昔はストレートヘアだったのに、年齢とともにくせ毛になってきた、という人は多いでしょう。加齢が原因で髪がうねるのは、一言でいえば、頭皮の老化です。老化と聞くとゾッとしますよね。でもこれは仕方のないことです。だからといってあきらめてはいけません。日頃のケアで髪のうねりを改善し、美しい髪を保つことができるのです。その方法をご紹介しましょう。

髪がうねる原因

髪のうねりは、生まれつきのくせ毛、もしくは加齢が原因の2つが主な原因と言われています。前者は治すことが困難ですが、後者の場合、日頃のヘアケアで改善することができます。
また、生まれつきくせ毛がある人でも、加齢によってくせが強くなる場合があります。
そこで、加齢で髪がうねる原因について詳しく見ていきましょう。

頭皮のたるみ

 年を取ると顔や体がたるむのと同じように、毛穴もたるみます。
毛穴の形にも特徴があり、ストレートヘアの人は毛穴が円形です。しかし、頭皮がたるむと毛穴も重力に引っ張られて歪んでしまいます。髪の毛は生えてくるときに回転しながら生えてくるため、毛穴が歪むと髪がうねって生えてくるのです。
 頭皮のたるみは、加齢による女性ホルモンの減少が主な原因になります。
女性ホルモンは、髪の成分であるコラーゲンを作り、髪のツヤやハリをもたらすために重要な役割を果たしているため、減少はダメージヘアの原因になります。
さらに皮脂の分泌も低下するので、頭皮が薄く硬くなって弾力を失い、引き上げる力が弱くなるので頭皮がたるんでしまいます。

日頃のケア不足

 髪は一日の中で多くのダメージを受けます。空気中の埃や汚れ、汗、ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線。これらのダメージが髪や頭皮に蓄積し、髪が傷みます。傷んだ髪は水分や栄養分が流れ出て軽くなるので、もともとのくせ毛がある場合はさらにうねりやすくなります。
 また、頭皮のケアが十分でないと、毛穴に汚れや皮脂がたまり、毛穴の形がかわります。すると、毛穴のたるみと同様に、髪がうねって生えてきます。

うねりを改善する6つの習慣

髪のうねりの原因、理解出来ましたか。ポイントをまとめました。

  • 頭皮のたるみを改善すること。
  • 毛穴の汚れをとること。
  • ダメージから髪を守ること。

次に、具体的なヘアケア法を見ていきましょう。

頭皮マッサージで血行促進

 頭皮には髪に栄養を運ぶための血管が流れています。
頭皮の血行が悪いと、髪に十分に栄養がいきわたらず、健康な髪が生えてきません。頭皮の血行不良は頭皮を硬くし、たるみにつながります。
 頭皮のたるみは頭皮マッサージで解消しましょう。実は顔のたるみは頭皮のたるみからきていることもあるのです。日常の中で習慣化すると、見た目の印象も変わる可能性があります。では、実際にいつでも手軽に出来る頭皮マッサージのやり方をご紹介します。

  • 両手を、耳を覆うように当てて、指は頭に置きます。そのまま指で頭皮を持ち上げるように上に向かって頭皮をマッサージします。
  • 両手で頭全体を掴みます。そこから指の腹をつかって頭皮を頭頂部に向かって動かします。これを何度か繰り返してマッサージします。

 マッサージの方法はいろいろありますが、思いついたときに簡単にできる方法をご紹介しました。ポイントは頭皮全体を動かすことです。また、たるみは重力に負けて起こるものなので、重力に逆らうように上に向かって頭皮を動かすと、顔のリフトアップにもつながりますよ。
 頭皮のたるみ予防と同時に、顔周りの血行がよくなり、目の疲れが改善したり、肩こりが楽になるといった効果も期待できます。ぜひ日常に取り入れてみましょう。

シャンプーで頭皮の汚れをオフ

 みなさんは、ほとんど毎日シャンプーをしていると思いますが、実は頭皮の汚れを十分に落としきれていない人が多いのが現状です。洗い残しは頭皮の汚れの原因になります。毎日忙しいとシャンプーが雑になりがちですが、正しいシャンプーの方法をおさらいして効率よく汚れを落としましょう。

