乾燥肌の人は化粧品にこだわり、生活習慣にも気をつけながら潤い肌に改善しようと日々がんばりがちですが、スキンケア前に行っている洗顔やクレンジングまで念入りにゴシゴシ・・・あるいはササっと済ませていませんか?さまざまなことに意識を向けながらもなかなか乾燥がおさまらない場合、洗顔料や洗顔の仕方にもしっかり目を光らせる必要があります。特に肌が乾燥しやすい人は洗顔料にも相性があり、肌に合わないものを使用していることが乾燥を引き起こしている原因になっていることも。洗顔やクレンジングが肌に与える負担を考えながら、あなたの乾燥肌を改善する洗顔方法を導いていきましょう。

洗顔で肌が乾燥する?

 毎日当たり前のように続けてきた洗顔が、乾燥を引き起こしている原因になっていると知っていましたか?洗顔するということが肌にとってどのようなリスクになっているのか、乾燥肌にとって洗顔を選び、見極めることが大事な理由について考えていきましょう。

洗顔が肌に与える負担

 洗顔の役割は、顔の肌に付着した汚れやほこり、菌を落とし、清潔な状態にすることです。しかし、強い汚れを落とせる洗顔料やクレンジング剤の多くには、洗浄に必要な「界面活性剤」が含まれています。
この界面活性剤は、肌表面の潤い成分を壊し、肌の水分を保つ成分「セラミド」を溶かしてしまう物質です。セラミドがなくなり、保水力が低下した肌は潤いを失い、乾燥肌になってしまいます。
また、汚れを落とすために手の力が肌に加わってしまい、摩擦による外的刺激が乾燥を引き起こしやすくなってしまうのです。

洗顔の見直しが必要な理由

 化粧水や美容液、クリームなど、年齢を重ねるごとにエイジングケアや保湿力の高いものが気になっていきますよね。では、洗顔はどうでしょうか。洗顔も、年齢肌や変化していく肌悩みに応じてアップデートが必要なのです。

●年齢が上がると皮脂は減る
しわやしみ、たるみなど、目でわかりやすい年齢による変化だけでなく、皮脂量も年々変化していくのが女性の肌です。乾燥に悩みがなくても25歳ごろから水分量が低下し始め、35歳を過ぎると皮脂量が減っていきます。つまり、20代と同じ洗顔料を使用していたり同じ方法を続けていると、少なくなった皮脂の落とし過ぎにつながってしまっているのです。

●肌質は環境や年齢で変化する
今はまだ乾燥に悩んでいなくても、女性の肌質は年齢、環境、出産などを経て変わることがあります。肌表面がテカっていても、肌内部の水分量が減りインナードライの状態になっていたり、化粧品が合わず赤みやかゆみが出るようになったりすることも。基礎化粧品やファンデーションを変えるのと同じように、洗顔にも見直しが必要なのです。

間違った洗顔で肌老化は進む


 洗顔にはこだわっていて、しっかり洗えている!と、思っていても、実はそのやり方が肌を乾燥させてしまっているかもしれません。肌を老化させている間違った洗顔方法と、自分のやり方を照らし合わせてみてくださいね。

●摩擦・洗いすぎ
ゴシゴシと力を入れて肌に摩擦を与えるような洗い方をしまうと肌のバリア機能は壊れ、紫外線や外気の影響を受けやすい肌に。また、肌表面の潤いとなる皮脂を落とし過ぎることで肌内部の水分も逃げやすくなってしまい、乾燥を引き起こし、小じわを生んでしまうのです。

●合わない洗顔料
薄いメイクをしているのに洗浄力の強いクレンジング剤を使っていたり、敏感な肌状態なのに肌に負担の強い界面活性剤を含んだ洗顔料を使用しているなど、肌に合わない洗顔料を使用していると乾燥や肌トラブルの原因になってしまいます。

●時間のかけすぎ
毛穴の汚れをしっかり落とそうと時間をかけて洗顔料を顔になじませていたり、クレンジング剤を肌にのせたまま体や髪を洗ったりしていませんか?洗顔料は汚れや菌を落とすための洗浄成分がたくさん含まれています。そのため、長時間肌にのせていることは肌にとってダメージの引き金になってしまうのです。

●お湯の温度
お風呂と同じ温度のお湯を使用していたり、熱いシャワーを直接肌にあてて洗い流したりしていませんか?熱いお湯は角層を刺激し、潤いとなっている肌表面の皮脂や水分を必要以上に洗い流してしまいます。

●落とし切れていないメイク残り
濃いポイントメイクが落ちきっていない場合や、洗い方が悪く肌にメイクが残ってしまった状態のままでいると、乾燥はもちろん、小じわや色素沈着の原因に。特に、年齢が出やすい目元や口元には注意しなければいけません。

乾燥タイプ別!洗顔料の選び方

 乾燥肌といっても、テカりを感じる場合や敏感な状態など、肌タイプはさまざまです。化粧水や美容液と同じように、肌状態やメイクに合わせた洗顔料やクレンジング選びをしましょう。

肌質とクレンジングの相性

 乾燥を起こさずメイクの汚れを落としたいなら、肌質に合ったクレンジングを選びましょう。

●過乾燥肌
表面からカサつき乾燥がひどい場合は、クリームやバームタイプの質感が重めのクレンジングを選ぶと良いでしょう。体温でクリームやバームが溶けるようになじんでくれるので、肌への摩擦が軽減されます。

●インナードライ肌
肌表面はしっとりしているのに肌内部の水分が足りない状態のインナードライ肌の人は、油分の低いミルククレンジングがおすすめです。肌にとって必要な潤いは残り、肌への負担が少ないクレンジングです。

