いつものスタイリングが上手くいかないのは、梅雨の時期の湿気のせいかもしれません。
スタイリングをしてもすぐに取れてしまったりと、湿気の多い季節に悩みは付き物です。
普段のヘアケアを見直して湿気対策をしておけば、広がりやすい髪の毛を扱いやすいまとまりのある髪の毛にする事ができますので、日頃から丁寧なヘアケアを心がけるようにしてみて下さい。

髪の毛がまとまらない事と梅雨の関係性は?

梅雨の時期に髪の毛がまとまらない原因は、髪の毛のダメージやそれに伴って起こる髪の毛内部の水分バランスの乱れなどが挙げられます。
髪の毛がどのような状態になれば広がりやすくなるのかを理解しておけば、適切な対策を取る事ができます。

髪の毛のダメージが原因

髪の毛はダメージを受けると表面にあるキューティクルが剥がれ、その部分から水分を取り込んでしまいます。髪の毛の内部に溜め込んだ水分が髪の毛を内側から膨張して、一本一本が膨らみ髪の毛全体がボワっと膨らませてしまいます。

髪の毛の水分バランスの崩れも原因の一つ

髪の毛がまとまらないもう一つの理由は、髪の毛内部の水分バランスが乱れている事にあります。髪の毛はキューティクルを含めた3層構造で出来ていて、正常な状態だと表面のキューティクルはうろこ状に綺麗に整列し閉じています。

本来ならば、髪の毛の表面にあるキューティクルが髪の毛の内部にある水分が外に逃げ出さないようにコントロールしていますが、髪の毛がダメージした状態になるとキューティクル剥がれてしまい、内部が剥き出しになってしまいます。髪の毛が乾燥している状態で水分調節が上手くできなくなってしまうと、空気中に漂っている水分を必要以上に集めてしまい湿気の影響を受けやすくしてしまいます。

髪の毛のダメージに繋がる原因

髪の毛のダメージの原因には様々なものがあり、それぞれ対処法が異なります。
自分で思っている以上に意識してケアしておかないと、湿気によって髪の毛が広がってしまう恐れがあります。
それぞれの原因に対して適切な対処ができるように、正しい知識を身につけて現状が把握できていると、ケアがとても有効的に作用します。

紫外線によるダメージ

髪の毛は頭の一番高い位置にある事から、顔などの体の他の部分よりも5倍紫外線の影響を受けやすいと言われています。
髪の毛は紫外線を受ける事で火傷したような状態になり、表面にあるキューティクルが破壊されてしまいます。表面のキューティクルが剥がれてしまうと、内部の栄養素や水分が流れ出し乾燥して外部からの刺激により敏感になってしまいます。

紫外線はほぼ一年中と言っていいほど毎日浴びているものなので、一度ダメージした髪の毛をケアせずに放っておくと、紫外線によるダメージは深刻化して髪の毛が硬くなって枝毛ができやすくなったり、切れ毛の原因も繋がります。

カラーリングやパーマによるダメージ

カラー剤やパーマ剤などの薬剤は、髪の毛の質を変えて浸透させたり留まらせたりするものが殆どなので、髪の毛の表面にあるクーテクルを開かせたり閉じたりさせる回数が増えていきます。カラーリングやパーマを長期的に継続して行っていると、薬剤に作用によって髪の毛本来のツヤを失ってしまったり、髪の毛内部の水分量や油分量を保てなくなってしまいます。
せっかくカラーリングやパーマを施しても、染まりづらかったりかかりにくかったりする事があるのはそのせいです。

ブラッシングによるダメージ

髪の毛を梳かす為に使用されるヘアブラシですが、ブラッシングを間違った方法で行うと髪の毛のダメージの原因になります。

ブラッシングは頭皮のマッサージや髪の毛をサラサラに整えたりする際に使用しますが、髪の毛よりも硬い素材なので、髪の毛との間に抵抗が生まれ摩擦などによって髪の毛がダメージしてしまう恐れがあります。

熱によるダメージ

髪の毛は日常的に熱の影響を受けやすく、何をするにおいても作業の中に熱を伴う事が多いので、日頃から熱から髪の毛を守る対策を講じる必要があります。

髪の毛のほとんどはケラチンというタンパク質からできてます。タンパク質は熱によって変性してしまいやすく、継続して熱を与えている事でダーメジの原因となります。

一度変性を起こした髪の毛は元の状態に戻る事はないので、タンパク質が変性しないようにして工夫しておかないと髪の毛のダメージが進行していくばかりか、修復しづらくなってしまいます。

