目の下にくっきり刻まれた深いしわ。日を追うごとに濃くなっていませんか?

よく観察してみると1本の横線だったり、縦と横に走る碁盤の目のようになっていたり。それがファンデーションにくっきり入り込んでくすみが目立つだけに、疲労感漂う老けた印象につながりやすくなります。

これ以上、目の下のしわを深くしない、ハリ感をアップさせるためにはどうしたらいいのか、知識と手軽な対策方法をご紹介します。

目の下の深いしわが実年齢以上に見せてしまう理由


目の下の深いしわが気になりはじめるのは、だいたい30歳を過ぎてから。はっきりとしわの線が浮かびあがり、実年齢以上に見えてしまうだけではなく、何だか疲れ切った顔になってしまいます。

目の下にしわができやすいのは、皮膚の薄さのせい。頬などの厚みに比べると、とくにまぶたは皮膚が薄いため、目の周りの皮膚が衰えやすいのだとか。そのため、水分を保持するのも難しく、皮膚のハリや弾力を維持するのが大変なのです。

そんな目の下の深いしわには、具体的にどのような原因があるのでしょうか。それぞれの特徴を見ていきたいと思います。

1つ1つの特徴を捉えることが大事


 目の下の深いしわをよく観察してみると、1本の横線だったり、縦と横に走る碁盤の目のようになっていたりと、しわの種類はいろいろ。まだ目立たないしわもあれば、深く刻まれたようなしわもありますよね。

浅くて細かいしわは、皮膚の乾燥などによる小じわ。間違ったスキンケア、皮膚への保湿不足、食生活の乱れなど、原因はいろいろ考えられます。

 笑ったり怒ったりすると浮かんでくるしわは、表情しわと呼ばれるもの。これは、年を重ねるごとに深くなっていくので、気づいたらすぐに対策をはじめたほうが無難。肌に保湿を与え、しわを改善するようにしましょう。ただし、表情をなくすようにすることだけはしないで。笑顔は美の象徴です。

 深いしわの多くは、老化をはじめ、紫外線、ストレス、食生活などが原因。皮膚の真皮と呼ばれる内側の層にあるコラーゲンやエラスチンなどが減少し、肌のハリが失われてしまったことで生まれたしわです。あまりにしわが深くなると、改善が難しくなってしまいます。

目の下の皮膚の構造と特徴

 体の中でも皮膚が薄いのが目の周り。それなのに、日々の生活の中で、私たちは目を使わなければ生きていけません。実際、日々のメイクの重要なポイントである目元は、化粧品の使用をはじめ、スマホやパソコンの使用などによって披露しやすい部位です。目が疲れると、目元の血行が悪くなり、皮膚のハリが失われ、しわやたるみができやすくなります。

 目の周りは、皮膚、筋肉、脂肪という構造になっています。この3つを動かすことで、まぶたが開いたり閉じたりされますが、具体的にどのような特徴があるのか見てみたいと思います。

●表皮
肌に関心のある方でしたらご存知の通り、表皮は0.2㎜ほどの薄い皮でできています。この薄い皮は4つの層になっていて、内部を保護するためのバリア機能を果たしています。この表皮は、肌の新陳代謝であるターンオーバーを繰り返し、古い細胞が新しく生まれ変わります。このため、表皮に傷がついても、きれいな肌に生まれ変わるのですが、目の疲れで目元の血行が悪くなると、肌のハリが低下し、しわができやすくなるのです。

表皮の内側にあるのが真皮。コラーゲンやエラスチンでできています。水分を多く含み、肌の潤いの源がここに。浅くて薄かったしわがこの部分まで深くなってしまったら、改善させるのが大変になってしまします。

●筋肉
 まぶたを開いたり閉じたりする際に動かす働きをするのが筋肉。中でも眼輪筋と呼ばれる筋肉がおもにおもに使われます。眼輪筋は目の周りを覆っているドーナツ状の筋肉です。
ところで、このまぶたの開閉、つまりまばたきは、一日に2万回ほど行われているそうです。この運動に加えて、眼精疲労が加わると、眼輪筋目が衰え、目の下のしわやクマなどの原因となります。

●脂肪
 目の周りの脂肪が眼窩(がんか)脂肪です。本来、外敵の侵入などを保護する働きがあります。日本人は一重まぶたの人が多く、一般に眼窩脂肪が多い傾向があるため、日本人の目は腫れぼったく、下垂しやすい性質があります。このため、目の老化が進むとまぶたがたるみ、しわができやすくなってしまうわけです。

乾燥が引き起こすしわ


 目の下にしわができる原因のひとつに、肌の乾燥があります。肌の乾燥の原因はいろいろありますが、間違ったスキンケア、食生活、睡眠不足、冷暖房の使用による乾燥など、数え上げたらきりがありません。こうした原因により、最初のうちは気づかなかった小じわが、気づいたら深くなっていたということも起こります。そうなると、しわを改善するのも大変になってきますので、小じわの段階で肌に保湿を与えることが肝心です。

