シャンプーの後にはリンスやトリートメントを使うことが当たり前にようになっている世の中。では入浴後はいかがでしょうか。どちらも種類がたくさんありすぎて一体何を選べば良いのか迷いますよね。今回は、トリートメントの種類と効果をわかりやすく説明します。より効果が感じられるトリートメントの使い方もご紹介しますので、参考にしてくださいね。

トリートメントの種類と目的

 シャンプー後やお風呂上りのヘアケアといえばトリートメントですが、その種類は多く、うまく使い分けられていない人も多いようです。そこで、トリートメントの種類と種類別の特徴をまとめました。

インバストリートメント

 インバストリートメントとは、入浴中に使う洗い流すトリートメントのことをいいます。シャンプーの後に使うものですが、よくみる表示が、リンス、コンディショナー、トリートメント。これらの違いについておさらいしておきましょう。

<リンスとコンディショナー>
 実はどちらも同じです。メーカーによって「リンス」と表現するか「コンディショナー」と表現するかの違いなのです。どちらも髪の表面をコーティングして、髪を保護する役割をしてくれます。使うことによって手触りがよくなります。

<トリートメント>
 髪の内部まで浸透して、栄養素を送り込み、髪を補修してくれる役割があります。補修効果がメインなので、手触りをよくするものもあれば、そうでないものもあります。

アウトバストリートメント

 入浴中に使うものをインバストリートメントというのに対して、お風呂上りに使うものをアウトバストリートメントといいます。種類は豊富で、特徴によって7種類にわけられます。

<オイルタイプ>
 髪をコーティングし、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守る効果が特に優れています。保湿効果や補修効果が少ないものが多いです。

<スプレータイプ>
 髪全体に手軽につけられるのが特徴です。オイルタイプと同様、熱から髪を守る役割のものが多いですが、保湿効果が高いもの、UVカット機能のあるもの、静電気防止効果があるものなど、製品によって様々な効果があります。

<ミルクタイプ>
 油分が適度にあり保湿力も高めです。質感が柔らかく、スタイリングに使いやすいのが特徴です。補修成分も多く含まれており、髪の質感をよくしてくれる効果があります。

<クリームタイプ>
 ミルクタイプと同様の効果ですが、ミルクタイプよりも油分が多めです。保湿効果も高く水分と油分も補えるので、パサついた髪をしっとりさせる効果があります。

<ジェルタイプ>
 痛んだ髪をコーティングし栄養分を浸透させ髪の補修効果があります。シリコン成分やポリマーが含まれていて、指触りもよくなります。

<ミストタイプ>
 美容液やタンパク質を多く含んでおり、髪の補修効果が主な役割となっています。

<ウォータータイプ>
 髪を補修しながら寝ぐせ直しなどのスタイリングに使用できるのが特徴です。油分が少なめで、髪なじみがよく、サラサラとした仕上がりに整えてくれます。

目的別トリートメントの選び方

 トリートメントを選ぶときは、髪をどのようにしたいのかという目的と、使い心地の好みで選ぶと効果が発揮されます。トリートメントの特徴を考えて、うまく組み合わせることで髪の悩みを改善することも期待大です。次に、目的に合わせたトリートメントの選び方をご紹介します。

髪をダメージから守りたい

 髪のダメージは、ドライヤーやヘアアイロンの熱に加えて、紫外線も大きなダメージになります。傷んでしまった髪は元に戻すことができません。健康な髪を保つためには、日常的に意識してダメージから髪を守ることが大切です。
ちなみにドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守ることを考えるなら、油分の多いトリートメントがおすすめです。特にヘアアイロンは高温になるので、必ずオイルタイプのトリートメントをつけてからスタイリングすることをおすすめします。
さらに紫外線から髪を守るなら、UVカット機能のあるスプレータイプの使用も1つです。出かける前に髪に吹きかけることで、コーティングしてくれる手軽さが特徴です。髪全体に行き渡るように
髪に馴染ませることが、紫外線ガードに役立ちます。

髪のダメージを修復したい

 パーマやカラーリングを繰り返すと、髪が痛んでパサついてしまいます。傷んだ髪は健康毛には戻りませんが、トリートメントで保湿成分や栄養分を補うことで、ダメージを進ませないようにすることは可能です。そこで補修効果の高いトリートメント剤を使ってみてはいかがですか?
主に補修効果を目的にしているのが、インバストリートメントです。シャンプー後の濡れた髪はキューティクルが開いているので、トリートメントの成分が内部までしみこみやすくなっています。お風呂上りにはアウトバストリートメントも併用しましょう。補修効果の高いジェルタイプがおすすめです。また、乾燥が気になる場合は保湿効果も期待できるミルクタイプも併用しましょう。髪をダメージから守るオイルタイプも使ってしっかりとケアしましょう。

ボリュームを出したい

 髪にボリュームがないと、老けて見られます。ボリュームを出すには、髪に水分や油分を含ませすぎないことです。つまり髪を軽くすると全体に空気を含みやすくなり、ボリュームが出てきます。
 シャンプー後のトリートメントは水分と栄養分を髪にたっぷりと含ませることができる反面、髪の重量が増えてボリュームが抑えられてしまいます。そこで髪に使う量は控えめにするのがよいでしょう。アミノ酸シャンプーを使う場合は、それだけで髪がしっとりとするので、トリートメントはつけなくてもよいくらいです。
しかし、まったくトリートメントを使用しないとダメージに弱くなるので、油分の少ないウォータータイプのトリートメントを使用するとよいでしょう。スプレータイプを軽く髪に吹きかけてダメージケアもしておきましょう。