●敏感肌
肌が敏感でかゆみや赤みがある場合は、界面活性剤によるダメージが肌にとって負担とならないように低刺激なクレンジングを使いましょう。界面活性剤の中でも、アルキル硫酸・塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル・塩化アルキルトリメチルアンモニウムなど、洗浄力の強い成分は潤いとなるセラミドを流してしまうため、しっかり成分までチェックするようにしてください。

しっかりメイクを落とすなら

 落ちない口紅やウォータープルーフのマスカラをしているからオイルクレンジングでゴシゴシ洗っている、なんてことはしていませんか?オイルのような洗浄力の強いメイク落としで肌全体も負担をかける必要はありません。しっかりメイクの箇所にはポイントメイク用のリムーバーでコットンや綿棒を使い丁寧にクレンジングしましょう。

クレンジングが不要なメイクで負担を軽減

 クレンジングはメイクを落とす目的、洗顔料はそのほかの汚れやほこりを落とす目的のため、肌にとって刺激となるのは圧倒的にクレンジングです。そのため、クレンジングを使用せず、洗顔料やせっけんでメイクを落とすことができるミネラルコスメを使用する、というのも乾燥を和らげる一つの方法です。
 敏感性乾燥肌や毛穴トラブルに悩んでいる人は、天然成分や美容成分でできているミネラルコスメを使用してクレンジングを辞めてみてください。

洗顔料は成分で選んで

 化粧品と同じように、洗顔料にも保湿成分が含まれていると知っていましたか?中でも、細胞間脂質を補うセラミド、水分を補ってくれるアミノ酸や尿素、保湿効果が期待できてエイジングケアにもなるコラーゲンやエラスチンを含んだ洗顔料は、乾燥を防ぐだけでなく肌を柔らかくし、その後のスキンケアが浸透しやすくなります。
 

潤いを残すクレンジング方法

 それでは実際に、乾燥を防ぐ正しい洗顔のやり方を学んでいきましょう。まずはメイクをオフするためのクレンジングからです。

ポイントメイクは事前に落とす

 アイメイクや口紅などは、ポイントメイク用リムーバーで事前に落としておきましょう。ファンデーションなど、肌の広範囲を落とすクレンジングと一緒に全部馴染ませてしまうとメイクをオフするのに時間がかかり、肌にのせられた状態が長くなってしまうため、肌へ負担がかかります。
 慌てて落とすと力加減も強くなってしまうので、ポイントメイクとは分けてクレンジングしてください。

5本指全部を使う

 クレンジングをするとき、どの指を使用してメイクをオフしていますか?実はメイク落としは5本指全てを使用するのが正解。フェイスラインやあごなど、落とすのを忘れがちな箇所の洗い残りを防ぎ、指1本1本の圧も5本使用することで弱まるため、摩擦による刺激も軽減してくれるのです。

汚れは落として潤いは流さない

 メイクの汚れを落とすのがクレンジングなので、「メイクだけを落とす」意識でクレンジングしてください。クレンジング剤は肌に塗り込むのではなく、馴染ますようにのせ、メイクを浮かします。クレンジング剤がメイクを溶かしてくれるので、ゴシゴシ洗う必要はないのです。
 肌にのせてから洗い流すのも1分程度で十分。流す際も肌に触れず、お湯を当てるように洗い流してください。

正しい洗顔のやり方で肌を変えよう

 洗顔は間違ったやり方が習慣になっていることもあり、正しい方法かどうかで乾燥や肌老化を左右してしまいます。
 今までどんな化粧品を使用しても治らなかった乾燥が、洗顔方法を変えるだけで和らいだという人も。肌が変わる洗顔方法をここで身につけましょう。
 

適量を守る

 洗顔料にも適量があります。適当になんとなく手のひらにのせ、泡立てていませんか?多すぎると洗顔料が肌に負担となったり、少なすぎると十分に泡立たず、肌にのせるときに力が入りやすくなることがあります。
 購入後は説明書に記されている適量をよく読み、守りましょう。

毛穴を開かせておく

 毛穴の皮脂汚れやほこり、雑菌などを落とすために、洗顔をするときは毛穴を開かせておく必要があります。夜は入浴の最後、湯船に浸かって毛穴が開いた状態に、朝は蒸しタオルやスチームを使用することで毛穴詰まりの汚れを落とすことができるのです。

摩擦は最小限に

 洗顔の基本は「泡で洗う」こと。しっかり硬い泡をつくっておけば、指が肌に触れる必要はありません。泡を滑らすように顔表面の汚れを落とせば、摩擦でバリア機能を壊すことなく洗顔できます。

適切なお湯の温度と流し方

 洗顔にベストなお湯の温度は32℃です。熱すぎるお湯は肌への刺激が強く、乾燥を引き起こし、冷たすぎると毛穴をすぐ塞いでしまい、洗い残りや毛穴が黒ずむ原因になるので注意が必要です。
 流すときもゴシゴシせず、お湯を当てるように肌への摩擦を軽減させる流し方をしましょう。髪の生え際やフェイスラインなど、残りやすい部分は念入りに洗い流してください。

まとめ

     

 洗顔は長年の習慣になっていることが多く、間違ったやり方や肌に合わないものを使用していることで乾燥による老け肌をつくってしまうこともあります。
 何をしても乾燥肌が治らないという場合は一度、洗顔やクレンジングを見直してみてください。洗顔を見直すだけで、あなたの肌も変わるかもしれません。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。