オフィスのエアコンで肌がカサカサ、目もショシボショボで困っていませんか?また、冬は暖かく快適なショッピングモールは長時間いると喉かカラカラになりますよね。実はこういったオフィスや屋内施設のエアコンは家庭よりも乾燥しやすくなっています。このような場所での乾燥対策を知っておきましょう。

エアコンで乾燥する理由

エアコンで乾燥するのはあたりまえだと思いますよね。家庭なら部屋干しをしたり、除湿器をつけたり、お湯を沸かしたりと湿度をあげる工夫はたくさんありますが、オフィスや大型商業施設ではそういうわけにいきません。さらに、そのような場所ならではの乾燥しやすい理由があるのです。詳しくみてみましょう。

エアコンが水分を奪う?

エアコン暖房で乾燥するのは、空気の水分が失われるためだと思うかもしれませんが、そうではありません。空気中に含むことができる水分の量は、気温が高いほど多くなります。エアコンには加湿機能がないため、気温があがれば含むことができる水分に対して、実際に含んでいる水分が少なくなります。そのために、湿度が下がり、乾燥していると感じます。
ガスや石油ファンヒーターは部屋が乾燥しないイメージがありますが、これは燃焼するときに水蒸気が発生するためです。

オフィスと家庭のエアコンの違い

オフィスや大型商業施設では業務用の高出力のエアコンが使われていますが、性能はあまり変わりません。ただ、家庭との違いは、建物内すべて空調が一括管理されています。窓を開けて換気することもありません。オフィスならパソコンなどの精密機器が置かれているので、加湿が好ましくない場合があります。このような環境から、家庭よりも乾燥しやすいのです。

オフィスや大型商業施設での乾燥対策が大切な理由

オフィスで仕事している人はもちろん、休日にショッピングモールでランチや買い物を楽しむ人も多いでしょう。こう考えると、実は家よりも長時間過ごしている場所ではないでしょうか。それにもかかわらず、家よりも乾燥対策を怠りがちです。乾燥はつらいだけでなく、トラブルの原因にも。その理由をみてみましょう。

肌の乾燥でシワの原因に

皮膚には天然の保湿成分が含まれており、常に湿っている状態を保つことで、ほこりや菌、紫外線などの外からの刺激によるダメージを防いでいます。乾燥するとバリア機能が失われるために、ダメージを受けやすくなります。皮膚がダメージを受けると、ターンオーバー機能(新陳代謝機能)が失われて、保湿成分を作る機能が低下したり、ハリや弾力が失われます。そしてシワが目立つようになります。

目の乾燥で視力低下

オフィスでパソコン作業を長時間続けると、目の疲れでドライアイの症状がでます。しかし、ドライアイは疲れ目だけでなく、乾燥した環境も原因となります。目の表面は涙で常に潤っている状態を保ち、皮膚と同様に外からの刺激から守っています。目の表面が乾燥すると、異物感やかゆみ、目が疲れやすいといった症状がでます。オフィスの乾燥はパソコン作業と合わせて目には大きな負担になるでしょう。

インフルエンザなどの菌が蔓延

インフルエンザなどの菌は、乾燥した環境を好みます。オフィスでは限られた人しかいないかもしれませんが、ショッピングモールでは多くの人が行きかっています。中には風邪をひいている人や、インフルエンザウイルスを保菌している人もいるでしょう。乾燥していて、かつ、換気が十分でない環境に長時間いれば、感染する可能性は非常に高くなります。

オフィスでできる乾燥対策

家と違って好きなようにふるまえないのがオフィスの難点ですね。オフィスでもできる乾燥対策を以下に挙げてみました。

コップを置いておく

置く場所があるなら、水を入れたコップを置いておきましょう。せまい範囲なら湿度をあげる効果があります。のどの乾燥対策に水分をこまめにとる方も多いですが、ペットボトルよりコップの方が加湿もできて一石二鳥ですね。ただ、こぼさないように注意してください。