熱から髪の毛を守りながらヘアケアしてく事で、より効果的に美髪に近づけるようになります。

カットによるダメージ

時には、髪の毛をカットする際に髪の毛が傷んでしまう事もあります。

カットすると髪の毛の断面が剥き出しになり、なおかつ濡れていてデリケートな状態なので、髪の毛内部の栄養素や水分が外部に放出されてしまう恐れがあります。

美容室などで切ってもらう際には、切れ味の良いプロ用のハサミを使用するのでできる断面も綺麗であまり問題ありませんが、セルフで行っている方においてよくこの現象が見受けられます。切れないハサミで切り続けていると包丁を使うのと同じように表面がジグザグに切れてしまい、髪の毛自体も傷んでしまいます。

物理的なダメージを減らす為には、美容師さんにお願いするようにするか自分で使用しているハサミの切れ味を良くするように研いでみたりすると良いでしょう。
ハサミは刃物なので、何もしなければ錆びついて劣化してしまいます。髪の毛にとっても悪影響なので、自分でハサミを使う場合には注意して使用するようにして下さい。

シャンプーによるダメージ

品質の良いシャンプーは問題ない場合が多いですが、安いシャンプーなどの含まれる高級アルコール系の合成界面活性剤はとても洗浄力が強く、髪の毛をダメージさせてしまう原因になります。
このようなシャンプーを継続して使い続けていると、必要な油分や頭皮の皮脂なども奪ってしまうので、髪の毛表面が乾燥したり髪の毛を育む際に必要な頭皮環境を悪くしてしまいます。シャンプーには防腐剤などの添加物が多く配合されている事があるので、配合されている成分がどんなものか把握して選ぶ事も大切です。

湿気で膨らみやすい髪質に向いているシャンプー

湿気で髪の毛が広がりやすい方に向いているシャンプーのタイプは、髪の毛を乾燥させないしっかりと保湿できるものです。

ダメージを受けてキューティクルが剥がれてしまった髪の毛は完全には元には戻せないですが、ケアをしてあげれば近い状態に戻す事も可能です。

乾燥した髪の毛は水分を引き寄せ吸収しやすくなっているので、吸収する隙を与えないくらい十分な水分と油分を補給してあげる事で髪の毛が過剰に水分を吸収しすぎて広がるのを抑える事ができます。

市販されている多くの石油系シャンプーは、洗浄力に特化されていますので汚れをしっかり落としたい方には向いています。ですが、乾燥して広がりやすい方には必要以上の油分を取ってしまうので向いていない事が多いです。

汚れをしっかりと取り除くシャンプーから、髪の毛に潤いを与えてあまり油分を取り過ぎないシャンプーにシフトとしていく方がその後のヘアケアやスタイリングもしやすくなるのでおすすめです。

基本的なヘアケアをより丁寧に行う事が大切!

梅雨の時期にうねりや広がりが気になる方は、基本的なヘアケアをもう一度見直してみて下さい。季節が変われば髪の毛の状態や湿度などの環境も変わってきます。一年中同じようなヘアケアをしていては、髪の毛にとって本当に良いケアはできません。それどころか、冬に良かった事が梅雨の時期に行うと逆効果になる事もあります。
ここでは正しいヘアケアの仕方を解説していきますので、今一度確認してみるようにして下さい。

正しいシャンプーを行う

シャンプーは髪質を左右する重要のヘアケアの一つです。どのシャンプーを使用するのかも大切ですが、正しいシャンプーの手順で行う事も広がりやすい髪の毛から解放してくれる一つの解決策になります。シャンプーの際に取り入れて欲しい行程を解説していきますので、面倒臭がらずにまず一度試してみて下さい。

①ブラッシングをする
髪の毛に良い事だと知っていても省きがちなこの行程が意外にもとても大切になります。
目の粗いブラシで優しく引張さないように気をつけながら髪の毛を梳かしていきます。
髪の毛が綺麗にまとまるようになれば終わりにして大丈夫です。

ブラッシングすると、頭皮や髪の毛について汚れを表面に浮かせてくる事ができるので、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシと洗う必要がなくなります。

洗っている間に髪の毛が絡まる事も防いでくれるので、シャンプーの前に準備行程として是非取り入れてみて下さい。

②頭全体を満遍なく濡らす
シャンプーをつけて洗う前に髪の毛をしっかりと濡らすようにしましょう。

美容室に行ってシャンプーしてもらう際にシャンプーで洗う前にする予洗いが気持ち長めだなと感じた事はありませんか?美容師でもしっかりと髪の毛全体を濡らしてしておく事が大切だという認識を持って行っている事なので、自分で洗うときにも実践してみて下さい。
この予洗いをしっかり行う事で、頭皮や髪の毛についた汚れは7割は落とせると言われています。美容師の間ではこの行程をプレシャンプーと呼んでいて、この行程がきちんと行われていないと泡立ちが悪くなり頭皮までしっかりと泡が届かずにしっかりと洗う事ができないとも言われています。

