女性は家事や仕事、育児で手先を使う動作や作業が多く、冬場はもちろんいつの時期も手乾燥が気になりますよね。

「手には年齢が現れる」といわれるほど、手指の乾燥が見た目年齢を左右することもあり、しっかりケアしておきたいものです。

しかし、一度手荒れがひどくなるとなかなか乾燥がおさまらずにカサカサしたり、ひび割れやあかぎれのような症状になってしまうことも。ハンドケアが不十分のまま、なんとなくハンドクリームを塗るような保湿ではひどくなってしまった手先を潤いに変えることはできません。

悪化してしまった手乾燥にはその手荒れの症状や原因からハンドクリームの成分を選ぶことが大切です。保湿効果を損なわないハンドクリームの塗り方や成分の浸透力をアップさせる方法をここでご紹介しますので、ぜひごらんください。

手乾燥はなぜおこるのか

手がカサつくのは「乾燥」するから。しかし、手は顔や体の皮膚とは違う構造や生活習慣をしていることで乾燥がひどくなりやすいため、原因に見合った乾燥予防やケアが必要なのです。

どのように手乾燥がおこっているのかをまずは学んでおきましょう。

手が乾燥するメカニズム

手の皮膚表面の角層は厚いのが特徴ですが、手の甲部分の皮下組織は薄くなっており、顔に比べ皮脂腺が少ないことから、乾燥しやすい皮膚構造をしています。

皮脂が少ないということは、外的刺激から肌を守るバリア機能が弱いということ。皮膚の修復力も弱いため、正しいケアをしないと自然に手乾燥を潤すことは難しいのです。

手乾燥がおこる原因

皮膚の中でも構造的に乾燥しやすい手先ですが、手乾燥がおこる原因は、普段当たり前のように生活する上でさまざまな所にひそんでいるのです。

水を触る

手が顔や体の皮膚と圧倒的に違う点は「水を触る機会が多い」ことです。水を触ると肌内部の水分も一緒に蒸発しやすくなり、乾燥の原因に。ただ水を触るだけでなく、洗剤やシャンプーを使用することによって手の油分や皮脂も奪ってしまうのです。

空気に触れる

手は普段の生活で空気に触れやすいパーツです。空気の温度・湿度が手乾燥に影響するのはもちろん、冷たい空気に触れると血行不良で肌の機能が低下し、乾燥しやすくなってしまうのです。

物との摩擦

紙やパソコンなどで作業することが多い人は手指の油分が奪われやすく、手乾燥がおこりやすいです。

自律神経の乱れ

自律神経が乱れてしまうと、体内の血の流れが悪くなり、手指が冷えるだけでなく、皮膚細胞にまで栄養が行き渡らないことから乾燥しやすくなってしまいます。

アレルギー

手は物に触れる機会が多いため、空気中のホコリ、ダニ、動物や繊維質から気が付かないうちにアレルギー反応をおこしている場合があります。湿疹などができている場合、アレルギーによる乾燥状態であることも考えられます。

手荒れの症状

次に、ひどく手が荒れてしまった場合、どんな状態になりやすいかを確認しておきましょう。症状によって適したケア方法も変わるのです。

あかぎれ・ひび割れ

手表面の角質層が分厚く硬くなったところに深いひび割れがおこり、内部が赤く見えたり出血したりする状態のことをあかぎれといいます。皮膚の弾力性も低下し、かゆみもおこります。

湿疹

水仕事を良くする人がなりやすい手湿疹は、ひどくなると指関節に水泡ができ、赤くただれてきます。化膿するほどの状態はハンドクリームで保湿するだけでは改善されないので皮膚科を受診しましょう。

しもやけ

冷えや空気の乾燥により血行が悪くなることで皮膚が赤くなり、腫れや発疹、かゆみを伴うのがしもやけの症状です。手指が赤黒くなり、じんじんとした痛みとなることもあります。

手の乾燥に欠かせないハンドクリームの特徴と成分

このように手乾燥がひどくなる状態を予防するためにも、ハンドクリームでの保湿は欠かせません。ハンドクリームを選ぶ前に、その特徴と成分について知っておきましょう。

ボディークリームとの違い

保湿するという目的はスキンケア製品のクリームやボディークリームと変わりませんが、ハンドクリームは水分蒸発を防ぐ成分や油分を含んだものが一般的です。

また、医薬部外品の場合は、ひどい手荒れやしもやけの改善を目指すべく、血流改善や消炎作用のある成分が含まれていることがあります。

ハンドクリームの成分と効果

ハンドクリームに含まれている成分によって、手乾燥に期待できる効果も違います。美容成分や保湿成分はそれぞれ、手指にとってどのような役割を果たすのでしょうか。

尿素

固くなった手肌表面の角質を柔らかくする効果があります。皮膚が硬くごわついている手指に浸透させるとしっとりしますが、あかぎれなどが進行している状態で使うと刺激が強すぎることもあります。

ビタミン

ビタミンCやEが配合されているハンドクリームは保湿効果が高いだけでなく血行を促進してくれるため、細胞まで栄養が行き渡り、手肌表面のターンオーバーサイクルが安定します。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸には保水効果があるため、水仕事が多く手肌内部の水分が奪われやすい人に特におすすめです。

