髪のトラブルや悩みの多くは乾燥によるものが原因しているとあなたは知っていましたか?そして髪の乾燥や髪全体の健康を左右するほどとても大切なのが、見落としがちな頭皮です。
自分では頭皮が乾燥していないと思っていても実は皮脂が過剰に分泌している場合や、頭皮の内部が乾燥していることで髪の成長を妨げているケースもあります。髪表面を毎日ケアしていても頭皮まで十分に時間をかけていなかったり、間違った洗髪方法を行っていることで知らず知らずのうちに乾燥を引き起こしてしまっているかもしれません。
美しい髪に近づくために大切な頭皮について、構造からケア方法まで隅々知っていきましょう。

髪の乾燥対策の要となる頭皮に注目!

髪にパサつきを感じると毛先や表面の乾き具合ばかりに意識がいきがちですが、実は頭皮や地肌の乾燥こそ髪全体に大きく影響しているということを知っていましたか?紫外線やカラーリング、パーマの影響などで髪表面に乾燥が生じた場合は外からの刺激によるものが多く、トリートメントなどのホームケアで改善がみられますが、頭皮は髪に直接触れる影響以外にも食生活やストレス・加齢などさまざまな方面から乾燥を引き起こすので日頃から気を付けておきたい部分なのです。
 髪全体にダメージを生みだしてしまう前に、しっかり頭皮について知っておきましょう。

頭皮がなぜ髪にとって大事なのか

頭皮は皮脂で覆われています。皮脂がバリアとなる働きをしてくれていることで紫外線や大気の汚れなどを防いでいるので、髪全体が乾燥しないためにもとても重要な役割を担っています。
 では逆に、頭皮が皮脂不足になるとどうなってしまうのでしょうか。バリアがなくなってしまうと直接刺激が加わってしまうことで頭皮内部の保湿成分が蒸発してしまい、乾燥だけでなくかゆみやフケなどを引き起こし、地肌がどんどん敏感になってしまいます。
 また、頭皮内部の細胞を活性化することは毛髪の成長にも大きく繋がります。そして、健康で美しい髪が育つと外部からの影響も受けにくくダメージに強い髪になるのです。
つまり、髪をトラブルへと導かないためには頭皮の皮脂量と頭皮内部の潤いバランスを保つことが大事なのです。

頭皮の構造

頭が顔や首の皮膚と繋がっていることからわかるように、頭皮は皮膚と同じように表皮・真皮・皮下組織から構成されています。
これらの細胞は環境や生活サイクルの中で日々変化していくのですが、時間をかけて一番外側の角質層にたどり着いたのち、やがて角片となって剥がれ落ちます。この角片は死んだ細胞で、髪の視点からいうとフケや垢のような老廃物なのですが、このように皮膚が変化していくサイクルのことをターンオーバーと言い、頭皮も普段スキンケアをしている体や顔の皮膚と同様に28~45日ほどかけて変化していく構造になっているのです。

頭皮の働き

頭皮は髪をただ生やしている、支えているだけでなく、髪そのものに栄養を与えるための重要な役割を担っています。肌と同様に表面だけでなく内部の健康状態が髪の成長を左右するので、頭皮自体にも栄養が行き届いていないと髪はキレイに育たないのです。
では、頭皮の栄養不足を防ぐには何が大切なのでしょうか。それは、頭皮に通っている血行を促進することです。血行が悪くなると頭皮内部から毛根への栄養の運びも悪くなり、髪全体が外部からの刺激を受けやすくなってしまいダメージを生み出してしまいます。
頭皮の血行をよくするためにはまず、地肌をしっかり動かす頭皮マッサージを日々行うようにしてください。なぜなら、頭皮を柔らかくすることが血行促進にとても効果があるからです。あまり力を入れすぎず、頭皮の働きを意識するように動かすと効果的です。
日々のケアに取り入れるようにしましょう。

あなたの頭皮のタイプは

頭皮が顔や体の皮膚と同じ構造になっているように、頭皮の質感も顔や体と同様にタイプがあります。あなたは自分の頭皮がどんなタイプかを知っていますか?質感を知っておくことで正しい頭皮ケアにも繋がりますので、ここでしっかりチェックしておきましょう。

チェック方法

●油取り紙を使う
 シャンプーをして髪を乾かした状態の頭皮に油取り紙を軽く押し当ててみてください。そこから約10分ほどの間にその油取り紙から皮脂が浮き出ている状態であれば、頭皮はオイリータイプであることがわかります。逆に、一時間以上経過しても皮脂が出ていない状態なら乾燥タイプでしょう。
 ちなみに一時間程度で皮脂が出てきたならノーマルタイプの頭皮です。頭皮を守るためにはある程度の皮脂量は必要ですので、このノーマルタイプは理想的と言えます。

●前・中・後、頭皮の部位別チェック
 同じ頭部でも前の方が薄い、後ろの部分にクセがある、サイドに白髪が生えやすいなど、部位によってさまざまな悩みがありますよね。つまり頭皮と一言で言っても質感まで同じとは限らないのです。
 顔にも「混合肌」というタイプの人がいるように、部位によって質感が大きく違う場合がありますので、間違ったケアでトラブルを引き起こさないためにも頭皮チェックは部位ごとに行うようにしましょう。

頭皮の質感


●オイリー

 頭皮の皮脂量・水分量が多く、質感がギトギトしていたり、シャンプー後数時間で汗をかいていなくても頭皮にテカりを感じるのがオイリー頭皮の特徴です。男性にも多く、季節問わず頭皮にべたつきを感じることもあります。

