ヘアアイロンやドライヤーを長期的に使用することによって、髪の質は硬くなり傷んで感じることがあります。日頃から髪を熱から守るように工夫しておくと、綺麗な髪に保つこともでき傷みも気にならなくなります。

髪は毎日お手入れするものなので、少しの工夫で嬉しい変化を得ることができるので是非試してみて下さい。

熱によるダメージが髪に与える影響 

髪の毛は爪などと同じようにたんぱく質からできています。たんぱく質は卵を温めると固体に変わるように、熱を加えると形状が変わってしまいます。一度に加える熱の量を抑えている分にはそれほど影響が出ない場合が多いですが、一定以上の温度に髪の毛がさらされるとタンパク変性という現象がおこります。

髪の毛がタンパク変性によってダメージを受けると、傷むだけではなくパーマのかかりやカラーリングの入りが悪くなるなどの影響も出てきます。

タンパク変性が起こった髪の毛は、その際にできたダメージのムラのせいでキレイにカラーリングが入りづらくなってしまったり、ダメージ自体がカラーリングの材の浸透を妨げてしまう事もあります。

また、熱によるタンパク変性は髪の毛の状態によっても傷みやすさや変化の仕方が変わります。

現状の髪のダメージがどの程度かにもよりますが、乾いている状態の髪の毛では150度前後、濡れている状態の髪の毛では60度以上で変性が起こり始めるとされています。

一度熱変性を起こした髪の毛は、元の綺麗な状態に戻すことができません。パーマやカラーリングなどでダメージを受けた髪の毛も、トリートメントで一時的に潤いを与える事はできても元通りにはならないですよね?

取り返しのつかないダメージを負ってしまう前に、熱が髪の毛に与える影響を理解した上でできるだけ髪の毛を傷めないようなヘアケアを行うように心がけてみて下さい。

紫外線から髪を守る

紫外線はお肌に良くないのと同じように髪にも様々なダメージを与えます。紫外線から髪の毛を守る事で、必要以上のダメージを受けるのを予防する事ができます。

紫外線が良くない理由

髪の毛は紫外線からの影響を顔などの他のパーツなどよりも5倍ダメージを受けると言われています。紫外線は上から差し込むだけでなく、守る対策をしておかないと全方向から降り注いできてしまいます。髪の毛に紫外線が当たると、髪の毛の内部に活性酸素を作り出してして髪の毛をボロボロにしてしまう恐れもあります。お肌はターンオーバーし新しい細胞を生み出す事ができますが、髪の毛は生えてきた状態から再生される事はありません。

もう生まれてしまった髪の毛を今以上紫外線に当てないように日頃から心がけてみて下さい。

どんなに良いトリートメントを使用していても、紫外線で髪の毛にダメージを与えてしまっては本末転倒です。

紫外線は髪の毛の中にあるメラニン色素を破壊し髪の毛の色を赤茶に変えてしまったりする事もあります。綺麗で美しい髪の毛を保ちたいのなら、髪の毛に良い事をしてあげるようにして下さい。

対処法

髪の毛を紫外線のダメージから守るには、UVケアができるヘアケアアイテムを活用する方法があります。トリートメントなどのスタイリング剤はダメージをケアする為に使用する事が多いですが、UVカット効果のあるものも販売されています。

UVカット効果のあるスタイリング剤には、スプレータイプ・CCクリームなどがあります。

スプレータイプのものは、体全体に使用できるものも多く面倒臭がりの方でも顔や手のケアと同じタイミングでつける事ができる手軽で便利なアイテムです。

CCクリームタイプのものは、クリーム状なのでオイルやスプレーなどよりも濃厚で、守る力も強いです。合わせて修復効果も期待できるので、既に受けてしまったダメージをケアしながら紫外線を防ぎたいのならこのタイプがおすすめです。

紫外線対策として王道なのは、サングラス・帽子・日傘などですが、その他にも髪の毛をまとめておくと紫外線が当たる面積を小さくする事ができるので、縛った状態で帽子を被って出かけたりする事も効果的です。