ちりめんじわに要注意

 目元にできる細かい小じわを、ちりめんじわと言ぶことがよくあります。キメの浅い部分に、乾燥が原因で出来るものです。保湿をしっかり行い、維持させることで改善が期待出来ます。
肌の水分が蒸散しやすい洗顔直後やお風呂上りは特に気を付けましょう。

ファンデーションの食い込み方

 夕方から夜にかけて、目の下のシワにファンデーションが食い込んでいると、悲しくなってしまいますよね。この原因は、保湿が足りない、メイク下地にムラがある、ファンデーションのつけすぎなどが考えられます。

保湿が十分に行き渡り、キープされなければ肌が乾燥し、目の下にしわが現れるようになります。とくにクリームは皮膚の乾燥から保護する働きがありますので、上手に利用するようにしましょう。ベタベタするのが気になる方は、ティッシュやコットンなどで軽く押さえ、ベース下地をつけていくようにするといいですよ。

 また、メイク下地は顔全体に均等にのばすことが大切。ムラがあると、つけすぎた部分が目の下のしわに入り込むこともあります。
さらに、しわの部分はファンデーションを薄くつけること。しわが目立たないようにと重ねてしまうと、メイクがヨレやすくなるだけではなく、ヨレたメイクがしわにたまってしまいます。

対策方法

 何はともあれ、しわの予防は保湿。スキンケアの際、化粧水、美容液、乳液などをしっかりと目の下にもつけるようにします。気になる方は、目の下のしわ専用のアイクリームを。夜、寝る前はもちろんですが、朝、出かける前にも使った方がベター。

 クレンジングは丁寧に。目元はアイメイクなどメイクの重要ポイント。しっかり汚れを落とし、ゆったりと保湿していかなければなりません。専用のクレンジングは少し多めがいいですよ。少なめにして、メイクとなじませるために強くこすることがないように。目の周りの皮膚はデリケートです。

 規則正しい生活を送ることも重要。睡眠時間が少ない、しっかりとバランスのよい食生活を送っていない、喫煙、紫外線、ストレスなど、皮膚の健康を害する行為は極力避けるように。外側からだけではなく、内側からも肌を保護していくことで、本物の健康になれるはずです。

たるみが引き起こすしわ


 たるみによるしわは、乾燥による小じわに比べると、さらに深く目立つしわ。しかも、原因はさまざまで、単に肌を保湿していくだけで改善されるというわけではありません。

 本当はこの段階になる前に対策を打つことが重要。小さなしわ、目の下のクマなどが気になりはじめたら、放置せずに対策をはじめるようにしましょう。

たるみの原因

 たるみのしわは、老化、表情筋の衰え、紫外線、睡眠不足、ストレスなどが原因。肌のハリが失われ、皮膚の真皮層の保湿機能が落ちてしまうほか、顔の筋肉が落ちることで皮下脂肪が増え、皮膚がたるんできます。
 真皮層の保湿機能を支えているのが、コラーゲンやエラスチン。これらの成分は、肌のハリや弾力を作り出すたんぱく質でできています。

たるみが溝になると深いしわに

 こうしたコラーゲンやエラスチンは、年齢を重ねるごとに減少していきますが、紫外線、喫煙、睡眠不足なども原因となります。

 こうしたさまざまな要因によってコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌のハリがなくなり、代謝機能が衰えることで、たるみが生じてきます。

 目の下がたるむと、クマが目立つようになるため、目の周りが薄暗く、くぼんでみえるようになります。また、笑ったり怒ったりしたときにできる表情じわが戻らなくなり、いつしかしわが溝のようになっていき、深いしわになってしまいます。

対策方法

 それではたるみをどうしたらいいのでしょうか。

 まずは目の下に保湿を与えること。真皮の成分であるコラーゲンやエラスチンが失われないように、専用のアイクリームや保湿クリームで補うことです。肌のハリを生み出すコラーゲンやエラスチンが配合されたアイクリームのほか、真皮でコラーゲンを作る線維芽細胞に作用するペプチド配合のアイクリーム、保湿成分であるヒアルロン酸が配合されたアイクリームなどがオススメです。

 また、紫外線対策も重要。紫外線は、浴び続けると活性酸素が発生するようになり、真皮の線維芽細胞を壊してしまうため、コラーゲンやエラスチンが変性してしまいます。紫外線を浴びないようにすることで、真皮の成分が増えてきますので、自分に合った紫外線カットの化粧品を使い、紫外線を浴びた肌のアフターケアをしましょう。
 そして忘れてはならないのは、きっちりとした食生活、十分な睡眠を取ること。喫煙はなるべくやめた方がいいですよ。お金もかかるし、体にもよくありません。

