カサつく声の原因は喉の乾燥です。仕事に出ている人は、接客はもちろん、営業やプレゼン、些細な連絡事項を同僚に伝えるときなど話す機会は多いもの。そんなときにカサカサ、ガラガラ声ではマイナスイメージですね。それだけでなく、咳や痛みがでてきたり、風邪などに感染しやすくなるなどいいことがありません。喉の乾燥を防ぎ、潤いを保つ方法をご紹介します。

カサつく声の原因は喉の乾燥

カサついた声の「ハスキーボイス」をセクシーだという人もいますが、プライベートならまだしも、仕事や接客となると話は別です。潤った美しい声は聞きやすいですし、若々しく聞こえます。そうはいっても、日によって声がかすれてしまうこともありますよね。その原因をみてみましょう。

喉が乾燥する原因

喉が乾燥するのは、湿度が原因のことが多いです。特に秋冬など気温が下がると同時に湿度も下がるので、手や肌の乾燥を実感するでしょう。季節的なもの以外にも喉が乾燥する原因があります。

・エアコンや扇風機の風
・鼻が詰まっているなどで常に口が開いている
・体が冷えている
・自律神経の乱れやストレス
・高血圧や糖尿病などの病気
・加齢

これらの原因を大きくわけると、環境が原因の場合と、体が原因の場合があることがわかります。病気の場合は医師に相談する必要がありますが、その他の原因はこれからご説明する対策法で改善できるでしょう。

喉が乾燥したときの症状

喉が乾燥するとよく感じるのが「イガイガ」ですよね。他にも、異物感、痰、咳、痛み、口臭などが症状として現れます。年を取ると口臭がきつくなるといわれているのは、唾液の分泌が少なくなるために乾燥するからです。口の中がネバネバしたり口臭を感じたときは、喉の乾燥が原因のこともあります。

喉が乾燥するとどうなるか

喉の乾燥は声がカサつくだけではありません。喉には粘膜があり、常に潤っている状態を保っています。この潤いが外から侵入してきた細菌やウイルスを体の奥へ入り込ませないようにブロックする役割をしています。喉が乾燥するとその働きが弱り、感染しやすくなるのです。感染すると喉が炎症を起こして痛みを感じたり、侵入した細菌やウイルスを出そうと咳がでます。咳によっても喉の炎症を引き起こすので、ますます乾燥しやすい状態になります。

喉の乾燥を防ぐための対策

喉の乾燥は体にとって悪影響を及ぼすことがわかりましたか?免疫力が下がると、風邪をひきやすくなり、それが原因で鼻がつまると口呼吸になってますます喉が乾燥するという悪循環に陥ります。普段から乾燥を防ぐための対策をしておきましょう。

加湿する

喉の乾燥を防ぐには、加湿が一番です。とはいっても、空気が乾燥する季節や常にエアコンがついている職場など加湿するのが難しい場合もありますよね。そのようなときの加湿方法をお伝えしましょう。

<マスクをする>
最も手軽で効果のある方法です。マスクをすると、呼吸によって外に出ていく水分がとどまり、喉の乾燥を防ぎます。
ところで、使い捨ての不織布マスクと布マスクではどちらがよいでしょうか。保湿目的なら布マスクの方が効果があります。吸湿性があるので、息の水分を適度に吸収してくれます。肌にもソフトなので、メイク崩れもしにくいですよ。ただ、感染防止目的なら、普通のガーゼマスクでは効果が乏しいでしょう。中には目の細かい布でできた感染対策もできる布マスクもあります。また、使い捨てマスクでも肌触りがよく、保湿効果のある製品もあります。予算や用途によって使い分けるとよいですね。

<水分をたっぷりととる>
接客などでマスクを使えない方も多いのではないでしょうか。そのような方は、内側からたっぷりと保湿することで加湿しましょう。特に朝起きたときは体が渇いているものです。出かける前に水分をしっかりとること、朝ご飯は汁物中心でしっかりとることで体の水分量を増やしましょう。また、スキンケアで化粧水や乳液をたっぷり保湿し、特に口まわりや唇にも保湿を心がけることで乾燥対策になります。

