キューティクルをケアすることによって、美髪になれます。キューティクルのことをよく知って、ヘアケアをより良いものにして美髪を目指しましょう。

キューティクルという言葉、よく耳にしますよね。でもその働きについて説明出来ますか?キューティクルとは髪組織の一部で、健やかな髪の要的存在です。キューティクルについて理解を深め、ヘアケアをしっかり行うと、ツヤ、コシ、毛量まで、理想とされる美髪条件に近づくことできますが。では早速、キューティクルについてご説明します。

美髪はキューティクルのヘアケア次第で実現

キューティクルとは、髪の一番表面にある組織で、髪の毛の内部組織を守るために存在する組織ですが、外部からの刺激に弱いという特徴があり、キューティクルの弱点を知ってケアをしたり、未然にキューティクルがダメージを受けるのを避けてキューティクルを健康な状態に保つことができたら、美髪を実現することができます。美髪のポイントはキューティクルを良い状態に保つことなのです。

キューティクルが美髪の鍵を握る

キューティクルの特徴

キューティクルの形状は、髪の表面にうろこ状に層を成している特徴を持っています。
1枚1枚の細胞は非常に薄く、通常は6~8枚が重なり合い、外的刺激から髪内部の組織を守る働きをしています。キューティクルがはがれたり傷ついていると、美髪は損なわれてしまいます。
つまりキューティクルが美髪の鍵を握っていると言えます。

髪の構造をしっかり把握

キューティクルのケアをして美髪になりたいと思ったら、まずは髪の構造を知る必要があります。髪は例えるなら鉛筆のような構造で、3層になっています。
外側に「キューティクル」、中心に「メデュラ」、メデュラを取り囲むようにコルテックスが存在し、約90パーセントを占めています。
ちなみに「メデュラ」は、太い髪には存在し、細い髪には存在しないことが多いと言われている組織です。キューティクル(毛表皮)とコルテックス内の細胞同士を接着する、「CMC(細胞膜複合体)」という物質があります。

外からの刺激を受けやすい

キューティクルはメデュラとコルテックス2つの層を守り、一番外側に位置している髪の組織です。紫外線や乾燥、ほこり、煙草の煙など、外的刺激を直接受ける部位です。

美しいキューティクルはうろこ状に整列

キューティクルの状態について説明します。

  • 健康なキューティクルの形状は、髪の表面にきれいなうろこ状になっています。
    根元から毛先に向かって層を成し、きれいに重なり合って並んでいます。
  • 太陽光やヘアカラーなど髪に負担が掛かると、キューティクルが傷むことがあります。
    うろこ状の細胞が開いたり傷ついた状態になり、ケアを怠れば、枝毛や切れ毛が起こったり、手触りも悪く、つやの悪い髪になってしまいます。

次に、身近なダメージ要因についてご紹介します。

ブリーチによるダメージ

キューティクルが傷む代表的な原因の中に、ヘアカラー、特にブリーチの負担は相当なものがあります。
その主な理由は、カラーリングをする際に、キューティクルを無理やり開いてしまうからなのです。さらに髪内部の色素を抜き、さらに染めたい色の色素を定着ることは、髪にダメージがかかりキューティクルが傷んでしまいます。

ドライヤーやヘアアイロンの高熱

キューティクルは熱にとても弱いという特徴があります。
そのため、ドライヤーの高熱を使うことによって、キューティクルを傷めてしまうことがあります。
ドライヤーの熱を集中的に髪に当てると、当然ダメージが蓄積されてキューティクルは傷んでしまいます。また、髪を早く乾かしたいと、手で激しく髪の毛をかきあげるような行為も危険です。顔の皮膚を丁寧に扱うように、髪も優しく扱うことは基本です。

キューティクルの働き

キューティクルは、大きく分けて次の3つの働きがあります。

  • コルテックスやメデュラなど、髪内部の組織を守る。
  • 髪の内部の物質が流出しないように、ふたのような役割を果たしている。
  • 髪のつや感、見た目の美しさを保つ。

硬いのにもろくて摩擦に弱い

 キューティクルの主成分はとなるケラチンは、硬質にもかかわらず弱い、という特徴を持っています。ブラッシングや乱暴なシャンプーで傷つくことがあり、とてもデリケートです。

