毛先の傷みには物理的のものと化学的なものがあります。

自分では気づかないうちに、日常的に行っているヘアケアが実は髪の毛を傷めているという事も考えられます。正しい知識を習得した上で効果的なヘアケアを行うと、結果的に毛先を自分のケアだけでも十分に綺麗にする事ができます。

ここでは知っていれば自分で実践できるヘアケアを紹介していきます。

1 水分不足による毛先の傷み

水分を失った毛先は、パサパサとしたしなやかさのない印象を与えてしまいます。髪の毛を傷ませている原因は髪の毛の内部に含まれる水分量の減少による事が考えられます。

原因

髪の毛の中に含まれている水分量は約12パーセントと言われています。

この数値は、髪の毛が健康な状態での平均値ですので、実際には外部からのダメージなどによって減少している事が多くあります。髪の毛が十分な水分量を維持できなくなると、表面にあるキューティクルが剥がれて中にある栄養までも流れ出てしまいます。この時にカラー剤などの染料も落ちてしまう事があるので、カラーリングの持ちの悪化にも関係しているとも言えます。

また、ドライヤーを長時間当て過ぎてしまう事で髪の毛が乾燥し過ぎてしまい、毛先のパサつきが気になるようになるという場合も考えられます。日本にいれば一年中同じ気候という事はないので、季節にあった適切なケアができていないと髪の毛がダメージしやすくなります。

対策

乾燥により髪の毛の中にある水分が減少している時の対処法で一番大事なのは、保湿ケアをしっりと行う事です。ここで言う保湿ケアとは、髪の毛の中に水分を補給し直す事とキューティクルが開かないように蓋をして閉じ込める事です。髪の毛は毎日乾燥に晒されているので、できるだけ乾燥の影響を受けないような工夫も大切です。

対策1.毛先が乾きすぎないようなトライヤーの当て方を心がける

毛先は乾かしているうちに一番早く熱や風が伝わり乾燥しやすい部分でもあります。

乾かす際には、ドライヤーの当て方を工夫したり、乾かす前に洗い流さないトリートメントで熱から守る一手間を挟むようにしましょう。
ドライヤーは風の強さが強ければ強いほど早く乾きますが、その分効率の良い風の当て方をしないと部分的に乾きのムラが起こります。乾かす手順は、まず根本を中心に軽く乾かしてから中間から毛先にかけて順番に乾かしていくと綺麗に毛先を傷める事なく乾かす事ができます。

根本を乾かす際には、毛を手で少しずつめくるように持ち上げて風がきちんと当たるようにしながら乾かすのがコツです。頭皮に水分が残っていると、水分が蒸発するまでに時間がかかってしまいドライヤーを使用している時間が必要以上に長くなってしまうので、乾かす前にタオルでしっかりと根本から水分を取り除いておくのも効果的な方法です。

ドライヤーの風は髪の毛がサラサラとなびくように髪の毛の向きに合わせて手ぐしでとかしながら乾かすように工夫すると、綺麗なストレートヘアに仕上がります。

下から上に向かって風を当ててしまうと、髪の毛の表面にあるキューティクルを逆立てながら乾かす事になり、表面ががさつく原因になります。日頃から下から上に向かって髪の毛を乾かしていたという方は見直すようにすると、すぐに綺麗に乾く事が実感できるはずです。

スタイリングをする前であっても、一度綺麗に乾かしておく事でその後のスタイリングがとても楽にできるようになるので、しっかりと均等に綺麗に乾かすように心がけてみて下さい。

エアコンの風に直接当たらないようにする

温度調節が必要な時にはどうしてもエアコンが手放せないですよね。暑い時にも寒い時にも、エアコンから出る風のおかげで快適に生活する事ができています。ですが、エアコンの風は直接当たりすぎると髪の毛が知らないうちに乾燥してしまったり、キューティクルが剥がれしまう恐れがあります。日頃から、直接風が当たる場所にいる事を避けて、できるだけか風が当たらないように工夫する必要があります。髪の毛はできるだけまとめるように縛ったりして、直接風に晒される面積を少なくしましょう。

風を自分でコントロールできるのであれば、一番高い位置に風を当てるように設定しましょう。

 アイロンやコテによる毛先の傷み

日頃からアイロンやコテを使用する方は、コテやアイロンの使用が原因で毛先が傷んでしまっている事が考えられます。使用をやめなくても一工夫すれば改善できる事もあるのでご紹介していきます。

原因

アイロンやコテで毛先が傷むのは、熱による刺激で髪の毛がタンパク変性という性質の変化を起こしている事が原因と考えられます。
ヘアアイロンを使用する際に乾かさないでかけている事はありませんか?