広がる髪をまとめやすくしたい

 髪が広がる原因は、主に乾燥です。乾燥を引き起こす原因で多いのは、髪のダメージとくせ毛です。髪の水分が少なくなると、髪が軽くなり、中で空気を含みやすくなるために広がります。髪のボリュームを減らすには、油分と水分を十分に含ませることが大切です。

 ダメージをケアしつつ、水分や油分も補うなら、クリームタイプやミルクタイプがおすすめです。クリームタイプの方が油分が多いので、しっとりします。くせをアイロンで伸ばす方は、ダメージでより広がりやすい髪になるので、オイルタイプのトリートメントで髪を守りましょう。
 また、インバストリートメントはくせ毛用を使い、しっかりと髪に栄養分を行きわたらせることが大切です。

白髪をなんとかしたい

 白髪染めは髪が痛むもの。せっかく白髪をきれいに染めても、痛んでパサついた髪は老けてみられます。また、染めた白髪も一か月も経たないうちに新しい髪が生えてきて、知らない間に目立っていることも。このような悩みを改善できるのが、髪をケアしながら白髪も染められるトリートメントタイプの白髪染めです。

 シャンプー後に使うものですが、放置時間が10分ほどなので、トリートメントをつけたあとに体を洗ったり、少し湯船につかってる間に終わります。放置時間は製品によって異なりますので、説明書はしっかりと読みましょう。
 トリートメントタイプの白髪染めはあまり染まらないイメージが強かったのですが、最近は改良されています。2回、3回と使ううちに色がしっかりと入ってくるものが多いですが、製品によってはあまり効果がないものもあります。手軽に白髪染めができるので、いろいろと試してみて相性のよいものを見つけるとよいでしょう。

トリートメントの効果的な使い方

 美髪のためにと、せっかく高いトリートメントを買っても、使い方を間違えると効果がないばかりか頭皮を痛めてしまう原因にもなりかねません。効果的なトリートメントの使い方を確認しておきましょう。

インバストリートメントの効果的な使い方

 インバストリートメントは、シャンプー後、入浴中に使うものでしたね。
 よくある間違いは、髪がベタベタに濡れた状態でトリートメントを付けてしまうこと。これではせっかくのトリートメント成分が水で薄まってしまい、髪の内部まで届きません。
 もう一つ、やりがちなことは、トリートメント後に十分に洗い流さないこと。トリートメント成分が髪にとどまるようにあまり流さない方がよいと思う人が多いですが、きちんと洗い流さないと、頭皮の毛穴を詰まらせてダメージを与えてしまいます。
 では、正しいトリートメントの使い方はどのようにすればよいのでしょうか。詳しく説明します。

<シャンプー後は髪の水気を切りましょう>

 理想はタオルドライをした後にトリートメントを付けるのが効果的です。しかし、忙しかったり疲れていたりするとなかなか難しいですね。髪からポタポタとしたたり落ちる水くらいは切っておきましょう。髪を軽く手でにぎってしぼる程度でよいでしょう。

<毛先を中心につけましょう>
 トリートメントを頭皮につけても効果がないばかりか、頭皮ダメージの原因になります。また、髪のダメージは毛先の方が強く表れています。痛んでいる部分からつけることで、つけ残しがなくなります。

<長時間置きすぎないようにしましょう>
 トリートメントは長くても15分以内で流しましょう。トリートメントの栄養成分はある程度の時間で髪に浸透してしまい、それ以降はどれだけ時間をおいても効果はありません。トリートメントを付けて体を洗い、軽く湯船につかる時間で十分です。置いた後はしっかりと洗い流すことを忘れずに。

<より効果を得るために>
 目の粗いコームで髪をときましょう。こうすることで、トリートメントが髪の1本1本にまでいきわたります。さらに、手で髪をギュッとにぎって圧力をかけると、トリートメントが髪の内部まで浸透しやすくなるのでおすすめです。また、放置時間は髪にタオルなどを巻いておくと効果的です。

<リンスやコンディショナーの場合>
 リンスやコンディショナーは髪をコーティングする役割です。つけた時点でコーティングされているので、時間を置く必要はありません。すぐに洗い流しても大丈夫です。
 

アウトバストリートメントの効果的な使い方

 インバストリートメントのように気を遣う点は少なく、気軽に使用できるのがアウトバストリートメントの利点です。ただ、注意点もいくつかありますので、確認しておきましょう。

<製品の使い方をよく確認しましょう>
 トリートメントの種類によっては、濡れた髪に使うもの、乾いた髪に使うもの、頭皮にも使えるもの、と様々です。使い方を確認することが効果的に使えるコツです。

<多く使いすぎないようにしましょう>
 製品の使い方には「適量」とよく書かれていますが、難しいですね。効果を求めてトリートメントをつけすぎるとベタベタして余計にまとまりにくくなります。アウトバストリートメントを髪につけるコツは、手にとって手のひら全体に伸ばしてからつけることです。これでよい具合に髪になじむ量をつけることができます。

<髪の内側からつけましょう>
 アウトバストリートメントは、どうしても鏡で見た時の一番目立つ表面部分につけたくなります。しかし、表面だけにつけるとそこだけがべたついて埃などを吸い寄せたり、ボリュームアップ・ダウンの効果が出しにくくなります。髪の内側から毛先の方へまんべんなくつけるとうまくいきます。

まとめ

 トリートメントは髪を思い通りにしたい人の助けになります。種類も目的も様々で、髪の健康にもよい効果を発揮してくれます。自分に合ったトリートメントを見つけて、より美しい髪をめざしましょう。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。