気になる目尻のしわ。心配になるのが、くっきり刻まれた時の「老け顔」です。まだ大丈夫、と思っている人、すでに目尻のしわが跡になっているなど、その度合いをきちんと把握していますか?

 少しでもハリのある目元を目指したいと思ったら、何が原因なのかをしっかり理解し、適切なケアを継続的に行うことです。それが改善へと導かれる方法をご紹介します。ぜひ実践してみて下さいね。

目尻のしわ対策をする前に

 自分の笑った時のリアルな顔、めったに見ることはないですよね。そのため、自分の目尻のしわがどの程度なのかを正確に把握していないケースが多く、どんどん進ませているのが現状です。
まず、目尻のしわは生活環境や生理的な現象により、ターンオーバーのサイクルの乱れや、健やかな肌に大事な成分の減少などの影響が出始めて、そのまま老化の一途をたどっていきます。少しでも加齢を遅らせるために、
次を参考にしてみましょう。

  • 目尻のしわとは何かを、しっかり把握しておく。
  • 知識を理解して、スキンケアを実践する。
  • 毎日、鏡で肌状態を確認する。

 以上の3つを踏えてケアに望むと、しわの変化に気付くことが出来ます。

いよいよ目尻のしわケア!実践しましょう!

 鏡で自分の目元をよくチェックしてみてください。

 部屋が暗い、鏡が小さい、鏡が曇っていたら、まずは環境を整えましょう。目尻の小じわ、笑った時にできるシワは、30代以の女性ならいつ現れてもおかしくありません。
原因と対策について確認していきましょう。

どれに当てはまる?しわの種類は3つ

目尻だけでなく、目元にあらわれるしわには種類と特徴があります。自分の顔を鏡でチェックした時に、どの部分がどのしわなのかを確認してみて下さい。

乾燥によるしわ

人の肌は、角質の厚い部分や、皮膚の薄い部分など部位によって異なります。
目周りの皮膚は、全身の中で最も皮膚が薄く、分厚い部分との比は約1/3ほどです。
さらに皮脂腺がほとんど無いため、乾燥しやすく、しわが目立ちやすくなります。

 このような特殊な肌質にも関わらず、外的な刺激を受けやすいため、ダメージはさらに大きくなります。
以下の2つに注意を払うだけでも、目尻のしわ改善に役立ちます。

●アイシャドウやマスカラなどのアイメイクと、メイクオフで負担がかかっている。

●湿度約50%を下回る、エアコンや暖房などの風が当たると乾燥する。

表情じわ

 表情にともなって出来るしわで、長い年月をかけて作られてきたものを表情じわと呼びます。
例えるなら、一度折った折り紙を、再び広げても元のようにピンとした状態に戻らないようなもので、対策は容易ではありません。
唯一、救いがあるとするならば、自分自身の表情のくせに少しでも早く気付いて、適切なケアを行い改善することが出来れば、これ以上深刻な状態を進ませずにすみます。

老化現象によるシワ

 悲しいことに細胞の老化は日々進行します。これは自然なことであり、動物も植物も命あるものは避けることができない現象です。加齢とともに、肌のハリ、弾力に大事な成分となるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の量が少なくなり、お肌のたるみが加速していきます。肌内部も肌表面も、どちらにも起こりうるので、常に双方からケアのアプローチをすることが重要です。

 加齢や乾燥の他にも、しわを作る原因に、紫外線、間違ったお手入れ、ストレス、喫煙、睡眠不足、活性酸素などがあります。つまり常にしわが出来やすい環境にあるというわけです。
始めは小じわ程度だからと放っておくと、どんどん肌の真皮層まで深く入り込んでいき、しわが目立ってしまうのです。

スキンケア次第で変わる

 今出来ている目尻のしわ。少しでも進ませないためのセルフケアをご紹介します。

その①目元の皮膚はデリケート。丁寧にやさしくメイクオフ

 メイクをするとき、目元のメイクに一番時間をかけている、という方も多いのではないでしょうか。アイブロウで眉の形をきちんと描いたり、マスカラやまつ毛エクステ、アイシャドウ、アイライナーなど、目元を華やかにすることで、女性の美しさは何倍にもアップします。
それにも関わらず、目元専用のメイク落としを使っている人は少ないようです。顔全体のメイクオフで流れ作業のように目元もクレンジングしてはいませんか?

 テレビCMでも、目元の濃いメイクもツルンと落ちる、などというキャッチコピーの商品もあり、実際にとても便利で魅力的です。
しかし、目元の皮膚はとても薄いため、摩擦によって刺激が起こり、乾燥を引き起こし、目尻のシワになる原因となってしまうからです。では、そんなデリケートな目元の皮膚に適したメイク落としはどんなタイプが良いのでしょうか?

「クレンジング剤の選び方」が目尻のしわを左右する

クリームタイプ

クレンジングの中でも肌に負担が少ないタイプです。リッチなアイメイクでない限り、クリームタイプで優しく落とします。この時、量をケチってしまうと、汚れが残ったり、摩擦が起きやすいので、適量を守りましょう。

ジェルタイプ

クリームタイプよりもさっぱりとした仕上がりです。乾燥がさほど気にならない夏などの季節、ライトなアイメイク向きです。オイルのようなべたつきが気になる人には使いやすいテクスチャーです。

オイルタイプ

 オイルタイプのメイク落としは、数種類ある中でも一番クレンジング力の高いものです。界面活性剤というお肌に刺激の強い成分の含有量も多く、必要な脂分も洗い流してしまうことがあると、乾燥を招く原因になることも。

手早くメイクを落とせるので、便利に感じてしまいがちですが、目元の肌に負担をかけ、シワの原因となるため、使い方には注意が必要です。

その② 部位ごとの洗顔を心がけていますか?

