目尻や下まぶたの小じわを発見すると、お手入れに必死に励む、そんな行動に心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この時、自分では優しくケアしているつもりでも、力が入ってダメージとなり、小じわを進行させている場合があります。

また、気付かないうちに敏感肌に見舞われている、もしくはいつそうなっても不思議ではない、俗に言う揺らぎ肌を招くこともあるので、ここできちんと定義や基本を身に付けて、丈夫な肌を目指しましょう。

目元の小じわ対策の前に要確認!


もはや美容の常識ともいえる目元の皮膚のこと。目の下の皮膚はわずか0.02㎜という超極薄。そんな繊細な皮膚内に、潤いに大事な水分や脂分、美肌成分が備わっています。

しかし、加齢や外的刺激が原因でトラブルを起こしやすく、乾燥が進んで小じわのような老け見え状態を引き起こすことがあります。
 
紫外線も気候による乾燥も、目元の皮膚にとっては大きな刺激となります。そこへ乱暴なクレンジングやマッサージをすれば、自らトラブルを招いているようなものです。

ここで注意したいのが、自分では雑に行っているつもりはないのに、刺激になっていることがあるというお手入れの盲点です。そこで今日からは、強いマッサージや指圧は辞めて、赤ちゃんの肌を触るように自分の目元の肌を扱うようにしましょう。

肌の「揺らぎ」ってどういう状態!?


美容雑誌の記事に、揺らぎ肌とか、肌の揺らぎという言葉がよく出てきます。でも、その意味、きちんと理解していますか?

まず、日本で生活していることを前提にお話しさせていただくと、一年を通じて、気温と湿度の変動の影響を、肌に直接受ける環境下にあると言えます。

季節と肌の特徴

四季の特徴が肌に好影響を与えることもあれば、ダメージとなる場合があり、季節の変わり目は特に肌状態が不安定になることから、「揺らぎ」という表現が用いられるようになったようです。

理想の肌状態を一定に保つことは難しいことですが、季節ならではの特徴を理解しておくことで、お手入れのポイントが見えてくるはずです。次を参考にしてみましょう。

春の肌

・気温と湿度の上昇に伴って、血行が良くなり、皮脂分泌が活発になるので肌に潤いが増す。
・春風による花粉やホコリの飛散で、肌が敏感になりやすい。
・紫外線がだんだん強くなるので、UVケアが重要。

夏の肌

・汗や皮脂の分泌が過剰になり、肌内部の乾燥が進み、肌表面のごわつきが目立つ。
・メイク崩れや不要な皮脂が原因でニキビが出来やすい。
・紫外線ダメージが強い。

秋の肌

・夏の肌ダメージを引きずりやすく、シミやそばかすの予備軍発生に注意。
・気温が下がり始めて、肌の乾燥が煤やすくなる。
・気温、湿度共に過ごしやすい時期。

冬の肌

・気温も湿度も下がり、乾燥が激しく、しわが出来やすくなる。
・血行が悪くなりやすく、代謝が低下し、肌の活力が感じられにくい。
・頬の赤みが目立つこちがある。

敏感肌のことをしっかり理解しておく


この数年で、敏感肌用化粧品が手軽に購入出来るようになりました。

しかし、自分の肌が本当に敏感肌かどうか、医師の中には心配する声も聞かれます。それは思い込み敏感肌というもので、肌に対して過保護になっている場合と、トラブルを招いている場合が見られるそうです。なぜそのような事態が起きているのでしょう。

そもそも敏感肌には、定義が確立していないという専門医もいるほどで、自身の判断、皮膚科学、化粧品科学など、多少認識の違いがあると言われています。そこでこちらでは、スキンケア化粧品を選ぶ上で参考にしたい、敏感肌の意味と種類についてご紹介します。

敏感肌とは

肌のバリア機能が低下して、少しの刺激でもかゆみやピリピリするなど、肌トラブルを起しやすい状態です。

バリア機能とは、角質層の働きのことで、外的刺激から守り、肌の潤いが逃げないように守っています。乾燥や間違ったお手入れなどが原因で、この働きが低下することがあると、肌トラブルを招いて敏感肌に悩まされることがあります。

乾燥性敏感肌とは

乾燥により、バリア機能の低下によって起こる肌状態のことです。

乾燥の原因は、湿度の低下や紫外線の他に、栄養バランスの偏りや睡眠不足、ストレス、疲労の蓄積などがあります。肌の潤いに大事な水分やセラミド、天然保湿因子(NMF)成分を、常に肌に満たしておくことが改善の鍵となります。

脂性敏感肌とは

過剰な皮脂分泌で肌がオイリーに傾き、それが酸化してバリア機能を低下させている肌状態のことです。肌表面は皮脂が充実していても、肌内部は乾燥しているというコンビネーション肌の場合、脂っぽいのにカサつくという不安定な状態で、乾燥ニキビなどのトラブルに見舞われやすくなります。

但し、目の下の皮膚は皮脂腺が少ないので、過剰分泌されることはないものの、目尻はこめかみと近く、その影響を多少受けることもあるので覚えておきましょう。

目元にあらわれる小じわ対策


目元の皮膚は、敏感に傾きやすくデリケートな特徴を持っていることがご理解頂けたかと思います。もともと小じわが出来やすい部位なうえに、扱いが雑になれば、負の状態から抜け出すことは困難です。ここまでの肌知識を身に付けてからケアを行うと、小じわを薄くすることが期待出来ます。

 美肌成分セラミドとNMFは覚えておこう!

目元にしわがなく、潤いに満ちた肌状態について次を参考にしてみて下さい。これらの成分のバランスが整っていると、健やかな美肌が実現するということになります。

角質層

肌の潤いに大事な角質層は、角質細胞とそれを埋める細胞間脂質から成り立っており、煉瓦とセメントのような構造をしています。

セラミド

細胞間脂質の主成分がセラミド。他にコレステロールや遊離脂肪酸などが占めています。

天然保湿因子

NMFと呼ばれ、アミノ酸やミネラルを含んでいます。吸収した水分を蓄えて逃さない保水性に優れている特徴を持っています。

潤いの原理とお手入れのコツ

健やかな肌にとって重要な成分とその役割が理解出来れば、美しい肌を育むための潤いの原理についても把握出来たかと思います。

つまり、肌は水分、皮脂、NMFの3つのバランスが整っていると、潤いが保たれている理想の状態です。季節の変わり目は特にそのバランスが崩れて、肌の水分が失われやすくなります。結果、目元に小じわが出来た、ということになるのです。

不足しがちな成分は化粧品や食事から補うことで、揺らぎは安定へと近づきます。

但し、すぐに結果が出るとは限らないので、継続すること、それが実は小じわ改善の近道と言えます。

まとめ

 一年を通じて大事なことは、丁寧な保湿とUVガード、そして肌に不要なものを残さないことです。美肌成分となる水、セラミド、NMFをスキンケアに取り入れて、ハリのある目元を叶えましょう。

ライタープロフィール
川本 あきこ

放送作家・美容ライター。ロンドンの美容専門学校にてスキンケアアドバイザー、メイクの資格を取得。雑誌、書籍の編集、執筆の傍ら美容専門家としてライター、講師を務める。