目尻のシワの原因に、乾燥、紫外線によるダメージ、繰り返しの表情、ストレスなどがあり、どれを取っても日常生活を送るうえで簡単に避けられないものばかりです。
しかも目尻のしわがあるだけで、老けた印象につながるからとても厄介です。

少しでも解消したいと思ったら、生活習慣の中で起こりうる要素をしっかり捉えて対策することがとても大事になります。ぜひ、参考にしてみて下さいね。

目尻のしわは深くなりやすい?

シワを引き起こす目元の「乾燥」は、日常生活のちょっとした行動でその進行度合いを進ませることがあります。乾燥する代表的な原因は次の通りです。

瞬きの数が減っている!?

私たちが1日に瞬きをする回数はどれくらいか、知っていますか?1分間に20回、つまり約3秒に1回くらいが平均的な回数と言われています。1時間で約1200回と、瞬きは結構な回数ですよね。

ところが近年、パソコンやスマートフォンの画面を見る時間が長くなり、瞬きの回数が大幅に少なくなっている傾向があるそうです。瞬きは目の健康はもちろん、目周りのストレッチという大切な役目もあります。目周りの筋肉が運動不足になると、目元の筋肉がゆるんで、目尻のシワの原因になるのです。

こまめに「眼輪筋」を動かしましょう

目尻のシワ改善に効くと言われているのが、目周りの筋肉、「眼輪筋の運動」です。

こまめに瞬きをしたり、眼球をクルクルと回すことを意識して行うと、目元の筋肉ストレッチになります。「眼輪筋運動」を続けることで、徐々に目尻はたるみにくくなり、目尻のシワも改善されていくことが期待出来ます。

摩擦、刺激はもってのほか

目元の皮膚はとてもデリケートです。おでこに比べると4分の1ほどの薄さとも言われ、「摩擦や刺激」でダメージを受けやすい特徴を持っています。クレンジングや洗顔で擦りすぎてはいませんか?

メイクオフは目元専用でやさしく丁寧に落とし、洗顔はたっぷりの泡をクッションのようにして、優しく洗い上げるよう心がけましょう。常に目元はデリケート、という意識を持ってケアをすることがとても大切です。

目元専用化粧品(もしくは医薬部外品)は、しわケア用を選び、その有効成分が何か、どのような作用をするのかなど、美容部員さんや薬剤師さんに聞いてみるのも一つです。

本当に怖い! 紫外線が及ぼす肌への影響

紫外線が肌老化の原因になることは、ご存知の人も多いと思います。肌への影響を及ぼす「UV-A波」と「UV-B波」。肌のシワを起こすとても恐ろしい紫外線は、「UV-A波」です。紫外線量全体の約95を占めるため、しっかり肌を紫外線から守り抜くことが重要なんです。

特に薄い目元の皮膚は、紫外線ダメージにとても弱く、乾燥、たるみ、シワが現れやすい部位です。そのため、日焼け止め一つ塗ることも、肌への刺激を配慮する必要があります。

日焼け止め化粧品の選び方

紫外線から肌を守るうえでとても便利なのが日焼け止めです。百貨店やドラッグストアで売られていますが、どのようにして選んでいますか?こちらでは紫外線から保護する反面、日焼け止めから受けるお肌へのダメージがあるということについてお伝えします。

一般的に日焼け止めは、「紫外線吸収剤」、「紫外線散乱剤」、もしくはその両方で商品が構成され、紫外線からお肌を守っています。吸収剤は一旦紫外線を吸収し、それを別の熱エネルギーに変えてお肌から放出するしくみで、反射板のような役割をしてくれます。

また散乱剤は「酸化亜鉛」、「酸化チタン」という金属物質が、紫外線を反射させるという機能が備わっています。紫外線吸収剤が肌に刺激となる人もいるので、肌が弱い場合は、紫外線散乱剤のみのノンケミカル処方を選ぶようにしましょう。