③水気を軽くとる
予洗いでしっかりと洗った髪の毛は水分量を多く含みすぎてしまっている為、そのままシャンプーを使用すると水分で必要な分量が流れてしまいます。

タオルで拭き取る際には毛先から水分が滴り落ちないくらいに水気を切り、タオルを使用しない場合には手で優しく絞るようにして水気を切ります。

④シャンプーをつける
シャンプーを付けるといっても、直接原液を頭皮や髪の毛に付けてはいけません。
直接付けてしまうと頭皮や髪の毛全体にシャンプーが行き渡らなかったり、洗い残しの原因になりやすいので注意が必要です。

シャンプーの量はミディアムヘアで1プッシュ位が目安で、多すぎても少なすぎても良くありません。髪の毛の量に合わせて調整するようにして下さい。

⑤頭皮から髪の毛の順に洗う
シャンプーは髪の毛を洗うという意味でも使用されますが、頭皮の汚れを落とす事をメインに使用する前提で作られています。過度にシリコンが含まれているシャンプーは頭皮にとっても良くありませんが、しっかりと泡立てて付けたシャンプーは泡の柔らかさだけで
頭皮や髪の毛を洗う事ができるので、とても当たりが優しいです。

頭皮全体に泡をつけて広げていきます。髪の毛を中心にして付けなくても、頭皮から自然と流れて髪の毛にも行き渡るので、できるだけ頭皮全体に満遍なく付けるようにして下さい。

⑥頭皮を揉みほぐすように優しくマッサージする
頭皮の毛穴から汚れが出やすくするように、頭皮の緊張状態をほぐします。
マッサージは強くせず、ゆっくりと気持ちいと感じるくらいの力加減で行って下さい。
クルクルと動かしたりジグザグに左右を交差するようにマッサージすると効果的です。

⑦しっかりと洗い流す
シャンプーはどんなに水と混ぜて薄めていてもしっかりと洗い流さないと洗い残してしまう事が多いので注意が必要です。

洗う時間は、シャンプーをしていたと時間の倍の時間をかけるようにして、しっかりと全体を均等に洗うようにします。

最初のうちは思っていたよりも時間が経っていない事に驚くと思いますが、それぐらい流す作業はサラッと終わらせてしまっている方が多いです。

シャンプーの洗い残しがあると、頭が痒くなったり臭いの発生の原因にもあるので、しっかりと洗い流すように心がけてみて下さい。

正しいトリートメントを行う

①しっかりと水分をとる
水気が残っているとトリートメントが水分で流されてしまい、トリートメント本来の効果が得られなくなってしまう事があります。
しっかりと水気を取り、それから付ける事で髪の毛表面をしっかりとコーティングしてくれます。

②毛先から付ける
トリートメントは本来髪の毛に付けるもので、頭皮に付けるものではありません。
ヘッドスパ用のトリートメントでなければ頭皮に付けるのは避けるようにしましょう。
毛先から中間に伸ばしてから優しく揉み込んでいきます。

5分ほど時間をおいて流します。あまり長い時間置いておいても意味がない場合が多いので、製品に記載されている使用方法を参考に時間を置いて使用してみて下さい。

③しっかりと洗い過ぎない
ヌルヌルとした感覚がなくなったら流すのをやめるようにしましょう。
髪がしっとりとするくらいが丁度良いです。

正しい乾かし方を行う

①タオルでしっかりと水気をとる
髪の毛はべちょべちょに濡れている状態から乾かすと、ダメージを受けやすいので、
できるだけ乾かす時間が少なくなるようにあらかじめ水分をタオルなどで取り除いておく必要があります。擦ったりせずにタオルで挟むようにして優しく拭いてあげて下さい。

②洗い流さないトリートメントを付ける
濡れてデリケートな状態になってる髪の毛を乾かす際には、洗い流さないトリートメントで保護しながら乾かすと、熱の刺激から髪の毛を守る事ができます。
少しずつ量を調整しながら満遍なく均等に付けるようにしましょう。

③ドライヤーの熱の当て方と風の向きに注意!
ドライヤーで乾かす際には、風の向きに注意するようにしましょう。
下から上に風を当てると髪の毛がパサついたまま乾いてしまうので、上から下にキューティクルを整えながら乾かすようにしましょう。その際、手櫛で梳かしながら行うのも効果的です。

まとめ

梅雨の時期の髪の毛は水分を吸収しやすく環境の変化にとても敏感です。
日頃からシャンプーなどの基本的なヘアケアを正しく行う事で、湿度に負けない健康な髪の毛でいる事ができます。今一度自分のシャンプーの仕方やヘアケア方法の足りない点がないか見直してみて下さい。

ライタープロフィール
MAYU

国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。
現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。
誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。