ニキビはオイリー肌だけでなく、乾燥肌によっても引き起こされます。厄介なのは表面が一見オイリーなのに内側は乾燥しているというインナードライ肌にできるかくれ乾燥ニキビ。スキンケアの方法を間違えやすいため、さらに症状が悪化しやすいのです。
今回はインナードライ肌の見分け方やかくれ乾燥ニキビ対策スキンケアのポイントをご紹介します。ニキビのお悩み改善に役立ててくださいね。

脂性ニキビのつもりでケアしていたら実は乾燥ニキビだった?


1-1. 乾燥肌にもニキビは現れる
思春期の頃からニキビが出やすいお肌で、今も大人ニキビに悩まされているという人は多いですよね。
肌が皮脂でテカテカしているので一生懸命洗顔や皮脂のふき取りをしているのにニキビが良くならない…そんな時は自分の肌質とニキビケアをもう一度見直してみませんか。
お肌がテカテカしていてニキビが出たからといって、オイリーな脂性肌とは限りません。意外なことに、実は乾燥が原因のニキビの可能性もあるのです。

女性の8割はインナードライ肌?

「乾燥」が原因のニキビというと乾燥肌にできるニキビをイメージしがちですが、乾燥ニキビには2種類あります。
「乾燥肌」にできるニキビと、「インナードライ肌」にできるニキビです。
インナードライ肌にできるニキビは一見すると脂性ニキビに似ているため、洗顔や皮脂を取り除くケアをしがち。しかし脂分を取ればとるほどニキビも肌環境も悪化してしまうのです。
このインナードライ肌、実に8割の女性が当てはまる可能性があるといわれています。

かくれ乾燥ニキビを引き起こすインナードライ肌

インナードライ肌とは

インナードライ肌は、その名の通りお肌の内側が水分不足で乾燥している状態。反面お肌の表面には皮脂が分泌されているため、ちょっと見ただけでは脂性肌と変わりません。
脂性肌は肌の内側に水分がありますが、インナードライ肌はカラカラに乾燥しています。よってインナードライ肌は「乾燥肌」に分類されます。
インナードライ肌の質感はざらついてキメが荒く、ごわついています。
毛穴が大きく開いて、さらにお肌がつっぱる感じがあればインナードライ肌だといえるでしょう。

インナードライ肌が起こるしくみ

お肌が乾燥したのを察知すると、現時点で保持している水分を保つために皮脂を分泌させます。
皮脂は保湿クリームのような役割で肌を保護します。皮脂を取り除くと乾燥した肌内部の水分が失われるのを防ぐために、さらに皮脂を分泌させます。
この過程を繰り返すことによって、表面には大量の皮脂が分泌されているのに内側は水分が不足しているという肌状態になってしまうのです。

インナードライ肌の特徴と見分け方

インナードライ肌の特徴は、顔全体の肌表面が皮脂でテカっていて、肌内部も全体的部分が乾燥しています。
つまり、顔全体の水分量が正常肌より少なく、脂分の量も正常より多い状態です。
このインナードライ肌を自分で見分ける方法は、「洗顔後、化粧水をつける前の肌の状態」。
洗顔直後に化粧水をつけていない状態のお肌は、肌の内部の水分状態が実感しやすいのです。

洗顔後のお肌が「皮脂がういてテカリが出ているのに突っ張る」のであれば、インナードライ肌の可能性が高いといえるでしょう。
「肌がつっぱる」という感覚が、乾燥しているサインです。
ちなみに脂性肌の場合、肌の内部は潤っていますので、洗顔後に何もつけない状態では「お肌はテカリがでてつっぱらない」傾向にあります。
ただしこの方法はあくまでもおおまかな目安ですので、自分のお肌のタイプを正確に把握したければ皮膚等病院で検査してもらうのがよいでしょう。

かくれ乾燥ニキビはケアの方法を間違えやすい!