「SPF」について理解していますか

日焼け止め化粧品には「SPF」と「PA」と表記されていますが、それが意味することを正しく理解していますか? いざ、聞かれると答えられないという人もいますので、ここでしっかり把握し、しわ対策に役立てましょう。

SPFの役割

●サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略。
●主に「UV-B波」の防止効果を表す目安の数値。この数値が大きいほど効果が高くなる。

紫外線が肌に当たり、赤くなるまでの時間は、個人差はありますが、平均15~20分です。SPF30であれば、30倍遅らせることが出来るという指数になります。計算しやすくするために、20分×30=600 それを60分で割ると10時間、紫外線から肌を守るという意味合いを持ちます。

数値の高いものは50や50+などの表記がある日焼け止めもありますが、日常使いではそれほどの数値は必要ありません。海やレジャーなど、ごく特別な場合のみに使用しましょう。
数値が高いほどお肌に刺激や乾燥のリスクがあるので、日常ではSPFは20あれば十分です。

PAの役割

PAは、UV-A波の紫外線からお肌を守る効果を表します。
UV-A波は、お肌の真皮層を破壊し、日焼けによるシミ、たるみ、シワの原因を作る恐ろしい紫外線です。PAの横に「+」がいくつか並んでいますが、2013年に最高レベルの「++++」が加わりました。当然ですが、プラスが多い方がUV-Aからお肌を守ってくれる効果は高くなります。PAもSPF同様、日常使いではそこまで高い数の「+」は必要ありません。炎天下に長時間なのか、日常なのかでのシーン別の使い分けが大切です。
室内にいても窓ガラスを通過して、お肌を攻撃してきます。オフィスや車の中などでも、お肌は常に危険にさらされているのです。大切なのは、紫外線の時期だけ日焼け止めを塗るのではなく、一年を通じて、日常的に使用しているか、ということです。そして毎日のことですので、お肌になるべく低刺激で、乾燥しにくいものを選んでいるか、という事がポイントになります。

UVカットされたサングラスを選びましょう

目から日焼けする・・というと嘘のようですが、これは本当にある事です。
目はお肌のように、眼球が黒く日焼けする、ということはありませんが、角膜が紫外線を吸収すると、メラニン色素を作る司令を脳に伝達する、という反応が起こり、シミができやすいというのは事実です。また大きめのサングラスは目の周りの薄い皮膚を、紫外線から守ってくれるのに、とても大きな役割を果たします。
スキーの選手のように、ゴーグルをしている目元だけが白く、パンダの逆のような状態になっている事があります。UVカットの効果があるサングラスは、直接目元をガードする効果が高く、目尻のシワ対策に役立つアイテムです。

美肌の人は知っている! 食生活に秘訣アリ

人の体はいわば食べ物で出来ています。つまり口に入れるものは、体に大きく影響を及ぼします。よって肌の状態は栄養バランスがとれているかどうかが重要になります。肌のお手入れと食事によるインナーケアをダブルで取り入れることは、美容にこだわる女性の間ではもはや常識。同じお手入れをしていても、食べるものの良し悪しで、化粧品の効果もグッと変わってきます。

ポリフェノールを取ろう

疲れ目にブルーベリーが良い、というのは有名です。ブルーベリーに多く含まれる成分は「アントシアニン」です。これはポフェノールの一種でもあります。ポリフェノールは抗酸化力の高い成分で、傷ついた細胞を修復する機能があることから、シワよく効くと言われています。
ポリフェノールが多い食べ物は、ぶどう、納豆、カカオ、黒ごまなどです。
ブルーベリーは時期が限られているので、栄養価の高い旬の時期に買い、冷凍保存し、毎日少しずつヨーグルトに入れるなどして取るのがおすすめです。

ビタミンACE

ビタミンの中で、美しい肌とのかかわりが深いものがビタミンA,C,Eです。マルチビタミンとしてまとめて「エース」と覚えておくことを勧めている医師や管理栄養士もいらっしゃいます。
まず、それぞれ見ていきましょう。
ビタミンAはβカロチンが多く含まれるレバー、うなぎ、人参、カボチャなどに含まれます。
ビタミンCは、柑橘系果物やイチゴに多く含まれますが、ブロッコリーやパプリカも含有量が多い野菜です。ビタミンEは、アーモンドがダントツですが、量の食べ過ぎに気をつけましょう。

