう。ドライヤーを当てる前には熱ダメージを防ぐ洗い流さないトリートメントをつけ、髪から20センチ以上離し、根本から乾かします。熱ダメージを受けやすい毛先は最後に乾かしてください。

オイル派?ミルク派?違いがわかるヘアケア方法

髪を熱や外的刺激から守り、乾燥による広がりやパサつきをおさえてまとめてくれる「洗い流さないアウトバストリートメント」は、スタイリングにもヘアケアにも欠かせません。

その中でも代表的なのがオイルタイプ、ミルクタイプのものですが、どんな違いがあるかを理解して使用できていますか?目的や用途に合わせ、正しく使用するためにその違いをお教えします。

ヘアオイル

ヘアオイルの成分は天然のオイルや合成油脂です。オイルの質感もさまざまなので、テスターでテクスチャーを確認したり、成分をチェックしてから購入しましょう。

メリット

保湿効果だけでなく、自然なツヤ感がでるのでトリートメント効果を得ながらスタイリング剤としても使用できます。

紫外線やドライヤーの熱に強く、傷んだ髪の修復効果が高いのも特徴です。

デメリット

オイルの質感上、基本的には濡れ髪に使用しますが、使用量やなじませ方が難しく、つけ方を間違えるとべったりしすぎたることも。

また、天然のオイルの場合は香りが気になる場合もあります。

ヘアミルク

ヘアミルクにも油分は入っていますが、水分や他の成分と混ざり乳化させたものがミルクタイプの特徴です。

メリット

パサつきや広がりをまとめる効果が高く、髪全体が保湿されます。髪が乾いた状態でも使いやすく、サラッとしているので、髪をしっとさせながらパーマのごわつきをおさえたり、柔らかさを出してくれます。

デメリット

ミルクタイプは髪の補修効果はありますが、熱や紫外線に当たるのを防いでくれるコーティング力は低いので、髪を保護したい場合はミルクよりオイルの方が良いでしょう。

一晩で髪がツヤツヤになる裏技


最後に、髪が乾燥して何をしてもおさまらない!保湿してしっとりさせたい!というあなたに、ぜひ実践して欲しい、すぐに効果の出るヘアケア方法をご紹介します。

乾燥している髪の表面をケアするだけでは、髪は十分に保湿されません。食べるインナーケアや、ヘアケアにひと手間加えるだけで髪が健康に育つ方法なので、ぜひ実践してみてください。

シャンプーとトリートメントの間にオイルで潤いを

シャンプー後に洗い流すインバストリートメントをする前、ヘアオイルを髪に馴染ませておくことで潤いを与え、髪内部の水分が蒸発するのを防ぐことができます。

オイルは塗る際に偏らないように手のひらに広げておくことがポイントです。シャンプー後の水分をおさえた髪にしっかりなじませましょう。手ぐしでオイルを入れ込むようにすると髪の中心部にも浸透し、修復効果が上がります。

頭皮の血流アップで毛穴から変える

ヘアケアを行っていても髪自体の乾燥がなかなかおさまらない場合、頭皮の乾燥や血行の悪さが原因になっていることがあります。

頭皮は乾燥してしまうと毛穴が変形し、うねりや広がりを生んでしまったり、抜け毛になってしまうことも。シャンプー時やお出かけ前に生え際や側頭部を指圧し、血流を良くしてあげましょう。毛細血管に血液が巡るようになるため栄養が髪に良く届き、髪のコシやハリもアップし、すぐに美髪効果がみられます。

毛母細胞に働くインナーケア

髪をつくる毛母細胞は食べるものの栄養によって育ちます。外側からいくらケアしてもパサついた髪になるのは、食べ物から栄養が行き届いていないから。髪を早くツヤツヤにしたいのなら、髪をつくるのを助ける成分を意識的に摂ることが大切です。

髪を構成しているたんぱく質の一種であるL-システインやミネラル、アミノ酸を含んだ食べ物を積極的に食べるようにしましょう。

ラム肉やレバー、鮭、カキ、大豆は髪の成長ホルモンを促してくれるおすすめのたんぱく質減です。

髪の乾燥は正しくケアしてまとまり髪に!

髪の乾燥に悩んでいても、効果が出やすいヘアケア方法で正しくケアすればスキンケア以上に早く改善がみられます。シャンプーの仕方やドライヤーの当て方も、乾燥を防ぐ正しいやり方をすればしっとりまとまりやすい髪に変わります。

インバストリートメントの選び方やちょっとした裏技・工夫で、潤い髪がすぐに復活するのでぜひ、試してみてくださいね。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。