髪の毛が乾いていないうちに高温のヘアアイロンを使用すると、髪の毛の中にあった水蒸気が勢い良く出てしまい髪の毛が損傷してしまいます。実は完全に乾かしたと思っていても、実際には70パーセントくらいしか乾かせていないと言われています。準備するまでに時間がない時や乾か仕方にムラが起きやすい時などに起こりやすい現象なので、今一度ヘアケアを落ち着いて時間のある時にできているかを見直してみて下さい。

また、毛先を今まで生えてきた髪の毛が古いものまで蓄積された部分です。
それ相応の対策をしなければ、毛先の方が先に傷んで感じてしまうのは当たり前です。
毛先の傷んでしまった部分は、完全に元通りに綺麗にする事は不可能です。ですが、髪の毛の内部に栄養や水分を補っても中にとどめておく力が取り戻す事ができれば、トリートメントやオイルを使用した際に十分な効果が期待できるようになります。

対策


アイロンやコテで髪を傷ませないようにするには、幾つかの工夫が必要です。

アイロンやコテは実際に手で触っても分かるようにとても高温です。もちろんその温度の高さがアイロンやコテの利点ではあるのですが、使い方を間違えると髪の毛に大きくダメージを残す原因になります。毎日使用している方は特に、使い方に気をつけるようにしてみて下さい。

同じ場所を何度も繰り返し滑らせない

毛先の髪の毛は今まで髪の毛に与えてきたダメージが一番蓄積されている場所です。

それを留意した上でスタイリングを行わないと、髪の毛が切れたり枝毛になってしまう原因に繋がります。髪の毛をアイロンやコテで滑らせる際は、できるだけ挟む力を弱めて持つようにして下さい。高温のアイロンやコテが押し付けられると、髪の毛自体の形が変わり硬くなってしまいます。

強さよりもいかに均等に熱を当てた方がより効率的に髪の毛を傷めずにスタイリングする事が可能になります。
アイロンやコテは、同じ部分を何度も滑られないようにする必要もあります。

毛先を思わぬトラブルが起こりやすい部分なので、綺麗にとかしてから髪の毛がごわつかないようにしてアイロンやコテを当てるように心がけましょう。

いつもより低めの温度設定にする

普段ヘアアイロンは高温が出るかどうかで選んでいませんか?

アイロンやコテは、温度を上げれば髪を綺麗に伸ばす事はできますが、髪の毛を傷めてしまう原因に繋がります。髪の毛に直接当てる面は、温度設定が140度くらいになるように設定して使用するようにしてみて下さい。継続的にアイロンやコテを使用している方には、だんだんと効果が感じられてくるのでおすすめです。

紫外線による毛先の傷み

紫外線によるダメージは体全体に影響を与えます。もちろん毛先の傷みにも直結しています。

原因

紫外線は髪の毛全体に乾燥や赤みを引き出してしまう原因になったりと様々な悪影響を与えます。元々は紫外線や外的要因から頭皮を守るために存在している髪の毛ですが、髪の毛も紫外線から守る努力をすれば健康な状態を保つ事ができます。

主に紫外線が髪の毛を傷めるとされている原因は、髪の毛や皮膚の内部まで浸透してしまう静謐を持っているからです。本来髪の毛を美しく保つ為に必要なアミノ酸などは紫外線位弱く、紫外線が直接当たる事で壊れてしまいます。髪の毛を構成しているケラチンタンパク質も変性してしまい、髪の毛が硬くなったり内部の色素が抜けて変色したりする現象が起こります。

プールや海などで髪が濡れてデリケートな状態になっている時に紫外線を浴びると、メラニン色素が分解され地毛の髪色を退色させてしまうので、髪の毛が濡れる際には紫外線に対する細心の注意が必要です。

対策

帽子や日傘を活用する

髪の毛その物を守りたい場合には、髪の毛が紫外線にさらされない状態にしておかなければなりません。いくらヘアケアをしっかりと行っていても、紫外線の刺激の方が強い際には対抗しきれない事があります。髪の毛を綺麗に保つようにケアする前に、まず髪の毛をしっかりと守ってあげる事から始めてみて下さい。

