目の周りは他の顔の部分よりも皮膚が薄く、ただでさえ乾燥しやすいのですが、アイメイクで負担がかかりやすい部分でもあります。

乾燥がひどくなると、小ジワが目立つといった見た目の印象に関わるだけでなく、赤みや痒みがでてきてつらい症状と闘わなければならなくなります。

そうならないためにも、正しい知識でしっかり保湿する方法を身につけましょう。

目の周りが乾燥する原因

目の周りの皮膚は他の部分の1/3しかなく、そのために水分を保持する役割のある角層も薄くなっています。また、皮脂腺も少ないことから、乾燥しやすい部分なのです。それに加えて目の周りが乾燥しやすい理由が次の3つです。

間違ったスキンケア

目の周りの皮膚を他の顔の部分と同じように扱っていると、皮膚にダメージを与えます。化粧水やクリームを塗る時にコットンで強く押さえたり、クルクルと回しながら塗っていませんか?

目の周りはシワやタルミも気になるため、入念にマッサージする方も多いでしょう。血行をよくすることは大切ですが、皮膚が引っ張られるような刺激は乾燥の原因になります。目の周りをケアするときは、皮膚に触れるか触れないかくらいのやさしい力でケアしましょう。

濃いアイメイク

アイメイクを重ねてつけることで、そのたびに目の周りには刺激が伝わります。また、そのアイメイクを落とすときにも間違った方法でクレンジングすれば強い刺激になります。過度の刺激は乾燥や皮膚トラブルの原因になります。もちろん、洗い残しも乾燥の原因になります。正しいクレンジング方法は後述します。

紫外線や空気の乾燥などの環境

紫外線は皮膚の細胞にダメージを与えるので、乾燥の原因になります。目の周りはどうしても日焼け止めを避けてしまいがちです。また、日焼け止め自体も乾燥の原因になります。使う場合は、赤ちゃん用の肌にやさしいUVカット製品を使うのが安心です。
また、空気の乾燥も当然、目の周りの乾燥の原因になります。季節的なものだけでなく、エアコンや自然の風、ヒーターの熱でも乾燥します。洗濯物が乾く環境なら目の周りも乾くと思っておきましょう。

目の周りの正しい保湿ケア

デリケートな目の周りをしっかり保湿するにはどうすればよいのでしょうか。これまでなんとなく保湿を行っていた方も、ここで正しい方法を見直してみましょう。

セラミド配合の保湿化粧品を選ぶ

保湿系の化粧品は多くの種類がありますが、保湿成分で効果が高いのはセラミドです。セラミドは皮膚にもともとある保湿成分で、水分を保持する役割があります。保湿化粧品を選ぶ場合は、この成分に注目しましょう。

セラミド配合の化粧水を塗ったら、すぐに保湿力の高いクリームなどで蓋をしましょう。目の周りの皮膚は薄いため、水分が奥まで浸透しにくく蒸発が早いのです。

オイル系のクレンジングでしっかり洗う

アイメイクの洗い残しは乾燥の原因になることはお伝えしましたね。しっかりと落とすことを考えれば、オイル系のクレンジング剤が効果的です。

目の周りの皮膚は弱いから刺激の少ない肌にやさしいものを選ぼうと思いがちですが、そうすると洗浄力が落ちます。特に濃いアイメイクは簡単には落ちませんので、何度も洗浄を繰り返したり、ゴシゴシこすってしまうことにもなります。洗浄力の高いオイル系クレンジングなら、オイルのなめらかさで強くこすらずに一気に落とすことができます。

できるだけ刺激を与えないために、クレンジング剤をコットンなどにとって目を覆い、メイクに馴染ませてからやさしく拭き取りましょう。クルクルと指先を回すと刺激になります。

また、お湯でも落とせるような肌にやさしいアイメイクを使うのもよいでしょう。汗で落ちやすいかもしれませんが、秋冬の乾燥した季節ならそれほど汗もかかないので、季節で使い分けるのもよい方法です。落ちにくいメイクは肌への負担が大きいことは覚えておきましょう。

やさしく丁寧にを心がける

保湿するときもクレンジングするときも、常に心がけるのは「やさしく丁寧に」です。少しの刺激で乾燥につながるデリケートな部分だということを覚えておいてください。

目の周りは範囲がせまいため、すみずみまで塗りにくいこともあります。目の際まで丁寧に保湿成分をいきわたらせることで乾燥を防ぐことができます。保湿されることで、紫外線など環境による乾燥から守ることができます。

ホットタオルで血行をよくする

目の周りの血行が悪いと、皮膚の細胞に栄養が行き届かないため、十分に保湿することができません。血行をよくするために即効性があるのは、ホットタオルをあてることです。

ホットタオルは濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど温めれば簡単に作れます。熱すぎると刺激になるので、目にあてて気持ちがよいくらいの温度にしておきましょう。

血行をよくするのに、目の周りの体操もおすすめです。両目を大きく開けてキープ、かたく閉じてキープという運動を繰り返すと、目の周りの血行がよくなります。目の下のクマ改善にも効果がありますよ。

血行をよくするためにマッサージをするのはあまりおすすめできません。軽くツボ押し程度なら大丈夫ですが、目の周りの皮膚を引っ張ると刺激になってより乾燥する可能性があります。どうしてもマッサージが欠かせない方は、すべりのよいオイルを使って、やさしく行いましょう。

目元専用の美容液を使う

目の乾燥がひどい場合には、目元専用の美容液を使いましょう。他の美容液との違いは、目元の皮膚の特徴に合わせて作られている点です。目の周りは顔の他の部分と違って皮膚が薄いので、浸透する量が違います。目元専用のものを使うと効率よく保湿できるでしょう。