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一見脂性ニキビに見えるかくれ乾燥ニキビ

肌の内側が乾燥したインナードライ肌にもニキビができます。
お肌に皮脂が浮き出ていてニキビができたとあれば脂分をふき取ってしまいたくなりますよね。
インナードライ肌にできるニキビはふき取ればふき取るほど水分の蒸発を防ぐために皮脂の分泌が盛んになります。つまり乾燥肌のニキビと同様のケアが必要な、「かくれ乾燥ニキビ」なのです。
皮脂を取り除くニキビケアを行っても全く改善が見られない場合にはかくれ乾燥ニキビである可能性が高くなります。
皮脂を落とすケアはインナードライ肌のニキビケアとしては逆効果になりますので注意しましょう。

かくれ乾燥ニキビができるしくみ

通常のニキビは過剰に分泌された皮脂をエサにしたアクネ菌の増殖によって起こります。
一方、インナードライ肌のかくれ乾燥ニキビは以下のようなしくみで起こります。
肌内部の乾燥を防ぐために皮脂が分泌される

肌内部の乾燥で角質が厚くなり、古い角質が溜まって毛穴に詰まる

皮脂と混ざり合って角栓ができ、ニキビになる
つまり、かくれ乾燥ニキビは脂性肌のニキビとはしくみが異なり、角質が詰まりやすい毛穴環境と古くなった角質がニキビを引き起こすのです。
この角質トラブルは乾燥が原因。角質層内で水分が大量に蒸発すると、角質のターンオーバーが正常に行われなくなり、古くなった角質が硬くなってしまいます。したがってインナードライ肌のニキビケアに関してはいかに角質層に水分を補給するかが決め手となります。

乾燥ニキビがかゆいのはなぜ?

乾燥ニキビやかくれ乾燥ニキビなど、肌の乾燥が原因のニキビはかゆみを引き起こす場合があります。

・肌の乾燥
皮膚が乾燥状態になると角質層のバリア機能が低下するため、外部からの刺激に対して過敏に反応し、ちょっとした刺激でもかゆみが起こりやすくなります。

・アレルゲン
アレルギー体質の場合、アレルゲンに触ったり食べたりすることでかゆみを発生させる「ヒスタミン」が過剰分泌され、ニキビにかゆみが生じます。

・スキンケア用品に含まれる成分が肌に合わない
ニキビケアに使っているスキンケア用品の成分が却ってニキビに刺激を与え、かゆみが起こることがあります。
香料や防腐剤といった添加物は肌に負担を与えますが、そのほかニキビケアの有効成分が肌に合わないケースも。
スキンケア用品を使用してかゆみが起こった場合はいったん使用を中止して様子を見ましょう。

インナードライ肌の原因

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間違ったスキンケア方法

・オイリー肌(脂性肌)用のスキンケア方法でお手入れをしている
皮脂を抑える作用のあるスキンケア用品や化粧品を使っていると、肌内部への水分補給が不十分なまま皮脂ばかりを取り除き続けることになります。
肌内部の乾燥が改善されなければ皮脂の分泌も止まりません。
また、皮脂を取るケアや角質のピーリング、油トリガミなどを頻繁に使用するのも同様。保湿が行き届かなければ効果が得られません。
また紫外線対策として、肌に負担がかかるタイプの日焼け止めを常用したり、反対に紫外線対策をほとんどしないのもお肌の乾燥を増進させます。

・洗顔の方法が間違っている
皮脂のテカテカを取るために1日に何度も洗顔をしたり、肌をさっぱりさせるために熱いお湯で洗ったり、ニキビの毛穴汚れを落とすためにゴシゴシこするのも良くありません。
これらは余分な皮脂汚れを落とすだけでなく、お肌にとって必要な皮脂や角質まで一緒に洗い流してしまいます。
そのため角質からの水分蒸発が進み、さらなる内部乾燥を引き起こしてしまいます。

加齢

年齢を重ねることによってホルモンバランスが変化し、肌の角質層で蓄えられる水分の量が徐々に少なくなっていきます。
皮脂が出たらやみくもに取り除くのではなく、お肌のコンディションに合わせたケアが必要となります。

食生活や生活習慣

仕事や付き合いで外食や脂っこい食事が多くなり、野菜の摂取量が少なくなるのも肌の水分バランスを崩す原因です。
また日々のイライラや睡眠時間十分に取れないなどストレスの多い環境やエアコンで空気が乾燥した部屋で長時間過ごすのもインナードライ肌を引き起こす要因となります。

乾燥ニキビの対策ポイント

洗顔の方法とポイント

かくれ乾燥ニキビの洗顔やスキンケア対策で大事なのは、「水分量と皮脂量のバランスを整えること」、すなわち皮脂量を落としすぎないことと、保湿です。
ここでは洗顔の方法やポイントをご紹介します。

