冬や季節の変わり目はもちろんですが、年齢が上がると悩みのタネになっていくのが「乾燥」です。特に乾きが表に出やすく、小じわやたるみなど「老け」を感じやすい目元の乾燥は年々気になりますよね。毎日なんとなく保湿をしていても潤った目元にならないというあなたのために、ここでは乾燥した目元の保湿と乾きを感じないための対策方法をご紹介します。目元の皮膚は薄く、デリケートな構造をしています。そのため、間違った方法でケアをしてしまうと乾燥が悪化してしまうことも。年齢が出やすい部分だからこそ、毎日続けられる簡単な保湿方法と乾燥対策で5年後も自信がもてる目元を育てていきましょう。

目元の乾燥

 乾きやすく、小じわが目立つと老け込んで見えたり冴えない印象になる目元に悩んでいませんか?まずは目元の皮膚が他の肌とどう違うのか、そして、なぜ目元が乾燥すると年齢の印象がぐっと上がってしまうのかを検証します。

目元の皮膚の構造

 乾燥しやすく、トラブルの多い目元の皮膚は顔の中でもデリケートな皮膚構造をもっているのです。

●皮膚が薄い
目元の皮膚の厚さは約0.6mm程度しかなく、顔の他の部分に比べ約3分の1ほどの薄い構造でできています。皮膚が薄いことで水分保持力も弱く、外的ダメージの影響を受けやすい部分なのです。

●皮脂腺が少ない
目周りの皮膚は皮脂腺や汗腺といった油分、つまり潤い成分が少なく、おでこや頬よりも乾燥しやすいのです。

●バリア機能が弱い
紫外線や摩擦などの外的刺激から肌を守るためのバリア機能は、皮脂や水分から潤い膜がつくられることで保たれています。そのため、皮脂や水分量の少ない目元はバリア機能が弱く、ダメージが肌に出やすい特徴があります。
 

目元が乾燥すると老けを生む

 次に、目元が乾燥するとなぜ老け込んだ印象を与えてしまうのかを考えていきましょう。

●小じわ
小じわの原因は乾燥です。肌表面の角質層内にある潤い成分が乾燥によりなくなると、肌に隙間ができてしまうことで小じわを生んでしまうのです。

●ハリ不足
ハリや弾力を保つ肌の奥にある真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸などの成分は、加齢や乾燥、体の酸化によって減少していきます。弾力不足によって皮膚が支えきれなくなり、ハリを失い下がった目元になるのです。

●メイクのりが悪くなる
肌に潤いがなくなり、乾燥してくると粉っぽくなり、メイクがキレイにのりません。また、乾燥が原因でメイクが崩れやすくなることも。何度もメイクを重ねてしまい、厚塗りの老けメイクになってしまうのです。

目元が乾燥しやすい理由

 それでは、なぜ目元は乾燥しやすく、トラブルが多いのかに迫ってみましょう。

●油分の量が少ない
肌表面に浮き出る皮脂は、すべてが汚れや不要なものではありません。皮脂は水分と同様、肌にとっては潤いやバリア機能となります。そのため、皮脂の少ない目元は油分が出にくく、乾燥からトラブルが起きやすいのです。

●アイメイク
アイシャドウやアイライナー、マスカラなど、たくさんのメイクアイテムを重ね塗りすることの多いアイメイク。化粧品そのものの成分が乾燥を引き起こすだけでなく、何度も塗布することで摩擦の影響から乾燥しやすくなるのです。

●クレンジング
しっかりメイクをした後にクレンジングは欠かせません。濃いアイメイクをしっかり落とそうと洗浄力の強いクレンジング液でゴシゴシすると、肌への負担は大きく、乾燥の原因に。また、ササっとクレンジングをすませてしまい、洗い残しがあることも肌にとってダメージが大きいのです。

●目を擦る
目のかゆみ、寝不足、ドライアイなどで目周りを擦ることは無意識に行っています。擦る際の力も強くなりがちで摩擦から受ける乾燥の影響も大きいので、目の乾きには注意しなくてはなりません。

●加齢
年齢が上がると、自然に肌内部の水分量や保湿成分(セラミド・コラーゲンなど)は減少していきます。よって、20代前半の頃のようなスキンケアや生活習慣を行っていると、自然に肌は潤いが失われていってしまいます。

●紫外線
紫外線は肌に炎症をおこし、乾燥を進行させるほか、肌代謝を悪くしたり体を酸化させ、老け肌をどんどん生んでしまいます。また、紫外線は目への影響も大きく、ドライアイにさせてしまうことも。目そのものにも紫外線対策は必要なのです。

間違ったケア方法は目元が老ける

 乾燥肌の原因の多くは間違ったスキンケアだともいわれています。思い込み美容は老けを進行させてしまうので、まずは自分のスキンケア習慣と比べ、若々しい目元づくりの準備をしましょう。

アイメイクに応じたクレンジングが大事

 あなたは、アイメイクをどのようにクレンジングしていますか?ウォータープルーフのマスカラやアイライナーを使用し、アイシャドウもグラデーションで上下がっつり・・・という場合は、ポイントメイク落としでコットンや綿棒を使い、丁寧にクレンジングする必要があります。
しかし、水で落とせるフィルムタイプのマスカラやクリームシャドウの単色使いなど、アイメイクがナチュラルな場合は、オイルクレンジングなどでしっかり落とす必要はありません。ミルクやバームのようなクレンジングで優しく洗うとメイクがオフでき、必要な皮脂や潤いまで落とさずに済みます。
アイメイクに合わせてクレンジングも選ぶようにしましょう。

