パーマやカラーリングで痛みがちな髪だから、ヘアケアは特に丁寧にしているつもり。でも…潤うどころかフケやかゆみが気になる…というあなた。一度スカルプケアを見直してみませんか。

頭皮の乾燥は様々なトラブルを引き起こします。放っておくと老化のサインを見逃してしまうことも。

今回は頭皮が乾燥する原因を踏まえ、おすすめの頭皮ケア方法をご紹介します。

頭皮が乾燥した状態とは?

正常な頭皮と乾燥した頭皮の状態のちがい

 頭皮の状態には大きく分けて「正常な頭皮」「乾燥した頭皮」「オイリーな頭皮」3種類あります。
この状態を分けるのは頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂の量。
正常な頭皮の場合は、皮脂の分泌量も適度に保たれています。
一方乾燥した頭皮は、皮脂の分泌量が少ない状態にあります。また、頭皮が乾燥している人は顔や体など全体的に乾燥肌のケースが多くみられることも。
最後にオイリーな頭皮の場合ですが、皮脂の分泌が過剰になっている状態と言えます。

皮脂の役割

頭皮から分泌される皮脂には以下の作用があります。

  1. 頭皮の水分を保つ・保湿の作用がある。
    頭皮の毛穴から出た皮脂は、汗と混ざって弱酸性の「皮脂膜」となり、頭皮を覆います。この皮脂膜が頭皮から水分が蒸発することを防ぎ、潤いを保っているのです。
  2. 殺菌作用。雑菌の繁殖を防ぐ
    皮脂膜は弱酸性の性質を持っていることは先述のとおり。お肌のトラブルはアクネ菌や黄色ブドウ球菌が原因と言われていますが、この雑菌が繁殖しやすいのはお肌がアルカリ性に傾いたとき。
    お肌や頭皮が弱酸性の状態であれば、雑菌や悪玉菌の繁殖を抑えることができます。
  3. 頭皮をなめらかに保つ
    お肌のコンディションにもいえることですが、適度な油分にはしっとりなめらかな肌触りを保つ効果が。
    頭皮がなめらかな状態であれば髪もつややかで健康な状態をキープ出来ます。
  4. ほこりや汚れ、紫外線などから頭皮を保護する
    私たちは普段からほこりや汚れにさらされて生活しています。
    また、紫外線も同様に大気中に存在しています。夏だけでなく冬にも降り注ぐ紫外線はお肌の水分を奪い、乾燥を引き起こします。
    皮脂膜のバリア機能がこれらの外的な刺激から頭皮を守ってくれているのです。

頭皮が乾燥するとこんなトラブルが起こる

皮脂の分泌が減少すると、頭皮が乾燥します。すると皮膚の代謝が衰え、ターンオーバーが乱れることに。
その影響で頭皮が乾燥し、フケやかゆみが出たり、頭皮がつっぱってヒリヒリと炎症を起こすことがあります。そのほか赤みや湿疹などの症状がでる場合も。抜け毛とも無関係ではありません。
以下に挙げる症状が頭皮の乾燥によって引き起こされる主なトラブルです。
・頭皮が痒くなる
・乾性のフケが出る
・頭皮ニキビ
・乾燥湿疹など炎症が起こる
・抜け毛

頭皮が乾燥する原因

シャンプー

毎日のシャンプーが頭皮の乾燥の原因となる場合があります。
頭皮の乾燥をシャンプーが引き起こすのは、シャンプーの成分や洗い方、シャンプーする環境などが必要な頭皮の皮脂までも落としてしまうためです。

・洗浄力の強い成分がシャンプーに含まれている
シャンプーには頭皮の汚れを落とすための成分が含まれていますが、その洗浄力が肌に対して強く作用してしまう場合があります。
特に、石油系界面活性剤が配合されている成分は強い洗浄力を持っているため乾燥した頭皮に使うには注意が必要です。
また、頭皮の乾燥が原因でかゆみが出ているのを頭皮汚れのせいだと勘違いして、一日に何度もシャンプーしてしまうケースも。
爪を立ててシャンプーするのも厳禁。爪が頭皮の角質を剥がしてしまったり、頭皮を傷つけ炎症を起こす原因になります。

・シャンプーの際のお湯の温度や水質
熱めのお湯でシャンプーをするのが好きという人もいるかもしれませんが、高すぎる温度のお湯は皮脂を流してしまうため、頭皮を乾燥させかゆみを引き起こす場合があります。
また、水道水に含まれる塩素が頭皮や髪にダメージを与えることも。これは塩素を取り除くシャワーヘッドに付け替えるなどの対策で改善されます。

