酢を配合したヘアケア製品にはいろんな種類があります。酢シャンプー・酢リンスなど、
用途に合わせて使い分けることによって、より健康的な髪を目指すことができます。正しい使い方をして是非お酢の良さを実感してみて下さい。髪の毛が持つ本来の強みを生かせます。

お酢が髪の毛に良い理由

お酢髪の毛に良いとされている主な根拠は二つあります。

一つは、カラーリングやパーマなどの薬品を使用した施術でアルカリ性に傾いてしまった髪の毛のPH値を、健康的な髪の毛の状態とされる弱酸性に引き戻してくれる酸性であると言う事が挙げられます。
科学技術が進歩する前の石鹸で髪の毛を洗っていたような時代には、石鹸を作る際に油分を固める大切な要素としてアルカリ剤を使用していました。油分とアルカリ剤はとても相性の良い成分同士なので、髪の毛に使用した際にアルカリ剤が髪の毛の中の油分まで引き連れて外に持ち出してしまい、そのまま洗い流してしまうと髪の毛のダメージに繋がります。

カラー剤に含まれているアルカリ剤が髪の毛に浸透すると、髪の毛の中にアルカリ剤が残留します。
この現象は現段階の技術では他に方法がないので、これに変わる技術が発見されたい限りアルカリ剤を使用したカラー剤には同じ問題が付きまとうものです。

髪の毛がアルカリ性に傾くのは、このカラー剤やパーマの時に浸透したアルカリ剤が髪の中に残っている状態のままでいる為に起こります。ですから、髪の毛をアルカリ性にしている根本原因であるアルカリ剤を髪の毛の中から取り除くような方法を考える事が先決です。酢には本来酢が持つ特性の酸性を生かして髪の毛の中にあるアルカリ剤を除去する事ができるので、髪の毛に良いとされています。

二つ目は、薄毛対策に効果が期待できるという点です。
お酢は飲んでも髪に良いとされていますが、ここでは髪の毛や頭皮に使用する事で得られる効果をメインに解説していきます。
お酢を使用したリンスやシャンプーなどを頭皮に馴染ませると、酢が持つ抗酸化作用や抗菌効果によって頭皮を健康的な状態に導いてくれます。お酢は強い香りの印象とは裏腹に、正しい使い方をする事でお肌に負担をかけずに健康な髪の毛が生えてきやすい頭皮環境を作り出す事ができます。
市販されているシャンプーのほとんどには界面活性剤という成分が含まれているのですが、この成分が頭皮や髪の毛の油分を必要以上に取ってしまい、髪の毛や頭皮の潤いを奪ってしまいます。
お酢を使用して洗う事で、お肌に対するダメージを減らして必要な分の油分を残しながらも汚れをしっかりと落とす事ができるのでぜひお酢の力を活用してみて下さい。

人それぞれ今の髪の状態は異なるので、ただ闇雲に酸性のものを使用すればいいと言う事ではありません。自分の髪の毛に対する悩みとしっかりと向き合った上で本当にあったものを正しい使い方で取り入れてみて下さい。

お酢を活用したヘアケア製品

お酢から作られているヘアケアアイテムにはお酢シャンプー・お酢リンスなどがあります。それぞれの使用して得られる効果や正しい使い方を解説していきますので、悩みにあったものがあればぜひ試してみて下さい。

育毛効果が期待できるお酢シャンプー

お酢シャンプーは自分で手作りする事ができます。市販でも手に入れる事ができますが、自分で作ると確かな安心感を得る事ができ、とても経済的なのでぜひ自分の手で作ってみて下さい。頭皮の油分を程よく洗いとり、清潔な状態に保ってくれる効果があります。頭皮以外にも髪の毛のキューティクルを引き締めて艶を取り戻してくれる効果も期待できます。

  • 材料 穀物酢 小さじ1(1回分)
  • 作り方
    1. 洗面器に半分ほどのぬるま湯を貯めます。
    2. お酢を分量分混ぜておきます。
    3. 髪の毛を洗面器の中に浸けて頭皮と髪の毛に満遍なく行き渡るようにムラなく馴染ませていきます。
    4. 強く擦らないように気をつけながら頭皮をゆっくりとマッサージしていきます。
    5. お湯でしっかりと洗い流します。この時はシャワーを使用しても大丈夫です。