飲酒や喫煙を避ける

飲酒や喫煙は喉に負担をかけます。その理由をご説明しましょう。
お酒を飲んだあとに声がかすれたという経験がある人は多いのではないでしょうか。特にやってはいけないのが、飲酒しながらカラオケで歌うこと。お酒に含まれているアルコールは喉の粘膜を刺激し炎症を起こします。その状態で大きな声や高い声を出すと、喉にはかなりの負担を与えます。
一方、喫煙も喉の乾燥を助長します。たばこの煙は火をつけて出すことからわかるように、熱いのです。熱い煙を吸うわけなので、喉の粘膜は火傷した状態に陥ります。そして炎症を起こし、乾燥しやすくなるのです。

喫煙者やお酒が好きな人はガラガラ声の人が多いのは、喉の粘膜を痛めているからだということがわかりますね。美声を保つには、お酒は控えめに、そして禁煙を実行しましょう。

口呼吸を治す

口呼吸は常に口が開いている状態ですので、喉が乾燥しがちになります。一方、鼻は鼻毛や穴の複雑な形状、分泌物によって乾燥しにくく、細菌やウイルスも通りにくくなっています。感染対策からも、口呼吸を治した方がよいでしょう。

口呼吸の原因は、口回りの筋肉が低下していること、歯並びや鼻づまりが原因で口を閉じられないこと、単なる癖の3つが挙げられます。歯並びや鼻づまりが原因の場合は、その治療を行うのを優先させましょう。他の2つが原因の場合は、口回りの筋肉を鍛えることと、意識して口を閉じることで改善策します。

口回りの筋肉を鍛えるには、「あいうえお」を言うように口を大きく動かします。何度か繰り返すと、口のまわりの筋肉が疲れてくるのがわかります。また、普段からよく噛んで食べたり、口元をしっかり閉じることを意識するだけでも筋肉が鍛えられます。口が開いていると見た目の印象も悪いので、治すことを意識しましょう。

乾燥して咳がでたり喉が痛い時の対策

喉の乾燥が悪化すると、咳や痛みがでてくることはお伝えしました。このようなつらい症状は早く改善したいですね。治す方法を以下に挙げてみました。

唾液の分泌をよくする

口の中は唾液で湿度が保たれています。乾燥すると唾液の分泌が減るので、咳がひどくなったり、喉が痛いといった症状がでてきます。唾液の分泌をよくするには、よく噛むこと、舌を動かすことで唾液腺を刺激するとよいです。唾液腺は耳の前のあたりと下のあたり、顎の下のあたりにあります。耳の周囲から顎にかけて手でやさしくマッサージするのも効果的です。
即効性があるのは、のど飴を舐めたりガムをかむことです。口の中が潤った状態を保つと、咳や喉の痛みは軽減します。

喉に悪い食べ物を控える

喉に悪い食べ物は、喉に刺激を与えるものです。香辛料、アルコール、炭酸水などがあげられます。
喉が腫れていてかゆい時に炭酸水を飲むとスッとして気持ちがよいですね。また、喉を消毒するのにアルコールがいいなどという話を聞いたことがありませんか?風邪のときには体を温めるために香辛料たっぷりの辛いスープを飲むというのも体によさそうですが、喉を守るためならどれも間違っています。
喉に刺激を与えると一時は楽になったような気がしますが、より喉を荒れさせてしまいます。結果的にガラガラ声になり、そうなるとなかなか元の美しい声に戻りません。喉によいとされる食べ物は、ハチミツ、大根、ショウガが代表的です。

蒸気にあたる

咳がつらいときは、蒸気に当たるのが効果的です。おすすめは、お風呂にゆっくり浸かることです。湯船から立ち上がる湯気で楽になるでしょう。シャワーの蒸気でも同じ効果が期待できます。加湿器でもよいですが、ホットタオルを口元にあてるのもよい方法です。いずれの場合も、大きくゆっくり深呼吸をして蒸気を吸い込み、リラックスするのが大切です。