●乾燥
 頭皮の皮脂量・水分量が少なく、質感はカサカサしています。乾いたパラっとしたフケが出たりかゆみを生じるのが乾燥頭皮の特徴です。乾燥頭皮の人は冬場だけでなく一年中を通してカサつきを感じることが多いでしょう。

インナードライが乾燥の原因

 頭皮がもたらす乾燥は、顔の皮膚と同様にインナードライが関係しています。原因をきちんと知って正常な頭皮を取り戻しましょう。

インナードライとは

 インナードライは肌内部の水分量は低下しカサついているのに対し、肌表面は油分が多くテカりがある状態のことを言います。そして肌構造と同じ頭皮にもインナードライは起こります。
 インナードライの状態が続いてしまうと頭皮が硬くなり、血行が悪くなることで健康な髪が育ちません。また、頭皮のべたつき、かゆみ、フケや炎症を起こしやすくしてしまいます。
 髪全体のトラブルをインナードライが引き起こしている場合もありますので、悩みをしっかり改善するためにもここで原因を知っておきましょう。

なぜインナードライ頭皮になるのか

 髪や頭皮がインナードライを引き起こす原因は間違ったヘアケアによるものが多いです。かゆみを感じてシャンプーの際にゴシゴシ洗いすぎたり、シャンプー液を通常量より多く使用したり、洗い流すシャワーの温度が高すぎたり・・・過剰に刺激してしまうと頭皮は髪を守ろうとする力が働き、皮脂の分泌が多くなってしまいます。その分、頭皮内部の水分量は蒸発してしまうのでどんどんインナードライを生み出していってしまいます。
 喫煙や脂質の多い食生活、紫外線を多く浴びるなどの生活習慣が原因になっていることもあるので、普段のヘアケア方法や普段の生活を見直しをすることが大切です。

頭皮のバランスのよさがターンオーバーを正常に

 頭皮の乾燥をまねかないためにも、肌同様に地肌のターンオーバーを正常化することが重要です。頭皮の内部、外部のバランスが保たれることで髪全体の成長を促し、トラブルのない美髪へと導いてくれます。
その理想的なバランスは「地肌から自然に分泌される皮脂量であること」、「もともとの頭皮がもっている常在菌の活動を正常化させること」、「頭皮肌質がノーマルであること」です。
頭皮の皮脂や頭皮肌質は日頃のヘアケアや生活習慣の見直しで改善が見られますが、常在菌の活発化を防ぐのは通常のケアだけでは難しいので、気になる場合は地肌ケア用のシャンプーを使用しましょう。
頭皮のターンオーバーの乱れは加齢やストレスからも感じやすいので、無理なく続けられるような自分に合うケア方法を取り入れていきましょう。

頭皮から生えている髪は徹底したヘアケア

 キレイな髪を目指そうとすればするほど髪表面のツヤや毛先、指通りばかりを気にしがちですが、髪の成長を左右するのは頭皮です。その頭皮が乾燥しすぎていたり余分な皮脂が出すぎていたりすると、なかなか美髪には近づけません。
 美容院で1回限りの高級なトリートメントを試してみてもその効果がずっと持続するわけではありませんし、傷んでいるなぁと感じたときにだけ毛先をカットしてもその場しのぎの応急処置にすぎませんよね。
毎日髪を洗うということは、毎日髪と向き合う時間があるということです。日頃からの徹底したケアが頭皮から美しい髪を育てていくので、怠らずに毎日の頭皮ケアにも力を入れていきましょう。

コンディショナーよりトリートメント

 コンディショナーやリンスといわれる商品はトリートメントと成分がまったく違います。コンディショナーやリンスは油分で作られており、髪の表面をいたわる目的、つまり髪の毛をコーティングするものです。
 シャンプーのような洗浄能力もないため頭皮に残りやすく、毛穴を防いでしまうことでかゆみの原因を作ってしまいます。また、成分である油分が頭皮に残ってしまうと余分な皮脂を増やしてしまうのでオイリー頭皮になってしまったりターンオーバーのリズムを崩す要因になってしまい、良くありません。
 トリートメントは頭皮に使用できる専用のものも販売されていますし、シャンプーだけでなくトリートメントから頭皮に潤いを与えることで頭皮環境の改善にもつながります。
コンディショナーを愛用している人は、正しい使い方で頭皮ケアの邪魔をしないような使用方法を実践していきましょう。

髪に効率よくコンディショナー成分を届ける方法

 コンディショナーは適度に使うことで外的なトラブルから髪を保護してくれたり、髪の表面を健やかな状態へキープしてくれるものです。髪に良くコンディショナー成分が届くよう、正しい使い方をポイントを学んでおきましょう。

  1. シャンプー後、髪に残った水分をタオルドライして取り除いてから塗布する
  2. 一度に塗ろうとせず数回に分けて毛先からなじませる
  3. ぬるいと感じる程度のお湯で洗い流す
  4. 洗い流し過ぎず、コンディショナーのぬめりを感じなくなったら洗浄をやめる

 コンディショナー成分は持続性があるため必ずしも毎日使わないといけないわけではありませんし、トリートメントのように時間をおく必要もありません。週1~2回程度使用し、トリートメントと併用することで髪や頭皮を健康に保つことができますよ。

まとめ

 髪を乾燥させずに美しい状態をキープするには、髪の表面だけでなく頭皮の健康状態を意識することがとても大切です。自分の頭皮を知ることで乾燥によるトラブルの予防にも繋がりますので、毎日のヘアケアを続けてあなたの髪も美髪へ導きましょう。

ライタープロフィール
加恵

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。