携帯用の加湿器を置く

卓上に置ける小さい加湿器を置くのも効果的です。ただ、パソコンなど精密機器への影響を心配する方も多いですね。基本的には、湿度を上げ過ぎたからといってパソコンが壊れることはないのですが、加湿器から発生する蒸気が水滴となって周囲につくようなものは注意が必要です。

濡れタオルを置いておく

オフィスでは部屋干しはできませんが、濡らしたタオルやハンカチを置いておくだけでも効果があります。テーブルの上でもよいですし、デスクの引き出しにかけておくと邪魔にならなくてよいですね。

カフェイン飲料は控える

カフェインは利尿作用があり、体を冷やす効果もあるため、乾燥対策には不向きです。ただ、集中力を上げたり、抗酸化作用があるなど、プラスの面もあります。カフェイン飲料は休憩の時など決まった量にとどめておき、水分補給は水や麦茶などにしておきましょう。

化粧直しは保湿重視

エアコンの乾燥で肌がカサカサ、化粧が崩れて困るという方も多いでしょう。簡単にできる保湿対策として、ミストタイプの化粧水がありますが、使い方を間違えると逆効果になります。水分が多いので、ミストを吹きかけるだけでは再び乾燥してしまいます。ミストタイプの化粧水は保湿成分がたっぷり入ったものを選び、吹きかけたあとは乳液でおさえましょう。化粧直しは乳液をつけて崩れた部分を拭き取ってから、再び保湿して化粧を付けなおすとしっとりきれいになりますよ。

ドライアイ用の目薬を常備

ドライアイは涙が渇いたり、分泌が少ない場合に起こります。乾燥した環境では、涙が渇きやすいので、ドライアイ用の目薬を使いましょう。ドライアイを疑うときの基準は、「目を10秒以上開けっぱなしにできない」「まばたきの回数が1分間に40回以上」となっています。ドライアイは人工涙液をこまめに点眼することで改善しますので、眼科を受診するとよいでしょう。

商業施設でできる乾燥対策


買い物に夢中になって、のどがカラカラ、手も肌もカサカサ、という状態になりやすいショッピングモール。不特定多数の方がいるため、乾燥した環境による感染も気になります。商業施設でもできる乾燥対策を以下に挙げてみました。

マスクをつける

感染対策にはマスクが一番です。1人で過ごす場合はまだしも、友達や家族と過ごす場合はおしゃべりで口が開くことが多いもの。のどの粘膜は、常に湿った状態を保つことで外からの菌の侵入を防ぎます。乾燥した環境で口を開けると、のども当然乾燥し、無防備な状態になるのです。のどの乾燥を防ぎ、感染から身を守るには、マスクをするか、口を閉じておくことが大切です。

飲み物を常備

乾燥した環境では、知らない間に体の水分が蒸発します。ショッピングモールで過ごしていて「疲れて動けない」といったときは、脱水状態に近づいているかもしれません。体内の水分が減れば、肌も乾燥します。施設内の自動販売機で飲み物を買ってもよいですが、のどが渇いたらいつでも水分補給できるように飲み物を常備しておきましょう。その時に、甘い飲み物ではなく、水や麦茶といった利尿作用のない飲み物がおすすめです。

調整しやすい衣服を着る

寒さ対策として、体から発生する水蒸気で発熱する機能をもつ衣類を着ている方も多いでしょう。それに加えてセーターやダウンコートなど、寒い冬には防寒対策をしっかりしていることだと思います。しかし、エアコンで快適な温度に調整された商業施設では、コートを脱いでも暑いことがあります。コートなら簡単に脱げますが、下着はそうはいきません。買い物で歩き回って汗をかくこともあります。そうなるとますます体が乾燥します。脱ぎ着しやすいように、薄めの服を何着か重ね着するとよいでしょう。

