あなたにとって美しい髪の条件を挙げるとしたら何を優先しますか?
見た目の艶やかさはもちろん、手触りがしっとり、さらさらなど、なりたい髪のイメージをお持ちのことでしょう。
それなのに、私の強いくせ毛と乾燥は遺伝だからとか、仕事上、ハードなセットは日課だから傷んでも仕方ない、と美髪をあきらめている人もいるかもしれません。しかし、髪の毛は顔立ちを引き立てる重要な要素です!そして少しでも手をかけることで髪質は変わってきます。そこで今回は、身近に出来る滑らかヘアケア方法をご紹介します。ぜひ実践してみましょう。

髪の本当の役割とは

 突然ですが、髪の毛は何のために生えているのかを考えたことはありますか? 
容姿に大きく影響するという自覚から、髪型やカラーを楽しむというメンタルとの関りを理解することが出来ます。
そして本題の、毛髪についてですが、頭部には頭皮、頭蓋骨、脳という人体にとって重要な部位が備わっており、外部からの衝撃や刺激から頭部を守る、クッションのような働きをしています。
 憧れの髪質を目指すうえで、髪の毛について考えることはとても重要になります。
加齢やストレス、紫外線など、ダメージとなる要因についてもしっかり捉えて、理想の髪を目指しましょう。

髪は生きている?それとも…髪の扱い方を配慮しよう

 髪の毛は頭皮から出てきた時点で死んでいる、髪を切っても痛みを感じないのはそのため、と思っている人も多いようです。
確かに頭皮から生えている、私たちが見たり触ったりすることが出来る髪は、そのような考え方が当てはまります。つまり爪と同じように
皮膚の一部が変形したものと捉えることが出来ます。
しかし、髪は頭皮内部でつくられ成長しサイクルが存在しているということを、正しく把握しておくことは美髪づくりの要になります。
ぜひ知識を身に付けましょう。

●初期成長期
髪の毛は、頭皮内部にある毛母細胞でつくられます。この時、毛乳頭の毛細血管から送られた栄養分によって成長していきます。
●成長期
毛母細胞が活発に働き、髪が伸びていきます。この時期は約5、6年続きます。
●退行期
毛髪は成長をやめ、押し上げられて抜ける準備をします。
●休止期
毛乳頭を残して、2、3か月で抜ける準備を整えたり、同じ毛穴から毛母細胞の元と、毛乳頭の細胞との作用によって分裂増殖し、新しい毛髪をつくります。
新しい毛に押し上げられるように、休止期の毛が抜け毛となります。

1本の髪の毛はこのようなプロセスを経て生まれ、成長しています。頭皮内部の髪は、生きている、と言えることがおわかり頂けたかと思います。

健やかな頭皮に健やかな髪が宿る

髪の土台的な役割をしている頭皮は髪にとって徹底的にケアしていきたい部分です。毛先や表面の髪の毛ばかりお手入れに励んでも生えてくる髪の毛まではキレイになりません。
頭皮の健康状態で髪の毛の手触りや見た目にも違いが出ますので、頭皮のこともしっかり学んでいきましょう。

その理由

 今生えている髪の毛は永遠に伸び続けるわけではありません。髪の毛には「寿命・サイクル」があり、知らず知らずのうちに「抜ける・生える」を繰り返しているのです。
また、健やかでしなやかな髪を目指すなら、表面のヘアケアだけでなく、新しく生えてくる髪の毛がいかに健康で丈夫であるかが大切になります。そんな理想の髪の毛を生み出すには、頭皮環境を整えること、日常生活を快適に送ることがとても重要なのです。

健康な頭皮

 髪の土台となる頭皮について見ていきましょう。その構造は、頭皮の表面から順に、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層でできており、一番外側の角質層から剥がれ落ちることで28日~40日程かけて再生されます。このサイクルは顔の肌同様に“ターンオーバー”と呼ばれるもので、この流れを正常に保つことで健康な頭皮が作られているのです。

不調な頭皮の特徴

 頭皮は顔や手足の皮膚と同じ構造をしています。その中で違う点は皮脂腺や汗腺の量の多さです。他の部位に比べると汗で汚れやすくなったり、皮脂の目詰まりはフケやかゆみの原因になります。生活習慣の乱れや食事、ストレス、加齢などでターンオーバーが乱れると、頭皮の状態が不安定になり、やがて抜け毛や切れ毛という髪の悩みを深刻にしかねません。

頭皮の状態をチェック

頭皮が普段ケアしている顔の皮膚と同様の構造で変化していく大切な部分であるということはわかりましたね。では実際にあなたの頭皮は今、どんな状態なのでしょうか。簡単に頭皮の健康状態がチェックできますので、一緒に確認していきましょう。

頭皮の硬さ

 普段あまり意識することがない頭皮の硬さは、髪の状態を左右する重要な要素で、柔軟性を感じられることが理想です。もともと自分で動かしたり、こまめにマッサージすることがあまりないことから、硬くなって毛穴が詰まったり、血行不良を引き起こしやすくなりがちです。その結果、巡りが滞って栄養が届きにくくなるため、髪の成長に影響が出てきます。そこで、頭皮の硬さをチェックしてみましょう。

