目尻の際に出来るしわは、別名「カラスの足跡」と言われ、顔の印象が老けて見える原因の1つです。放っておくとどんどん進行して深く刻まれてしまいます。ここで状態を確認してしっかりケアを行うことで、少しずつ薄くなることが期待出来ますので、ぜひあきらめずに今日から目尻のしわ対策、取り組んでみて下さいね。


 目尻の深く長いシワはピン!と張るだけで老けた印象がガラッと変化し、若々しく生き生きとした表情になります。ちなみに目尻にシワがない状態とは、肌にハリと弾力のある目元のこと。やっぱり女性なら手に入れたいですよね。そこで目尻のシワを改善する際に役立つ情報を集めてみました。


目尻のしわはスキンケアの見直しから

 目尻のしわはある日突然、深く目立ってあらわれるわけではありません。初めは浅くうっすら作られ、放っておくとどんどん進行し、深くなっていきます。
まず理解しておきたいのが、しわの原因の大半を占めるのが乾燥だということです。目周りの皮膚がどれぐらい乾燥を招いているか、身近なことから確認してみましょう。
さらに、笑った時の表情ジワが、真顔に戻っても残ってしまうかどうかもチェックしてみて下さい。

アイメイクの落とし方は慎重かつていねいに

 メイク落としに使うクレンジング剤はどんなタイプを使っていますか?しっかりメイクもナチュラルメイクも、落とし過ぎたり汚れが残っていれば、肌はトラブルを起こし、乾燥やシワの原因になります。
肌に負担の少ないタイプを順に挙げてみました。

  • ミルクタイプ
  • クリームタイプ
  • ゲル(ジェル)タイプ
  • オイルタイプ
  • ふき取りタイプ

 拭き取りタイプは無意識のうちに強く擦り過ぎて、肌に必要な潤いまで取り去ってしまうことがあるので、力加減には十分注意しましょう。また、オイルタイプは、洗浄力に優れているものが多いため、肌状態とメイクの濃さに合わせて使いましょう。クレンジング剤の形状は使い心地の良さで選ぶだけでなく、その特徴を把握して使い分けるようにすると、肌の乾燥対策になります。

アイメイク落としは特に気を付けて!

 アイメイクとクレンジングについて見ていきましょう。
目元は、マスカラ、アイシャドウ、アイブロウ、アイライナー、ハイライトなど、顔のパーツの中でも数多く化粧品を使用しています。

 そのため、まつ毛とまぶたをそれぞれクレンジングすることが、目元の皮膚の負担を少なくする秘訣になります。しかしながら、お顔全体のメイク落としの延長でアイメイクを落としていませんか。
お風呂で顔全体をマッサージしながら落とすような行為は、摩擦で目元の薄い皮膚を傷つけ、乾燥、たるみ、しわの原因になることがあります。そこで、アイメイクは入浴前に、目元専用のリムーバーで、こすらず、汚れをコットンやティッシュに吸い取るように落とすことがポイントです。目尻の細かい部分や、落ちにくいマスカラが残ったら、綿棒でていねいに落すことも目尻の乾燥、たるみ、しわの軽減に繋がります。

毎日の習慣を美容目線で改善

いつものメイクオフ、洗顔のプロセスの中で習慣化しがちなポイントを
2つご紹介します。

その①

  • 洗顔の時のお湯の温度は、ぬる目の36~38℃を意識してみて下さい。
    高温で洗顔すると、肌が乾燥する恐れがあります。これでは肌に必要な潤いも洗い流してしまうので、ぬるま湯が理想です。
  • シャワーの水圧も気を付けましょう。
    直に肌に当てると刺激が強いので、顔に垂直にあてず、一度手で取ってから肌を伝わせるように流す習慣を心がけましょう。
  • その②

    次に、メイクオフのとき、ちょっとだけ奮発して、キメの細かい上質なコットンを使用すると、更に目尻のお肌に優しく、負担をかけることは最小限になります。

    • コットンにローションをひたひたに浸します。
    • 目元に5分ぐらい置いたらはがします。それ以上置くと乾燥を招くことがあるので気を付けましょう。目尻のシワにしっかりと水分補給することを考えたら、週に1,2回実践してみるといいでしょう。

    美しい目元をキープしている人ほど、手間と時間、ほんのすこしのこだわりを持って、日々のお手入れをしているのですね。


    目元専用化粧品を体験する前に

     百貨店などの化粧品カウンターに行くと、目元専用の化粧品がたくさん販売されています。一体どんなものを選んだらよいか、迷ってしまいますね。しかも高価格なものが多いので、買って肌に合わなかったらもったいないと、購入や使用までに至らない人もいるようです。
    しかし、目尻のしわの進行を考えたら、美容液やアイクリームのような目尻のしわのことを考えたアイテムがおすすめです。その理由に、保湿や血行促進に働きかけるような成分が高配合という点があります。では次の項目で、具体的にどんな成分が良いのかをご説明していきます。

    選び方のポイント

     いよいよ目尻のしわ対策に向けて、専用の化粧品を使ってみよう!と思ったら、注目すべきは成分とテクスチャーの2点です。一般的に目尻のシワ改善の化粧品は、保湿に加え、ハリや弾力が期待できる成分が配合されています。また、目元の皮膚はとても薄く、硬いものは摩擦を起こす原因になるため、使い心地は柔らかく、伸びがいいものがおすすめです。他にも、衛生面や使いやすさを考えて、パッケージはジャータイプやチューブタイプを選ぶもの良いでしょう。