    この方法で作ったお酢シャンプーは、とても薄く作られているので、髪の毛に刺激を与えにくく香りが残る心配もありません。

お酢リンス

酢リンスを行う際には石鹸シャンプーの後に行うのがおすすめです。
作り方はお酢シャンプーと同じ作り方ですが、お酢の分量を小さじ2にして行います。

お酢の効果を効果的に引き出す為にはリンスとして用いる事もできる為、ここで紹介しておきます。
お酢の持つ酸性という性質が、髪の毛のキューティクルを閉じて髪の毛の中の栄養素を漏れ出さないようにしてくれる効果があります。

お酢シャンプーやお酢リンスは一度馴染ませて終わりと言うよりも、何度か重ねて浸けたほうが効果が期待できます。お肌や髪の毛が石鹸と相性が良くないと感じる方は、お酢シャンプーだけで終わらせるようにし、お酢リンスは控えておくという方法もあります。

髪の毛の状態に合わせて使い分けてみて下さい。

香りが気になる方にはりんご酢も!

お酢で出来たシャンプーやリンスは、効果はあっても香りが気になると言う方もいらっしゃるはずです。女性にとって香りはとても大事ですよね。ですが、市販のシャンプーなどの成分で刺激があると言われている成分は香料でもあります。髪の毛に優しいものを選ぼうとすると、使用するお酢の種類を変えてみましょう。お酢の中でも比較的香りがきつくないリンゴ酢を使用するのも得策です。

リンゴ酢とは?

リンゴ酢はアップルサイダービネーガとも呼ばれるお酢の種類の一つで、シンプルなお酢と同じような作用を得ながらも、お酢独特の匂いも軽減できる優れものです。

シャンプーに含まれている成分が頭皮や髪の毛に残っている場合は、ベタベタとした質感になる事があります。髪の毛の事を思って行ったヘアケアが無駄になってしまわないように、シャンプーの残留物を取り除く必要があります。そんな時には、お酢リンスで髪の毛に残った余分な成分を綺麗に落としてあげて下さい。リンゴ酢はお酢よりも使用した後の香りが気にならないので、安心して使用できます。
使用方法が先程ご紹介したお酢リンスとは少し異なる部分があるので、注意して使用してみて下さい。

使い方

リンゴ酢の使用方法はとても簡単で、リンスとして使用する事でより効果的に活用できます。

  • 材料
    リンゴ酢500ml
    精製水200ml
  • 使用方法
    1. リンゴ酢と精製水を合わせます。
    2. 頭皮と髪の毛に揉み込むように優しく馴染ませます。
    3. 洗い流さずにそのまま乾かします。

リンゴ酢を使用したリンスと酢リンスとの行い方が異なる点は、使用した後に洗い流さない事です。

合わせて行いたいもう一つの効果的な方法には、リンゴ酢パックがあります。
材料と作り方紹介しますので、しっとりとさせたい時や重点的にケアしたい時には是非取り入れてみて下さい。

  • 材料
    リンゴ酢小さじ2
    グリセリン小さじ2
    溶き卵1個
    カスターオイル大さじ3
  • 作り方・やり方
    1. 材料を容器の中でしっかりと混ぜます。
    2. 頭皮と髪の毛に満遍なくつけ、優しく馴染ませます。
    3. 1時間ほど時間を置き、しっかりと洗い流します。
    4. しっとり加減が足りないと感じる時には、さらっとした付け心地のミストなどをつけて乾かしてみて下さい。

使用上の注意点・選び方

お酢をヘアケアに使用する際には、正しい使い方をする必要があります。全く刺激がない訳ではないので、使い方を工夫してお肌と髪の毛に良いケアをしてあげて下さい。

注意して正しい使い方で使用しないと、お肌が弱い方はかゆみが出てしまったり、刺激を感じてしまう恐れがあります。体調などによっても感じ方が変わる事がありますので、日頃から頭皮の変化に目を向けて見るようにして下さい。

クエン酸の濃度に注意!