セラミド

保湿効果が高く、バリア機能となるセラミドは、皮脂が少ない手肌の乾燥に高い効果を発揮します。

オイル・バター

高保湿な油分を含むもの、スクワランオイルやシアバターなどは保湿が必要な状態のみならず、手乾燥の予防効果があります。

ナールスゲン

手が老けて見える状態、つまり乾燥によるしわを防ぐ目的でハンドクリームに配合され、注目されているのがナールスゲンです。アンチエイジング効果が高いため、手のくすみが気になる人にもおすすめです。

ハンドクリームの正しい選び方


たくさんの種類が販売されているハンドクリームですが、何を基準に選ぶのが正しいのでしょうか?手乾燥を防ぎ、保湿できるハンドクリーム選びのポイントをお話しします。

症状で選ぶ

基本は成分に注目し、自分の手指の状態を見極めて選びましょう。乾燥が進み、カサつきが気になるなら尿素やセラミド、「手老け」が気になりふっくらさせたいならヒアルロン酸配合のものやエイジングケア成分を含んだものがおすすめです。

また、ひび割れが深刻化し、痛みやあかぎれになっている状態では市販のハンドクリームで治療するのは難しいので皮膚科を受診する必要があります。
高保湿成分が配合されているハンドクリームでもパラベンやアルコールといった、敏感肌が荒れやすくなる成分が含まれている場合もあるので注意してください。

香りで選ぶ

ハンドクリームの香りでリラックス、ストレス解消効果があれば、手乾燥の原因の一つでもある自律神経の乱れを整えることも可能です。

好きな香りのものを選べば、ハンドクリームを塗る行為自体も苦痛でなく、楽しくケアできるので、手にのせた状態の香りにも注目してみましょう。

ライフスタイルに合ったものを選ぶ

仕事や家事、育児といった自分のライフスタイルに合わせたハンドクリーム選びも大事です。プッシュ式になっているハンドクリームを水道やキッチンのそばに置いておいたり、外出が多い場合はポーチに入れていても邪魔にならないサイズのものを選ぶとスマートに使用できます。

仕事中に塗る場合、オイルやバターなど保湿力が高いとべたつきが気になる場合もあるので、テクスチャーや質感にもこだわりましょう。

手乾燥をしっとりさせる基本のハンドケア


自分にぴったりなハンドクリームが見つかったら、いよいよ正しい塗り方を実践してみましょう。

ハンドクリームを塗る前に

ハンドクリームを塗る際、手洗い後など手に水分が残っていると、手肌内部の水分と共に残った表面の水分が蒸発してしまうため、必ずしっかりと拭き取っておいてください。

ハンドクリームの保湿成分が薄れるのも防ぐことができます。

ハンドクリームの適量

ハンドクリームの量は少なすぎると手指全体に行き渡りませんが、多すぎても美容成分が浸透しきれず意味がありません。一度に塗る目安量は指の第一関節にのる程度にし、乾燥が気になる箇所に増やす場合は一度クリームを浸透させてからにしましょう。

ハンドクリームの塗り方

適量を手のひらにのせ、30秒ほど反対側の手で挟むように温めます。こうすることで手肌への浸透力が上がります。次に、手の甲を包むようにていねいになじませます。指の間は左右を絡ませるようにし、最後に手のひらまで浸透させましょう。

こすり合わせるのではなく、やさしくなじませる、おさえるイメージで塗ることがしっとり手肌になるコツです。

見た目がぐっと若返る手乾燥対策


手指のケアを怠ってしまうと差がつくのが見た目年齢です。「老け手」を防止し、若々しい手肌をよみがえらせるために行うべき一歩先のエイジングケアと、予防策を最後にお伝えします。

爪先にオイルを

手肌だけでなく乾燥しやすいのは爪も同じです。爪周りの甘皮やささくれが目立つと手肌がしっとりしても美しい手先には見えませんので、若見えの手を演出するためにネイルケアも同時に行いましょう。

爪用のキューティクルオイルを爪の根元に一滴ずつ落とし、軽い力でくるくるとなじませます。マニキュアやジェルネイルも乾燥が原因ではがれやすくなるので、オイルでケアするとネイルも美しい状態が長持ちしますよ。

ナイトケアには手袋を

手肌の乾燥対策に落とし穴なのが就寝中です。ベッドルームの湿度が低いことやエアコンの風を受けると特に手指が乾燥しやすくなるため、ハンドケア用の手袋を使用し外気によって肌内部の水分を逃さぬように予防しましょう。

眠る前はスキンケアと同じように、水を触っていなくてもハンドクリームでケアしてあげてください。

水を触るときの注意点

水仕事をする際、手指の潤いが逃げない最適の温度は洗顔に使用する程度のぬるま湯です。洗い物をする際などに使用するキッチンの給湯器のお湯は、お風呂の温度と同じように38~39度に設定されていることが多いので、少し低めの32℃程度のぬるま湯を使用しましょう。

手指を乾燥させるときはタオルを摩擦させず、水滴をおさえるイメージでぬぐいます。施設のトイレに設置されてあるハンドドライヤーは、手指を乾燥させやすいので使用しないようにしてください。
  

手の乾燥を防いで手先から若返りましょう!


手乾燥を防ぎ、潤いある美しい手先にするには手荒れの状態に適したハンドクリーム選びと塗り方、プラスアルファのケアをすることが大事です。見た目年齢に差がつくハンドケアで、手先から若返りましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。