家事や仕事でいつも酷使している指先は乾燥しやすい場所。冬場の手あれはひび割れやあかぎれでかゆみや痛みが出たりと特に悩みが深くなりますね。そこで今回は指先の乾燥対策。ガサガサにあれてしまった指先のケア対策や乾燥を予防する方法、効果的なハンドクリームの塗り方をご紹介します。

指先が乾燥した状態とは

指先が乾燥した時にはこんな症状が

手は体の中でも特に年齢が出やすいパーツです。そのため、普段からケアをしっかり行っている人も多いはず。
そんな中でも手、特に指先の乾燥の悩みは尽きませんね。手や指先は洋服で保護されることが少ないので、外気に触れやすいうえ、家事などの影響で乾燥したりあれたりしやすいのです。

指先が乾燥すると、肌がカサカサになってひび割れやあかぎれなどの症状が出ます。
両方とも似たような症状ですが、ひび割れは肌表面の表皮が乾燥によって割れている状態のことを指します。
またあかぎれはひび割れがさらに奥の肌の真皮にまで達している状態です。ひび割れよりもさらに症状が深刻で、かゆみや痛みを伴い、血がにじむこともあります。

1-2. 特に乾燥しやすい場所と症状の進行について
指先が乾燥しやすいのは、主に利き手の親指や人差し指、中指と、指の中でもよく使う場所。
はじめはこの場所から乾燥し、白く粉を吹いたり、カサカサとした皮膚がはがれ落ちます。はがれ落ちた場所の皮膚はさらに硬くなり、ひび割れたり指紋が無くなったりします。
乾燥を放っておくと指先だけでなく手のひら全体にまで症状が広がります。さらに状態が悪化すると赤みやかゆみが出るだけでなく、水ぶくれになったり手湿疹になったりすることも。
ここまで悪化してしまったら皮膚科を受診し、治療を受けることをおすすめします。

指先が乾燥する原因

指先が潤うしくみ

指先をはじめとしたお肌の潤いは、皮膚の表面の角質層にある皮脂と天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質のバランスによって保たれています。
指先は顔や手の甲などに比べて皮脂を分泌する皮脂腺が多くありません。そのため、角質を覆う皮脂膜がほかの部分に比べて薄くなっています。
その代わりに指先は角質層が体のほかの部分よりも厚くなっていて、その厚みが皮膚を保護する役割を担っています。

肌にダメージを与える要因

指先の角質層にダメージを与える要因は主に「水(お湯)」「洗剤や消毒薬」「摩擦」の3つです。
洗剤やせっけんを用いて水仕事を行うと指先の水分が失われやすくなりますが、これをケアせずに水仕事を続けていると指先に加わった摩擦の刺激が角質層の弾力を失わせます。
その結果、ひび割れやあかぎれが起こるというしくみです。

・お湯
温度の高いお湯で洗い物をすると皮脂膜や細胞間脂質といったお肌の潤に必要な成分まで洗い流してしまいます。
そうするとお肌のバリア機能が失われ、指先の乾燥を加速させる。

・界面活性剤を配合した洗剤やせっけん
界面活性剤は特に汚れを落とす力の強い成分です。
素手で海面活性剤配合の洗剤を使って水仕事を続けていると、汚れと一緒に指の油分も洗い流してしまいます。

料理の準備に後片付け、掃除や洗濯など、洗剤を用いながら水仕事を行う時間が多い主婦は、指先が乾燥しやすい環境にあります。
また風邪や食中毒予防のための手洗いは念入りに行いたいものですが、同時に指先の皮脂も洗い流す機会が増えるということでもあります。

そのほかの原因

指先の乾燥にはそのほかにも原因が考えられます。
・年齢による乾燥
年齢を重ねることによって肌の皮脂分泌が衰え、天然保湿因子や細胞間脂質も減少してお肌から水分が蒸発しやすくなり、乾燥が起こります。

・手の水虫
白癬菌というカビの一種に感染することによって起こる水虫は、足だけでなく手にもできることがあります。皮膚の疾患ですからクリームで保護しても良くなりませんので、すみやかに病院を受診しましょう。

・アレルギー
アレルギー反応を引き起こす原因物質を知らずに食べたり触ったりした時にも、指先の乾燥やかゆみが起こることがあります。

・アトピー性皮膚炎
もともとアトピー体質だった人が大人になってからストレスや疲れが溜まっている状態で発症するケースもあります。

・甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌量が低下した時の症状のひとつに、乾燥によるかゆみが出ることがあります。