見た目の美しさにもかかわっている

キューティクルがしっかり整った髪の毛は、ツヤがあって見た目がきれいです。
キューティクルが開いたり剝がれると、カラー剤などの薬液が流れ、髪の色素が抜けて退色につながります。パサついて乾燥が目立ち、見た目も美しいとは言えません。

キューティクルの成分

 キューティクルを構成している成分について、次にご紹介します。
初めて聞く成分名も、自分の体の一部である髪の毛に含まれていて、しかも美髪にとって大事な存在だと思ったら、興味がわくのではないでしょうか。

髪のツヤを決めるのは脂質

 キューティクルの表面は、「MEA(18-メチルエイコサン酸)」と呼ばれる脂質でおおわれています。その割合は約1%未満で、髪のツヤや手触りに大きくかかわる成分です。
ちなみに主成分はケラチンというタンパク質です。

タンパク質は18種類からなっており、その種類はシスチン、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン、セリン、スレオニン、アルパラギン酸、グリシン、バリン、アラニン、フェニルアラニン、イソロイシン、チロシン、リジン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファン、ヒドロキシプリンとなっています。
これらが定まった順番で結合して、髪の毛を形成しているのです。この中でも、きれいな髪を保つのに重要なタンパク質は「シスチン」と「チロシン」になります。

食品には、青魚、大豆、牛肉などに「シスチン」と「チロシン」が含まれています。
亜鉛やビタミン、緑黄色野菜や海藻類と合わせてバランス良く摂取すると、美髪効果が期待できます。

髪内部のものが出ないように蓋をしている

 キューティクルは、髪の毛の表面で髪の毛の内部の組織を守る、ふたやよろいのような存在です。髪内部の水分やメラニンなどの流出を防いでいます。
キューティクルとコルテックス内の細胞同士をくっつける働きをしているのが、「CMC(細胞膜複合体)」です。

健康なキューティクルのヘアケア方法

キューティクルはとてもデリケートなうえに、外的内的に守る働きをしていることが、ご理解いただけたと思います。常にそのことを意識して、ヘアケアも丁寧に行うことが重要です。適切なキューティクルのヘアケア方法を知って、美髪を目指していきましょう。

入浴後の濡れた髪に要注意!

キューティクルは、ぬれた状態にとても弱いという特徴があります。
ぬれるとキューティクルが開きやすく、状態が不安定でダメージを受けやすくなります。
また、ドライヤーの使い方にも注意が必要です。次を参考に今日から実践してみましょう。
また、早く乾かしたいと、タオルと髪の毛を擦り合わせて水気を吸い込ませるような、摩擦は大敵です。またドライヤーでいつまでも同じ部分に熱風をあてるのもやめましょう。

濡れた髪は、タオルで毛先の水分を包むように優しく吸い取ります。
ドライヤーで、髪の根元から髪全体にまんべんなく風が当たるように乾かします。これは、毛先は乾燥している場合があり、根元に比べるとか早いからです。
毛量にもよりますが、前髪から乾かすと、変なクセがつくことを解消します。
乾かし過ぎたと思ったら、冷風を利用することも一つです。

知っておきたい2ワード

本格的にキューティクルケアを考えるなら、18MEA(18-メチルエイコサン酸)と、CMC(毛髪細胞膜複合体)との2つの存在を意識しましょう。
理論的になりますが、キューティクル表面の、まさにツヤに欠かせない18MEAと、内部の物質流出を防止する働きに優れたCMCをしっかり補うことが、美しく健やかなキューティクルを育みます。髪内部から整えるコンディショナーを、毎日のヘアケアに取り入れることが、キューティクルの状態を安定させて、美髪へと導いてくれるはずです。

まとめ

キューティクルという言葉だけは知っていたという人も、今回、基本情報を知ることでケアの意識が変わったのではないでしょうか。毎日のヘアケアをする時に、どんな役割をしているのか気に留めてみるだけでも、手ごたえを実感できるきかっけになるはずです。

ライタープロフィール
川本 あきこ

放送作家・美容ライター。ロンドンの美容専門学校にてスキンケアアドバイザー、メイクの資格を取得。雑誌、書籍の編集、執筆の傍ら美容専門家としてライター、講師を務める。