  • 髪を濡らす前にブラッシングをしましょう。汚れを事前に落とすことで、シャンプーの洗浄効果が上がります。
  • お湯で洗う予洗いを十分にしましょう。頭皮までしっかりとお湯で洗いましょう。
  • シャンプーは手にとって泡立ててから頭につけましょう。シャンプー液を直接髪につけると、髪全体に液がいきわたらず、洗浄効果が落ちます。
  • 頭皮を中心に指の腹をつかってしっかりと洗いましょう。爪を立てたり、痛いほど力を入れると頭皮を痛めるので気を付けましょう。
  • すすぎはしっかり行いましょう。シャンプー液が残ると、頭皮トラブルの原因になります。

 以上のことを心がけてしっかりと汚れを落としましょう。ただ、皮脂を落としすぎると新たなトラブルの元になりますので、洗浄力の強い「高級アルコールシャンプー」よりも肌にも髪にもやさしい「アミノ酸系シャンプー」をおすすめします。
 また、シャンプーを朝にする人もいますが、時間のない朝にするとすすぎ残しの原因になります。夜寝ているときに髪は成長しますので、夜に洗って頭皮をきれいな状態に保ってから眠りにつく方がよいですね。

トリートメントで栄養補給と保湿

トリートメントは髪の修復や、栄養や水分を補給する役割があります。そのためダメージが原因のうねり対策には最適なアイテムです。毎日ケアして、髪のダメージを防ぎましょう。
 トリートメントの効果を最大限引き出すには、正しい方法で行う必要があります。ここで、シャンプー後に使うインバストリートメントの正しいやり方をおさらいしましょう。

  • シャンプー後は髪の水気を切ってからトリートメントをつけましょう。
  • トリートメントは毛先を中心にまんべんなくつけ、頭皮にはつけないようにしましょう。
  • 目の粗いコームで髪をとかすと、トリートメントが全体になじむので効果的です。
  • 5分から10分ほど放置しましょう。このときにタオルなどで髪を覆うと効果的です。
  • 最後にしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になります。

トリートメントには、お風呂上りに使う洗い流さないトリートメント(インバストリートメント)
もあります。髪のうねりを改善するためには、保湿効果や補修効果のあるインバストリートメントを使うと効果的です。

正しいドライヤーで乾燥を防ぐ

 ドライヤーの熱は髪のダメージの原因になります。かといって、シャンプー後の自然乾燥は、さらにうねりが強くなります。
その理由は、髪が濡れたままの状態で長時間放置すると、キューティクルが開いた状態が長く続くことになり、髪内部の水分が蒸発しやすくなります。その結果、髪が乾燥して、さらに髪がうねってしまうのです。
シャンプー後は速やかに髪を乾かすのが大切。そこで正しいドライヤーの使い方をおさらいしましょう。

  • タオルドライをしっかりしましょう。頭皮の水分をとる気持ちで。髪はタオルにはさんでポンポンとたたくように水気をとると髪が傷みません。
  • ドライヤーの前に、熱から髪を守る目的のアウトバストリートメントを髪につけましょう。オイルタイプが効果的です。
  • ドライヤーは髪から10cm以上は離しましょう。同じところに長時間当たらないように、動かしながら乾かします。
  • 乾かすのは頭皮です。毛先にはドライヤーの風を極力あてないようにしましょう。
  • 9割ほど乾いたら、ドライヤーの温度を下げて、ブラッシングしながらあてると髪にツヤが出ます。

 ドライヤーはできるだけ高機能のものを使いましょう。値段は高くなりますが、「ドライヤーは髪にダメージを与えるもの」という常識がくつがえされるような機能が装備されています。
ドライヤーの風でヘアケア効果が期待できたり、髪が高温にならないように自動的に感知してくれたりと、最近の技術はすばらしいですね。毎日使うものなので、髪のためにも高機能ドライヤーの使用を考えてみてはいかがでしょうか。