安静にする

咳がでていたり、喉が痛いときは風邪の前兆かもしれません。体を安静にしてゆったり過ごしましょう。また、喉も安静にする必要があります。喉が傷んでいるときに、大きな声で話し続けているとますます喉に負担がかかります。口を閉じてできるだけ声を出さないようにしましょう。また、そのときに静かな環境にいることも大切です。話し声がたくさん聞こえたり、テレビの音声や歌などで騒がしい環境では、聞いているだけでも声帯が動き、喉が休まりません。咳もできるだけ我慢して、喉の安静を心がけましょう。

薬をつかう

どうしても喉が痛い、咳が治まらなくて眠れないといった場合は、薬を使いましょう。ドラッグストアなどでも購入できますが、できれば病院で出してもらった方が症状に合った薬がでるので確実です。
市販薬でどうにかしたい場合は、自分の症状をしっかりと確認しましょう。内服タイプ、スプレータイプ、ドロップなどがあります。副作用もありますので、用法用量を確認して正しく使いましょう。

潤いのある声を保つには

声は話す内容よりも第一印象を左右するといわれています。いつでも潤いのある美しい声でいたいですよね。そのために心がけるべきことを挙げてみました。

喉によい飲み物を常備する

喉によいとされる食べ物は、はちみつ、大根、ショウガが代表的だとお伝えしましたね。では、喉によい飲み物は何でしょうか。それは、お茶です。中でも、緑茶、紅茶に含まれるカテキンに殺菌作用があるので、風邪予防にもおすすめです。お茶の中でも、ウーロン茶は喉を乾燥させてしまうので避けた方がよいでしょう。糖分や塩分が多く含まれるものは喉が渇くので避けましょう。喉の乾燥や痛みがひどい場合は、紅茶にはちみつとショウガを加えたハニージンジャーティーがおすすめです。
また、ミネラルウォーターでも大丈夫です。その場合は硬水ではなく、軟水を選びましょう。

喉に負担をかけない話し方をする

普段話すときに意識している方はあまりいないでしょうが、喉に負担をかけないためには、腹式呼吸で姿勢を正して話すのがよいのです。イメージとしてはオペラ歌手でしょうか。
呼吸は肺でしますが、姿勢が悪いと肺が小さくなって十分に呼吸できません。その状態で大きな声を出そうとすると、声帯に負荷をかけますので喉が傷みます。また、腹式呼吸をすると、吐くときに肺の用量が保たれるので、楽に声を出すことができます。

腹式呼吸を意識するには、おなかに手をあてて、吸うと同時におなかを膨らませ、吐くと同時におなかをへこませるという動作を繰り返します。慣れてきたら、吐くときに声も一緒に出しましょう。
話す機会の多い方は、ぜひ意識しましょう。腹式呼吸の訓練はウエストが締まる効果もあるので一石二鳥ですよ。

寝る前の喉ケアを実践する

起きているときは意識できますが、寝ているときに口呼吸になっている方も多いでしょう。寝る前にケアしておくことで、起きたときの喉の潤いが違います。

特に喉の乾燥がひどい方は、寝るときには必ずマスクをすることをおすすめします。そして部屋の湿度にも気をつけ、60%以上は保つようにしましょう。湿度の低い冬は、寝室にタオルを干したり、水を入れたコップを置くことで乾燥を防げます。
口まわりの保湿もたっぷりしておきましょう。化粧水や乳液、リップ用の保湿クリームなどで保湿することで、喉の乾燥を防ぐことができます。
もちろん、体の中からの保湿も大切です。寝る前にアルコールは避けて、温かいレモンティーやジンジャーティーで喉を潤すと効果的です。温かい飲み物は冷え改善やリラックス効果もあるので、質のよい睡眠が得られます。喉にとって睡眠も大切な要素なのです。

まとめ

潤いのある美しい声は、それだけで説得力があり、もっと話していたいと思わせる魅力的な武器になります。どうしても見た目だけにとらわれがちですが、声も大切な要素。感染防止のためにも喉の乾燥を防ぎ、潤いのある声を保ちたいですね。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。