普段から気を付けるべき乾燥対策

外出先での乾燥対策は限界があります。乾燥が続けばシワが増えて老け顔になり、体調も崩しがちになります。家庭での乾燥対策もしっかり行いましょう。

保湿中心のスキンケアを念入りに

肌の保湿をとことん行いましょう。特に乾燥しやすいお風呂上りに、しっかりと保湿することで肌が回復します。そのポイントをみてみましょう。

<洗顔>
入浴時の洗顔は熱いお湯で洗いがちですが、お湯の温度が高いと皮脂が落ちすぎてしまいます。ぬるめのお湯でやさしく洗うことを心がけましょう。

<化粧水>
洗顔後の肌は無防備な状態です。しかし、入浴後の毛穴が開き、血行がよくなった状態は、化粧水の成分をしっかりと吸収してくれます。入浴後はできるだけ早く、保湿成分の入った化粧水をたっぷりと肌に浸み込ませましょう。

<乳液・美容液>
化粧水だけではすぐに水分が蒸発してしまいます。化粧水が浸み込んだことを確認したら、すばやく乳液などの油性成分でお肌に蓋をしましょう。水分が多めの美容液は乳液の前に、油分が多めの美容液は乳液の後につけて、しっかりと保湿しましょう。

<クリーム>
さらに乾燥しやすい部分には、油分たっぷりのクリームを塗りましょう。目のまわりや口のまわりは乾燥しやすくシワができやすい部分です。念入りに保湿しましょう。

お風呂上りだけでなく、朝のメイク前にもしっかりと保湿することでメイクのもちもよくなります。失われた水分を補充するだけでなく、失われてもよいくらい水分を入れ込みましょう。

食事で体の水分を補う

エアコンの乾燥を防ぐためには、肌表面の保湿だけでは足りません。バランスのよい食事を心がけるとともに、水分を含んだメニューを毎食とりいれましょう。炒め物よりも汁物や煮物、パンよりも炊きたてのごはんの方がよいでしょう。ビタミン、ミネラル、たんぱく質は肌の調子を整えたり、皮膚を作る働きがあります。フルーツ、肉や魚も積極的にとりましょう。

バランスの良い食事は基本ですが、乾燥対策のために控えておきたい食事を挙げておきます。

・コーヒーなどのカフェイン飲料
体を冷やすので代謝が下がります。利尿作用があるため、水分補給には向きません。

・冷たい飲み物や食べ物
アイスなど冷たいものは体を冷やし代謝を悪化させるので避けましょう。生野菜も体を冷やしがちです。野菜を摂るなら温野菜サラダがおすすめです。

・糖分、脂質、塩分の多い食事
甘いクッキーや揚げ物といったカロリーの高いイメージの食べ物は、糖分、脂質、塩分が多く含まれています。糖分、脂質は体を冷やしますし、塩分は摂り過ぎると浸透圧の関係で細胞から血管へと水分が移動し、肌は乾燥します。

運動と睡眠で体の調子を整える

エアコンの乾燥に負けない体を作るには、体調を整えることが大切です。体は眠っている間に日中受けたダメージを回復させようとします。乾燥でダメージを受けた部分は、質の良い睡眠でリセットしましょう。また、適度な運動で全身の血行をよくしておくことも大切です。特に乾燥しやすい指先は、血行不良が主な原因です。適度な運動は質の良い睡眠を得るためにも必要です。

運動するひまがないという方も、寝る前の簡単なストレッチで血行をよくすることができます。普段同じ姿勢ばかりしている人は、関節の部分で血流が滞りがちです。まずは全身を思いっきり伸ばして深呼吸しましょう。デスクワークが多い方は、股関節や腰回りの血流が滞りがちです。体をひねる運動や開脚をするのが効果的です。

寝る前にゆったりとした気分でストレッチをすることで、良い眠りにつけるでしょう。寝る前のテレビやスマホは避けてくださいね。

オフィスや商業施設でもエアコンの乾燥対策を忘れずに

冬はどこにいっても乾燥の危険にさらされています。乾燥肌の原因になるだけでなく、視力低下や感染の原因にもなります。普段の生活も見直しながら、オフィスや商業施設のエアコン乾燥にも注意しましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。