指先が乾燥してしまったときの対策

まずは指先の皮膚を保護する

指先が乾燥してひび割れやあかぎれができてしまったら、まずは皮膚を保護することが第一です。
ハンドクリームはお肌に水分や油分を補ってくれるほか、肌あれに効果的な成分が配合されているものもありますので症状にあったものを選ぶのが良いでしょう。
ワセリンは患部を刺激から保護したり、水分がお肌から逃げないようにフタをする役割を果たしますが、ワセリンだけでは水分を補うことができません。
そのためワセリンを用いるときには、保湿成分を含むハンドクリームと一緒に使うのがおすすめです。
手や指先の乾燥に効果的な成分は以下の通りです。

・尿素
尿素は人の体にも存在するNMF(天然保湿因子)のひとつです。
保湿作用とともに、たんぱく質を分解して皮膚の角質を柔らかくする作用を持ち、医薬品や化粧品にも用いられることの多い成分です。
ただし、肌あれの症状が落ち着いたお肌に対しては角質の剥がれを早めるだけとなります。
尿素配合のクリームはひどい肌あれ状態のお肌に用いて、症状が改善したら他の成分のケアへと移行するとよいでしょう。

・ビタミンE
皮膚の血行促進や角質を柔らかくする効果があります。
ビタミンEは皮膚から直接吸収され、血行を促進し皮膚の温度を高めるほか、毛細血管にも働きかけます。保湿効果に優れるほか抗酸化作用もありますので紫外線が気になる人にもおすすめの成分です。

・グリセリン
植物や動物に含まれているアルコールの一種で、人間の体にも含まれる成分です。
見た目は無色透明でヌルヌルとした手触り。水に溶ける性質を持っています。
体内に摂り入れることで血行促進効果と保湿効果を発揮するほか、皮膚を柔らかくする効果も期待できます。

手あれがひどいときの水仕事対策

指先がひび割れたりあかぎれができている時には出来るだけ肌を刺激せず、水仕事を控えたいところ。
そうはいっても毎日の水仕事を一切しないというわけにはいきませんね。
そこで手あれひどい時におすすめの水仕事対策をご紹介します。

・ゴム手袋を着用
ゴム手袋をはめて水仕事をすれば、水やお湯、洗剤に直接触れることがありません。あかぎれがある場合も傷口への刺激からお肌を保護するので安心して作業できます。

・天然素材の手袋+ゴム手袋を着用する
ゴム手袋を直接肌につけるとお肌がかぶれてしまうという人は、ゴム手袋の下に天然素材の手袋を着用するとよいでしょう。
天然素材でおすすめなのは木綿やシルク。あれた肌や敏感肌にも刺激の少ない優しい肌触りが特徴です。
まずハンドクリームを指先や手にまんべんなく塗ってから木綿やシルクの手袋をつけ、その上にゴム手袋を着用します。
天然素材の手袋は通気性が良くお肌の保護にぴったり。そのうえ気密性の高いゴム手袋をつけることで指先が適度に保湿され、ハンドクリームの成分もお肌に浸透しやすくなります。
手あれ防止と保湿ケアが同時にできる、一石二鳥の方法です。

指先の乾燥を予防するケア

乾燥や寒さから指先を守る

日常的にハンドケアを取り入れ、乾燥や寒さから指先を守りましょう。
まず出来る限り指先を刺激にさらさないことが大事。水仕事をするときには手袋を着用してお湯や洗剤からの刺激を抑えましょう。
どうしても素手で水仕事をしなければならないときはお湯の温度に注意。熱すぎるお湯は厳禁ですので、ぬるま湯を使いましょう。また洗剤を用いるときはできるだけ界面活性剤が使用されていない低刺激のものを選び、薄めて使うとよいでしょう。

水仕事で手が濡れた後にはハンドクリームなどでこまめに保湿ケアをしましょう。
ひび割れやあかぎれができて肌あれがひどい時には尿素やビタミンE配合のクリームがおすすめ。クリームを塗った後にワセリンでしっかり油分を補給するとさらに保湿効果が高まります。

眠るときにも保湿を

眠るときにも手や指の保湿をする場合にはハンドクリームを指先や手にたっぷりと塗ってから木綿やシルク素材の手袋を着用するのがおすすめ。
手の保護や保湿に加えてハンドクリームが寝具についてしまうのを防ぎます。
最近では眠るとき専用のナイトグローブというアイテムも売られています。
でも眠るときには手袋をはめない方が良いという説もありますよね。これはどういうことなのでしょうか。