・洗顔時のお湯について
熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで流してしまいます。ぬるま湯や常温程度の水で洗顔しましょう。

・洗顔料の使い方
洗顔料を使ってゴシゴシとこすり洗いをする人がいますが強い摩擦は厳禁。
洗顔料を水に溶いてよく泡立てます。そして、きめの細かい泡をたっぷりと作ったら、次の順番でお肌に乗せましょう

①額・鼻・顎のTゾーン
②頬・口周りのUゾーン
③皮膚が薄く柔らかい目元

ここでのポイントは、泡をお肌に乗せるときに指が直接触れない程度のきめ細かく弾力のある泡を作っておくことです。
ゴシゴシとこすらずに、泡をクッションのようにお肌に吸い付かせましょう。
特にテカリが気になるTゾーンは泡で円を描くように優しくクルクルと洗います。
その後、泡が残らないように顎や髪の毛の生え際までしっかりと洗い流したら、清潔なタオルを優しく顔に押し当てて水分を吸い取ります。

スキンケアの方法とポイント

洗顔の後は乾燥したお肌の内部にたっぷりと水分を補給することでお肌のバランスを整えましょう。
スキンケアの順番は、①化粧水→②美容液→③乳液→④クリーム です。

・化粧水・美容液・乳液のつけかた
一度に大量に顔につけようとしても肌に浸透しないため、少量ずつ手に取りながら、繰り返し肌になじませましょう。
最初は頬など広い場所から、手のひらを肌に押し当てるようにして化粧水や美容液、乳液を浸透させます。小鼻や目元など細かいところは指を使って押さえましょう。肌がひんやりとして手のひらに吸い付くようになったら肌になじんだサインです。
肌のコンディションが良い時であればマッサージを加えても良いですが、乾燥ニキビの状態が良くないときには化粧水や美容液、乳液は肌になじませるだけにとどめましょう。
また、指や手のひらを使ってゴシゴシと擦り込むのは肌に負担をかけ、角質層を傷つけてしまいますので厳禁です。

・クリームのつけかた
インナードライ肌は肌表面に皮脂が分泌されているため、油分の多いクリームをたっぷりつける必要はありません。
皮脂の分泌が少ない目元や口元、そのほかかさつきが出ている場所があれば軽くクリームをのせ、トンントンと指で軽くたたくようになじませます。

かくれ乾燥ニキビにおすすめのスキンケアアイテム

かくれ乾燥ニキビ対策には次のポイントで化粧水を選ぶとよいでしょう。

・高保湿力を持つ成分が配合されている
肌の水分量を高める作用のある成分として、ヒアルロン酸、アミノ酸、セラミドなどがあげられます。特にセラミドの中でもヒト型セラミド配合のものは高い保湿効果が期待できます。

・お肌のターンオーバーを整える成分が配合されている
お肌のターンオーバーの乱れは乾燥や乾燥ニキビと深く関係しています。
炎症を鎮め、肌あれを予防してターンオーバーを整えてくれる成分はアラントイン、レチノイン酸、アミノ酸などです。

以下のタイプのケア用品はかくれ乾燥ニキビにはNG

・アルコール
アルコールは水分の蒸発を防ぐための皮脂膜を壊してしまうため、インナードライ肌を悪化させます

・収れん化粧水
毛穴を引き締める効果を持つ収れん化粧水は皮脂の分泌を抑えます。インナードライ肌は皮脂の分泌を抑えるのではなく、肌の水分量を増やすことで皮脂量のコントロールを行うことが大事です。

運動や食事など内側からのケア

肌のターンオーバーを整えるために、体の内側のケアも心がけるとよいでしょう。
激しい運動でなくても、ウォーキングや通勤で一駅分歩くなど、日常的に取り入れやすい範囲で動いたりするだけでも充分。
また食事の際に和食を意識的に摂り入れるのもおすすめです。

かくれ乾燥ニキビは肌内部に水分をしっかり届けることが大事


皮脂量の多さに気を取られて本質的なケアを誤りやすいインナードライ肌とかくれ乾燥ニキビ。
大切なのは水分をお肌の内側まで補給すること。お肌の内部がみずみずしく整えば自然と皮脂量とのバランスも取れ、トラブルが改善されます。
自分の肌タイプに合った正しいケアを心がけましょう。

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