ファンデーションを塗ることで粉っぽくなったり、潤いを失った乾いた肌になってしまうことで悩むのは乾燥肌の人だけではありません。

肌荒れをしないから、安心できるからという理由で長年ファンデーションを変えていない、なんてことはありませんか?

10代や20代の肌悩みがなかったころに比べ、メイクに感じる肌の負担は年齢を重ねるごとに増しやすく、誰もが乾燥を感じやすいのです。

長時間経っても乾燥を感じず、潤った肌にするには、自分の肌に合ったファンデーション選びはもちろん、メイク前に行うスキンケアやファンデーションの塗り方が大事。

保湿方法や塗り方、お直し方法を少し変えるだけでもファンデーションのもちはグッと上がるのです。乾燥に悩む大人のためのファンデーションの選び方、塗り方のコツとポイントをここでお伝えします。

ファンデーションで乾燥する理由


ベースメイクであるファンデーションは、大人肌にとって毎日のメイクに欠かせない存在です。まずはそのファンデーションがどのように乾燥をもたらし、肌にとって負担となっているのかを考えていきましょう。

メイクで肌が乾燥するメカニズム

肌の表面は、皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質という3つの潤い要素で肌内部の水分を逃さないバリアをつくっています。

しかし、この潤い層は加齢や紫外線などで失われるほか、ファンデーションなどの化粧品に含まれている成分や、メイク時におこる摩擦でも逃げやすくなり、バリア機能の働きが悪くなるため乾燥を引き起こしてしまうのです。

メイクで肌が乾燥する原因

それでは、具体的にメイクすることでどのように乾燥してしまうのか、その原因に迫ってみましょう。

保湿不足

ファンデーションを塗って乾燥しやすくなる一番の原因ともいえるのが「もともとの肌が潤っていない」ことです。

夜は美容液やクリームでたっぷり保湿しても、メイクの崩れを気にするあまり朝はササっと化粧水や少量の乳液のみで済ませていたり、時間がないからとオールインワンタイプの基礎化粧品で済ませている場合は要注意。ファンデーションをのせる前のスキンケアは、乾燥対策に最も重要なのです。

角質

肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が剥がれず肌表面に残ってしまっていると、ファンデーションのノリやもちがダウンし、乾燥やメイク崩れの原因になります。

また、角質が残った肌はくすんで見えてしまうため、ファンデーションを厚塗りにしてしまうことも。それだけ肌が感じる負担も大きく、乾燥を感じてしまうのです。

ファンデーション選び

自分の肌状態に合っていないファンデーションを使っていることで成分と肌の相性が悪く、乾燥や崩れを起こしやすくなり、粉吹きを感じてしまうことがあります。

肌質は年齢や環境によって変化しますが、インナードライ肌で乾燥していることに気づいていない場合も。ファンデーションの種類は肌質以上に豊富なので、自分に合うものを探してみましょう。

メイク方法

同じスキンケア、同じファンデーションを使用していてもその塗り方や道具の使い方、使用量次第で潤いのキープ力は大きく変わります。メイク方法は長年習慣になってしまっていることが多いのですが、やり方を少し変化させることで乾燥しない肌をつくることができるのです。

ファンデーションの種類と選び方


次に、ファンデーションの種類と肌に合った選び方のポイントをお話ししていきます。ファンデーションごとにメリットやデメリットを紹介してますので、選び方の参考にしてみてくださいね。

パウダーファンデーション

パウダー状のファンデーションを固形にしたもので、手軽にササっと塗りなおせるのが魅力ですが、水分や油分をあまり含んでいないタイプが多く、粉吹きが気になるほど乾燥している状態の肌にはおすすめできません。

使用する際はモイスチャー成分が高く、保湿効果のある化粧下地を組み合わせましょう。

リキッドファンデーション

液体状のファンデーションで、伸びがよく崩れにくいのが特徴です。油分を多く含み、オイルファンデーションと呼ばれる下地いらずの保湿効果が高いものも販売されています。

メイク直しが難しいというデメリットがありますが、乾燥しにくいルースパウダーを選び、メイク直し時の保湿に気を配ることで潤いが維持しやすい肌になります。

クリームファンデーション

リキッドファンデーションよりテクスチャーが硬く、カバー力があるのがクリームファンデーションの魅力です。油分を多く含み保湿効果は高いですが、しっかり肌に密着するので使用量を間違えると乾燥や崩れを起こしてしまいます。使用量や塗り方には気をつけましょう。

クッションファンデーション

クッションタイプのスポンジにファンデーションの液体が含んであるもので、専用のパフをポンポンと当てながらのせるファンデーションです。

ムラになりにくく潤ったツヤ肌が自然に作れると人気ですが、カバー力が弱く、時間が経つと浮きやすいのが特徴です。メイク直しは簡単ですが、時間がとれない場合は不向きです。

ミネラルファンデーション

ミネラル成分でできたファンデーションで、固形のパウダータイプ・リキッドタイプ・クリームタイプなどさまざまなものが販売されています。

肌にとって優しい成分でできており、洗顔料のみでメイクオフできるため、クレンジングによる肌の負担も軽減できます。乾燥性敏感肌タイプの人には特におすすめですが、薄づきなのでカバー力はあまりありません。

BB・CCクリームファンデーション

化粧下地不要、1本で済ませることができると人気のBBクリーム・CCクリームですが、ファンデーションというよりは「下地」でメイクできるというものなので、カバー力はあまりありません。