    やっぱりコラーゲンは強い味方

     コラーゲンといえば、お肌をプルプルにしてくれるというイメージで、女性が大好きな成分の1つではないでしょうか。そこで一度、コラーゲンについておさらいしておきましょう。
    コラーゲンは人体の結合組織を形成し、主な成分はたんぱく質です。皮膚の真皮層で約70%以上を占め、肌のハリや弾力を決める役割を担っています。ちなみに真皮層だけでなく角質層の保湿にも重要な役割を果たしています。加齢や紫外線などが原因でその量が減ると、肌の弾力が落ち、しわとなって肌にあらわれます。
     
     補うための方法についてです。食事やドリンク、サプリメントから摂取したコラーゲンは、体に吸収されると分解されるという特徴があり、必ず肌に届くとは限りませんが、栄養を行き渡らせて健やかな身体を維持するという点から、上手に摂取することが理想です。化粧品の場合、コラーゲン成分は分子量が大きいことから、肌に塗っても届かないと口にする女性もいます。しかし、この数年で、各メーカーは研究と技術を駆使してコラーゲンを「低分子化」し、角質層から真皮層へと届ける画期的な化粧品が登場し、浸透は進化を遂げています。常に情報のアンテナを張っておくことも化粧品を知るうえでは大事なことです。

    ビタミンC誘導体がサポート役に

     真皮層でのコラーゲン量の低下を阻止し、増やしていくにはどのようにしたら良いのでしょうか。


     嬉しいことに真皮層では、日々、コラーゲンが合成され生成されています。その際に、ビタミンCを一緒に摂ると、コラーゲン生成が活発になると言われています。単体ではなく2つの成分を同時に摂るメニューを、ぜひお料理で生かしてみましょう。
     
     また、化粧品の成分についてですが、ビタミンCはそのままの状態ではアスコルビン酸と呼ばれ、酸素と結びつくと酸化して劣化が進みます。レモンやリンゴや黄色く酸化してしまうのと同じです。また皮膚からもほとんど吸収されません。そこで「ビタミンC誘導体」という形にすると、肌の水分と油分の親和性を発揮します。しかも浸透しにくい通常のビタミンCと比較して、約60~100倍もの浸透力で、コラーゲン生成の補助作用も期待出来ます。その特性を活かして化粧水や美容液などにも配合されているポピュラーな成分です。

    早く改善するには「プロの手」を頼ってみよう

     今までの内容は、化粧品を使って自宅でできるセルフケアの方法です。
    乾燥対策なら、ホームケアでの徹底保湿だけでも十分ですが、シワやハリ、弾力アップとなると、プロの手を借りて本格的なお手入れをすると、目尻のシワの早い改善を見込むことが出来ます。。


    皮膚科やエステサロンについて

     エステサロンは店舗の多さもさることながら、価格、通いやすさ、メニュー内容、技術力の高さ、予約の取りやすさなど、自分にあったところを探すのは大変です。しかし、お気に入りのエステがあると、セルフでお手入れした状態とは比にならないほどの肌のハリを体験できるので、ご縁があれば美肌の強い味方となるはずです。正しい知識と施術の双方を兼ね備えたサロンは、血行を促進しとリンパの流れを改善する作用が期待出来るマッサージを受けることが出来ます。施術後の肌ツヤを感じられてハリがアップすると、目がパッチリと大きく見開いて、若々しさが蘇り、見た目の印象はだいぶ変わるはずです。

     では、自分に適したエステサロンの探し方ですが、トライアルを体験することが決め手の近道になります。サロンの雰囲気、エステティシャンの対応、技術など、行く前にチェック項目を作成しておくことも失敗しない秘訣です。
    最近では、美容皮膚科や皮膚科のクリニックが、エステトリートメントを行っているところもとても増えています。皮膚科医の診察やアドバイスを受けながら、定期的にエステティシャンのトリートメントを受けられるので人気が高まっています。費用では保険適用外のメニューもあるので、1回の施術が思いのほか高額になる場合があります。事前にリサーチしておくようにしましょう。


    それでも改善しない目尻のシワに

     中には、今すぐどうにかしたい!という目尻のしわで悩んでいる人もいるでしょう。その場合、プロのフェイシャルトリートメントにも限界があります。
    やはり外科的手術や注射など、美容医療に頼る方法は即効性の高い改善方法になるでしょう。但し効果が高い分、リスクもあります。担当医としっかりカウンセリングをし、十分納得した上で治療するようにしましょう。

    まとめ

     目尻のしわ改善は一筋縄ではいかないほど、結果を出すことは容易ではありません。しかしスキンケアや食事など毎日当たり前になっている行動を、肌に意識を向けて改善することで、しわが薄くなることがあります。ぜひ今日からできることを初めてみましょう!あきらめずに続けることが大事です。

    ライタープロフィール
    川本 あきこ

    放送作家・美容ライター。ロンドンの美容専門学校にてスキンケアアドバイザー、メイクの資格を取得。雑誌、書籍の編集、執筆の傍ら美容専門家としてライター、講師を務める。