このようなビタミン ACEの知識があれば、いつものピーマンを使った料理をパプリカに変えてみたり、カボチャとブロッコリーの温野菜にアーモンドオイルをかけてサラダにしたりと、美活レシピのメニューは広がりますね。

コラーゲン

コラーゲンもお肌をプルプルにする成分で有名で、お化粧品にも保湿成分として多く使われています。食材では、手羽先、モツ、フカヒレなどに含まれますが、毎日食べ続けるには少し難しいかもしれません。そんな成分はサプリメントやドリンクで摂取するのも、良い方法です。
特にコラーゲンはビタミンCをエサに増えていく、という性質があるので、同時に摂取するとより効果がアップします。
コラーゲンの元はアミノ酸なので、摂取しても体の必要な箇所に吸収され、全てお肌の潤いに費やされるという訳ではありません。関節、つめ、髪、内臓などあらゆる所に使われていきます。しかし良質な低分子のコラーゲンを取り続けることを意識するとお肌の潤いとしても取り入れられるので、乾燥の度合いが変わってくるはずです

「糖化」に注意! 甘いものはシワを作る?

たくさん摂ると危険なものが「糖分」です。
お肌の老化の原因として活性酸素により「酸化」することは良く知られていますが、同じように甘いものが「糖化」を引き起し、たるみ、シワの原因になる事がわかりました。

そもそも糖化って!?

「酸化」は体のサビを表す言葉ですが、「糖化」とはどんなことを指すのでしょうか。
糖化とは糖質とタンパク質が熱により焦げて硬くなった状態のことを言います。
身近なイメージですと、ふわふわの白い食パンをトースターで焼くと、焦げて茶色く変色して硬くなってしまいます。そして、茶色く焦げて硬く焼けた食パンは、白くふわふわの元の状態に戻すことは絶対に不可能です。

肌の内側でも同じような現象が起こってしまうと、硬くなった肌はシワをより深く深刻な状態にし、元の弾力に戻るのはとても困難です。
「糖化肌」はやや黄色味がかかって、肌がモチモチ感を失なった状態になり、目尻のシワも溝が深く、表情ジワのように、くっきりと深く刻まれてしまっているのが特徴です。

上手に糖質を避ける方法

糖質は毎日のご飯にも含まれるので、プラスでおやつに甘いケーキなどを好んで食べ続けると、より深刻な老化につながりますので、要注意です。
甘いものを食べたくなったら、ケーキは我慢して、甘さ控えめのココアにすると、ポリフェノールが摂取でき、糖質も抑えられるので、工夫して糖質摂取の量を減らしていきましょう。

朝食の菓子パンは、手軽にお腹がいっぱいになってとても便利ですが、これも糖質がとても多い食品です。そのかわりにブルーベリー、人参、小松菜、レモン、りんごなど、美肌に良いポリフェノールやビタミンがたくさん含まれた果物と野菜をミックスしたジュースを摂るのもとても効果的です。但し、冷たいドリンクは体を冷やし、血行不良を招くので気を付けましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。美は一日にしてならずというように、良い習慣は続けていく継続力がとても大切です。目尻のシワに効く、色々な生活習慣をご紹介しましたが、面倒で億劫、ではなく、ちょっとした工夫、と捉えてみてはどうでしょうか。この先何年か後、自分の目尻がシワシワで取り返しがつかない状態になってしまうよりは、ずっと良いはずです。早速、今日の食事のレシピを考えるときに、スーパーで手に取る食材を意識して選ぶことができたら、第一歩の前進ですね!

ライタープロフィール
川本 あきこ

放送作家・美容ライター。ロンドンの美容専門学校にてスキンケアアドバイザー、メイクの資格を取得。雑誌、書籍の編集、執筆の傍ら美容専門家としてライター、講師を務める。