スペシャルケアを取り入れてみよう

 専用のアイクリームや保湿クリームを使う前に、目元専用の美容液で保湿成分を与えるスペシャルケアによって、さらなる効果が期待できそうです。
 しわを改善するための目元パックには、保湿成分や美容成分が含まれているシートタイプ、シートタイプと同じような美容成分が含まれているチューブ式のクリームタイプがあります。

シートタイプの目元専用美容液

 保湿成分や美容成分がたっぷりと含まれたシートタイプの目元パックはとても気軽に使うことができてオススメです。気になる目元だけではなく、ほかの部分にも貼ることができるので使い勝手もいいですね。

クリームタイプは、しわの状態によって使う部位や量をコントロールできるというメリットがありますが、私のようなめんどくさがり屋には、シートタイプがまさにうってつけ。毎日の習慣にしてしまえば、気軽にケアすることができます。

コットンパックは逆効果?

 コットンに美容液を染み込ませ、気になる部位に貼るコットンパック。やり方によっては、肌の乾燥を促すことにもなるので注意が必要です。

 まず、使う美容液の成分をチェック。アルコール(エタノール)配合の化粧水はNG。揮発性がるため、乾燥肌の原因になってしまいます。
成分の中に、PG(プロピレングリコール)やGPG(ジプロピレングリコール)など、体に有害とされる物質が含まれるもの、合成香料、合成着色料などが含まれたものは使用しないこと。肌のためにと思ってやったことが逆効果になることもあります。

そして、長期パックは避けること。種類にも寄りますが、だいたい3~5分程度にして、パックの後には乳液やクリームなどで保湿すること。化粧水のパックだけでは乾燥してしまう可能性があります。
 

高価格の化粧品を選んだほうが良い理由

 高価な化粧品と安い化粧品、いったいどちらがよいのでしょうか。さまざまな意見がありますよね。いろんな情報があるので、つい振り回されてしまいますが、こういうとき、信じるべきは自分だと思うんです。ですから、化粧品の成分をはじめ、ご自身の肌について、つねに研究することが大切。そして、自分の目で選ぶべきだと思います。

 ではどうやって選んだらいいのでしょうか。自分の肌に必要な成分をご存知でしたら、その成分が入っているものを選びます。ただし、肌にいい有効成分が何種類も入っていると、一般的には価格が上がっていきます。ところが、成分の濃度が薄かったり、ランクが低かったりすると、価格はそう高くなりません。そういう意味では、安い化粧品は、有効成分を薄めている可能性があるので注意が必要です。

 また、シリコンなどの添加物が多く含まれていると、化粧品の値段は下がります。しかし、無添加の化粧品の場合、早く変質するなどの問題もありますので、必ずしも添加物が悪いというわけでもないんです。これについても判断が必要となりますね。

 以上のことから考えてみると、ある程度、知られているメーカーの化粧品や、昔から使われている定番コスメなどには信頼が持てると思います。また、あんまりにも低価格の化粧品よりも、ある程度の値段の化粧品の方が一般的には間違いがないでしょう。ただし、値段があまりにも高い化粧品は、成分表示をしっかりと読むこと。本当に有効な成分が十分に含まれているのかを考える必要があります。そして、ご自身の肌にあったオンリーワンを選びたいですね。

外科手術のリスクについて

 プラセンタ注射薬やヒアルロン酸注入などの言葉をよく目にするようになりました。プチ整形をはじめとした美容整形が普及し、興味を持っている人もかなりいますね。実際、技術も安全性も高くなってきているようですが、だからこそ「ちょっと待った!」です。

 合併症などのリスクを十分に理解していますか? アレルギー反応などの恐れはありませんか?

 症状がひどくなる可能性はゼロではありません。やり直しがきかないこともあります。美容整形も、一般の手術と同じように合併症があり、副作用などが生じることもあります。
 即決しないで、さまざまな可能性を十分に考慮してから決断するようにしたいです。

まとめ


 目の下の深いしわには、乾燥によるものとたるみによるものがありました。それぞれの原因によってそれぞれの対策がありましたね。症状を少しでも改善させ、実年齢よりも若く見せたいものです。

化粧品の成分をしっかりと勉強し、ご自身に合った化粧品を選び、間違えのないケアをしていきたいです。そして、スペシャルケアで目の周りの保湿を促し、肌のハリと潤いを取り戻しましょう。

そして、バランスの取れた食生活を送り、十分に睡眠を取ること。美は体の外側だけではなく、内側から生み出すものです。さっそく今日からはじめてみてください。

ライタープロフィール
ogata

雑誌や書籍の執筆を経てスペインへ。スペインにて知り合った夫と結婚してフランスへ。現在、フランスの田舎で暮らしながら、オーガニックコスメの研究、有機野菜の栽培、頭で食べるダイエットと、ヘルシーな日々を送っています。趣味は書道、好きなことは笑うこと。健康で美しい生き方を考えていきたいと思っています。