紫外線によるダメージを予防したい時には、色々な要素を考慮して幾つかのアイテムを組み合わせて行うようするのがおすすめです。今行ってる紫外線対策に足りない点があれば、追加して行うようにしてみて下さい。

ヘアアイロンの熱から守る

ヘアアイロンはドライヤーなどよりも髪に直接接する面積が多く高温になる事が多いので、髪の毛に与えるダメージも甚大です。髪の毛を強制的にストレートにする事になるので、しっかりと予防をしておく事と正しい使い方を心がける事が大切です。

ヘアアイロンの熱の影響

ヘアアイロンは少なく見積もっても100度以上の熱を発しています。

それだけでも髪の毛をタンパク変性させてしまう原因になるのですが、一瞬当てただけではタンパク変性は起きません。タンンパク変性は一定以上同じ場所を熱した場合に起こるので、アイロンを正しく使用する事で髪の毛がダメージを受けるのを防ぐ事ができます。

対処法

へアイロンを使用するのを辞めるのは、クセが気になる女性なら死活問題ですよね。ヘアアイロンを使用しながらにして髪の毛をできる限り傷めない方法は、ヘアアイロンの使用方法を意識して使う事です。

髪の毛をはさむ時にはなるべく力を入れないようにして滑らすように使用します。
ザラザラして滑りが悪いと感じる時には、事前に髪の毛全体をブラッシングしたり丁寧にクシでとかしておくと滑りが良くなり悪戦苦闘しながら時間をかけて滑らす事を防ぐ事ができます。

同じ場所を何度も滑らせたり時間をかけて挟んでしまうとストレートにはなりやすいですが、髪の毛は回を重ねれば重ねるほど、すぐに傷んでしまう事になります。

髪の毛を厚めに挟むと均等に熱が伝わらず、結果として何度も手を入れる事になってしまいます。無駄な工程が増えるとそれだけで熱によるダメージが増えてしまう恐れがあるので、事前にできる予防策として髪の毛を綺麗に整えた状態で使用するようにしてみて下さい。

ドライヤーの熱から守る

一番身近なヘアケアアイテムではドライヤーの熱によるダメージが考えられます。

美容師さんが乾かしてくれる時と自分で乾かす時のサラサラ度合いの違いは、乾かし方が原因とも言えます。正しいドライヤーの使用方法やドライヤーの熱が与える影響を解説していきますので、自分のできる範囲の事から見直してみて下さい。ドライヤーは毎日使用するものですから、小さな事からコツコツ努力する事で早めに予防する事ができます。

ドライヤーの熱の影響

ドライヤーの熱は上手くコントロールしないと髪の毛にダメージを与えてしまう事があります。ドライヤーの風を同じ場所に当て続けたり近い距離から当ててしまうと髪の毛がタンパク変性を起こして硬くなったり艶がなくなってしまったりします。

対処法

濡れた状態から乾かす際には、タオルで水分をしっかりとふき取るようにして、髪の毛にドライヤーの風を当てる時間をできる限り短縮するようにしましょう。この事を気をつけるだけでも、髪の毛のダメージを軽減する事ができます。

また、暖かい風を当て過ぎる事が良くないので、時々冷風に切り替えて交互に当てるようにする事も大切です。

もう一つの対処法として、60度以下の風で乾かす低温ドライヤーを活用するのも効果的です。通常のドライヤーは約100度にもなるので、長時間風を当てると髪の毛が傷んでしまいます。

しかし低温ドライヤーはドライヤーを当てる時間自体は少し長くなってしまいますが、髪の毛をしっとりと潤いを保った状態のまま乾かす事ができるのでダメージの予防に繋がります。

低温ドライヤーは髪の毛のケアにも最適ですが、頭皮のやけども防ぐ事ができます。頭皮のやけどは、これから生えてくる髪の毛にも悪影響を及ぼします。髪の毛を守る為には、頭皮のケアを合わせて行う事が重要です。

ドライヤーは乾かし方を工夫する事で、髪を傷める事なく綺麗に乾かす事ができます。

濡れている状態の時にはまず根本を先に乾かして、その後に毛先に向けて乾かします。自分で乾かす時にはどうしても、下から風を当てるほうが手が疲れないので下から上に向けて乾かしがちですが、そのやり方が美容師さんとの髪の乾かし方に差が出る原因の一つです。

