「髪は女の命」なんて言葉があるように、それほどに女性にとって髪は美の象徴の一つでもあります。あなたは自分の髪がどのようなタイプで、どんな風にお手入れをすれば美しい髪をキープできるかを知っていますか?
 美しさを保つには毎日のケアがとても大事ですし、女性はホルモンバランスの影響で髪質が変化するので、きっとさまざまな悩みがありますよね。では、一般的に美しいとされる健康で悩みの無い髪ってどんな基準なのでしょう?健康髪になれるヘアケア方法と合わせてお話ししていきますね。

薄毛、抜け毛、剛毛、くせ毛…そもそも健康髪とは

 髪の量がもっとあればいいのに、触り心地が柔らかくサラサラの髪になりたい、真っ直ぐなストレートヘアがうらやましい・・・など、誰しも自分がなりたい髪のイメージをもっていることでしょう。ですが、なんとなくの見た目や質感の理想が必ずしも健康な髪とイコールするわけではありません。
 では、髪の健康状態を図るにはいったい何を基準にすればよいのでしょうか。まずは適度な水分・油分のバランスが保てているかどうかをみてください。
水分量が少ない髪の毛は毛先がはねやすくなり枝毛・切れ毛の原因になります。また、髪もごわつきやすくツヤを失ってしまうため、見た目の美しさも低下してしまいます。
そして頭皮から出る皮脂による油分も、少ない場合は油分を補おうとする力が働くため水分を奪ってしまいますし、多い場合は毛穴を皮脂で塞いでしまうため血行不良により髪の成長を妨げてしまうので、適度な油分量が必要なのです。
そして見落としがちなのが、たんぱく質の量が十分に足りているかどうか、です。筋肉や皮膚と同様に、たんぱく質が不足してしまうと栄養がいきわたらずに髪全体を傷めてしまうことにもなりかねません。枝毛や薄毛を防ぐためにも、たんぱく質量を維持することは健康髪にとって必須条件です。

髪の悩みを占める髪質について

 髪は肌同様に生まれつきの質感もありますが、加齢や環境、カラーリングや使用してきたヘアスタイリング剤によっても変化するものです。よって、悩みも様々ですが、大きく分けて3つのタイプがあるでしょう。

  1. 髪の毛が細く柔らかい、コシがない、いわゆる「猫っ毛」と呼ばれているタイプ
    もともとの毛質も関係していますが、加齢や女性ホルモンの減少により抜け毛が気になる場合や、不規則な生活が大きく関係していることもあります。
  2. 髪の毛が太くゴワゴワ広がりやすい、うねりやくせ毛が気になるタイプ
    見た目も質感もツヤがなく、まとまりにくさからヘアスタイルを選んでしまうという悩みが生じたり、ケアを怠っていることで硬い髪質にしてしまっていることもあります。
  3. 髪の毛そのものにダメージがあり、傷んでしまっているタイプ
    大気の乾燥や紫外線、カラーリングやパーマの影響で髪の外からも内側からも水分を失ってしまい、髪が栄養不足を感じていることでパサつきや枝毛・切れ毛を生じることもあります。

髪の基準

 健康髪を目指すには、どんな状態が健康な髪なのか基準をきちんと知っておくことが大切です。実際に自分の髪と比較してみましょう。

 ●太さ
同じ人の髪の毛でも太さは一本一本違います。生え始めの髪の毛や抜けやすくなっている退行期は0.05ミリほどの細い髪の毛の場合もありますが、一般的に健康な標準の太さは0.1ミリ程度の太さです。ある程度成長している髪の毛が0.05ミリ程度の場合は髪が栄養不足を感じているので、ケアをしっかり行いましょう。
 ●形状
髪の形状は毛根によって違いがあり、人種や遺伝的要素が大きく関わっています。クセのないストレートヘアに憧れを抱いている人も多いですが、直毛=健康とは限りませんし、くせ毛は一生変わらないというわけではありません。特に髪のうねりは年齢とともに増加するということもありますので、髪にもエイジングケアは必要です。
 ●成分
髪の毛を生成している成分は肌と同様にたんぱく質です。ケラチンというアミノ酸から合成されているたんぱく質で、髪全体の9割がこのケラチンから構成されています。抜け毛や髪のダメージを抑え、髪を健康に育むためにはたんぱく質をサポートしてくれるビタミンや亜鉛などの栄養素の摂取も大切です。
 ●コシ
硬い髪はまとまりにくくごわつきやすい、柔らかい髪はハリやコシがなく傷みやすいですよね。感覚の部分も大きいのですが、違いは髪の外側を包むキューティクルや内側のたんぱく質量の差にあります。まとめ髪をしたときやブラッシングの際にコシや引っかかりが気にならない髪を作るには髪の内側・外側両方からのケアを見直しましょう。
 ●色
髪色のカラーリングを日常的に行っていても元々の髪色は様々ですよね。自分の髪色が真っ黒だと思っていても日焼けによって茶色くなっていたり、加齢やストレス、ホルモンバランスの影響で白髪が増えたり髪色が変化することもあります。自然で健康な黒髪を作るにはメラニン細胞を増やすための食生活の改善が有効です。豆類や乳製品を積極的にとって髪ストレスを軽減しましょう。