テクスチャーや伸びもさまざまですが、CCクリームの方がスキンケア成分を多く含んでいるのが特徴です。

メイク前の保湿で乾燥するかが決まる


メイク後の乾燥は、朝のスキンケアをしっかりできていないことが大きな原因です。まずは、ファンデーションの土台となるメイク前の肌をしっかり保湿されている状態にしましょう。

洗顔

夜のスキンケアを済ませ、眠って起きた状態の肌はそこまで過剰に皮脂が分泌していません。洗浄力が高すぎる洗顔は不要なので、ぬるま湯のみでサッと洗うか、蒸しタオルで毛穴を開いてあげる程度で十分です。

角質ケア

不要な角質が残った状態の肌にスキンケアをしても、美容成分は浸透しにくく、メイクのりも悪くなってしまうので、くすんで乾燥してしまう肌になってしまいます。
 
しかし、角質のとりすぎが肌のバリア機能を低下してしまう場合もあるので、朝に角質ケアをするなら、スクラブ状のものではなく拭き取りシートになっているもので軽くおさえる程度にしましょう。

ターンオーバーを整えるため、規則正しい食事や睡眠も意識してください。

保湿

保湿をしすぎるとメイクがヨレやすくなるイメージをもっていませんか?それは、肌の表面にスキンケア時の油分が浮いた状態でメイクしているからです。スキンケアが終わったら肌に浸透してからメイクを行い、化粧下地やファンデーションを塗る前にはティッシュで表面の不要な油分を軽くオフしておきましょう。

特に目元や口元、頬など、乾燥しやすいポイントには美容液を使用し、十分な保湿を心がけてください。

ファンデーションのもちが変わる塗り方とは

ファンデーションは塗り方次第でメイクのりやもちが変わります。癖のようになっている塗り方が、実は肌の乾燥を引き起こしていることも。

潤い肌をキープするために、正しいファンデーションの塗り方をマスターしましょう。

スポンジ

ファンデーションに付属しているスポンジやパフは手軽で使いやすいですが、擦るような塗り方をしてしまうと摩擦により肌のバリア機能を失ってしまうことも。イメージは滑らせる、ではなく置くようなのせ方で軽くポンポンと塗っていくと肌への密着度も高まり、乾燥を防ぐことができます。

基本は顔の内側から外側へ向かって塗り、小鼻の際や目元など、細かい部分はスポンジを折り曲げながら塗るとファンデーションのつけすぎによる乾燥を和らげてくれます。

ブラシ

ファンデーションブラシを使用する場合も、スポンジと同様におさえるようなイメージで、ブラシをもつ手に力を入れすぎないように優しく広げるように塗ってください。

リキッドタイプやクリームタイプは密着度が高く、美しい仕上がりになりますが、乾燥しやすいパウダータイプのファンデーションもブラシを使うことによりルースパウダーのように軽い着け心地でメイクできます。

特に気になる部分、カバーしたい部分にはブラシをくるくる回すように密着させ塗ってください。

手・指

BB・CCクリームタイプやリキッドタイプのファンデーションは指で広げるように塗っていることも多いでしょう。しかし、手軽で薄づきな仕上がりになる一方、ムラになりやすく崩れや乾燥の原因にもなってしまいます。

おすすめは、指で広げてからスポンジやブラシで浮いた油分を吸着させる、または両手を広げて肌を包むように体温で馴染ませてあげることです。このひと手間がお化粧崩れを防いでくれるので必ず行いましょう。

ファンデーションのりを良くして乾燥を防ぐ裏技


最後に大人肌の悩みのタネ、くすみをとばし、潤った肌をキープする方法を伝授します。ファンデーションのりが良くなれば、ベースメイクの塗りすぎによる乾燥もおさえることができるのです。

メイク前のツボ押しで血行アップ

メイク前、手をクロスさせ鎖骨部分にあるくぼみを反対側の指で押し込むように押してあげましょう。ゴリゴリしている感触があればリンパがつまっている証拠です。

血が巡りやすくなり顔のコリを防げるので、顔色明るくなります。

化粧下地との相性がカギ

ファンデーションののりやもち、日中の乾燥は化粧下地によっても変わります。化粧下地は保湿成分の高いものを使用し、ベースに潤いを与えておきましょう。

また、ピンク系の下地は肌のトーンアップ、ブルー系は透明感、イエローは赤みを防いでくれる効果があります。顔色を保持させておけば、ファンデーション量が少なくて済みますので乾燥を予防できます。

万能バームは日中保湿の味方

メイク直しの際に保湿する化粧水タイプのミストが多く販売されていますが、特に乾燥しやすい目元・口元・鼻の下・頬などはパーツ部分に使用できるバームをメイク直し時に使用すると、ピンポイントに保湿できるだけでなく、上からメイクを行っても仕上がりがキレイです。

化粧下地にも使用できるバームや、保湿成分・抗酸化成分が含まれているバームなど種類も豊富なので、自分に合うものを探してみてはいかがでしょうか。

ファンデーションで乾燥させないためにはメイク前の保湿が大切!


ファンデーションで乾燥させないためには、メイク前にしっかり保湿しておくことが何より大切です。ファンデーション選びだけでなく塗り方にも注意し、ひと手間かけてあげることで潤いが整った美肌を長時間キープすることができますよ。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。