頭の上から毛先に向かって風を当てるようにして、髪の毛がサラサラとなびくように風を当てる事を心がけるようにします。手櫛でとかしながら乾かすとより綺麗に乾かす事ができるので、ぜひ試してみて下さい。

スタイリング剤で熱から守る

髪の毛を熱から守るには、スタイリング剤などのアイテムを活用する方法もあります。

様々なタイプのスタイリング剤が販売されていますので、自分の髪やなりたい髪質に合わせて適切なアイテムを選んでみて下さい。ここでは、オイルタイプ。スプレータイプ・ミルクタイプの3種類のスタイリング剤をどのように使用すれば効果的に使用できるかや使用するメリットを解説していきますので、自分の髪質に合ったスタイリング剤を探して熱によるダメージから髪の毛を守れるようにしましょう。

オイル

オイルタイプのスタイリング剤は、洗い流さないトリートメントとも呼ばれています。

髪の毛の表面に薄い膜を張って髪の毛を熱から守ってくれる効果があります。使用する際には髪が濡れた状態で塗布し、綺麗にとかしてから乾かします。髪の毛が乾燥して感じる方に向いているのはこのオイルタイプのスタイリング剤です。潤い成分の多く含まれた浸透性の早いものを選ぶようにしましょう。

洗い流さないトリートメントと表示されているもののほとんどが、熱を加える事によって浸透率が上がるに作られています。ドライヤーの風を当てる時には一手間かけてオイルをつけてから乾かしてみて下さい。

沢山付けたからといって効果が上がる訳ではありませんので、それぞれの商品に記載されている量を参考にしながら何度か試して自分の髪の毛にあった量を調整してみると付け過ぎてベタつくのを予防できます。

オイルは付け過ぎてしまうと、サラサラどころか乾きにくくなって余計ドライヤーの熱を長時間当てる事になってしまうので、つける量には気を付けましょう。

ヘアケアにオイルを取り入れてツヤ髪を作る方法

ダメージケアの必需品!種類豊富なヘアオイルを使いこなそう

スプレー

ミスト状に吹きかけるスプレータイプのスタイリング剤は、ムラなくつけられる方法としては最適です。粒子がミルクやオイルなどよりも細いのでより浸透しやすいのが特長です。

そのまま単品で使用しても良いのですが、オイルタイプのトリートメントと合わせて使用する事で相乗効果も期待できます。
使用する際には、髪の毛を少しずつめくりながら全体に満遍なくつくように付けます。

手の届きやすい場所は大量に付け過ぎてしまう事もあるので、注意して使用してみて下さい。

手軽に手に取りやすく小さいサイズの持ち運び用のものも販売されているので、お出かけ用に用意しておくのも良いでしょう。

ヘアケアで艶を出したいならオイルスプレーが最適!

ミルクタイプ

ミルクタイプのスタイリング剤にはオイルとは別の利点があります。美髪効果の高い保湿成分や栄養分が合わせて含まれています。オイルよりも軽い仕上がりになるので、猫っ毛や髪の毛の量が少ない方には向いています。

オイルをつけてベタついたりするのが気になった事のある方でも安心して付けられます。使い方はオイルと同じ要領ですが、濡れている際に使用すると不足して感じやすいので、あまりつけ過ぎないように注意が必要です。

一度に出る量にもよりますが、ショートヘアなら1プッシュ、ボブ以上の長さなら2〜3プッシュぐらいが目安です。

使い方が大切!オイルとミルクの違いとヘアケアへの取り入れ方

まとめ

熱が髪に与える影響はとても大きいです。ですが、同じように正しい知識をもとに適切にケアしていけば軽減したり予防したりする事ができます。今まで気がつかないうちに行っていた事が、本当は髪にダメージを与えているという事も考えられます。

綺麗な髪を目指しているならば、まず熱によるダメージのケアをしてみて下さい。本来の髪の毛の美しさを取り戻せるように、毎日の習慣を見直してみる事をおすすめします。

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。