老化

加齢によって女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少するのも頭皮が乾燥する原因。
エストロゲンは肌を潤す成分のセラミドやヒアルロン酸を増やしたり、コラーゲンの合成を促す作用があります。
エストロゲンの分泌が低下すると頭皮が乾燥し、お肌のトラブルも多くなります。

季節による影響

季節的な影響で頭皮が乾燥することも。
冬は空気が乾燥しているのでお肌も乾燥しやすくなりますが、お肌の一部である頭皮も同じ。
空気の乾燥の影響を受け、かゆみが出たり、皮がむけてフケのようになったりというケースが起こりやすくなります。
また、比較的空気が湿っている夏場も注意が必要。
夏の強い紫外線による日焼けは皮膚の水分量を失わせ乾燥の原因となります。日焼け止めを塗りにくい頭皮こそ、乾燥対策を心がけたいですね。

処方されて服用している薬の副作用によって頭皮の乾燥が起こる場合もあります。
また、パーマやヘアカラーをしている場合、これらの薬剤が刺激となることも。多くのヘアカラーはジアミンという成分やアルカリ剤が含まれているほか、パーマ剤にもアンモニア系など強いアルカリ性の成分が使用されていることがあります。
特に頭皮の状態が良くないときにパーマやヘアカラーを行うと乾燥しやすくなりますのでお勧めしません。

体調不良や病気など

ストレスや体調不良で血液やリンパの流れが悪くなり、頭皮に栄養がいきわたらなくなることで乾燥が起きます。偏った食生活や不規則な生活も頭皮環境を悪化させますので注意しましょう。
またアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など、皮膚の病気を持っている場合には刺激に対して肌が敏感になっているため、頭皮も乾燥しやすくなります。
内科の病気の影響が肌の乾燥に現れるケースも。体内の水分量を低下させる糖尿病や尿崩症のほか、甲状腺や下垂体の病気でも頭皮が乾燥します。
こちらは甲状腺や下垂体の機能が低下することで皮脂の分泌がコントロールできなくなり、乾燥が起こります。

頭皮が乾燥してしまったらこの対策を!

しっかりと保湿しましょう

頭皮乾燥の対策の要は何といっても保湿です。乾燥した頭皮にしっかり水分をいきわたらせ、潤わせましょう。
自宅で簡単にできる保湿ケアとして、頭皮専用のローションを用いる方法とスキンケア化粧水を頭皮に使用する方法があります。
ところで頭皮の乾燥にはローションとスキンケア化粧水のどちらが良いのでしょうか。
次の項目からは両者の特性と効果のちがいについて詳しくご紹介します。

頭皮専用のローションで保湿

頭皮専用のローションは、その名の通り頭皮が抱えるトラブルに対応することに特化して作られています。
頭皮の乾燥により起こるトラブルといえば「かゆみ」「赤みなどの炎症」「フケ」が多くみられます。スキンケア用品にも高い保湿効果が期待できる成分が配合されていますが、頭皮のかゆみや炎症に対応した成分は含まれていません。

頭皮の乾燥を防ぐ皮脂膜には雑菌の繁殖を防ぐ効果があることはご存知の通り。
頭皮など肌には「マラセチア菌」という菌が常在していますが、このマラセチア菌が異常繁殖してしまうと、皮膚のターンオーバーが乱れ、肌の水分量が低下して乾燥を引き起こします。

頭皮専用のローションでは保湿作用に加え、このマラセチア菌などの繁殖を予防する機能と、かゆみなどの炎症を抑える作用を持つ成分が含まれていることが多いのが特徴。
また、髪に覆われた頭皮へ液剤を届けやすくするため、スプレー式やノズル式など形状にも工夫がなされています。

スキンケア化粧水で保湿

頭皮も肌の一部。ですからスキンケア用の化粧水で保湿することでも十分な効果が期待できます。
スキンケア用品で頭皮ケアをする一番のメリットは、改めて買い足す必要がないこと。
頭皮の乾燥ケア専用ローションのようにかゆみや雑菌に対する成分は含まれていませんが、シャンプーなどで髪を清潔に保つことができているから雑菌ケアは必要なし、という人には手持ちのスキンケア用品での保湿がおすすめです。

特に化粧水や乳液は頭皮の乾燥対策に効果を発揮します。ただし油分が多く含まれているスキンクリームは毛穴に詰まって炎症などのトラブルを起こす可能性があるので控えましょう。
オリーブオイルや椿油など、人間の皮脂と混ざりやすい性質のオイルも頭皮の保湿ケアに使えますよ。