薄毛のこと

 いつのまにか毛量が減っている気がする・・・と薄毛を自覚し始めると何が原因なのかが気になってしまいますよね。遺伝や体質もありますが、30代、40代から始まる薄毛には頭皮にかかる負担や生活習慣の乱れが大きく関わっています。
 カラーリングやパーマだけでなく、紫外線も肌同様に浴びすぎると頭皮にとってダメージとなります。日差しの強い日の外出時には日傘や帽子を着用しましょう。
 また、偏った食生活や睡眠不足が抜け毛を誘発することもありますので、薄毛が気になりだしたら規則正しい生活習慣の見直しを図りましょう。

ホルモンの影響

 ホルモンと薄毛はとても深い関係にあります。男性ホルモン「テストステロン」が頭皮に存在する酵素と関わることで薄毛を引き起こす成分に変化し、抜け毛を誘発してしまうのです。男性ホルモンと一言で言っても、それは女性にも存在するものであり、女性ホルモンが減少することによりテストステロンが活発になってしまうので女性ホルモンのバランスを保つことが薄毛予防に大きく繋がります。
 また、女性ホルモン「エストロゲン」そのものが減少してしまうと、髪が元気をなくし髪質が変動することで薄毛を引き起こしてしまうこともあります。30代以降は誰しも女性ホルモンが減少しやすくなるので、ヘアケアも怠らずに行っていきましょう。

間違ったダイエット

 薄毛や抜け毛の影響で見落としがちなのがダイエットによるものです。健康的に無理がなく正しいダイエットなら問題はありませんが、過度な食事制限が原因で体全体のエネルギー源が減り、発毛を阻害してしまったことで髪のハリやコシが減少してしまい髪の毛が抜けてしまうということも少なくありません。
 また、食事制限ばかりして運動を行わないというダイエットは髪にも危険です。筋肉量が減り血行不良になってしまうので頭皮に十分な酸素や栄養が流れず毛髪環境を悪化させてしまうのです。
 間違ったダイエットをしていて気づいた頃には薄毛に・・・なんてことにならないためにも、食事と運動のバランスには気を付けてくださいね。

抜け毛 安心?心配

 シャンプー後に流れる髪の毛、ブラッシングしたときにブラシに絡まっている髪の毛・・・、その量を見て「この抜け毛ってもしかしてひどい!?」と心配になったことはありませんか?なかなか自分で一本一本抜け毛を見逃さずに抜け毛量を正確に把握したり、その抜け毛が自然なものなのか、脱毛症や別の原因が生じているものなのかの見極めは難しいものですし、心配になりますよね。
 抜け毛のメカニズムを知っておくことで、不安が解消され予防にもつながりますので一緒に学んでいきましょう。

抜け毛の目安

 日本人の平均頭髪量が10万本なのに対し、一日あたりの抜け毛本数は~200本程度です。もともとの頭髪量によって抜け毛量も違いますが平均100本ほど抜け落ちるのが通常の目安でしょう。
しかしながら抜ける髪の毛の本数に問題が無くても、抜け毛の髪質が正常でない場合は注意が必要です。
まずは抜け毛の毛先に注目してみてください。美容室でカットされている髪の毛は毛先がハサミで整えられているため、毛先がしっかりしています。それに比べ、毛先が細くとがっている状態の髪の毛は生え始めの寿命が短かった髪の毛ということになります。抜け落ちた髪の毛が生え始めすぐの毛先が細い状態のものだとしたら、十分に髪へ栄養がいきわたっておらず毛根や頭皮にダメージが生じている場合があるので、早急にケアが必要です。
 抜け毛の太さにバラつきがある場合も生えている髪の健康状態にムラがあるというサインなので、ヘアケアを見直し、抜け毛予防をしっかり行いましょう。

ヘアスタイルにも問題が!