眠るときに使用しない方が良い手袋はビニール素材など、通気性のないもの。ハンドクリームを塗ってからビニール手袋をして寝ると、手の皮膚がふやけてしまいます。
皮膚がふやけると肌のバリア機能が低下するため保湿のつもりが逆効果に。
手袋を夜間に着用する際には、通気性がポイントになります。
木綿やシルク素材は通気性があって蒸れにくいため、ナイトケアにはおすすめなのです。

効果的なハンドクリームの塗り方

クリームを塗る前のケア

クリームを塗る前に指先のケアを行うことで、ハンドクリームの保湿効果を引き出すことができます。

・化粧水やローションで保湿
毎日のスキンケアで使っているものでも構いませんし、安い化粧水やローションを買って惜しげもなくパシャパシャとたっぷりつけるのもおすすめ。
化粧水を手に取って、乾燥している部分を中心にお肌に染み込ませます。化粧水を擦り込むのはNG。
一度につけようとせず、少量ずつ、何度も重ねづけする感覚でトントンと軽く叩き込んでいくと浸透しやすくなります。
お肌が吸い付くような手触りを目指して水分を補給しましょう。

・キューティクルオイル塗って指先に油分を与える
化粧水やローションが乾いたらキューティクルオイルを塗りましょう。キューティクルオイルは、爪から失われがちな油分や水分を補ってくれます。
爪や甘皮のほか、指先のささくれやすい部分に塗ってからくるくると円を描くようにマッサージします。

・ハンドクリーム
そのまま塗っても構いませんが、保湿効果をより高めるためには手のひらでクリームを温めてから使うと効果的。
温められることでクリームのに含まれる油分が柔らかくなるため、テクスチャーの伸びがよくなり、肌への浸透力が高まります。

ハンドクリームの塗り方

指先や手の保湿準備ができたら、ハンドクリームを塗っていきましょう。
出来れば時間をかけてじっくり丁寧に塗りましょう。クリームの成分を指先までいきわたらせ、保湿効果が高まります。

・適量のクリームを手に取る
まずはハンドクリームを手に取ります。クリームによって適量が異なりますので、クリームの使用説明に従うとよいでしょう。
目安としては、ジャータイプの容器に入っているクリームはさくらんぼ大、チューブタイプの容器のクリームは3~4cmくらいになります。
指先の乾燥がひどい場合には少し多め、べたつきが気になるようなら少なめと、細かく調整してもOKです。
クリームを手のひらに乗せたら、両手ですり合わせながら温めます。

・手の広い面にクリームを塗る
まずは手の全体にクリームをいきわたらせます。片方の手のひらを使って、反対の手の甲を優しく抑えるようにクリームを塗り込んでいきます。
この時にゴシゴシと強く擦り込むと摩擦により肌に負担がかかりますので、優しくお肌になじませましょう。

・指にまんべんなくクリームを塗る
つぎに指にもクリームを塗り込みます。
両手の指を組み、交互に滑らせるようにして動かすことで指の間にもクリームをなじませます。
そのあと指の付け根から指先にかけて、軽く握るようにして浸透させます。一本ずつ丁寧に保湿しましょう。

・爪の周りも忘れずに
爪の周りも乾燥しやすい部分ですので忘れずにクリームを塗りましょう。
クルクルと縁を描くようにマッサージしてクリームの保湿成分を肌になじませます。

クリームが手の隅々までいきわたったら、べたつきが残らないようになじませてケア完了です。

お湯や洗剤でダメージを受けやすい指先は丁寧に保湿を

生活のなかで水仕事は切っても切れないもの。熱いお湯や洗浄力の強い洗剤でお肌にダメージを受けた指先は最も乾燥しやすい部分です。
お肌がガサガサになって見栄えが悪いだけではなく、血がにじんだり痛みが伴うほど悪化してしまうと毎日の生活にも支障が出ます。だからこそ、指先の保湿ケアは丁寧に行いたいですね。
手袋で水や洗剤をガードして水仕事を行ったり、水仕事の後にはこまめにクリームで保護しましょう。
ハンドクリームには油分だけでなく水分や保護成分もふんだんにふくまれていますが、クリームを塗る前にひと手間加えるだけで保湿効果がグンとアップします。
なめらかな指先で過ごすために、ぜひ毎日のハンドケアに取り入れてみてくださいね。

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