 洗顔の基本は、たっぷりの泡で、指が直接皮膚に触れないように、泡を転がす感じで汚れを浮き上がらせるイメージで優しく洗浄します。

化粧水は手のひらに滴るくらいたっぷり取り、肌全体に馴染ませます。シワになりやすい目尻は、目に入らないように注意しながら2度付けするのが保湿力を上げるコツです。

その③目元専用の化粧品を用意

 目元の皮膚は、皮脂を分泌する腺がほかの部位よりも少ないため、乾燥がしやすい特徴があります。そのため、目元のケアは、より念入りに潤いを与えることが大切です。目元専用の美容液、アイクリームは、通常の美容液、クリームよりも有効成分がより高い濃度で含まれています。

 百貨店や化粧品コーナーでは、エイジングケアのラインナップとして多少お値段が高いものが目立ちます。しかし、目尻のシワと言っても、浅い小ジワから、笑った後、真顔に戻ってもくっきりと跡が残ってしまうような真皮ジワまで、深刻度は様々です。今の目尻シワの状態をよく観察して、自分の状態に適した化粧品を選ぶことが大切です。

 深く刻まれた目尻のシワは、肌の奥深い真皮層へ働きかける成分が必要になります。
目尻の浅い小ジワ対策には、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「セラミド」「プロテオグリカン」などの保湿成分が効果的です。

温めて巡りをよくしましょう

 疲れ目だったり、目元のクマやくすみがある方は、目周りが血行不良になっている場合が多いので、ホットタオルやホットアイマスクなどで、温めることで血流がアップします。

ホットタオルは濡れタオルをレンジでチンすると簡単に出来上がります。但し、目元にのせた後、目周りの皮膚が進むことがあるので、保湿をしっかり行うことも忘れないようにしましょう。

目周りの筋肉を鍛えましょう

 私たちの体は、老化や運動不足が原因で腹筋、背筋などの筋肉が衰えてくると、皮膚はたるみ、ゆるんだ体型になります。顔の皮膚や筋肉も体を同じことが言えます。

特に目元は年齢を重ねると、筋肉が衰えることで脂肪が下に落ちてたるみが生じ、その重みでシワになると考えられます。若いときはパッチリとした大きな目だったのに、老人になると細くタレ目になるのはこのためです。

スマホ、まつエク……目元の皮膚への負担大

 近年、パソコンやスマートフォンの普及で、画面を長時間見ることが多くなりました。

それによりまばたきの回数が大幅に減り、血行不良やドライアイという症状を招くこともしばしば。さらに眼球を支える目元の皮膚は乾燥し、加齢により筋肉もゆるみやすくなるという悪影響が、シワになりやすい状態に見舞われることになります。また、現代女性に多く見られる、まつ毛エクステも、薄いまぶたの皮膚で、たくさんのまつ毛を支えている分、負荷がかかっていることは確かです。

皮膚は頭から足先まで、袋のような形をした一枚皮でつながっている臓器です。臓器、つまり心臓や肝臓、すい臓と同じように、私たちの体を守るために機能しています。

 少しかたい話になってしまいました。本題に戻しましょう。私たちの体は重力の影響を受けるため、皮膚も下がって次第にたるみとなり、目尻のシワになります。少しでもたるみやしわを解消するためには、眼輪筋のこと、そして顔全体の筋肉のことをしっかり捉えてケアすることがポイントです。

 目元には眼球を中心として、木の年輪のようにグルグルとドーナツ状に眼輪筋が付いています。その筋肉を鍛えるには、まぶたの開閉が大事ですが、この時、5秒かけて行うのがポイントです。

あまり強く閉じてしまったり、やり過ぎは逆効果になることもあるので、決まった場所と時間に行うようにしましょう。例えば湯船に浸かっている時、もしくは寝る前など、習慣にすると変化に気付きやすくなります。

まとめ

 目尻のシワは、ある日突然鏡をみて気づくという人が多くいます。出来ればシワにならないうちに予防の対策を取ることが一番重要ですが、小ジワ程度なら、毎日の洗顔やお手入れで目立たなくすることは十分可能です。

目元の皮膚が薄い、そうイメージして覚えておくことで、優しくお手入れしなきゃ! という気持ちになりますね。摩擦や刺激を避けて、とにかく保湿するのがシワ対策の第一歩です。

真皮層まで深く入り込んでしまったシワは、ホームケアや自分でのお手入れではどうにもなりません。日頃からのシワ対策の積み重ねが、5年、10年先のシワの深刻具合に大きく影響してきます。メイクやクレンジングのようなルーティーン化されている行動を一度見直して、目尻のしわ対策をしてみてはいかがでしょうか。

ライタープロフィール
川本 あきこ

放送作家・美容ライター。ロンドンの美容専門学校にてスキンケアアドバイザー、メイクの資格を取得。雑誌、書籍の編集、執筆の傍ら美容専門家としてライター、講師を務める。