過剰な抜け毛は髪の健康状態やダメージだけが原因ではありません。特に毎日同じヘアスタイルをしていたり長年髪型を変えていないなら要注意です。例えば分け目がずっと同じ場合は紫外線のダメージが同じ分け目に集中し頭皮に負担がかかってしまうため、抜け毛や白髪の原因になっていることもあります。
また、こめかみをずっと引っ張っているようなポニーテールばかりしていたら生え際が衰退したというケースや、髪の生える方向と反対側へ引っ張るようなアップスタイルが多いと頭皮にも圧がかかり、いつのまにか抜け毛を引き起こしている要因をつくっている場合もあります。
髪が知らず知らずの間にストレスを感じないためにも、仕事や家事をしている間は髪を束ねていてもオフの日はダウンスタイルで髪をリラックスさせてあげると良いでしょう。

今日から実践! 簡単ヘアケア

では、健康髪の基準や注意点を理解したところで、髪の悩みを改善し今日から美しい髪を目指せる簡単なケア方法を伝授します。

<パサつきを防ぐ水分量アップのケア方法>

 乾燥する季節は特に髪の水分量も低下しがちです。髪のパサつきやうねりはもちろん、水分不足がひどくなると枝毛や切れ毛を引き起こしてしまうのでしっかり髪にも保湿をしてあげましょう。

  1. トリートメントによるダメージケアを毎日行う
  2. ドライヤー前にもオイルや洗い流さないトリートメントを浸透させ保護する
  3. 髪を乾かすときは根元から行う

洗髪時にコンディショナーを使っている場合は日常的にトリートメントを取り入れ、しっかり毛先をケアしましょう。そして洗い流す際に熱いシャワーを使ってしまうと、髪の乾燥を誘発してしまいます。洗顔するときも同様ですが、お風呂の温度より少しぬるめの35℃前後が理想的です。
 そしてドライヤーの熱も髪には大きな負担です。直接髪にあてる前にオイルや洗い流さないトリートメントでケアし、乾きやすい毛先は後回しで根元から乾かしましょう。

<適度な油分を保ち健康な髪を生やす頭皮のケア方法>
 髪全体のハリやコシ不足は毛根や頭皮にダメージがあり、髪の状態を悪くしている場合があります。そんな場合は健康髪を育てる頭皮マッサージが有効です。

  1. 朝と夜の2回、髪全体を丁寧にブラッシングする
  2. 指の腹を使ってやさしく頭皮を動かすイメージで大きくマッサージする
  3. 生え際や耳周り、フェイスラインも動かし血行を促進させる

 あなたは髪を毎日ブラッシングしていますか?実はブラッシングって単純に髪の流れを整えるだけでなく、頭皮や毛根の凝り固まりを防ぐのにとっても重要なのです。理想はパドルブラシと呼ばれる大きいブラッシング専用のブラシで頭皮全体を動かすようにブラシすることです。頭皮が固まっている状態の朝とシャンプー前の2回行ってください。シャンプー前に行うと頭皮の汚れも落ちやすくなります。
 頭皮が凝り固まると頭皮が乾燥し油分を過剰に分泌しようとしたり、逆に毛根に油分が詰まりやすくなる場合もありますので血行を良くするためのマッサージもおすすめです。ポイントは力を入れすぎないこと、そして髪はフェイスラインや耳、首とも一枚の皮膚でつながっているので、リンパを流すイメージで全体を気持ちいい程度に軽い圧で動かすことです。

まとめ

髪質は生まれつきだけでなく加齢や生活習慣によって大きく変わります。これまで悩みが改善されずに諦めかけていたあなたも、自分に合ったケア方法や改善点を知れたことで健康髪に一歩近づきましたね。毎日のヘアケアを習慣にして理想の美髪を目指していきましょう。

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。