紫外線は地面のアスファルトや壁などに反射して全方向から当たる可能性が考えられますので、帽子だけでなく、その上や横から入り込む紫外線をカットできるように、日傘の活用も合わせて行うようにしましょう。

紫外線対策のできるトリートメントや髪の毛用の日焼け止めを使用する

最近のヘアケア製品お中には、髪の毛や頭皮用に作られた日焼け止めがあります。

日焼け止めはお肌に塗る物だと思われがちですが、髪の毛もお肌と同じような成分からできています。お肌を丹念にケアするのと同じくらい髪の毛にも日焼け対策をしてあげましょう。

何もつけない状態で髪の毛が紫外線に当たるのを避ける事ができるので、普段使用している洗い流さないトリートメントを小まめに塗りなおす方法もあります。

UVカット効果のあるトリートメントはスプレータイプのものが多く、全身用に作られているものもあります。ひとつあればすべての部位の日焼け対策ができるので、一つ用意しておくと便利です。

カラーやパーマによる毛先の傷み

カラーやパーマによる傷みは、一番蓄積しやすい原因です。どんなのおしゃれを頑張っても、時間とともに劣化してしまっては意味がありません。いつまでも綺麗な髪の毛でいれるように目立つ毛先の傷みをしっかりとケアするようにしましょう。

原因

カラーをして髪の毛傷んでしまってる場合には次の事が原因として考えられます。

まず、セルフカラーをしている場合です。

セルフカラーがなぜ良くないのかと言うと、カラーは本来なら美容師の専売特許のようなものですよね。美容師は一体何を気をつけているから市販のカラー剤との違いが出せているのでしょうか。市販のカラー剤は、誰でも同じような効果が得られるように作られている為、一人一人の髪の毛に合った配合はなされていません。美容師が作るカラー剤はいかにして色を綺麗に出し髪の毛を傷めないかと言う事を重視して独自に配合しています。ここで言う市販されているカラー剤と美容師が作るカラー剤の違いは、人に合わせて臨機応変に作られているかという点です。

カラー剤には、元から髪の毛の中にあるメラニン色素を壊して色素を入れ込むという2つの動作を同時に行う作用があります。ここで髪の毛の中に色素を入れ込む為に壊したメラニン色素は一度壊されると二度と元には戻りません。市販のカラー剤を使用してセルフカラーすると、この現象を必要以上に引き起こしてしまう可能性があります。逆に、美容師が適切な量の配合をしてくれれば、未然に負わせなくて良い分の髪の毛のダメージを減らす事ができます。

もう1つの原因は、カラーやパーマを行う頻度が高い事です。

パーマは何度もかけ続ける事によってダメージが増大していきます。なるべく頻度を落とすようにしして行わないと、ヘアケアだけでは傷みに対処できなくなっていきます。

カラーも同様で、同じ色に染めたとしても髪の毛が傷んでいるだけで何倍もの速さで髪の毛の中から色が抜けていってしまいます。カラーとパーマは行う頻度を2ヶ月くらい置くなどして配慮する必要があります。

対策

セルフカラーをやめる

セルフカラーを無闇に行わず、プロにお任せするようにしましょう。

もしもどうしても自分でやりたい場合には、以前担当してくれていた美容師に自分の髪質や特徴を説明してもらいましょう。自分でも気がつかないような特徴に気がついて言わなくてもケアしてくれている場合もありますので、相談してみて下さい。きちんとした理由を説明すれば、相談に乗ってくれるはずです。

パーマやカラーの頻度を減らす

パーマやカラーは約2ヶ月に一度が目安と言われています。実際にカラー剤やパーマ剤などは2ヶ月周期で落るように作られているものが多いです。ですので、それ以上に早くかけすぎない事が髪の毛の傷みを進行させ過ぎない一番の得策と言えます。

薬品を使用した施術は、たとえ効果がはっきり出なかったとしてもダメージは髪の毛に蓄積されていくものです。その事を忘れずによく考えてから行うように注意してみて下さい。

まとめ

髪の毛の傷みが起こる原因について解説していきましたが、自分ではまだ知らなかったという知識は発見できましたか?もしも、この記事を読むまで知らなかったいという方は今すぐできる事から実践してみて下さい。もう既に知っていた方も、そうなる原理までは理解していない事も多いと思いますので、理解を深めて日頃のヘアケアに生かしてみて下さい。 

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。