お酢リンスを使用する際には、石鹸シャンプーと併用する事をおすすめします。石鹸シャンプーとお酢リンスはとても相性が良く、一緒に使用する事でお互いの良いところを引き立ててくれるので、ヘアケアをする際には是非試してみて下さい。

市販シャンプーよりも頭皮や髪の毛に優しい石鹸シャンプーですが、石鹸シャンプーだけですと軋んで感じてしまいます。キューティクルを開かせてしまうのでそのように感じてしまいますが、お酢リンスを行う事で広がったキューティクルを閉じてサラサラにしてくれます。

しかし、お酢に含まれるクエン酸は時にお肌に刺激を与えてしまう原因にもなり得ます。
使用する際にはお酢に含まれるクエン酸濃度にも気をつける必要があります。必要以上に頻繁に使用したり、長時間浸けて置いたりしないようにして下さい。頭皮は油分が多く油分の取り残しも多いのですっきりと洗い流したい箇所ではありますが、ホルモンバランスが崩れていたり体調が優れない時には、お肌に刺激を感じやすいタイミングもあります。毎日使用する事も効果を実感する為には大切ですが、お肌の調子を小まめにチェックするようにして、異変があれば少しの間使用を控えるようにしましょう。

お酢の独特の香りが気になるという方もいらっしゃると思いますが、ドライヤーで乾かしていくうちに水分と一緒に蒸発してしまうものなので、それほど気にはなりません。お湯でしっかりと洗い上げる事も忘れないで下さい。それでも気になるようでしたら、レモン汁やリンゴ酢を代用するようにすると刺激や使い方はほとんど変わらず同じような効果を得られます。

乾燥肌だと自覚されている方は、使用する際に石鹸シャンプーをよく泡立ててから付けるようにしましょう。お湯で溶かした状態で使用してしまうと、頭皮や髪の毛に石鹸カスが残ってしまいます。
落ちなかった石鹸カスは肌荒れや髪の毛のダメージに繋がる可能性があります。洗い残しを防ぐ為にはしっかりと洗い流す事も大切ですが、シャンプーやリンスは自分が思っている以上に流し足りない事が多いです。ですので、あらかじめ洗い流しやすいようにたっぷりの泡で洗うようにしてみて下さい。

髪質・肌質に合わせた選び方

お酢を使用したシャンプーやリンスは、お肌や髪の質に合わせて使い方を変える事で、より高い効果を安心して得る事ができます。ただ使えばいいと言う訳ではないので、正しい方法で行うように心がけてみて下さい。

フケが出やすいと普段から感じている時には、お酢シャンプーが向いています。
乾燥から起こる乾性フケと油分の過剰分泌から起こる脂性フケのどちらにも効果があるので、フケに悩んでいる方のトラブル解決にも役立ちます。
お酢には殺菌・抗菌効果があり、頭皮に発生した雑菌の増殖を防いでくれます。
シャンプーで残ったカスが原因でアルカリ性に傾いてしまった頭皮や髪の毛を弱酸性に戻酢効果も期待できます。

髪の毛の乾燥が気になる方は、パサパサの髪の毛を修復してくれるお酢リンスが向いています。
お酢リンスは髪の毛の修復をするだけでなく、髪の毛に必要なアミノ酸を沢山含んでいるので
栄養補給もしてくれます。サラサラの髪の毛を目指したい自然派志向の方には最良のヘアケア方法です。
また、頭皮に痒みを感じる方は問題が内側から起きている場合も考えられます。
頭皮の痒みの原因が食生活や睡眠などにないか、今一度気をかけてみて下さい。

まとめ

お酢が髪の毛に良い理由や活用方法はご紹介したように沢山あります。トラブルに合わせて使い方を変える事で、より高い効果を期待できます。市販のシャンプーを使用していてトラブルを起こしてしまっている方にも是非使用してもらいたいものばかりですので、いつまでも美しい髪の毛でいられるように、日頃から頭皮と髪の毛に良いお酢によるヘアケアを取り入れてみて下さい。

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。