アイケアは重ね塗りよりも一本で高品質なものを

 乾燥しやすい目元をとにかく潤そうとして、スキンケア時に何度も何度も美容液やアイケア製品を重ねて浸透させようとしていませんか?目元の皮膚は薄く、デリケートなため、さまざまな化粧品を肌にのせてしまうと肌への負担も大きく、摩擦によって逆に目元の乾燥につながることも。
 また、疲れているときなど、スキンケアが面倒な時に怠りがちなのがアイケアなので、あれもこれもとり入れようとしても続けられません。スキンケアは何よりも継続が大事。一本で安心できるアイケア製品で、毎日ていねいに保湿してあげましょう。

オイル美容は目元には適さない?

 皮脂不足になりがちな目元ですが、目周りの乾燥対策に最も効果が高く肌がもともともつ成分でもある「セラミド」は油分性の保湿成分であるため、オイルで保湿するとセラミドが流れる心配があります。目元用美容液やアイクリームに含まれる油分で十分に保湿できますので、過剰に美容オイルをプラスする必要はないのです。

目元の乾燥をなかったことにする保湿方法

 それでは、乾きが気になる目元を潤いに変える保湿方法をご紹介していきます。

化粧水はコットンで

 化粧水を塗るとき、頬やおでこなど面積の広い部分には馴染ませやすく、水分量は保たれていても、十分に浸透できていないのが目元です。
 水分量が少ない目元の皮膚には、化粧水による水分チャージが大切。たっぷりと化粧水を含ませたコットンを二つに折り、目の上、目尻、目の下と、丁寧に浸透させましょう。コットンは擦らせずに「置く」ように浸透させるのがポイントです。

アイクリームとアイセラム

 アイクリームと、アイセラムと呼ばれる目元用美容液、どちらを使用していますか?使われている成分はもちろん、メーカーによって様々ですが、とにかく乾燥が気になり保湿力を上げたいならアイクリーム、年齢が上がりたるみや血色、ハリ不足にも悩まされている場合はセラムを使用すると良いでしょう。
 アイクリームにもエイジングケア成分を含んだもの、アイセラムにも保湿効果が高いものはもちろんあるので、自分がスキンケアにとり入れやすく、使用感がいいものを選んでください。

目元の乾燥がおさまる保湿成分

 目元の乾燥には、角質層に届き、バリア機能となって高保湿が期待できる「セラミド」が最も効果を発揮します。乾燥による小じわも防ぎ、潤いがアップします。
 目元は皮膚が薄く、デリケートなので、刺激が強いビタミンCやアルコールなどの成分が含まれていると赤みやかゆみの原因になり、乾燥ダメージを悪化させてしまうことも。アイケア化粧品を使用したことがない場合は、低刺激なものから使用してみてください。

乾燥予防と対策で5年後も潤う目元に

 目元を保湿できるスキンケアができたら、これ以上目元の潤いが逃げないように、乾燥対策にも目を向けていきましょう。

UV効果のある下地を目元にも

 エイジングケアに紫外線対策は必須です。外出時には、怠りがちなまぶたや目尻にもUV効果のある化粧下地を仕込み、紫外線に備えましょう。目元は乾燥しやすいので保湿力の高い成分の下地を選んでください。

刺激と摩擦を避ける

 目元の皮膚は薄いため、刺激と摩擦の影響がすぐに乾燥となってあらわれてしまいます。無意識に目元を触りがちな人は要注意です。特に乾燥が気になるときはメイクも薄くナチュラルにし、極力触れない過ごし方をしましょう。
 スキンケア時も優しく、ていねいに化粧品を肌にのせることが基本です。

疲れ目対策が老けない目元をつくる

 目の疲れは乾燥だけでなく、老けた印象を与えがちです。目元の潤いをキープさせるため、疲れ目にしない対策も意識しましょう。

●スマホ依存
スマートフォンやパソコンの画面を長時間凝視すると、まぶたの筋肉が緊張し血流が悪くなります。水分や老廃物の流れも悪くなり、肌代謝が低下することでクマやくすみ、たるみの原因をつくってしまうのです。目に疲れを溜めないためにも、長時間の使用はやめましょう。

●睡眠不足
睡眠不足になると肌のターンオーバーが乱れたり肌荒れを引き起こすだけでなく、日中に眠気が起こってしまうことで目周りを無意識に擦ってしまいがちです。目元の潤いをキープしたいなら、毎日しっかり安定した睡眠時間を確保しましょう。

●ドライアイ
目が乾くとかゆみなどにより目を擦ってしまうだけでなく、イライラし自律神経も乱してしまいます。目の乾きには気をつけ、目薬の使用はもちろん、仕事で目をよく使う場合はこまめに休憩をとるなどし、目の疲れをとってあげましょう。外出時には帽子やサングラスで目の紫外線対策も忘れないでください。

まとめ

 美しい目元には年齢や品格が現れます。カサついた目元ではメイクも決まらず、華やかな印象になりません。目元に老けを及ぼす乾燥対策をしっかり行い、5年後も10年後も、自信のある目元を育てていきましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。