  1. 指を広げ、頭部全体を前後左右に動かしてみる
  2. 頭皮を軽く指の腹で押し当ててみる
  3. 額の部分から生え際の部分を指で動かしてみる

1で前後も左右も全体が十分に動けば問題ありません。前後は動くが左右は動かしにくい、上部に比べ首に近い部分が凝りを感じるなど、硬さを確認することが大事です。
次に2ですが、頭皮の感触を感じましたか?
3は1と比べてみてください。頭皮は額と繋がっているため、理想は頭皮と額に動き方の差がないことです。
今このチェックで硬さや頭皮の薄さを感じてしまった場合も、毎日のケアや頭皮マッサージをするなど、頭皮を意識的に動かしてあげることで健康な頭皮に変化させることは可能です。マッサージするときは力を入れすぎないように優しく行いましょう。

頭皮の脂分量(オイリーかドライかの指標に)

 頭皮は夏場の汗で油っぽくなったり冬場は乾燥したり、変化しますよね。ツヤとコシのある髪には適度な油分バランスが大切ですが、その多少を自覚することは難しですよね。そこで身近な方法でチェックしてみましょう。

  1. 頭皮を前、中、後ろに分けてチェックします
  2. 髪の分け目に、油取り紙をおさえてみましょう

 油取り紙の皮脂のにじみ具合や、貼り付き方で、オイリーかそうでないかの判断の目安になります。

シャンプー後の皮脂分泌の特徴

 皮脂を落とす目的で行っているシャンプーが、かえって皮脂分泌を過剰にしていることがあります。
これは、頭皮の皮脂をシャンプー剤で洗い流すと、保護成分や水分が失われて、乾燥から守るためにどんどん皮脂を出しているという、肌のコンビネーションタイプのような状態が起こります。洗い過ぎはバリアを失って外部からの刺激を受けやすくなるので、スッキリ、サッパリとした感覚を優先する前に、頭皮が本当にオイリーかどうかを確かめるようにしましょう。

頭皮から毛髪へ

 頭皮から分泌される皮脂は、ツヤと密接な関係を持っているので欠かせません。しかし、不要な皮脂やべたつきは、ほこりなどと合わさることでやフケやかゆみの原因になります。その逆に、脂分量の少ない頭皮にはカサついて、かゆみや髪の成長の妨げになることもあります。
季節やその時の生活習慣、食事、ストレスによっても脂分量は変化し、年齢が上がるにつれ頭皮の健康状態が白髪や抜け毛の量に大きく関わってきますので、常にチェックすることも美髪には大事です。
 

健やかな頭皮のための洗髪方法

 間違ったシャンプーの仕方が余計に頭皮の油分を出し過ぎ髪全体の成長を妨げてしまったり、乾燥で抜け毛やダメージを引き起こすことも少なくありません。
正しい洗髪方法を学び、健康な頭皮を手に入れましょう。

シャンプー前の予洗いが重要

 まず髪を濡らす前にブラッシングを行っておきましょう。髪のもつれをスムーズにするだけでなく、シャンプーの泡立ちや髪の汚れを浮きやすくしておくことで頭皮を洗浄しやすくする効果もあります。
目安は36~38℃のお湯で、1分以上かけて頭皮全体を湿らせ、髪を濡らしていきます。この時熱すぎるお湯にしてしまうと頭皮が乾燥や、皮脂を過剰に分泌に繋がるので気を付けましょう。
また、ただ濡らすだけでなく、指を使い軽く髪と頭皮を動かすように撫で洗いしましょう。実はこの、シャンプー前に行う「予洗い」で髪全体の汚れやほこりなどの多くを落とすことが可能なのです。余計にシャンプー液を使うことなく、頭皮に負担をかけないためにも忘れず予洗いを行ってください。

プロが提唱する揉み出し洗いとは

 髪にとってとても大事な頭皮の血行を促し、抜け毛予防に効果的と言われているのが「揉み出し洗い」です。
まず、シャンプー時に両手の指の腹を使い、左右の手指が交差するぐらいの距離で頭皮におきます。次に、おいた指に力を入れ、絞り出すように頭皮を寄せて適度な圧をかけます。
 この時、ただ髪を動かすのではなく、頭皮を動かすように意識してください。ある程度の力がかかることで頭皮にとってダメージがないのか一見心配になりますが、血行がアップするマッサージなので頭皮の健康状態を正常にするためにも予洗いと共にセットで行うようにしましょう。

あきらめていた髪のためのヘアケア

 
 髪の成長は、日々の生活のちょっとした気遣いで促進させることは可能です。そのためにもコツコツとケアを続けることが快方へとつながっていきます。
あきらめずに頭皮のことを考え、ケアしていけば、結果的に自分の髪が守られ、指通りや感触も滑らかな美しい髪へと変わっていきますよ。

まとめ

 “頭皮が変われば髪も変わる”ということを忘れずに、毎日のケアを積み重ねていけば、自分でも驚くほど髪全体のツヤ感アップや手触りの滑らかさを叶えることが出来ます。まずは知識、そして実践をぜひ取り入れてみましょう!

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LIBRE編集部

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