選び方は、やはりデリケートな部分ですので、合成香料や着色料が入っていない刺激の少ないものにしましょう。価格は安いものから高いものまでありますが、安いものは保湿に必要な成分が十分に入っていない可能性があります。金額だけの問題ではないですが、しっかりとケアしたいのであれば数千円以上のものを選ぶのが目安です。

目の周りを乾燥させないためのポイント

目の周りの保湿ケアも大切ですが、普段から乾燥しないように注意するのも大切です。そのポイントをみていきましょう。

目の周りに刺激を与えない

刺激が乾燥の原因になることはお伝えしました。しかし、気付かないうちに目を触っていることも多いでしょう。目に刺激を与えがちな行動を挙げてみましょう。

・アイメイクをしているとき
・アレルギーで目がかゆいとき
・コンタクトレンズを入れるとき
・目薬をいれるとき
・顔を拭くとき
・目が疲れたとき

これらの行動をしているときは目の周りに刺激を与えているかもしれません。気にかけるだけで刺激の回数は減りますよ。

アイメイクの成分に注意

アイメイクに力を入れている人は、化粧品の成分に注意しましょう。価格の安いものは目の周りを乾燥させる成分が入っているかもしれません。

アイシャドウによく含まれているタール系色素は「青色_号」「赤色_号」という表示のあるものですが、国によっては発がん性があるとして禁止されている成分です。日本では数十種類の使用が許可されています。発色がよいのでアイシャドウによく使われており、外国の方もそれを期待して日本製を買う人がいるほどです。この着色料はしっかりと洗い流さないと目の周りに炎症を起こす可能性があるので注意しましょう。

マイカ、タルクもアイシャドウにはよく使われています。鉱物が原料で、ツヤや光沢を出したりさらっとした感触を出したりするのに使われていますが、肌が弱い方には刺激になることがあります。金属アレルギーがある人も注意が必要です。目の周りの乾燥が気になる方は、化粧品の成分を学び、敏感肌用のメイク用品を選択するのがよいでしょう。

部屋の湿度に気を付ける

保湿をしっかりしたとしても、部屋が乾燥していれば目の周りも再び乾燥するでしょう。部屋の湿度は60%以上に保つことが大切です。

気温が下がり空気が乾燥すると、肌や手の乾燥を感じる人も多いでしょう。空気が乾燥すると、体から水分が逃げていきます。ちなみに、夏の湿度が高い環境で熱中症になりやすいのは、体の水分を蒸発させて体を冷やすという機能が発揮できないからです。このことから、湿度によって体の水分量が左右されることがわかりますね。

部屋の湿度をあげれば、体の水分の蒸発を防げます。部屋の湿度を上げるには、加湿器を置いておくのが一番ですが、その他にも部屋の中に洗濯物を干す、お湯を沸かす、コップに水を入れて置くといったことでも湿度を上げることができます。

規則正しい生活習慣をする

油分・糖分・塩分の多い食事や睡眠不足、運動不足では、皮膚の健康を損ないます。目の周りの皮膚はデリケートなので、不規則な生活習慣の影響はすぐに現れます。

寝不足などで疲れたときに、目の周りがくすんでいたり、クマができてしまったという経験はありませんか?不規則な生活は肌のターンオーバー機能を低下させます。目の周りの血行不良も同様です。そうなると、肌の保湿成分が作られなくなり、より乾燥するのです。

質のよい睡眠をとり、ビタミン・ミネラル・鉄分を意識した食事をとることで、乾燥対策になります。適度な運動で全身の血行をよくし、ストレスをため込まないようにすることも目の周りの乾燥に効果があります。

目の周りが赤い、痒いときの対処法

目の周りの乾燥がひどくなると、赤みや痒みがでてきます。このような症状がでたらどうすればよいのでしょうか。詳しくみていきましょう。

接触性皮膚炎かも

目の周りが赤い、腫れているという場合は、接触性皮膚炎の可能性があります。接触性皮膚炎はいわゆる「かぶれ」です。乾燥していると皮膚のバリア機能が落ちているので、普段使っている化粧品が原因で炎症を起こしているかもしれません。化粧水をつけてもしみるという場合は、肌に刺激の少ないワセリンで保護してみましょう。

ただ、ワセリンは粘度が高いため、そのまま塗りつけようとすると、皮膚を引っ張ってしまい、刺激になります。指に馴染ませて体温で柔らかくしてからつけると、刺激が少なくなります。また、症状があるときには、アイメイクは避けましょう。

目の周りを冷やす

目の周りが赤い、痒い、という場合は、つい掻いてしまいそうになりますが、できればそれは避けましょう。このような場合は炎症がある証拠です。冷やすとましになりますよ。ただ、冷凍庫でカチカチに凍った保冷剤をあてるのは冷たすぎて刺激になるので、柔らかいタイプの保冷剤を使ったり、タオルに巻いて当てましょう。

早めに受診しましょう

ワセリンで保護したり、化粧品を控えてもよくならない場合は、早めに受診しましょう。抗ヒスタミン薬やステロイド薬が処方され、症状をおさえてくれるでしょう。

痒みがひどいと目をこすってしまうことで刺激になり、ひどくなると色素沈着をおこします。いわゆる目の周りのシミとなって表れてきます。また、見た目だけでなく、目を頻繁に触ることで菌が入り、さらに症状が悪化するおそれがあります。つらい症状は我慢せずに、早めに治すことが肝心です。

目の周りの乾燥を防ぎましょう

目の周りの乾燥は小ジワを作るだけでなく、様々な目のトラブルに発展することがわかりましたか?目は顔の中でも目立つ部分なので、毎日アイメイクでバッチリ整えたいですね。そのためにも、保湿ケアで乾燥を防ぎ、健康な目元を維持しましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。