紫外線から髪を守る

 紫外線は老化物質を作り、肌のシミやシワを作る原因になることは知られています。
顔は体の中でも特に目立つので、紫外線対策をしている方は多いでしょう。しかし、髪はどうでしょうか髪は顔よりも上にあることから、顔より強く紫外線の影響を受けています。

 髪に紫外線が当たると、ダメージを受けてキューティクルがはがれます。また、海やプールで髪が濡れたまま紫外線に当たると、さらに大きなダメージを受けてしまいます。ダメージは髪のうねりの原因になりますので、日頃から髪の紫外線対策もしておきましょう。
 具体的な対策をご紹介します。

  • 日が照っているときは帽子をかぶりましょう。UVカット機能のある帽子がおすすめです。
  • 日頃から髪の保湿をしましょう。髪の表面を保護することで直接ダメージを受けにくくします。
  • 長時間屋外で活動する予定があるときは、UVカット機能のあるアウトバストリートメントを使いましょう。
  • 海やプールへ出かけるときは、水や汗に強い日焼け止めを髪にも使いましょう。髪も含めた全身に使えるタイプの日焼け止めがあります。

 忘れがちな髪の紫外線対策ですが、ダメージの原因になることを強く意識しておきましょう。日頃の対策をするかしないかで髪の状態は随分と変わってきますよ。

規則正しい生活で健康を保つ

 風邪をひいたりして体調が悪い時は髪がパサパサしませんか?髪には直接関係がないと思いがちですが、体の健康は髪にも表れてきます。髪がツヤツヤとして美しい人は、若々しく見えますし、健康的な印象を与えます。
 規則正しい生活とは、質の良い睡眠をしっかりととること、バランスのよい食事を3食とること、適度な運動をすることです。なぜこれらが髪に影響を与えるのか、一つずつ説明しましょう。

質の良い睡眠が大切な理由

 髪が生えるのは成長ホルモンの役割です。成長ホルモンは、夜10時から2時の4時間がもっとも多く分泌されるといわれています。また、成長ホルモンの役割はそれだけではなく、ダメージを回復させる役割もあります。髪の内部までダメージを受けてボロボロになった髪は治すことはできませんが、全身の疲労を回復させて代謝がよくなることで、頭皮の血行がよくなり、髪への栄養が行き届きやすくなります。
 質のよい睡眠をとるためには、寝る前の習慣が大切です。夜はカフェインを含む食品をとらないこと、寝る30分前までにはスマホやテレビの電源を消すことを心がけましょう。

髪によい栄養素とは

 髪はほとんどがたんぱく質でできていることはご存知の方も多いでしょう。そのことから、良質のたんぱく質を食事にしっかりと取り入れることが大切です。具体的には、卵、乳製品、大豆製品、魚類、肉類にたんぱく質が含まれますね。これらの中からバランスよく食事に取り入れることで、たんぱく質を十分に取ることができます。

 他にも取っておきたい栄養素は、ビタミン類です。ビタミンはその種類によって、抗酸化作用や疲労回復作用など多くの役割をもっています。ビタミン類を多く含むのは、野菜や果物です。また、昔から「海藻類を食べると髪が黒くなる」という言い伝えがあるように、海藻類には髪に必要なビタミン類やミネラルなどが多く含まれています。積極的に食事に取り入れましょう。
 髪によいからといって、そればかり食べていては栄養が偏ります。多くの食品をまんべんなく食べることで、体に必要な栄養素がとれます。頭皮の老化による髪のうねりを改善するには、体の健康も大切なのです。

適度な運動で血行促進

 デスクワークが多い仕事の人は運動不足になりがちです。運動不足は血液の流れが悪くなり、結果的に頭皮へ栄養が運ばれにくくなります。頭皮だけマッサージするよりも、全身を動かして体中の血液を循環させることが大切です。血行がよくなると体にたまった老廃物や疲労物質も流してくれて、老化予防につながります。

まとめ

 いかがでしたか老化は避けられない事実ですが、日頃の習慣で遅らせることができます。加齢による髪のうねりは体の老化の表れだといっても過言ではありません。日々のヘアケア習慣を見直して、いつまでも美しい髪を保ちたいですね。

ライタープロフィール
山川 ハナエ

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。