ローションや化粧水を選ぶときのポイント

頭皮専用ローションやスキンケア化粧水・乳液であれば肌に優しいタイプが多いので安心。
ただし頭皮が乾燥してトラブルを抱えている時には、より低刺激なものを選ぶとよいでしょう。成分にアルコールや添加物が含まれていないものがおすすめです。
最近ではオーガニックの頭皮専用ローションやスキンケア用品も多く発売されていますので、頭皮の保湿に取り入れてみると良いですよ。

日常に取り入れやすい頭皮の乾燥予防ケア


ここでは自宅で簡単にできる頭皮ケアのポイントをご紹介します。

正しいシャンプーの方法

頭皮の乾燥対策にはシャンプーを正しく行うことも大きなポイント。
シャンプーの方法次第で頭皮の保湿と血行促進効果が高まります。

・シャンプーをする前にはブラッシングを行う
洗う前にブラシでブラッシングすることで大まかなホコリや汚れを取り除くことができ、シャンプー時の洗浄効果もアップします。
豚毛や猪毛のブラシには油分や水分が含まれていますので、髪へのダメージを抑えることができます。

・シャンプー時のポイント
シャンプーをつける前にはお湯でしっかりと髪全体を濡らしましょう。この時ぬるま湯程度の温度のお湯を使うと頭皮に負担がかかりません。
シャンプーを容器から手に出し、しっかりと泡立ててから濡れた髪に乗せましょう。容器から直接髪や頭皮につけるのはNG。洗い残しの原因になります。
親指以外の4本の指の腹を使って、頭皮に爪を立てずに優しくマッサージしましょう。
シャンプーはぬめりが取れるまでしっかりと洗い流しましょう
コンディショナーは髪への栄養補給。頭皮ではなく髪になじませましょう

・タオルドライなど乾かし方のポイント。
シャンプー後は余分な水分を残さずしっかりと乾かしましょう。生乾きは雑菌が繁殖する原因となります。
タオルドライはゴシゴシと頭皮をこすらず、髪をタオルに挟んで水分をタオルに吸わせましょう。
軽くブラシで髪を整えたらドライヤーで乾かします。頭から20cmほど離して使いましょう。根元にしっかりと風を当て、髪全体の根元を乾かしてから表面や内側も乾かします。最後に冷風を当てるとキューティクルが整って髪にツヤが出ます。

シャンプーの成分にこだわる

洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮が乾燥する原因に。そのため、界面活性剤やアルコール、添加物を使用していないものを選ぶようにしましょう。
乾燥した頭皮には洗浄力が強すぎず、皮脂を落としすぎないアミノ酸系シャンプーや、肌に優しくしっかり頭皮を洗浄できるオイル系のシャンプーがおすすめです。

頭皮の保湿と血行促進方法

頭皮専用ローションやスキンケア化粧水を使った日常的な頭皮ケアも保湿に効果があります。
タイミングとしてはシャンプー後の乾いた髪に行うのがおすすめ。頭皮にローションや化粧水をつけ、指の腹で優しくなじませます。
オイルを使った頭皮マッサージもおすすめ。頭皮の血行を促進し、乾燥を防ぎます。また頭皮と顔の皮膚はつながっているためリフトアップ効果も。
マッサージ用の器具やブラシを使えば、自分でも簡単に頭皮マッサージができますよ。

紫外線ケア

紫外線ケアは夏だけでなく一年中行いたいもの。最近では髪や頭皮にも使えるUVケア用品が充実しています。
また、外出時には帽子や日傘を使うのもおすすめです。
頭皮が日焼けしてしまったらアフターケアを入念に。冷たいタオルで頭皮の熱を取った後に、コットンたっぷり浸した化粧水で頭皮に潤いを補給しましょう。

生活習慣を整える

食事や生活習慣も頭皮の乾燥対策と無関係ではありません。三食バランスの良い食事を心がけ、脂分の摂りすぎに注意しましょう。
また適度にストレスを発散しながら、良質な睡眠を確保する生活を心がけましょう。

頭皮が乾燥する原因を正しく知って正しい保湿対策を

頭皮が乾燥する原因はいろいろなものがありますが、シャンプーによる皮脂の落としすぎや空気の乾燥など、ちょっとした対策で改善できることも少なくありません。
特にシャンプーは、洗う前のブラッシングや髪の乾かし方など、いつものケアにひと手間プラスするだけで大きな効果が期待できます。
頭皮用のローションやスキンケア化粧水に乳液などを活用するのも保湿対策のひとつ。
乾燥トラブル知らずの健康な頭皮づくりに役立ててくださいね。

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